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ドイツ文学研究2

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令和2年度以降入学者 ドイツ文学研究2
教員名 大羅志保子
単位数    2 課程 前期課程 開講区分 文理学部
科目群 ドイツ文学専攻
学期 後期 履修区分 選択必修
授業形態 対面授業
授業の形態 学生がやむを得ぬ事情で出席できない場合には、学生との連絡により、学生に最適の方法で対処します。
Canvas LMSコースID・コース名称 WF1206A4 2024ドイツ文学研究2(大羅志保子・後・木4)
授業概要 文学研究が「文学」を研究の対象にしていることは、現在では洋の東西を問わず自明のことですが、本授業では、印欧語圏において文学が研究の対象となり、やがて国民国家意識の芽生えにより、ドイツ文学研究、英文学研究、フランス文学研究等々、自国語文学に特化した研究に分化して行く過程、そして大学等の高等教育機関で科目として定着して行く過程を歴史的に概観します。それと同時に、文学研究を始めようとする初心者が、事前に知っておくべき必須事項(例えば、作家という概念の歴史的変遷、テキストと文学との関係、文学のフィクション性やそれによって勝ち得る文学特有の諸機能、作品概念、文学評価の指標など)を、ドイツ文学研究に例をとり具体的に学びます。
授業のねらい・到達目標 本授業は、文学研究が文献学として始められ、宗教や哲学的理念など人間精神の発達と戦争や紛争による社会の変化、個人や国民国家意識の変遷とそれに付随する文化的側面も加えて、コミュニケーション理論的な視点を獲得するに至る経緯を理解するとともに、ドイツ文学研究に必要なテキストの調達や文献の記載の仕方から、文学研究のための必須事項(上段参照)に至るまで、文学研究に不可欠な「ノー・ハウ」を身につけ、文学研究は、社会的コミュニケーションの特殊なケースを研究する学問であるという(参考書欄(2)参照)、最新のドイツ文学研究の視座を理解することによって、文学研究の将来的な方向性をも獲得することができます。
なお、この科目は、ドイツ文学専攻のディプロマポリシー及びカリキュラムポリシーに対応しています。
授業の形式 演習
授業の方法 第1回目の授業時から授業の進み具合に合わせてプリント作成したドイツ語のテキストを配布しますので、必ず下調べをして(事前学習相当)授業に臨んでください。ドイツ文学専攻の学生にはドイツ語能力の持続的な鍛錬が不可欠ですから、テキストの音読も含めて、テキストの熟読・内容理解に努めてください。授業時の発表、質疑応答、ディスカッション、そして、教員による「事前学習へのフィードバック」にあたる解説や補足を通して、学生には一層のテキスト理解が可能となります。そうした演習を通して習得した事柄を、さらに確実に身につけるためには、「事後学習」としての復習が必須です。
本授業の事前・事後学習は、あわせて4時間の学習を目安とします。また、授業に参加できなかった学生には、メールにより課題を課しますので、2週間後の授業時に提出してください。課題に対するフィードバックの意味で、提出時の授業で課題の解説をします。
対面授業に参加できない要件を満たしている学生については、メール対応により、授業内容や課題について連絡します。
授業計画
1 ガイダンス: 授業の概要、進め方、到達目標、事前学習・事後学習について解説し、それについて質疑応答します。授業を効果的に進めるために、受講生の研究分野、または興味・関心をもっている分野について話してもらいます。次回以降使用する教材を配布し、その学習の仕方を説明します。
【事前学習】自分の研究分野、または興味・関心のある分野についてまとめておいてください。 (2時間)
【事後学習】1回目の授業内容をまとめ、次回以降使用するテキストの学習を始めてください。 (2時間)
【授業形態】対面授業
2 前期授業で概観したドイツ文学研究の軌跡を具体的に辿り、現在の研究趨勢を理解するために以下のテキストを検討します:
Literaturgeschichte und Epochenbegriffe
【事前学習】使用テキストを丹念に調べ、重要な箇所や疑問点をまとめておいてください。 (2時間)
【事後学習】授業で学習した事柄をまとめ、次回の授業の準備をしてください。 (2時間)
【授業形態】対面授業
3 Literatur der Renaissance und des Humanismus
【事前学習】使用テキストを丹念に調べ、重要な箇所や疑問点をまとめておいてください。 (2時間)
【事後学習】授業で学習した事柄をまとめ、次回の授業の準備をしてください。 (2時間)
【授業形態】対面授業
4 Literatur des 17. Jahrhunderts: Barock
【事前学習】使用テキストを丹念に調べ、重要な箇所や疑問点をまとめておいてください。 (2時間)
【事後学習】授業で学習した事柄をまとめ、次回の授業の準備をしてください。 (2時間)
【授業形態】対面授業
5 Literatur des 18. Jahrhunderts: Aufklärung
【事前学習】使用テキストを丹念に調べ、重要な箇所や疑問点をまとめておいてください。 (2時間)
【事後学習】授業で学習した事柄をまとめ、次回の授業の準備をしてください。 (2時間)
【授業形態】対面授業
6 Naturalismus und Jahrhundertwende
【事前学習】使用テキストを丹念に調べ、重要な箇所や疑問点をまとめておいてください。 (2時間)
【事後学習】授業で学習した事柄をまとめ、次回の授業の準備をしてください。 (2時間)
【授業形態】対面授業
7 Expressionismus und Postmoderne
【事前学習】使用テキストを丹念に調べ、重要な箇所や疑問点をまとめておいてください。 (2時間)
【事後学習】授業で学習した事柄をまとめ、次回の授業の準備をしてください。 (2時間)
【授業形態】対面授業
8 Literarische Gattungen: Gattungsbegriffe: Lyrik, Drama und Erzählende Prosa
【事前学習】使用テキストを丹念に調べ、重要な箇所や疑問点をまとめておいてください。 (2時間)
【事後学習】授業で学習した事柄をまとめ、次回の授業の準備をしてください。 (2時間)
【授業形態】対面授業
9 Literaturwissenschaftliche Methoden und Theorien
【事前学習】使用テキストを丹念に調べ、重要な箇所や疑問点をまとめておいてください。 (2時間)
【事後学習】授業で学習した事柄をまとめ、次回の授業の準備をしてください。 (2時間)
【授業形態】対面授業
10 Hermeneutik
【事前学習】使用テキストを丹念に調べ、重要な箇所や疑問点をまとめておいてください。 (2時間)
【事後学習】授業で学習した事柄をまとめ、次回の授業の準備をしてください。 (2時間)
【授業形態】対面授業
11 Strukturalismus, Poststrukturalismus, Dekonstruktion
【事前学習】使用テキストを丹念に調べ、重要な箇所や疑問点をまとめておいてください。 (2時間)
【事後学習】授業で学習した事柄をまとめ、次回の授業の準備をしてください。 (2時間)
【授業形態】対面授業
12 Sozialgeschichte und Sozialtheorie der Literatur
【事前学習】使用テキストを丹念に調べ、重要な箇所や疑問点をまとめておいてください。 (2時間)
【事後学習】授業で学習した事柄をまとめ、次回の授業の準備をしてください。 (2時間)
【授業形態】対面授業
13 Systemtheorie
【事前学習】使用テキストを丹念に調べ、重要な箇所や疑問点をまとめておいてください。 (2時間)
【事後学習】授業で学習した事柄をまとめ、次回の授業の準備をしてください。 (2時間)
【授業形態】対面授業
14 Medienwissenschaften
【事前学習】使用テキストを丹念に調べ、重要な箇所や疑問点をまとめておいてください。 (2時間)
【事後学習】授業で学習した事柄をまとめ、次回の授業の準備をしてください。 (2時間)
【授業形態】対面授業
15 Kulturwissenschaftliche Ansätze、フィードバック
【事前学習】これまで学習した事柄を確認し、重要な箇所や疑問点をまとめておいてください。 (2時間)
【事後学習】疑問点の検討により明らかになった事柄を加えて、後学期で学習したことをまとめておいてください。 (2時間)
【授業形態】対面授業
その他
教科書 使用しません。
参考書 授業で直接使用することはありませんが、ドイツ語圏高等教育機関の科目「ゲルマニスティクGermanistik」で語学・文学 (Sprachwissenschaft/Literaturwissenschaft)と併記されていた文学研究が、文学研究入門という独自の扱い方をされるようになる変遷が辿れる参考書として、以下2例をあげておきます。
(1) Heinz Drügh u.a.(Hg.): Germanistik. Sprachwissenschaft-Literaturwissenschaft-Schlüsselkompetenzen, J.B.Metzler Verlag, 2012
(2) Benedikt Jeßing/Ralph Köhnen: Einführung in die Neuere deutsche Literaturwissenschaft, J.B.Metzler Verlag, 2017
成績評価の方法及び基準 レポート:学期末。それ以外の場合は、授業時に指示します。(50%)、授業参画度:事前・事後学習の成果を、毎回、演習形式の授業で「参画度」として評価します。(50%)
オフィスアワー メールで対応します。

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