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令和2年度以降入学者 | アカデミック・ライティング指導(日本語)2 | ||||
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教員名 | 渡寛法 | ||||
単位数 | 2 | 課程 | 前期課程 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | 国文学専攻 | ||||
学期 | 後期 | 履修区分 | 選択必修 |
授業形態 | 対面授業 |
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Canvas LMSコースID・コース名称 | WC4403A54 2024アカデミック・ライティング指導(日本語)2(渡寛法・後・火4) |
授業概要 | 本授業は、大学において、分野を横断したアカデミック・ライティングの対面指導を担当できる大学院生(文章チューター)の養成を目指し、文章力・文章診断力・文章指導力の育成を目的とします。ライティング指導とは、単に文章を「添削」(いわゆる、赤ペン添削)することにとどまりません。アカデミック・ライティングでは、著者が自分の思考を、論点を整理して、根拠をもとに文章として表現します。指導者の一方的な添削は、学生のアイデアの芽をつんでしまうことにもなりかねません。とくに対面による一対一のライティング指導(チュータリング)においては、指導者は対話を通して、学生の思考整理と文章化を「支援」することが重視されます。「紙を直す」のではなく、「書き手を育てる」という指導理念です。そうした指導を行うためには、ライティング技能に関する文章知識や、文章の長所と短所を的確に把握する文章診断力が基盤となります。そして、学生の思考を促す「質問力」や、話を聴く「傾聴力」、何をどこまで検討するのか「課題マネジメント力」などが重要な文章指導力となります。本授業では、学生が成長できるライティング指導とはどのような指導なのかについて教科書の内容理解、課題演習、教員・受講者同士の「対話」(アクティブ・ラーニング)を通して学んで行きます。 |
授業のねらい・到達目標 | 本授業は、対面による一対一のライティング指導(チュータリング)の技能を身につけることを目的とします。チュータリングの技能には、①文章力②文章診断力③文章指導力が含まれます。授業では①文章力②文章診断力③文章指導力を段階的に学び、受講者同士による実践トレーニングを行うことで、ライティング指導者としての技能を磨いていきます。 また、チュータリングに関する論文を輪読し、最新の知見についても理解を深めます。 【到達目標】 ①【文章力】アカデミック・ライティング技能を理解し、また自分で技能を使い文章を作成できる。 ②【文章診断力】学生のレポート文章を読んだ際に、ライティング技能の知識をもとに長所と短所を的確に診断することができる。 ③【文章指導力】学生を一対一で対面指導する際に、対話を通して、一定の時間内(45分程度)で、学生が自分で文章を作成・改善できるように指導することができる。 |
授業の形式 | 演習 |
授業の方法 | 本授業では、日本語アカデミック・ライティング指導力を身につけるために、①文章診断のトレーニング(4回)②チュータリングに関する論文輪読(5回)③文章指導(チュータリング)に関する自由研究(4回)で進めます。 ①「文章診断のトレーニング」では、学部生の書いたレポート文章を題材に、文章の長所と短所を洗い出し、改善方法を考える訓練を行います。対面式で学生を指導する際に、診断結果をもとに何をどの順番で検討するのが最も効果的か、指導の優先順位についても議論を行います。 ②「チュータリングに関する論文輪読」では、毎週課題論文を決めて、内容に関して議論を行います。受講生はディスカッションリーダーを順番で担当し、論文の内容と自分なりの意見・疑問点をレジュメにまとめてきます。 ③「文章指導(チュータリング)に関する自由研究」では、受講生が文章指導について自分のトピックを決めて、先行研究の調査を行い、課題レポートとしてまとめます。 毎回のワークシートについては、Canvas LMSを通じてフィードバックを行います。 対面授業に参加できない学生は、事前に担当教員の許可を得ること。 |
履修条件 | 原則として「アカデミック・ライティング指導(日本語)1」を受講しておくこと。 |
授業計画 | |
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1 |
オリエンテーション(授業の概要、ねらい・到達⽬標、⽅法の説明。受講者の自己紹介・文章指導に関する考えの共有。)
【事前学習】シラバスを確認し、授業の流れと到達目標を理解する。 (2時間) 【事後学習】課題文章として、文章作成の経験談を600字で書いてくる。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
2 |
文章診断のトレーニング①短いレポート課題文章
【事前学習】題材となるレポート課題文章を読み、ライティング技能の長所と短所を書きだしてくる。 (2時間) 【事後学習】課題として、自分の文章診断結果を振り返り、まとめの文章を作成する。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
3 |
文章診断のトレーニング②短いレポート課題文章
【事前学習】題材となるレポート課題文章を読み、ライティング技能の長所と短所を書きだしてくる。 (2時間) 【事後学習】課題として、自分の文章診断結果を振り返り、まとめの文章を作成する。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
4 |
文章診断のトレーニング①長いレポート課題の文章
【事前学習】題材となるレポート課題文章を読み、ライティング技能の長所と短所を書きだしてくる。 (2時間) 【事後学習】課題として、自分の文章診断結果を振り返り、まとめの文章を作成する。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
5 |
文章診断のトレーニング②長いレポート課題の文章
【事前学習】題材となるレポート課題文章を読み、ライティング技能の長所と短所を書きだしてくる。 (2時間) 【事後学習】課題として、自分の文章診断結果を振り返り、まとめの文章を作成する。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
6 |
チュータリングに関する論文輪読①
【事前学習】担当学生が選んだ論文を読み、自分なりの意見や疑問点をまとめてくる。 (2時間) 【事後学習】議論の結果を自分なりに整理して、まとめる。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
7 |
チュータリングに関する論文輪読②
【事前学習】担当学生が選んだ論文を読み、自分なりの意見や疑問点をまとめてくる。 (2時間) 【事後学習】議論の結果を自分なりに整理して、まとめる。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
8 |
チュータリングに関する論文輪読③
【事前学習】担当学生が選んだ論文を読み、自分なりの意見や疑問点をまとめてくる。 (2時間) 【事後学習】議論の結果を自分なりに整理して、まとめる。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
9 |
チュータリングに関する論文輪読④
【事前学習】担当学生が選んだ論文を読み、自分なりの意見や疑問点をまとめてくる。 (2時間) 【事後学習】議論の結果を自分なりに整理して、まとめる。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
10 |
チュータリングに関する論文輪読⑤
【事前学習】担当学生が選んだ論文を読み、自分なりの意見や疑問点をまとめてくる。 (2時間) 【事後学習】議論の結果を自分なりに整理して、まとめる。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
11 |
文章指導(チュータリング)に関する研究①ブレスト
【事前学習】文章指導に関する自分なりの研究トピックをブレストしてくる。 (2時間) 【事後学習】課題として、「文章指導」に関する研究トピックを決める。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
12 |
文章指導(チュータリング)に関する研究②アウトライン
【事前学習】課題レポートのアウトラインを作成する。 (2時間) 【事後学習】課題として、「アウトライン」を完成させる。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
13 |
文章指導(チュータリング)に関する研究③パラグラフライティング
【事前学習】課題レポートを序論・本論・結論で書いてくる。 (2時間) 【事後学習】課題として、ドラフトを完成させてくる。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
14 |
文章指導(チュータリング)に関する研究④校正
【事前学習】ドラフトを、ルーブリックで文章診断してくる。 (1時間) 【事後学習】課題として、レポートを完成させ提出する。 (3時間) 【授業形態】対面授業 |
15 |
課題レポートに対するフィードバック
【事前学習】レポートを自己評価し、作成過程を振り返りまとめてくる。 (4時間) 【事後学習】今学期の授業およびレポート作成で学んだ内容をまとめる (1時間) 【授業形態】対面授業 |
その他 | |
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教科書 | 井下 千以子 『思考を鍛えるレポート論文作成法 [第3版]』 慶應義塾大学出版会 2019年 第3版 佐渡島紗織・太田裕子 『文章チュータリングの理念と実践―早稲田大学ライティング・センターでの取り組み』 ひつじ書房 2013年 |
参考書 | 使用しない |
成績評価の方法及び基準 | レポート:課題レポート(40%)、授業参画度:毎週の課題(40%)、振り返りシート(20%) 対面授業に参加できない場合は、オンラインによる課題研究で代用し、対面参加者と同じ基準で平等に評価します。 |
オフィスアワー | メールで対応します。 |