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令和2年度以降入学者 | スポーツ心理学特論 | ||||
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教員名 | 水落文夫 | ||||
単位数 | 2 | 課程 | 開講区分 | 文理学部 | |
科目群 | 教育学専攻 | ||||
学期 | 前期 | 履修区分 | 選択必修 |
授業形態 | 対面授業 |
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授業の形態 | 対面による講義授業であるが,授業内容によりグループワークや心理テストなどを活用した演習の形式を含む。 |
Canvas LMSコースID・コース名称 | WK0809A09 2024スポーツ心理学特論(水落文夫・前・木4) |
授業概要 | 心理学および運動・スポーツ科学を基礎学問にもつスポーツ心理学は,様々な目的をもってスポーツを行う人のあらゆるスポーツシーンの心理的問題を科学的に理解して,その解決方法を導くことに貢献してきた。その成果としての,スポーツ心理学の代表的な領域である運動学習,動機づけ,スポーツメンタルトレーニング,スポーツ集団などを支える理論やモデルを学修する。また,スポーツ心理学が採用する代表的な研究方法を概観して,研究のパラダイムについて学ぶ。 |
授業のねらい・到達目標 | <授業のねらい> 競技や健康を目的とする運動・スポーツ活動で起こる心理的な現象を,スポーツ心理学分野の研究課題として特定し,それを説明する理論やモデルを根拠として問題提起するための素養を身につける。さらに,研究パラダイムを基盤とする研究のデザインおよび具体的な研究手法の選択の意義について理解を深める。 <到達目標> 健康や競技のために行われる運動やスポーツに関わる心理学研究の課題と方法について議論できるようになる。また,スポーツ心理学関連の理論・モデルから導かれる知恵を正しく理解し,これを実践の場に応用して効率的な心理的支援ができるようになる。スポーツ心理学研究で採用される量的研究と質的研究の立場と意義を理解して,自らの研究課題における活用をイメージできる。 |
授業の形式 | 講義 |
授業の方法 | 対面授業を実験室を利用して行うことを基本とする。授業の出席に対して相談が必要な場合には,担当教員と体育学研究室に必ず事前に申し出ること。その場合,可能であればZoomによるオンラインでの受講を認める。 基本的に講義形式の授業であるが,ときに提示された学習課題について学修し,その成果を指定された授業で発表する。これはグループワークで行う。課題の提出方法,フィードバック方法等については,授業時に提示する。 |
授業計画 | |
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1 |
授業の進め方や到達目標 スポーツ心理学とは(1) 【事前学習】シラバスを事前に確認する。スポーツ心理学の学問領域を確認しておく。 (2時間) 【事後学習】配布した資料を概観して,スポーツ心理学と関連する他領域の関係を捉えておく。 (2時間) 【担当教員】水落文夫 【授業形態】対面授業 |
2 |
スポーツ心理学とは(2) スポーツの多様化と心理学研究の推移
【事前学習】指定した参考書の解説から,スポーツ科学の一領域としてスポーツ心理学が成立するまでの推移を理解する。 (2時間) 【事後学習】提示された資料と講義内容から,スポーツ心理学がカバーする領域の拡大と充実を理解し,スポーツ現場で生起する現象を心理的側面から捉えてみる。 (2時間) 【担当教員】水落文夫 【授業形態】対面授業 |
3 |
運動・スポーツの心理学的な捉え方(1) モデルの読み解き方,著名な心理学研究の意義と課題の記述
【事前学習】「世界の心理学50の名著」から選択した著書を通読して,研究の意義と課題を整理し,そのエッセンスを運藤・スポーツ領域に置き換えて解釈してみる。 (2時間) 【事後学習】特定した心理学の研究に関連する研究動向(論文)を精査しておく。 (2時間) 【担当教員】水落文夫 【授業形態】対面授業 |
4 |
運動・スポーツの心理学的な捉え方(2) 心理学研究の知見を運動・スポーツ領域に援用する グループワーク:スポーツにおける現象を心理学のモデルで説明する 【事前学習】精査した研究領域の研究動向を説明できるようにまとめておく。 (2時間) 【事後学習】1回目の小レポートを作成して翌週に提出すること。著名な心理学研究の知見を運動・スポーツ領域に置き換えて解釈してみる。 (2時間) 【担当教員】水落文夫 【授業形態】対面授業 |
5 |
運動学習に関する主要な理論とモデル(1) 運動の制御をめぐる2つの視座
【事前学習】指定した参考書の解説から,身体運動はいかに制御されているか,様々な視座で考えてみる。 (2時間) 【事後学習】提示された資料と講義内容から,行為システムアプローチについて理解を深める。 (2時間) 【担当教員】水落文夫 【授業形態】対面授業 |
6 |
運動学習に関する主要な理論とモデル(2) 2つの代表的な学習理論
【事前学習】指定した参考書の解説から,スキーマ理論で説明される技能向上のシステムを考えてみる。 (2時間) 【事後学習】提示された資料と講義内容から,自己組織化の仕組みを理解しておく。 (2時間) 【担当教員】水落文夫 【授業形態】対面授業 |
7 |
運動学習に関する主要な理論とモデル(3) 運動学習に影響する要因
【事前学習】指定した参考書の解説から,運動学習に影響する要因を調査して関心をもったものを抽出しておく。 (2時間) 【事後学習】提示された資料と講義内容から,注意ー意思決定やフィードバックの機能について説明できるようになる。 (2時間) 【担当教員】水落文夫 【授業形態】対面授業 |
8 |
動機づけに関する主要な理論とモデル(1) スポーツ科学の2つの主要理論
【事前学習】指定した参考書の解説から,達成目標理論で説明される2種の目標設定の違いを理解しておく。 (2時間) 【事後学習】提示された資料と講義内容から,2つの理論で説明される中心的課題を正しく理解する。 (2時間) 【担当教員】水落文夫 【授業形態】対面授業 |
9 |
動機づけに関する主要な理論とモデル(2) 動機づけに影響する要因(動機づけ雰囲気と目標設定,内発的動機づけと外発的動機づけ)
【事前学習】精査した研究領域(運動学習,動機づけ)の研究動向を説明できるようにまとめておく。 (2時間) 【事後学習】2回目の小レポートを作成して翌週に提出すること。 (2時間) 【担当教員】水落文夫 【授業形態】対面授業 |
10 |
スポーツ集団に関する主要な理論とモデル(1) チームワークの捉え方
【事前学習】指定した参考書の解説から,スポーツチームのチームワークの概念と期待される機能について整理してみる。 (2時間) 【事後学習】提示された資料と講義内容から,チームプロセスモデルから示唆されるコミュニケーションの役割を説明できるようになる。 (2時間) 【担当教員】水落文夫 【授業形態】対面授業 |
11 |
スポーツ集団に関する主要な理論とモデル(2) リーダーシップの機能 グループワーク:スポーツ心理学で応用される理論・モデルをスポーツシーンに当てはめる 【事前学習】指定した参考書の解説から,チームワークに先行する心理的要因について調査する。 (2時間) 【事後学習】提示された資料と講義内容から,チーム機能に対するリーダーシップの多様な影響力を再認識する。 (2時間) 【担当教員】水落文夫 【授業形態】対面授業 |
12 |
実力発揮に関連する理論とモデル(1) パフォーマンスに影響する心理的ストレス
【事前学習】指定した参考書の解説から,あがりによるパフォーマンスの低下をストレスとの関連から説明できるようにしておく。 (2時間) 【事後学習】提示された資料と講義内容から,プレッシャーによるパフォーマンス低下を主要な心理的ストレスモデルで説明できるようになる。 (2時間) 【担当教員】水落文夫 【授業形態】対面授業 |
13 |
実力発揮に関連する理論とモデル(2) 実力発揮と心理的成長を支える心理サポート 個人とチームに対するスポーツメンタルトレーニングの実際 【事前学習】指定した参考書の解説から,スポーツメンタルトレーニングの大まかな方法について概観しておく。 (2時間) 【事後学習】提示された資料と講義内容から,チームビルディングのための心理サポートの具体的な方法を確認する。 (2時間) 【担当教員】水落文夫 【授業形態】対面授業 |
14 |
スポーツ心理学の研究法(1) 研究バラダイムの理解 グループワーク:自分の研究パラダイムと研究デザイン・手法を特定してプレゼン資料を作成する 【事前学習】配布した資料をもとに,研究パラダイムの概念と違いについて大まかに理解する。 (2時間) 【事後学習】自分が目指す研究テーマが,どのような研究パラダイムと研究デザインに基づいて計画されるのかを正しく認識・適用できるようになる。 (2時間) 【担当教員】水落文夫 【授業形態】対面授業 |
15 |
スポーツ心理学の研究法(2) 量的研究と質的研究の手法 自らの研究テーマに対してパラダイム,デザイン,データ収集と分析法についてのプレゼン 授業のまとめ:スポーツ行動に対する心理的側面の特定と科学的分析に基づく解釈 【事前学習】これまでの授業内容をまとめるために,それらを踏まえて自らの研究テーマに関するプレゼン資料を作成する。 (2時間) 【事後学習】自らの研究テーマを正しく特徴づけて適正な研究計画を策定できるようになる。 (2時間) 【担当教員】水落文夫 【授業形態】対面授業 |
その他 | |
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教科書 | 使用しない |
参考書 | 日本スポーツ心理学会 『スポーツメンタルトレーニング教本 三訂版』 大修館書店 2016年 第三訂版 日本スポーツ心理学会 『スポーツ心理学の挑戦 その広がりと深まり』 大修館書店 2023年 中込四郎・山本裕二・伊藤豊彦 『スポーツ心理学 からだ・運動と心の接点』 培風館 2006年 参考資料として冊子「スポーツ心理学演習ワークブック」を配布する。 |
成績評価の方法及び基準 | レポート:数回提示する学修課題に対する小レポート,および調査に基づく成果物で評価する(60%)、授業参画度:教材の視聴状況,グループワークでの参画状況,成果物完成までの課題関与などで評価する(40%) |
オフィスアワー | Canvas LMS を通しての質問は直接回答するか,授業日までの資料に解説を載せる。 |