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読書と豊かな人間性

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令和2年度以降入学者 読書と豊かな人間性
教員名 佐川祐子
単位数    2 学年 2~4 開講区分 文理学部
科目群 コース科目
学期 後期 履修区分 選択
授業形態 対面授業
Canvas LMSコースID・コース名称 V199400E5 2024読書と豊かな人間性(佐川祐子・後・木4)
授業概要 子どもの発達段階と読書の関わりについて、受講者が自らの経験を振り返ることによって理解を深める。基本となる児童資料の種類と特徴を学び、子どもと本を結び付けるための方法を実際に授業の中で体験することで、本を読まない子どもに対して効果的な方法について考える。さらに、読書活動推進についての政策や関係機関の連携のあり方について学ぶ。授業では、公立図書館に勤務する教員が現場での具体的な事例を示しながら説明していく。
授業のねらい・到達目標 子どもが本を読む楽しさを知り、読む力や読書の習慣を身につけていくことにより、生きる力を育み、生涯にわたる学びにつながっていく。そのために必要となる発達段階に応じた本についての知識や子どもに手渡す方法や技術を学び、読書の意義と読書活動の重要性を理解する。(A-5-3,A-6-3)
<ディプロマポリシーとの関係>
この科目は文理学部(学士(教育学))のディプロマポリシーDP5,DP6及びカリキュラムポリシーCP5,CP6に対応している。
授業の形式 講義
授業の方法 授業の形式:【講義】
毎回,資料を配布し、資料に基づく講義を行う。
リアクションペーパー、小テストについては、翌週に全体講評・解説・補足を行う。
対面授業に参加できない事情がある場合は、担当教員との相談により配布する授業資料により学習し、課題を提出する。
授業計画
1 オリエンテーション、読書の意義と読書興味の発達段階
授業のカリキュラム等について理解するとともに、読書の意義や子どもの発達と読書との関係について学ぶ。(A-5-3,A-6-3)
【事前学習】自身の子ども時代の読書や図書館利用の体験を思い出し、メモをとっておく。 (1時間)
【事後学習】子ども時代の読書、図書館利用体験についてレポートにまとめる。 (3時間)
【授業形態】対面授業
2 児童資料を知る(1)昔話
口承文芸である昔話の特徴を知り、絵本や語りを通して子どもがどのように昔話を楽しむかについて学ぶ。(A-5-3,A-6-3)
【事前学習】日本の昔話やグリムの昔話を読んでおく。 (2時間)
【事後学習】授業で取り上げた昔話の絵本の比べ読みを行う。 (2時間)
【授業形態】対面授業
3 児童資料を知る(2)絵本
絵本の特徴や種類について知り、子どもがどのように絵本を楽しむかを理解する。(A-5-3,A-6-3)
【事前学習】絵本にどんな種類があるかを調べ、数冊読んでおく。 (2時間)
【事後学習】配布資料にある絵本を読み、感想をまとめる。 (2時間)
【授業形態】対面授業
4 児童資料を知る(3)絵本、幼年童話
科学絵本や高学年向けの絵本について知る。絵本から物語へつなげるための幼年童話の特徴と主な作品を知る。(A-5-3,A-6-3)
【事前学習】科学絵本の種類を調べ、数冊読んでおく。 (2時間)
【事後学習】配布資料にある幼年童話の作品から1冊を読み、感想をまとめる。 (2時間)
【授業形態】対面授業
5 児童資料を知る(4)児童文学
児童文学の歴史とそのジャンルについて学び、優れた作品や作家について知識を深める。(A-5-3,A-6-3)
【事前学習】児童文学のジャンルや主な作品を調べておく。 (1時間)
【事後学習】配布資料のリストから1冊を選び、紹介文を書く。 (3時間)
【授業形態】対面授業
6 児童資料を知る(5)知識の本、読書バリアフリー資料
知識の本の種類や特徴について知る。読書バリアフリーについて学び、そのための資料について知る。(A-5-3,A-6-3)
【事前学習】読書バリアフリー法を読み、その意義について考える。 (1時間)
【事後学習】公共図書館へ行き、読書バリアフリー資料の所蔵や種類について調べる。 (3時間)
【授業形態】対面授業、オンデマンド型授業
7 子どもと資料を結び付ける(1)フロアワーク、レファレンス
児童サービスにおけるフロアワークと子どもへのレファレンスサービスについて学ぶ。(A-5-3,A-6-3)
【事前学習】公共図書館の児童コーナーに行き、利用案内等の配布物を入手する。 (1時間)
【事後学習】授業で取り上げたレファレンス事例を実際に探索してみる。 (3時間)
【授業形態】対面授業、同時双方向型授業
8 子どもと資料を結び付ける(2)読み聞かせ、ストーリーテリング、ブックトーク
耳からの読書としての読み聞かせやストーリーテリング、読書への動機づけとしてのブックトークの手法について学ぶ。(A-5-3,A-6-3)
【事前学習】子ども時代の読み聞かせ等の体験をまとめておく。 (2時間)
【事後学習】読み聞かせ等が子どもの読書へどうつながっていくのかをまとめる。 (2時間)
【授業形態】対面授業
9 子どもと資料を結び付ける(3)中・高校生を対象に
読書から離れる年代である中・高校生に対する読書活動や公共図書館でのヤングアダルトサービスについて学ぶ。(A-5-3,A-6-3)
【事前学習】中・高校生時代に読んでいた本や読書環境についてまとめる。 (1時間)
【事後学習】中・高校生が読書に関心をもつような読書活動のアイデアを考える。 (3時間)
【授業形態】対面授業
10 子どもと資料を結び付ける(4)本の紹介
テーマ展示やブックリストの作成等での本の紹介の方法を知り、紹介文の書き方について学ぶ。(A-5-3,A-6-3)
【事前学習】公共図書館作成のブックリストやHP上の子どもの本の紹介文を読んでおく。 (1時間)
【事後学習】授業の中で紹介された本とその紹介文を読み、紹介文を書く時のポイントを確認する。 (3時間)
【授業形態】対面授業
11 子どもと資料を結び付ける(5)本を読むことが難しい子どもを対象に
視覚等の障害により、読書や図書館への来館が困難な子どもや日本語を母語としない子どもへの読書環境の整備や図書館サービスについて学ぶ。(A-5-3,A-6-3)
【事前学習】第6回の授業で取り上げたバリアフリー資料について復習する。 (2時間)
【事後学習】だれもが読書を楽しむことができるための環境整備や取組についてまとめる。 (2時間)
【授業形態】対面授業
12 読書環境の整備(蔵書構築、施設、設備)
資料収集と除籍による蔵書構築と子どもにとって利用しやすく居心地のよい空間となるような施設、設備のあり方について学ぶ。(A-5-3,A-6-3)
【事前学習】公共図書館の児童コーナーの施設や設備、蔵書構成を観察しておく (2時間)
【事後学習】蔵書構築の重要性と利用しやすい施設や必要な設備についてまとめる。 (2時間)
【授業形態】対面授業
13 学校での読書指導と公共図書館との連携
学校での読書指導の重要性と公共図書館との連携のあり方について事例をもとに学ぶ。(A-5-3,A-6-3)
【事前学習】公共図書館の学校サービス(団体貸出等)について調べておく。 (2時間)
【事後学習】学校での読書指導を公共図書館利用につなげるための方法についてまとめる。 (2時間)
【授業形態】対面授業
14 家庭・地域での読書推進
家庭での読書のための取組や地域で子どもの読書を支える地域家庭文庫等の意義とその役割について学ぶ。(A-5-3,A-6-3)
【事前学習】地域家庭文庫とは何か、その役割について調べておく。 (2時間)
【事後学習】家庭での読書に大切なことは何かをまとめる。 (2時間)
【授業形態】対面授業
15 読書推進に関する国の計画と施策
「子どもの読書活動の推進に関する法律」に基づく計画とその施策について学ぶ。15回の授業の総括を行い、理解を深める。(A-5-3,A-6-3)
【事前学習】自分の住む自治体の「子ども読書活動推進計画」を読んでおく。 (1時間)
【事後学習】15回の授業を振り返り、子ども時代の読書の重要性についてまとめる。 (3時間)
【授業形態】対面授業
その他
教科書 教科書は使用せず、毎回資料を配布する。
参考書 松岡享子著 『子どもと本 (岩波新書 新赤版1533)』 岩波書店 2015年
金沢みどり・河村俊太郎著  『読書と豊かな人間性 (ライブラリー学校図書館学 第1巻)』 勉誠出版 2023年
杉山きく子著 『がんばれ!児童図書館員』 東京子ども図書館 2016年
脇明子著 『読む力が未来をひらく』 岩波書店 2014年
成績評価の方法及び基準 レポート:レポート(2回)により評価する。(60%)、授業内テスト:理解度を確認するための小テスト(5回)により評価する。(20%)、授業参画度:授業での質問やリアクションペーパー等で評価する。(20%)
オフィスアワー 教室及びCanvas LMSで質問を受け付ける。

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