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博物館展示論

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令和2年度以降入学者 博物館展示論
教員名 望月一樹
単位数    2 学年 2~4 開講区分 文理学部
科目群 コース科目
学期 前期 履修区分 選択必修
授業形態 対面授業
Canvas LMSコースID・コース名称 V207330N8 2024博物館展示論(望月一樹・前・月4)
授業概要 博物館における展示とは何か。多様な展示形態から学び取るとともに、照明(ライティング)や空気環境(浮遊菌や有害物質)などの展示環境、さらにグラフィック(解説パネルやキャプションなど)の作成など、展示に関する基本的な知識や能力について身につける。また特別展などの企画から開催までのプロセスを理解する。
授業のねらい・到達目標 <授業のねらい>
     ・博物館の展示について、基礎的な知識を身に付ける。
     ・博物館の展示について自ら企画をし、さらにより良いものにするためのコミュニケーションスキルを身に付ける。
<到達目標>
     ・博物館におけるさまざまな展示手法、またその考え方を説明できる。
     ・展示に関する施設の環境や資料作品に対するリスクなど、保存の観点から説明できる。
     ・展示はどのようにして出来上がるのか、関連事業を含め企画立案を作成できる。
<ディプロマポリシーとの関係>
     この科目は、文理学部(学士(史学))のディプロマポリシー DP1,3,4,6及びカリキュラムポリシー CP1,3,4,6に対応していま
す。
<日本大学教育憲章との関係>
     ・学修から得られた豊かな知識と共用、及び、事故の倫理観に基づいて、人文学・歴史学が直面する倫理的課題を説明すること
ができる(A-1-3)
     ・既存の知識にとらわれることなく、物事を論理的・批判的に説明することができる(A-3-2)
     ・日常生活における減少に潜む人文学的問題を発見し、専門的知識に基づいて説明することができる(A-4-2)
     ・新しい人びととコミュニケーションを取り、専門的知識について議論することができる(A-6-3)
授業の形式 講義
授業の方法 ①適宜資料を配布し、講義形式で授業を実施する。
②講義中、課題として展覧会(近隣博物館)を観覧し、その感想等をレポートで提出してもらい(3回)、その後それぞれ講評を行う。
③各自(もしくはグループ)で展覧会の企画書を作成し提出してもらい、その内容について受講者で議論する。
④質問等については、講義終了後に受け付ける。
⑤受講者は、予習・復習に十分な時間をかけるとともに、できるだけ多くの博物館へ出かけ展示を観覧する。
授業計画
1 《ガイダンス》授業の進め方と留意点。博物館の展示の歴史について学ぶ。
【事前学習】過去に観覧してきた展覧会について、その名称や感想をまとめておくこと。 (2時間)
【事後学習】博物館の歴史について整理し、まとめておくこと。 (2時間)
【担当教員】望月一樹
【授業形態】対面授業
2 博物館の館種と展示の形態、展示資料の違いについて学ぶ。
【事前学習】過去に訪れた博物館の館種・館名とともに、その特徴をまとめておくこと。 (2時間)
【事後学習】自然系と人文系、屋内展示と野外展示など、それぞれの特徴と問題点をまとめておくこと。 (2時間)
【担当教員】望月一樹
【授業形態】対面授業
3 常設展と特別(企画)展について学ぶ。
【事前学習】なぜ博物館は特別(企画)展を開催するのか考えて、まとめておくこと。 (1時間)
【事後学習】講義で指定された博物館の特別(企画)展示を見学し、なぜその博物館で開催しているのか、特徴を含めレポートにして、次回提出すること。 (3時間)
【担当教員】望月一樹
【授業形態】対面授業
4 展示シナリオについて学ぶ。
【事前学習】展示シナリオとは何か、考えをまとめておくこと。 (2時間)
【事後学習】実際に展示を見学し、シナリオと動線について調べまとめておくこと。 (2時間)
【担当教員】望月一樹
【授業形態】対面授業
5 展示の手法について学ぶ。
【事前学習】見やすい展示とはどのようなものか、考えをまとめておくこと。 (2時間)
【事後学習】資料による展示方法の違いや、使用する道具などについてまとめておくこと。 (2時間)
【担当教員】望月一樹
【授業形態】対面授業
6 展示の補助資料について学ぶ。
【事前学習】補助資料にはどのようなものがあるか、考えをまとめておくこと。 (2時間)
【事後学習】解説パネルなどの文章を実際に作成し、その感想をまとめておくこと。 (3時間)
【担当教員】望月一樹
【授業形態】対面授業
7 ユニバーサルデザインとバリアフリーについて学ぶ。
【事前学習】博物館におけるユニバーサルデザイン、バリアフリーとは何かについて調べ、まとめておくこと。 (2時間)
【事後学習】実際に博物館を見学し、具体的な実践例を確認しまとめてレポートにし、次回提出すること。 (3時間)
【担当教員】望月一樹
【授業形態】対面授業
8 ユニバーサルミュージアムについて学ぶ。
【事前学習】ユニバーサルミュージアムについて調べ、まとめておくこと。 (2時間)
【事後学習】視聴覚障がい者に対する博物館展示について整理し、考えをまとめておくこと。 (2時間)
【担当教員】望月一樹
【授業形態】対面授業
9 展示環境① 照明について学ぶ。
【事前学習】博物館における照明の種類について調べ、まとめておくこと。 (2時間)
【事後学習】ライティングの方法、照明の特徴について整理し、まとめておくこと。 (2時間)
【担当教員】望月一樹
【授業形態】対面授業
10 展示環境② 空気環境について学ぶ。
【事前学習】博物館における空気環境とは何かを調べ、まとめておくこと。 (2時間)
【事後学習】文化財に対し影響を与える環境について整理し、まとめておくこと。 (2時間)
【担当教員】望月一樹
【授業形態】対面授業
11 特別(企画)展の運営① 企画構想から開催要項の作成までを学ぶ。
【事前学習】特別(企画)展はどのようにして企画されるのか、考えをまとめておくこと。 (1時間)
【事後学習】実際に特別(企画)展を企画構想し、「開催要項」を作成してみる。 (3時間)
【担当教員】望月一樹
【授業形態】対面授業
12 特別(企画)展の運営② 準備から開催までのプロセスを学ぶ。
【事前学習】開催までのプロセスについて考え、まとめておくこと。 (2時間)
【事後学習】プロセスを踏まえて、先の「開催要項」に全体スケジュールについて追記する。 (2時間)
【担当教員】望月一樹
【授業形態】対面授業
13 特別(企画)展の運営③ 図録・関連事業・広報について学ぶ。
【事前学習】特別(企画)展を鑑賞し、関連事業や広報についてレポートにまとめ提出する。 (2時間)
【事後学習】図録・関連事業・広報について自らの企画を考え、「開催要項」に追記し、次回提出すること。 (2時間)
【担当教員】望月一樹
【授業形態】対面授業
14 展示におけるデジタル技術について学ぶ。
【事前学習】展示とデジタルについて、事例をまとめておくこと。 (2時間)
【事後学習】デジタル・ミュージアムについて考えをまとめておくこと。 (2時間)
【担当教員】望月一樹
【授業形態】対面授業
15 展示における学芸員の役割をまとめる 《授業試験と講評》
【事前学習】これまでの講義内容について整理し、まとめておくこと。 (2時間)
【事後学習】学芸員にとって展示とは何か、必要な技術を含めまとめておくこと。 (2時間)
【担当教員】望月一樹
【授業形態】対面授業
その他
教科書 使用しない
参考書 黒沢浩 『博物館展示論』 講談社 2014年
青木豊 『人文系博物館展示論』 雄山閣 2013年
ただし受講にあたっては必須ではなく任意。
成績評価の方法及び基準 試験(50%)、レポート:求めるテーマに則した内容、提出状況をみて評価します。(30%)、授業参画度:提出物〔開催要項〕等で評価します。(20%)
オフィスアワー メールで受付けます。

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