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博物館資料保存論2

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令和2年度以降入学者 博物館資料保存論2
教員名 佐野千絵
単位数    2 学年 3・4 開講区分 文理学部
科目群 コース科目
学期 後期 履修区分 選択必修
授業形態 対面授業
授業の形態 対面授業
Canvas LMSコースID・コース名称 V206330G8 2024博物館資料保存論2(佐野千絵・後・木5)
授業概要 博物館・美術館における危機管理および資料の管理方法、保存修復について自然科学的な視点から学ぶとともに、地域資源の保存と活用に果たす役割、自然環境の保護など博物館活動のSDGsについて学ぶ。その方法について、博物館美術館環境についての調査助言の経験を持つ教員が、実務経験をもとに、基礎知識や博物館における実践について授業を行う。
授業のねらい・到達目標 博物館・美術館における資料のリスクは、保管環境だけではない。地球環境の大きな変化の中で、博物館も大きな災害に見舞われており、危機管理についてより具体的な知識を持ち、被害を低減できるような管理が求められる。その達成のため、リスクの種類とハザードの程度、一時保管のための応急処置について説明することができ、博物館の場でレスキュー団体の一員として活動できることを目標とする。また、世界とともに目指す博物館活動と地球環境とのかかわり方について理解する。

到達目標
(1)リスクの種類とハザードの程度について説明できる(A-3-1, A-4-1)
(2)ハザードの際の応急処置について説明できる(A-3-2, A-4-2)
(3)文化財防災体制について説明できる(A-1-1)
(4)文化財レスキュー活動への関わり方について意見を述べることができる(A-1-2)
(5)持続可能な発展のための博物館活動について説明できる(A-1-2)

この科目は文理学部のDP及びCP1,3,4に対応しています。
授業の形式 講義、演習、実習
授業の方法 (1)授業の形式:【講義】
対面授業 教科書の基本事項を説明する。気象災害や交通障害時には、オンデマンド形式で授業を配信することもある。
配布資料、課題掲示や提出物の送受信は、Canvas LMSを用いる。初回授業開始までにCanvas LMS のコース登録をすること。受講者への連絡はCanvas LMSの”連絡事項”等の欄に掲示するので随時確認すること。
 毎回の授業前に、PDFで配布する配布資料等を確認し、目を通して質問など分からない点をまとめておくこと。
授業最後に毎回、知識の確認のための小テストを受講すること。小テスト受講、リアクションペーパー(100字程度)提出をもって、授業参画度を評定する。
全期で3回程度、授業内容に関連する調査例や事例について調べてレポート作成を適宜実施する。レポート課題締め切りは適宜、授業内およびCanvas LMSで告知する。
小テスト・レポートについては返却しないが、翌週以降随時、周知が必要なものに対して解説・コメントを行う。
(2)対面授業に参加できない学生の代替方法
 ①体調不良者 事前に教員あてに連絡・相談すること(当日も可)
 ②大学による行事、野外実習、就職活動面接など教員が認めたものについては、過去の授業録画をオンデマンド形式で配信する。
 教員側の体調不良の場合、オンデマンド配信授業になることがあるので、Canvas LMSやメール経由の連絡事項等をチェックすること。
授業計画
1 1. 博物館資料の劣化要因、特に防災、防犯、取り扱い・輸送について(A-1-1)
【事前学習】配布資料を確認し、授業全体の流れを理解する (3時間)
【事後学習】博物館におけるリスクについて問題点を整理する (1時間)
【授業形態】対面授業
2 2. 博物館のSDGs(A-4-1)
【事前学習】事前配布資料に目を通し、質問する内容について考える (3時間)
【事後学習】授業内容を復習し、解決できなかった質問をリアクションペーパーにまとめ提出する (1時間)
【授業形態】対面授業
3 3. 地域資源の保存と活用(A-4-1)
【事前学習】事前配布資料に目を通し、質問する内容について考える (3時間)
【事後学習】授業内容を復習し、解決できなかった質問をリアクションペーパーにまとめ提出する (1時間)
【授業形態】対面授業
4 4. グループワーク:ディスカッション 地域資源の保存と活用/博物館のSDGs(1つを選択)(A1-2, A-3-2, A-4-2)
【事前学習】検討対象について、あらかじめ考え、候補を2つ挙げる (3時間)
【事後学習】グループで話し合ったことをまとめる (1時間)
【授業形態】対面授業、課題研究
5 5. グループワーク:ディスカッション 地域資源の保存と活用/博物館のSDGs(1つを選択)(A1-2, A-3-2, A-4-2)
【事前学習】グループで決定した検討対象について考察を深める (3時間)
【事後学習】グループで話し合ったことをまとめる (1時間)
【授業形態】対面授業、課題研究
6 6. グループワーク:発表 地域資源の保存と活用/博物館のSDGs(1つを選択)(A1-2, A-3-2, A-4-2)
【事前学習】発表資料を作成する (3時間)
【事後学習】授業内容を復習する (1時間)
【授業形態】対面授業、課題研究
7 7. 火災と博物館活動(A-3-1, A-3-2)
【事前学習】教科書のp130~142を通読し、理解できなかった点、質問内容をノートにまとめる (3時間)
【事後学習】授業内容を復習する (1時間)
【授業形態】対面授業
8 8. 地震災害と博物館活動(A-3-1, A-3-2)
【事前学習】教科書のp147~151、155~161を通読し、理解できなかった点、質問内容をノートにまとめる (3時間)
【事後学習】授業内容を復習する (1時間)
【授業形態】対面授業
9 9. 水害と博物館活動(A-3-1, A-3-2)
【事前学習】教科書のp163~168を通読し、理解できなかった点、質問内容をノートにまとめる (3時間)
【事後学習】授業内容を復習する (1時間)
【授業形態】対面授業
10 10. 被災時のレスキュー活動の概要(A-4-1)
【事前学習】事前配布資料に目を通し、質問する内容について考える (3時間)
【事後学習】授業内容を復習する (1時間)
【授業形態】対面授業
11 11. 資料のトリアージ(A-3-1, A-4-1)
【事前学習】事前配布資料に目を通し、質問する内容について考える (3時間)
【事後学習】授業内容を復習する (1時間)
【授業形態】対面授業
12 12. 資料のレスキュー方法(A-3-1, A-4-1):一部、実習あり
【事前学習】事前配布資料に目を通し、質問する内容について考える (3時間)
【事後学習】授業内容を復習する (1時間)
【授業形態】対面授業
13 13. 国内の防災ネットワーク体制、災害と世界の博物館活動(A-1-1)
【事前学習】事前配布資料に目を通し、質問する内容について考える (3時間)
【事後学習】授業内容を復習する (1時間)
【授業形態】対面授業
14 14. 防犯(A-4-1)
【事前学習】教科書のp170~178を通読し、理解できなかった点、質問内容をノートにまとめる (3時間)
【事後学習】授業内容を復習する (1時間)
【授業形態】対面授業
15 15. 取り扱い・輸送(A-3-1, A-4-1)
【事前学習】教科書のp120~129を通読し、理解できなかった点、質問内容をノートにまとめる (3時間)
【事後学習】授業内容を復習する (1時間)
【授業形態】対面授業
その他
教科書 三浦定俊・佐野千絵・木川りか 『文化財保存環境学第2版』 朝倉書店 2016年 第2版
博物館資料保存論1と同じ教科書です。
参考書 使用しない
成績評価の方法及び基準 レポート:レポートは内容、提出状況をみて評価します。3回程度実施します。(30%)、授業内テスト:小テストの受験状況から評価します。(10%)、授業参画度:授業参画度は、リアクションペーパー等の提出で評価します。(30%)、グループワークは、他者との意見交換態度をみて評価します。(30%)
対面授業に参加できない学生について
(1)教員への相談によって、オンデマンド配信を受けることができます。
  Canvas LMSに掲示された小テストを受験し、授業内容の概要をまとめたリアクションペーパーを提出のこと。
(2)レポートはCanvas LMSに掲示された期日までに提出のこと。
(3)グループワークおよび発表の日程について、対面以外の方法で参加するのは困難なため、当該日程は欠席のないように体調を整えてください。発表日の録画、オンデマンド配信はしません。
オフィスアワー 授業期間中の質問等は、メールやCanvas LMSで随時受け付けます。

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