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令和7年度以降入学者 | 現代思想論 | ||||
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令和2年度以降入学者 | 現代思想論 | ||||
教員名 | 渡辺彰規 | ||||
単位数 | 2 | 学年 | 1~4 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | 総合教育科目 | ||||
学期 | 後期 | 履修区分 | 選択 |
授業形態 | 対面授業 |
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授業概要 | 現代の時代状況、およびそこに生きる人間の在り方を探るための思想的な見方・考え方を学びます。 現代社会は、知識と権力の新たな関係によって構成されています。本講義では、マルクス・ウェーバー以降の思想家たちが知識と権力の関係をどのように捉え、近代社会をどう分析したのかを考察します。その際に,特に,ウェーバーの議論の批判と継承という観点から,フーコー,ブルデュー,ハーバマスの議論を取り上げます。 |
授業のねらい・到達目標 | <知識><技能> 現代および現代人を読み解くための思想を理解し、その可能性を探求できることを目標に授業を進めます。取り上げる主な思想家は、マルクス、ヴェーバー、フーコー、ブルデュー、ハーバマス等です。これらの思想家がウェーバーによって練り上げられた近代社会における知識と権力の関係性についての分析をどう批判しどう深化したのかについて説明できることが期待されます。 <能力> 上記の<知識><技能>の習得を経て、以下の<能力>を育むことが目標です。 ・経験や学修から得られた豊かな知識と教養に基づいて,倫理的な課題を理解し説明することができる。(A-1-1: 豊かな知識・教養に基づく高い倫理観) ・仮説に基づく課題や問題を提示し,客観的な情報を基に,論理的・批判的に考察することの重要性を説明できる。(A-3-1: 論理的・批判的思考力) ・自己の学修経験の振り返りを継続的に行うことができる。(A-8-1: 省察力) この科目は文理学部のディプロマポリシーDP1,3,8、およびカリキュラムポリシーCP1,3,8に対応しています。 |
授業の形式 | 講義 |
授業の方法 | 授業で取り上げる思想家は、その問題意識や時代認識において相互に関連しています。事前学習として、前回授業で学んだ内容を復習して授業に臨むと理解が進むでしょう。また、事後学習に用立てるための代表的な参考文献を指示する予定です。 また、毎回授業内で前回授業内容の(また課題内容の)重要ポイントを再確認し、フィードバックを行います。 本授業の事前・事後学習は,各2時間の学習を目安とします。 |
授業計画 | |
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1 |
ガイダンス・現代社会における知識と権力
【事前学習】シラバスを事前に確認し、授業全体の流れを理解する。 (1時間) 【事後学習】授業で取り上げる諸思想の相互連関を整理する。 (1時間) 【授業形態】対面授業 |
2 |
マルクス:イデオロギーと資本主義の支配構造(A-8-1)
【事前学習】マルクス主義の概要について事前に調べて整理しておく。 (2時間) 【事後学習】授業ノートの復習をしてください。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
3 |
ウェーバー①:支配の三類型と正統性(A-1-1)(A-3-1)
【事前学習】支配の三類型と正統性というキーワードについて事前に調べて整理しておく。 (2時間) 【事後学習】授業ノートの復習をしてください。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
4 |
ウェーバー②:合理化と「鉄の檻」(A-1-1)(A-3-1)
【事前学習】ウェーバー『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』(岩波文庫)を読んでおく。 (2時間) 【事後学習】授業ノートの復習をしてください。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
5 |
ウェーバー③:官僚制と近代国家(A-1-1)(A-3-1)
【事前学習】ウェーバー『権力と支配』(講談社学術文庫)を読んでおく。 (2時間) 【事後学習】授業ノートの復習をしてください。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
6 |
ブルデュー①:文化資本と社会的再生産(A-1-1)(A-3-1)(A-8-1)
【事前学習】ブルデュー『ディスタンクシオン』の諸解説に目を通しまとめておく。 (2時間) 【事後学習】授業ノートの復習をしてください。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
7 |
ブルデュー②:ハビトゥスと象徴権力(A-1-1)(A-3-1)
【事前学習】ハビトゥスというキーワードについて事前に調べて整理しておく。 (2時間) 【事後学習】授業ノートの復習をしてください。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
8 |
ブルデュー③:界champの理論と知識人の役割(A-1-1)(A-3-1)
【事前学習】これまでのブルデューについての講義内容をまとめておく。 (2時間) 【事後学習】授業ノートの復習をしてください。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
9 |
フーコー①:近代社会における「知」savoir(A-1-1)(A-3-1)
【事前学習】フーコーのいう言説,エピステーメーというキーワードについて事前に調べて整理しておく。 (2時間) 【事後学習】授業ノートの復習をしてください。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
10 |
フーコー②:規律権力と監視社会(A-1-1)(A-3-1)(A-8-1)
【事前学習】フーコーのいう規律訓練,パノプティコンというキーワードについて事前に調べて整理しておく。 (2時間) 【事後学習】授業ノートの復習をしてください。 (3時間) 【授業形態】対面授業 |
11 |
フーコー③:生政治と自己のテクノロジー(A-1-1)(A-3-1)(A-8-1)
【事前学習】生-権力bio-pouvoirというキーワードについて事前に調べて整理しておく。 (2時間) 【事後学習】授業ノートの復習をしてください。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
12 |
ハーバマス①:公共圏と討議民主主義(A-1-1)(A-3-1)
【事前学習】公共圏というキーワードについて事前に調べて整理しておく。 (2時間) 【事後学習】授業ノートの復習をしてください。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
13 |
ハーバマス②:システムと生活世界(A-3-1)(A-8-1)
【事前学習】生活世界というキーワードについて事前に調べて整理しておく。 (2時間) 【事後学習】授業ノートの復習をしてください。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
14 |
近代社会における知識と権力についての考察(A-1-1)(A-3-1)(A-8-1)
【事前学習】これまでの講義内容を振り返り各論者がそれぞれ近代における知識と権力についてどう議論してきたかについて整理しておく。 (2時間) 【事後学習】授業ノートの復習をしてください。 (3時間) 【授業形態】対面授業 |
15 |
授業内テストと解説
【事前学習】これまでの授業内容を整理する。 (2時間) 【事後学習】問題点を認識し、重要ポイントを再確認する。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
その他 | |
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教科書 | なし |
参考書 | 重要な古典の翻訳書およびその簡潔で良質な解説書は、取り上げる思想家ごとに提示します。 |
成績評価の方法及び基準 | 授業内テスト:中間試験,期末試験を行い,その点数を評価する。(80%)、授業参画度:リアクションペーパーの提出状況を踏まえて評価する。(20%) 授業参画度は授業出席回数を意味するものではなく、授業内容の理解度をリアクションペーパーの提出状況から判断します。つまり,現代的な課題に対する論理的・批判的思考力(A-3-1)、継続性をもった考察力(A-8-1)の修得状況の評価で判断します。 また,中間支援と期末試験においては,重要概念の理解度や論述の適正さ、倫理的課題に対する理解・説明力(A-1-1)を評価します。 |
オフィスアワー | 授業終了後。質問はメールでも対応します。 |