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日本教育史特論2

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令和2年度以降入学者 日本教育史特論2
教員名 小野雅章
単位数    2 課程     開講区分 文理学部
科目群 教育学専攻
学期 後期 履修区分 選択必修
授業形態 対面授業
Canvas LMSコースID・コース名称 WJ0208791 2024日本教育史特論2(小野雅章・後・水3)
授業概要 日本の教育の現状を精確に理解するためには、時間軸にそくした史的構造を理解することが重要な要素のひとつである。本授業では、日本の教育の現状を、近代以降に発達した教育の一環であるとの仮説のもとに、以下の五つの事項を扱いたい。
 ① 前近代(主として近世=江戸時代)と近代以降との比較により近代教育の特色を明らかにする
 ② 近代教育(幕末維新期~1947年3月)の展開を時期区分を意識しながらその展開過程を明らかにする
 ③ 現代教育(1947年4月以降)の展開を時期区分を意識しながらその展開過程を明らかにする
 ④ 教育理念における戦前の教育(近代)と戦後の教育(現代)と断絶を明らかにする
 ⑤ 学校教育の構造や実践における1920年代~30年代以降現在までの一貫性の側面を明らかにする
授業のねらい・到達目標 本授業では、現在の教育の構造を理解する一つの方法として、歴史的検討の有効性を理解することを大きなねらいとする。受講生の到達目標は、以下のとおりである。
 ① 前近代と近代以降とでは、教育の構造そのものが全く違ったものであることを理解する
 ② 教育目標の転換に対応して、教育内容や教授法が変化することを理解する
 ③ 近代と現代とでは教育理念には大きな違いがあるものの、教育実践、すなわち、教授・学習の実態(教授法、教科の構造や学校行  
  事、生徒指導など)、教室や校舎の教育環境、教育をめぐる様々な問題など、学校教育をめぐる様々な事項が1900年の第三次小学校令 
  でその基本構造が完成し、その後20年から30年かけて形成された学校文化(教授・学習、教育空間、学校生活)の基本構造に大きな変  
  化はなく、現在に至っていることを理解する
授業の形式 講義、演習、講究
授業の方法 講義と演習、さらに講究を適宜交えた授業を行う。適宜、同時双方向型授業を取り入れることもあり得る。
授業計画
1 授業の概要について:教育史研究の展望と課題
【事前学習】配布資料、日本教育史特論1【その1】を通読しておく (2時間)
【事後学習】授業中に紹介した参考文献などで復習をしておく (2時間)
【授業形態】対面授業
2 前近代の教育の構造と特色1:身分制(封建制)の下での教育
【事前学習】日本教育史特論1【その2】をあらかじめ読んでおく (2時間)
【事後学習】授業時に紹介した参考文献などで復習をしておく (2時間)
【授業形態】対面授業
3 前近代の教育の構造と特色2:前近代の学習機関の特色
【事前学習】日本教育史特論1【その3】をあらかじめ読んでおく (2時間)
【事後学習】授業時に紹介した参考文献などで復習をしておく (2時間)
【授業形態】対面授業
4 戦前(近代)教育の理念の形成と展開:教育勅語を理解する
【事前学習】日本教育史特論1【その4】をあらかじめ読んでおく (2時間)
【事後学習】授業時に紹介した参考文献などで復習をしておく (2時間)
【授業形態】対面授業
5 近代日本の教育制度の特徴1:義務教育制度の成立と展開
【事前学習】日本教育史特論1【その5】をあらかじめ読んでおく (2時間)
【事後学習】授業時に紹介した参考文献などで復習をしておく (2時間)
6 近代日本の教育制度の特徴2;中等教育制度の成立と展開
【事前学習】日本教育史特論1【その6】をあらかじめ読んでおく (2時間)
【事後学習】授業時に紹介した参考文献などで復習をしておく (2時間)
【授業形態】対面授業
7 近代日本の教育制度の特徴3:日本的分岐型学校制度の特色
【事前学習】日本教育史特論1【その7】をあらかじめ読んでおく (2時間)
【事後学習】授業時に紹介した参考文献などで復習しておく (2時間)
【授業形態】対面授業
8 近代日本の教育実践1:教育目的に対応した教育内容
【事前学習】日本教育史特論1【その8】をあらかじめ読んでおく (2時間)
【事後学習】授業時に紹介した参考文献などで復習しておく (2時間)
【授業形態】対面授業
9 近代日本の教育実践2:教育目的・内容に対応した教授法
【事前学習】日本教育史特論1【その9】をあらかじめ読んでおく (2時間)
【授業形態】対面授業
10 近代日本の教育実践3:教授法と教材・文具の関係史
【事前学習】日本教育史特論1【その10】をあらかじめ読んでおく (2時間)
【事後学習】授業時に紹介した参考文献などで復習しておく (2時間)
【授業形態】対面授業
11 近代日本の教育実践4:教育空間の変化と教授法
【事前学習】日本教育史特論1【その11】を通読しておく (2時間)
【事後学習】授業時に紹介した参考文献などで復習しておく (2時間)
【授業形態】対面授業
12 近代日本の教育問題(教育病理)1:戦前の教育問題への認識
【事前学習】日本教育史特論1【その12】を通読しておく (2時間)
【事後学習】授業時に紹介した参考文献などで復習しておく (2時間)
【授業形態】対面授業
13 近代日本の教育問題(教育病理)2:学校粉状と校内暴力・学級崩壊
【事前学習】日本教育史特論1【その13】を通読しておく (2時間)
【事後学習】授業時に紹介した参考文献などで復習しておく (2時間)
14 現代の教育の状況:1950年代以降の状況
【事前学習】日本教育史特論1【その14】を通読しておく (2時間)
【事後学習】授業時に紹介した参考文献などで復習しておく (2時間)
【授業形態】対面授業、課題研究
15 日本近現代教育史再考:試論と展望
【事前学習】日本教育史特論1【その15】をあらかじめ読んでおく (2時間)
【事後学習】授業時に紹介した参考文献などで復習をしておく (2時間)
【授業形態】対面授業
その他
教科書 使用しない
参考書 使用しない
成績評価の方法及び基準 授業参画度:その都度の質疑内容などにより評価する(50%)、その他、授業内のディスカッションの内容により評価する(50%)
オフィスアワー 毎週水曜日2時限(場所:研究室)

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