文理学部シラバスTOP > 文理学部 > 国文学科 > 基礎演習2
日本大学ロゴ

基礎演習2

このページを印刷する

令和元年度以前入学者 基礎演習2
教員名 田中ゆかり
単位数    1 学年    2 開講区分 文理学部
科目群 国文学科
学期 前期 履修区分 必修
授業形態 対面授業
Canvas LMSコースID・コース名称 C90203A40 2024基礎演習2(田中ゆかり・前・水5)
授業概要 社会言語学の1分野である言語景観・言語サービス研究の基礎的知識の獲得と、それを踏まえた調査・報告を伴う演習科目。
高等学校の教員ならびに文部科学大臣及び文化庁長官諮問機関・文化審議会臨時委員(国語分科会)の実務経験をもつ教員が、その経験を生かして、日本国における言語政策策定の背景などについて具体的に教授する。
授業のねらい・到達目標 (1)授業のねらい
わたしたちの身の回りには、さまざまな言語を使用した文字情報や音声情報であふれている。そこで使用されている言語を通して、日本語社会におけるそれぞれの言語の「意義」「価値」を知ることができる。また、情報発信に際して、どのような言語変種を選択するのかによって、発信者の狙いや配慮水準等がうかがえる。ある言語社会における言語選択とその背景を読み解き、言語選択の観点からよりよい世の中を考える研究を、社会言語学の1分野である言語景観・言語サービス研究と呼ぶ。
この科目では、言語景観研究を通して日本語社会をとりまく言語と言語変種について考える視点の獲得を目指す。同時に言語研究の企画・実施、データの整理ならびにデータに基づく事実の読み取りと報告までの一通りを身に付けることを目的とする。

(2)到達目標
(2-1)到達目標
言語景観・言語サービスの基礎的知識を身に付け、身の回りの事例の社会における位置づけ等を説明することができる。
特定のトピックに従った、文献探索や調査の立案と実施でできる。
データに基づく事実の読み取りができる。
データの視覚化やスライドを用いた報告のスキルが身に付く。
担当教員や受講者とのコミュニケーションを通じ、互いの知識や報告スキルや内容を高め合うことができる。

(2-2)日本大学教育憲章
・日本文学・日本語学研究を学びながら、それらと深く関わる世界諸国の歴史や政治,経済,文化,価値観,信条などの現状および相互関係を,自己の世界観をもって説明できる。(A-2-2)
・日本文学・日本語学研究を中心としながら、仮説に基づく課題や問題を提示し,客観的な情報を基に,論理的・批判的に考察できる。(A-3-2)
・日本文学・日本語学研究に関わる問題の意味を理解し,助言を受けて複数の解決策を提示し説明できる。(A-4-2)
・日本文学・日本語学研究のスキルを身につけながら、新しい挑戦への計画を立て,準備することができる。(A-5-2)
・日本文学・日本語学研究の実践的なスキルを身につけながら、さまざまな人々とのコミュニケーションを通じて相互に意思を伝達することができる。(A-6-2)
・日本文学・日本語学研究の実践的なスキルを身につけながら、集団の活動において,より良い成果を上げるために,指導者のもとで他者と協働し,作業を行うことができる。(A-7-2)
・日本文学・日本語学研究の専門性を身につけながら、自己の学修に関する経験と考えを振り返り,分析できる。(A-8-2)

(2-3)DP・CPとの関連性
この科目は、文理学部(学士(文学))のディプロマポリシーDP6及びカリキュラムポリシーCP9に対応している。
なお、新カリキュラム(令和2年度以降の入学者)では、この科目は文理学部(学士(文学)のDP及びCP2~7に対応している。
授業の形式 演習
授業の方法 言語景観・言語サービス研究の基礎を学び、受講者各人テーマを定め、調査を行い、調査データに基づく報告を行う。報告の形式・内容については、授業における討議を通じ、相互に高め合う。
フィードバックは各回授業内およびLMSを通して行う。
資料はLMSを通じ配布し、印字配布は行わない。印字資料が必要な場合は各自で印字の上、持参すること。
履修条件 人数調整を行うため、4月3日(水)12時00分までにグーグルフォームで所定の手続きを取ること。受講許可は、4月9日(火)COMITS2・国文学科掲示板にて発表する。
なお、手続きについてはCOMITS2「お知らせ」で指示するので必ず確認すること。
授業計画
1 ガイダンス、言語景観・言語サービスとは何かを知る
第1回課題「身近な言語景観・言語サービスに目を配る」についての説明
【事前学習】シラバスをよく読み、LMS登録を完了させる。過去のテーマが重なる基礎演習サイトを閲覧し学修内容をイメージする。身の回りで使われている言語に目を配り、その背景に考えをめぐらす。 (2時間)
【事後学習】身近な言語景観・言語サービスに目を配り、指定された方法で提出をする。 (4時間)
【授業形態】対面授業
2 第1回課題の報告とフィードバック
言語景観・言語サービス調査方法の基礎
(A-3-2)(A-4-2((A-5-2)(A-6-2)(A-7-2)(A-8-2)
【事前学習】身近な言語景観・言語サービスに目を配り、指定された方法で提出をする。 (3時間)
【事後学習】模擬調査域の下高井戸・桜上水近辺の商店街の歴史などを調べる。 (3時間)
【授業形態】対面授業
3 下高井戸・桜上水近辺の模擬調査
(A-3-2)(A-4-2((A-5-2)(A-6-2)(A-7-2)(A-8-2)
【事前学習】模擬調査域の下高井戸・桜上水近辺の商店街の歴史などを調べる。 (3時間)
【事後学習】模擬調査で得たデータを指定された方法で提出する。 (3時間)
【授業形態】対面授業
4 調査対象候補の検討と調整
(A-3-2)(A-4-2((A-5-2)(A-6-2)(A-7-2)(A-8-2)
【事前学習】調査対象候補・調査アイテム・分析観点の検討 (3時間)
【事後学習】調査対象・調査アイテム・分析観点の検討を受けての修正 (3時間)
【授業形態】対面授業
5 調査対象・調査アイテム・分析観点の報告と検討・調整
(A-3-2)(A-4-2((A-5-2)(A-6-2)(A-7-2)(A-8-2)
【事前学習】調査対象・調査アイテム・分析観点の検討 (3時間)
【事後学習】調査対象・調査アイテム・分析観点の検討を受けての修正 (3時間)
【授業形態】対面授業
6 言語景観・言語サービス調査
調査経過報告の作成と提出
(A-3-2)(A-4-2((A-5-2)(A-6-2)(A-7-2)(A-8-2)
【事前学習】言語景観・言語サービス調査 (3時間)
【事後学習】実施した調査の簡単な報告の作成と問題点の整理 (3時間)
【授業形態】課題研究
7 言語景観・言語サービス調査の簡単な報告とフィードバック
(A-3-2)(A-4-2((A-5-2)(A-6-2)(A-7-2)(A-8-2)
【事前学習】実施した調査の簡単な報告の作成と問題点の整理 (3時間)
【事後学習】調査報告準備 (3時間)
【授業形態】対面授業
8 報告と討議① 3-4人
(A-3-2)(A-4-2((A-5-2)(A-6-2)(A-7-2)(A-8-2)
【事前学習】調査報告準備 (3時間)
【事後学習】報告に対するフィードバック、フィードバックを受けての見直しと修正 (3時間)
【授業形態】対面授業
9 報告と討議② 3-4人
(A-3-2)(A-4-2((A-5-2)(A-6-2)(A-7-2)(A-8-2)
【事前学習】調査報告準備 (3時間)
【事後学習】報告に対するフィードバック、フィードバックを受けての見直しと修正 (3時間)
【授業形態】対面授業
10 報告と討議③ 3-4人
(A-3-2)(A-4-2((A-5-2)(A-6-2)(A-7-2)(A-8-2)
【事前学習】調査対象地域の調査報告準備 (3時間)
【事後学習】報告に対するフィードバック、フィードバックを受けての見直しと修正 (3時間)
【授業形態】対面授業
11 報告と討議④ 3-4人
(A-3-2)(A-4-2((A-5-2)(A-6-2)(A-7-2)(A-8-2)
【事前学習】調査対象地域の調査報告準備 (3時間)
【事後学習】報告に対するフィードバック、フィードバックを受けての見直しと修正 (3時間)
【授業形態】対面授業
12 報告と討議⑤ 3-4人
(A-3-2)(A-4-2((A-5-2)(A-6-2)(A-7-2)(A-8-2)
【事前学習】調査対象地域の調査報告準備 (3時間)
【事後学習】報告に対するフィードバック、フィードバックを受けての見直しと修正 (3時間)
【授業形態】対面授業
13 報告全体に対するフィードバックと最終課題作成解説
(A-3-2)(A-4-2((A-5-2)(A-6-2)(A-7-2)(A-8-2)
【事前学習】報告に対するフィードバック、フィードバックを受けての見直しと修正 (3時間)
【事後学習】最終課題の作成準備 (3時間)
【授業形態】対面授業
14 最終課題の作成
(A-3-2)(A-4-2((A-5-2)(A-6-2)(A-7-2)(A-8-2)
【事前学習】最終課題の作成 (3時間)
【事後学習】最終課題の作成 (3時間)
【授業形態】対面授業
15 最終課題の提出と授業全体のふりかえり
(A-3-2)(A-4-2((A-5-2)(A-6-2)(A-7-2)(A-8-2)
【事前学習】提出された最終課題についてのふりかえり (4時間)
【事後学習】授業全体のふり返り (2時間)
【授業形態】対面授業
その他
教科書 教科書は使用しない。適宜資料を配布する。
参考書 授業・LMSを通じ、配布・案内する。
成績評価の方法及び基準 授業参画度:授業内外の課題への取り組み、発表、フィードバック等含む(50%)、最終課題(50%)
オフィスアワー 水曜6限
備考 過年度の言語景観・言語サービス入門をテーマとした授業の履修者による最終課題を下記サイトに掲出している。
下記サイトを閲覧することによって、この科目についての具体的なイメージが湧くと思うので、閲覧の上、受講のこと。
「田中ゆかり授業報告」https://tanakayukari.jp/kisoen/

履修者数により発表に充てる授業回数が異なる。その結果、シラバス進行が変更される可能性がある。その場合は授業内で案内する。

このページのトップ