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令和元年度以前入学者 | 創作方法論 | ||||
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教員名 | 中上紀 | ||||
単位数 | 2 | 学年 | 2~4 | 開講区分 |
文理学部
(他学部生相互履修可) |
科目群 | 国文学科 | ||||
学期 | 前期 | 履修区分 | 選択 |
授業形態 | 対面授業 |
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授業の形態 | 対面授業(資料のオンデマンド型配信15/15) オンデマンド教材資料あり(Power Pointによるスライド配信) ヴィジュアル的な資料の観覧をオンデマンド型教材配信にて行います。 |
授業概要 | 講師個人の作家としての実務経験に基づき、多彩な現代作家による短編小説をテキストとしながら、小説の創作作法の基本を体系的に学び、自分の創作に実践的に反映していきます。 |
授業のねらい・到達目標 | ・さまざまな書き手による短編小説に展開される構成、技法、テーマの深部を理解しながら、自身の作品の創作へと繋げます。 ・基本的技術を身に着けることで物語力を高めながら、ほんとうに書きたいこと、核となるテーマへと近づきます。 ・対面や掲示板での意見交換により、他者作品への批評力、自己作品への客観視点を養います。 ・学期の終りには、短編小説を少なくとも一作品、書き上げることが出来ます。 この科目は文理学部(学士(文学))のディプロマポリシーDP2,3,4,5,6,8及びカリキュラムポリシーCP2,3,4,5,6,8に対応しています。 日本文学・日本語学研究を学びながら,それらと深く関わる世界諸国の歴史や政治,経済,文化,価値観,信条などの現状および相互関係を,自己の世界観をもって説明できる。(A-2-2) 日本文学・日本語学研究を中心としながら,仮説に基づく課題や問題を提示し,客観的な情報を基に,論理的・批判的に考察できる。(A-3-2) 日本文学・日本語学研究に関わる問題の意味を理解し,助言を受けて複数の解決策を提示し説明できる。(A-4-2) 日本文学・日本語学研究のスキルを身につけながら,新しい挑戦への計画を立て,準備することができる。(A-5-2) 日本文学・日本語学研究の実践的なスキルを身につけながら,さまざまな人々とのコミュニケーションを通じて相互に意思を伝達することができる。(A-6-2) 日本文学・日本語学研究の専門性を身につけながら,自己の学修に関する経験と考えを振り返り,分析できる。(A-8-2) |
授業の形式 | 講義、演習 |
授業の方法 | 授業の形式:対面授業【講義】【ディスカッション】【演習】 ⓵【講義】 ・その日のテーマに基づいた講義を行います。(2回目以降は紙資料の配布はありません。各自資料をシステムよりダウンロードして持参、または観覧可能な状態にすること・追加資料としてパワーポイント資料を授業後に登録するので各自確認) ②【ディスカッション】(紙資料の配布なし。レジュメは各自ダウンロード。パワーポイント資料は授業後に各自確認) ・事前に読了したテキスト(教科書から講師が選んだ短編小説2作)に基づいて説明などを行い、感想、意見などを述べあいます。 ③【演習】(紙資料の配布なし・レジュメは各自ダウンロード・パワーポイント資料は授業後に各自確認) ・文章の執筆などの演習を行います。 ④その他 ・毎回その日に学んだことや感想を「授業レポート」として掲示板に提出します。 ・毎回課題を指示します。2週間以内に掲示板に提出します。 ・必要に応じてメールなどによるカウンセリングや個人指導を行います。 ⓹課題について ・任意で短編小説の提出があります。提出は随時OKです。締め切りは第13回の授業日までです。提出方法はメールのみです。 →内容・文字数などの詳細は一回目の授業資料に記載します。 ・創作作品などの合評・講評は随時あります(無記名可)。 ・課題のフィードバック方法等については、授業内で指示します。 *本授業の事前・事後学習は,合わせて6時間の学習を目安とします。 (ただし、テキストの読み込みや、小説課題執筆の時間は、個人差がありますので、この中には含めません) 対面授業に参加できない学生の代替方法、要件 1)対面授業に参加できない学生は、事前に担当教員の許可を得ること。 2)対面授業に参加出来ない場合はCanvas LMSに登録された教材を視聴する。 授業レポートを掲示板に提出する。 掲示板に指示された課題を提出する。 ・対面の生徒とは別の課題が指示される場合があります。 ・遠隔授業学生の教材視聴期日は授業日の授業時間(その都度Canvas LMSで提示します)までとし、それ以降は遅刻とします。 ・課題は翌週授業日の前日を原則締切とします。(その都度Canvas LMSで提示します) その他詳細は初日の授業にて説明します。 〇人数によってグループ創作を行います。 |
履修条件 | 基本的に対象学年のすべての学生が受講できます。 |
授業計画 | |
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1 |
講義・描写と小説的身体感覚 小説描写に身体感覚(5感)を有効的に使う方法を学びます。(A-2-2)(A-3-2)(A-4-2)(A-5-2)(A-6-2)(A-8-2) 【事前学習】既存の小説から五感を使った表現方法を探しメモを取る。 (3時間) 【事後学習】Canvas LMS配布教材の観覧。創作例①に取り組む (3時間) 【授業形態】対面授業 |
2 |
講義・小説に流れる時間を描写する。 小説の題材やテーマによって異なる時間の使い方や、回想の効果的使用法を学びます。(A-2-2)(A-3-2)(A-4-2)(A-5-2)(A-6-2)(A-8-2) 【事前学習】自身の創作において時間をどう使っているか考えておく。 (4時間) 【事後学習】Canvas LMS配布教材の観覧。創作例②に取り組む (4時間) 【授業形態】対面授業 |
3 |
ディスカッション・テキスト①「スメラミシング」小川哲・「キャンプ」井戸川射子 テキストについて自由にディスカッションします。(A-2-2)(A-3-2)(A-4-2)(A-5-2)(A-6-2)(A-8-2) *各自、自分の意見、他の人の意見へのフィードバックを発表すること。 *ディスカッションノートを取ること 【事前学習】読了、下調べ、感想、意見、ディスカッション準備 (4時間) 【事後学習】Canvas LMS配布教材の観覧。ディスカッションノート・掲示板課題(授業内に提示) (4時間) 【授業形態】対面授業 |
4 |
講義・物語発生装置としての磁場 舞台設定の大切さ、主人公(テーマ)の心情と場所との関連性について学びます。(A-2-2)(A-3-2)(A-4-2)(A-5-2)(A-6-2)(A-8-2) 【事前学習】自身について大切な場所はどこか、そこから物語を発生させるためにはどうすべきか考えておく。 (4時間) 【事後学習】Canvas LMS配布教材の観覧。創作例③に取り組む (4時間) 【授業形態】対面授業 |
5 |
ディスカッション・テキスト②「私の労働」町屋良平・「霊たち」三国美千子 テキストについて自由にディスカッションします。 *各自、自分の意見、他の人の意見へのフィードバックを発表すること。 *ディスカッションノートを取ること。(A-2-2)(A-3-2)(A-4-2)(A-5-2)(A-6-2)(A-8-2) 【事前学習】読了、下調べ、感想、ディスカッション準備 (4時間) 【事後学習】Canvas LMS配布教材の観覧。ディスカッションノート・掲示板課題(授業内に提示) (4時間) 【授業形態】対面授業 |
6 |
講義・小説の中の方言と言語の活用 現代日本の日常の中で接する特色ある言語や方言の活用方法及び効果について学びます。(A-2-2)(A-3-2)(A-4-2)(A-5-2)(A-6-2)(A-8-2) 【事前学習】方言を活用している既存の小説を探してメモをする。自分の方言(ある人)は意見を言えるようにしておく (4時間) 【事後学習】Canvas LMS配布教材の観覧。創作例④に取り組む (4時間) 【授業形態】対面授業 |
7 |
ディスカッション・テキスト③「二千回飲みに行ったあとに」津村記久子・「ママと闘う」西加奈子 テキストについて自由にディスカッションします。(A-2-2)(A-3-2)(A-4-2)(A-5-2)(A-6-2)(A-8-2) *各自、自分の意見、他の人の意見へのフィードバックを発表すること。 *ディスカッションノートを取ること 【事前学習】読了、下調べ、感想、ディスカッション準備 (4時間) 【事後学習】Canvas LMS配布教材の観覧。ディスカッションノート・掲示板課題(授業内に提示) (4時間) 【授業形態】対面授業 |
8 |
講義・読ませる小説のための人物設定 主人公をいかにして魅力的に読者に伝えるか、様々な方向から描く方法を学びます。(A-2-2)(A-3-2)(A-4-2)(A-5-2)(A-6-2)(A-8-2) 【事前学習】既存の小説の主人公で好きな主人公を上げ、好きな理由やその特徴をメモする。 (4時間) 【事後学習】Canvas LMS配布教材の観覧。創作例⓹に取り組む。 (4時間) 【授業形態】対面授業 |
9 |
ディスカッション④「パーミッション」岡崎祥久・「らっきょうとクロッカス」桜木紫乃 テキストを読み、ディスカッションを行います。(A-2-2)(A-3-2)(A-4-2)(A-5-2)(A-6-2)(A-8-2) *各自、自分の意見、他の人の意見へのフィードバックを発表すること。 *ディスカッションノートを取ること。 【事前学習】読了、下調べ、感想、ディスカッション準備 (4時間) 【事後学習】Canvas LMS配布教材の観覧。ディスカッションノート・掲示板課題(授業内に提示) (4時間) 【授業形態】対面授業 |
10 |
講義・素材と主題、書くことと書かないこと 小説の中で説明的にならずに必要なテーマを伝える方法を学びます。 (A-2-2)(A-3-2)(A-4-2)(A-5-2)(A-6-2)(A-8-2) 【事前学習】既存の小説から「説明」「描写」を見つけ、メモをする。 (4時間) 【事後学習】Canvas LMS配布教材の観覧。創作例⑥に取り組む。 (4時間) 【授業形態】対面授業 |
11 |
ディスカッション⑤「家畜人ヤプコ」山田詠美・「砂漠の検問所」池澤夏樹 テキストを読み、掲示板機能を使ってディスカッションをします。 テキストについて自由にディスカッションします。(A-2-2)(A-3-2)(A-4-2)(A-5-2)(A-6-2)(A-8-2) *各自、自分の意見、他の人の意見へのフィードバックを発表すること。 【事前学習】読了、下調べ、感想、ディスカッション準備 (4時間) 【事後学習】Canvas LMS配布教材の観覧。ディスカッションノート・掲示板課題 (4時間) 【授業形態】対面授業 |
12 |
講義:プロット作成からの短編小説 なぜプロット作成が効果的なのか、実際に作成しながら創作方法の選択肢を広げます。 執筆内容の発表、質問、ディスカッションを行います。 (A-2-2)(A-3-2)(A-4-2)(A-5-2)(A-6-2)(A-8-2) 【事前学習】短編小説に書いてみたい内容を考えて、あらすじを書いておく。 (4時間) 【事後学習】Canvas LMS配布教材の観覧。必要に応じて続きを書く。ディスカッションノート (4時間) 【授業形態】対面授業 |
13 |
ディスカッション⑥「偶然の本質」辻原登・「文士と夜警」筒井康隆 グループ創作締切(ある場合) テキストを読み、ディスカッションをします。(A-2-2)(A-3-2)(A-4-2)(A-5-2)(A-6-2)(A-8-2) *(任意)個人創作締め切り。提出は講師個人メールまで+合評希望者は掲示板にも提出) 【事前学習】読了、下調べ、感想、ディスカッション準備 (4時間) 【事後学習】Canvas LMS配布教材の観覧。ディスカッションノート・掲示板課題 (4時間) 【授業形態】対面授業 |
14 |
個人創作ほか、提出作品に関する意見交換。グループ創作発表(ある場合) 発表作品講評・合評など(A-2-2)(A-3-2)(A-4-2)(A-5-2)(A-6-2)(A-8-2) 【事前学習】学生作品を読み意見などの準備をする (4時間) 【事後学習】Canvas LMS配布教材の観覧。ディスカッションノート (4時間) 【授業形態】対面授業 |
15 |
講義他のまとめ(A-2-2)(A-3-2)(A-4-2)(A-5-2)(A-6-2)(A-8-2) グループ創作発表予備日(ある場合) 講義のまとめ他、質問などを受け付けます。 【事前学習】配布されたものすべてに目を通す (3時間) 【事後学習】Canvas LMS配布教材の観覧。ノートなどを整理する (3時間) 【授業形態】対面授業 |
その他 | |
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教科書 | 日本文藝家協会 『文学 2023』 講談社 2023年 教科書は必ず購入してください。コピーの配布はありません。 紙・電子書籍どちらも可です。 |
参考書 | 日本文藝家協会 『文学2019』 講談社 2019年 中上紀 『熊野物語』 平凡社 中上紀 『彼女のプレンカ』 集英社文庫 中上紀 『天狗の回路』 筑摩書房 2017年 中上紀 『タクシーガール』 バジリコ 2019年 中上紀 『シャーマンが歌う夜』 作品社 2005年 ・その他、「すばる」「新潮」「群像」などの文芸各誌も参考にしてください。 ・講師の他著作 |
成績評価の方法及び基準 | 授業参画度:意見交換への参加、創作例や掲示板課題への取り組みなどを見ます。グループ創作が行われる場合はこれも含みます。(100%) 1)授業参画度には授業態度のほか、ディスカッションへの参加度、演習(創作例)や掲示板課題への取り組みを含みます。 2)個人創作は必須課題ではありません。 3)「任意」と書かれているもの以外の掲示板の書き込みはすべて必須で評価対象です。 4)欠席した学生も掲示板課題の取り組みは必須です(レジュメや資料を見ながら取り組める内容です) 4)この授業では、対面参加と遠隔参加とにおいて評価に差を設けない。 |
オフィスアワー | メールは随時受け付けます(最初の授業資料内に記載します)。 |
備考 | *上記スケジュールは状況により変更する場合があります。 *各自、必ず購入し、ディスカッションをする日までに指定の箇所の読了が必須です。コピー配布はありません。 *提出物はすべてCanvas LMSまたは講師個人メールまで(アドレスは後日通知)。紙では受け付けません。 |