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日本史特殊講義2

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令和2年度以降入学者 日本史特殊講義2
教員名 遠山美都男
単位数    2 課程     開講区分 文理学部
科目群 史学専攻
学期 後期 履修区分 選択必修
授業形態 対面授業
授業の形態 対面授業
基本的に対面授業を行なうが、参加できない学生のためにzoomを併用して行なう予定である。
Canvas LMSコースID:20224730
Canvas LMSコースID・コース名称 WB0202012 2024日本史特殊講義2(遠山美都男・後・木4)
授業概要 古代国家の形成過程と王位継承の諸段階とに明確な対応関係があることを具体的に跡付けていく。3世紀の卑弥呼の時代から始めて平安初頭の光仁・桓武朝までをカバーする。
授業のねらい・到達目標 古代国家の形成段階に応じて王位継承の在りかたが変化していくさまが理解できるようになる。さらにそれを通じて各時代の王権研究の課題・問題点に関する認識を深める。
授業の形式 講義、演習
授業の方法 授業の形式
講義形式を基本とするが、適宜受講生による報告・発表を交える予定である。授業中の報告・発表についてはその都度コメントを加え、受講生間の質疑討論の機会をもうける。
対面授業に参加できない要件を満たした場合、zoomで参加し、指定日時までにCanvas LMSに配信する課題を提出する。
授業計画
1 導入(問題の所在と参考文献などの紹介)
【事前学習】教科書の冒頭部分の熟読 (2時間)
【事後学習】第1回授業の復習と参考文献などのリサーチ (2時間)
2 卑弥呼王権の実像―前方後円墳成立前夜
【事前学習】卑弥呼に関する史料(魏志倭人伝)の予習 (2時間)
【事後学習】卑弥呼王権の実像に関する復習 (2時間)
3 倭の五王の王位継承の実態
【事前学習】倭の五王に関する史料(宋書倭国伝)の予習 (2時間)
【事後学習】倭の五王の王位継承に関する復習 (2時間)
4 継体天皇の出自を探る
【事前学習】継体天皇の系譜史料(上宮記一云系譜)の予習 (2時間)
【事後学習】継体天皇の出自に関する復習 (2時間)
5 欽明天皇―世襲王権の誕生
【事前学習】欽明天皇以後の王位継承に関する予習 (2時間)
【事後学習】世襲王権の形成に関する復習 (2時間)
6 推古天皇―女性天皇の登場(7世紀前半の王位継承)
【事前学習】推古女帝登場に至るプロセスに関する予習 (2時間)
【事後学習】史上初の女性天皇の登場に関する復習 (2時間)
7 皇極・斉明女帝の時代(7世紀半ばの王位継承)
【事前学習】舒明天皇~斉明天皇の王位継承に関する予習 (2時間)
【事後学習】皇極・斉明女帝の時代に関する復習 (2時間)
8 壬申の乱とその前後(7世紀後半の王位継承)
【事前学習】天智天皇・天武天皇の王位継承に関する予習 (2時間)
【事後学習】壬申の乱前後の王位継承問題に関する復習 (2時間)
9 文武天皇―直系皇統の形成
【事前学習】持統天皇~元正天皇の皇位継承に関する予習 (2時間)
【事後学習】文武天皇を起点とする皇統樹立に関する復習 (2時間)
10 光明立后―聖武天皇はどのような皇位継承を構想していたか①
【事前学習】光明立后を中心とした聖武朝前半に関する予習 (2時間)
【事後学習】聖武朝前半の皇位継承問題に関する復習 (2時間)
11 大仏開眼―聖武天皇はどのような皇位継承を構想していたか②
【事前学習】大仏開眼を中心とした聖武朝後半に関する予習 (2時間)
【事後学習】聖武朝後半の皇位継承問題に関する復習 (2時間)
12 橘奈良麻呂の変―孝謙天皇はどのような皇位継承を構想していたか①
【事前学習】橘奈良麻呂の変に関する史料(続日本紀)の予習 (2時間)
【事後学習】奈良麻呂の変前後の皇位継承問題に関する復習 (2時間)
13 恵美押勝の乱―孝謙天皇はどのような皇位継承を構想していたか②
【事前学習】恵美押勝の乱に関する史料(続日本紀)の予習 (2時間)
【事後学習】押勝の乱前後の皇位継承問題に関する復習 (2時間)
14 道鏡即位への階梯―称徳天皇はどのような皇位継承を構想していたか
【事前学習】宇佐八幡神託事件に関する史料(続日本紀)の予習 (2時間)
【事後学習】道鏡天皇擁立事件の真相に関する復習 (2時間)
15 光仁・桓武朝の開幕(全体のまとめ)
【事前学習】称徳崩後、光仁・桓武朝の成立に関する予習 (2時間)
【事後学習】光仁天皇・桓武天皇即位の意義に関する復習 (2時間)
その他
教科書 遠山美都男 『古代の皇位継承―天武系皇統は実在したか (歴史文化ライブラリー)』 吉川弘文館 2007年
参考書 大平聡 『日本古代の王権と国家』 青史出版 2020年
米田雄介(編) 『令和新修 歴代天皇・元号事典』 吉川弘文館 2019年
遠山美都男 『新版 大化改新―「乙巳の変」の謎を解く (中公新書)』 中央公論新社 2022年
成績評価の方法及び基準 授業参画度:出席および授業への取り組みかた、質疑討論への参加など(60%)、適宜受講生に課す報告・発表への評価(40%)
対面授業に参加できない要件を満たし、zoomで参加した場合、別途指示する課題の提出によって評価する。対面授業での評価と差が出ることはない。
オフィスアワー メールやCanvas LMSを使って質疑応答を行ないます。対面授業の場合、授業終了後に教室にて質疑応答を受け付けます。

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