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令和2年度以降入学者 | 東洋史特殊講義3 | ||||
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教員名 | 須江隆 | ||||
単位数 | 2 | 課程 | 開講区分 | 文理学部 | |
科目群 | 史学専攻 | ||||
学期 | 前期 | 履修区分 | 選択必修 |
授業形態 | 対面授業 |
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授業の形態 | 対面授業(全15回を対面型で行う) |
Canvas LMSコースID・コース名称 | WB1102061 2024東洋史特殊講義3(須江隆・前・月4) |
授業概要 | 東洋史研究で扱う史料は、日本人にとっては全て外国語に該当する。従ってそれらを活用するためには現代語訳が不可欠となるが、ただ和訳しただけでは不充分で、当該史料が語る価値を見出すとともに、史実を可能な限り引き出す必要がある。そこで本授業では、「南宋・洪邁『夷堅志』の世界を読む」というテーマを設定し、中国宋代における日常性を把握する上で有効な筆記史料『夷堅志』の世界を読み解いていくことを通じて、史料の解析手法に習熟してもらうとともに、宋代における日常生活の特質の理解を目指す。比較史的な視点から現実を見つめ直してもらいたい。 |
授業のねらい・到達目標 | 授業担当者の史料解析を主とした研究成果を開示していく講義を通じて、中国史上における宋代の時代性・地域性・日常性を理解し、現実を見つめ直すことを目的とする。 ①『夷堅志』の読解を通して史料解析手法に習熟できる。 ②『夷堅志』の読解に要する中国宋代の諸制度について説明できる。 ③ 中国宋代の時代性と日常性について概説できる。 ④『夷堅志』の逸話から見えた宋代中国の日常から、現代社会に生きる我々は、何を学べて、どんな現実を見つめ直すことができるのかを具体的に論述できる。 |
授業の形式 | 講義 |
授業の方法 | 授業の形式:【講義】 『夷堅志』の読解に要する中国宋代の諸制度や『夷堅志』所収の逸話について解説し、関連する課題およびレポートを期日までに作成して所定の方法で提出してもらう。課題については翌週に講評を行い、レポートについてはLMS上で評点・コメントを付けて返却する。なお授業では、LMSを併用して質疑に応じるほか、課題やレポートもLMSで提出してもらう。 |
授業計画 | |
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1 |
ガイダンス授業と『夷堅志』について【対面授業】 授業の進め方や到達目標などを説明する。また『夷堅志』の著者洪邁とその著作についても解説する。 【事前学習】シラバスを熟読して、授業概要や到達目標などを理解しておくこと。 (1時間) 【事後学習】『夷堅志』の著者洪邁とその著作について整理しておくこと。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
2 |
『夷堅志』を読むためにⅠ—時代背景を知る—【対面授業】 『夷堅志』所収の逸話の舞台となっている北宋末期から南宋の時代背景を解説する。 【事前学習】中国史上の北宋末期から南宋とは、どのような時代であったのかを、参考書やインターネット情報などを参照して、調べてまとめておくこと。 (2時間) 【事後学習】配付資料を参照しながら授業の内容をノートに整理し、授業内容の理解に努めること。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
3 |
夷堅志』を読むためにⅡ—地方行政制度と科挙制度を知る—【対面授業】 宋代の地方行政制度と科挙制度について解説する。 【事前学習】宋代の地方行政制度と科挙制度について、参考書やインターネット情報などを参照して、情報を収集し調べてまとめておくこと。 (2時間) 【事後学習】配付資料を参照しながら授業の内容をノートに整理し、授業内容の理解に努めること。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
4 |
『夷堅志』を読むためにⅢ—官僚制度を知る—【対面授業】 宋代の官僚制度について解説する。 【事前学習】宋代の官僚制度について、参考書やインターネット情報などを参照して、情報を収集し調べてまとめておくこと。 (2時間) 【事後学習】配付資料を参照しながら授業の内容をノートに整理し、授業内容の理解に努めること。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
5 |
『夷堅志』を読むためにⅣ—司法制度と軍事制度を知る—【対面授業】 宋代の司法制度と軍事制度について解説する。 【事前学習】宋代の司法制度と軍事制度について、参考書やインターネット情報などを参照して、情報を収集し調べてまとめておくこと。 (2時間) 【事後学習】配付資料を参照しながら授業の内容をノートに整理し、授業内容の理解に努めること。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
6 |
『夷堅志』選読と解説Ⅰ—「宿遷諸尹」の解読·解説—【対面授業】 「宿遷諸尹」の解読・解説を通じて、当時の社会の現実を検討する。 【事前学習】「宿遷諸尹」の内容を大凡把握してくること。 (2時間) 【事後学習】配付資料を参照しながら授業の内容をノートに整理し、授業内容の理解に努めること。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
7 |
『夷堅志』選読と解説Ⅱ—「呉臯保義」の解読·解説—【対面授業】 「呉臯保義」の解読・解説を通じて、当時の社会の現実を検討する。 【事前学習】「呉臯保義」の内容を大凡把握してくること。 (2時間) 【事後学習】配付資料を参照しながら授業の内容をノートに整理し、授業内容の理解に努めること。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
8 |
『夷堅志』選読と解説Ⅲ—「張文寶」の解読·解説—【対面授業】 「張文寶」の解読・解説を通じて、当時の社会の現実を検討する。 【事前学習】「張文寶」の内容を大凡把握してくること。 (2時間) 【事後学習】配付資料を参照しながら授業の内容をノートに整理し、授業内容の理解に努めること。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
9 |
『夷堅志』選読と解説Ⅳ—「方禹冤」の解読·解説—【対面授業】 「方禹冤」の解読・解説を通じて、当時の社会の現実を検討する。 【事前学習】「方禹冤」の内容を大凡把握してくること。 (2時間) 【事後学習】配付資料を参照しながら授業の内容をノートに整理し、授業内容の理解に努めること。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
10 |
『夷堅志』選読と解説Ⅴ—「汪乙黿」の解読·解説—【対面授業】 「汪乙黿」の解読・解説を通じて、当時の社会の現実を検討する。 【事前学習】「汪乙黿」の内容を大凡把握してくること。 (2時間) 【事後学習】配付資料を参照しながら授業の内容をノートに整理し、授業内容の理解に努めること。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
11 |
『夷堅志』選読と解説Ⅵ—「段祥酒楼」の解読·解説—【対面授業】 「段祥酒楼」の解読・解説を通じて、当時の社会の現実を検討する。 【事前学習】「段祥酒楼」の内容を大凡把握してくること。 (2時間) 【事後学習】配付資料を参照しながら授業の内容をノートに整理し、授業内容の理解に努めること。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
12 |
『夷堅志』選読と解説Ⅶ—「張鮎魚」の解読·解説—【対面授業】 「張鮎魚」の解読・解説を通じて、当時の社会の現実を検討する。 【事前学習】「張鮎魚」の内容を大凡把握してくること。 (2時間) 【事後学習】配付資料を参照しながら授業の内容をノートに整理し、授業内容の理解に努めること。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
13 |
『夷堅志』選読と解説Ⅷ—「包氏僕」の解読·解説—【対面授業】 「包氏僕」の解読・解説を通じて、当時の社会の現実を検討する。 【事前学習】「包氏僕」の内容を大凡把握してくること。 (2時間) 【事後学習】配信資料を参照しながら授業の内容をノートに整理し直し、自身の本授業への取り組みの姿勢や学び得たことを再認識しておくこと。あわせてレポート完成に向けた作業に従事すること。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
14 |
レポート課題の作成に向けて【対面授業】 レポート課題を提示し、作成に向けたポイントや要領などを解説する。またレポート課題作成に向けての質疑に応じる。 【事前学習】全ての配付資料やノートに一通り目を通し、これまでの全ての授業内容を振り返り、自らの学びの姿勢や質問事項を抽出してくること。 (2時間) 【事後学習】配付資料を参照しながら授業の内容をノートに整理し直し、自身の本授業への取り組みの姿勢や学び得たことを再認識しておくこと。あわせてレポート完成に向けた作業に従事すること。 (3時間) 【授業形態】対面授業 |
15 |
授業の総括と振り返り【対面授業】 これまでの授業のまとめをし、講義内容の理解を深める。またレポート課題を提出する。 【事前学習】シラバスを参照し、授業の到達目標を確認しておくこと。前回の授業で提示されたレポート課題を行うこと。 (2時間) 【事後学習】授業の到達目標の達成度を自己点検すること。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
その他 | |
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教科書 | 授業で使用する諸資料を配付する。 |
参考書 | 伊原弘・静永健共編 『南宋の隠れたベストセラー『夷堅志』の世界 (アジア遊学181)』 勉誠出版 2015年 第1版 伊原弘・市來津由彦・須江隆共編 『中国宋代の地域像 ー比較史からみた専制国家と地域ー』 岩田書院 2013年 第1版 その他については、随時紹介する。 |
成績評価の方法及び基準 | レポート(60%)、授業参画度(40%) 授業参画度は、2つの課題の回答状況で評価する。 対面授業に参加できない要件を満たしていれば、別途指示する授業内容に関する課題やレポートの提出によって評価する。対面授業に参加した者の評価と差が出ることはない。 |
オフィスアワー | メールで受付けます。sue.takashi☆nihon-u.ac.jp |