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令和2年度以降入学者 | メディア論 | ||||
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教員名 | 高榮蘭 | ||||
単位数 | 2 | 学年 | 1~4 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | 総合教育科目 | ||||
学期 | 前期 | 履修区分 | 選択 |
授業形態 | 対面授業(一部遠隔授業) |
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授業の形態 | 対面授業(状況に応じて、同時双方向と課題研究を含む。これについては事前に告知するのでブラックボード上の情報をよく確認すること)。 |
授業概要 | 「戦争」表象と検閲。文学作品、雑誌新聞メディア、映像、写真、制度、読書文化など、多角的な側面から「戦争」表象と検閲の問題について講義する。日本の内地だけではなく、植民地朝鮮・台湾、中国の資料も使用しながら、より開かれた視点から近代メディアの形成について思考することを目指す。 |
授業のねらい・到達目標 | 【1】授業のねらい メディアは「戦争」を媒介に成長してきた。この授業では、植民地支配と戦争を行っていた戦前の日本語空間におけるメディアと検閲の問題を取り上げることになる。日本の内地の検閲システムが、植民地支配下にあった朝鮮や台湾の検閲と連動する形で整備されていたことに注目し、それが日本語メディアの展開とどのようなかかわりを持っていたのかについて理解する。 【2】到達目標 ①到達目標 ・メディア言語や文学言語の分析方法を身につける ・視覚メディアの分析方法を身につける ・視覚メディアと言語との相互関係について理解できる ・読書文化について批判的に分析できる ② 日本大学教育憲章との関係 ・世界諸国の歴史や政治,経済,文化,価値観,信条などの現状を概説できる。(A-2-1) ・仮説に基づく課題や問題を提示し,客観的な情報を基に,論理的・批判的に考察することの重要性を説明できる。(A-3-1) ・事象を注意深く観察して,解決すべき問題を認識できる。(A-4-1) ③ディプロマポリシーとの関係 この科目は文理学部のディプロマポリシーDP2,3,4及びカリキュラムポリシーCP2,3,4に対応している。 |
授業の形式 | 講義 |
授業の方法 | 基本的に講義形式だが、教員による講義のあと、二つの方法(①学んだ知識について他の受講生と議論する、②各自が与えられた短い文章を分析する➡それについて他の受講生と議論する)で練習をする予定である。授業の形態にあわせて、予習・復習の課題について、事前に案内する。基本的に対面での講義形式である。受講者にはLMSを通して教材を配布する。受講者本人はそれをダウンロードし、予習しておくこと。課題の指示・フィードバックは基本的にCanvas LMSを通して行う。 ★なお、授業計画は、実際の進行上の理由から場合によっては変更されることがある★ |
履修条件 | ・履修抽選を実施するので、履修を希望する者は4月3日(木)〜4月7日(月)の間に、CHIPSにて所定の手続きを行うこと。 |
授業計画 | |
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1 |
授業のテーマや到達目標及び授業の方法について理解する。
【事前学習】メディアと「戦争」に関する参考文献を調べてくること (2時間) 【事後学習】配布された戦争とメディアに関する資料を読んでおくこと (2時間) 【授業形態】対面授業 |
2 |
近代的なメディアの誕生と戦争の関係について学ぶ
【事前学習】配布された資料を読んでくること (2時間) 【事後学習】指定された参考文献を読み、整理しておくこと (2時間) 【授業形態】対面授業 |
3 |
日清・日露戦争と非戦論について学ぶ。
【事前学習】配布された資料を読んでくること (2時間) 【事後学習】図書館のHPを利用し、指定された記事を検索し、整理しておくこと (2時間) 【授業形態】対面授業 |
4 |
社会主義運動と大逆事件をめぐるメディア統制について学ぶ。
【事前学習】指定された参考文献を読んでくること (2時間) 【事後学習】配布された課題プリントを整理しておくこと (2時間) 【授業形態】対面授業 |
5 |
関東大震災と情報統制について学ぶ。
【事前学習】指定された参考文献を読んでくること (2時間) 【事後学習】配布された課題プリントを整理しておくこと (2時間) 【授業形態】対面授業 |
6 |
植民地朝鮮のメディアと日本語書物の役割について学ぶ。
【事前学習】指定された参考文献を読んでくること (2時間) 【事後学習】配布された課題プリントを整理しておくこと (2時間) 【授業形態】対面授業 |
7 |
検閲とメディアの攻防について学ぶ。
【事前学習】指定された資料を読んでくること (2時間) 【事後学習】配布された課題プリントを整理しておくこと (2時間) 【授業形態】対面授業、課題研究 |
8 |
メディア市場の再編と社会主義ブームについて学ぶ。
【事前学習】指定された参考文献を読んでくること (2時間) 【事後学習】指定された参考文献を読んで、整理しておくこと (2時間) 【授業形態】対面授業 |
9 |
これまでの内容を整理し、メディアの役割の変化について考える。
【事前学習】指定された参考文献を読んでくること (2時間) 【事後学習】図書館のHPを利用し、指定された記事を検索し、整理しておくこと (2時間) 【授業形態】対面授業 |
10 |
日中戦争とプロパガンダについて学ぶ。
【事前学習】指定された参考文献を読んでくること (2時間) 【事後学習】配布された課題プリントを整理しておくこと (2時間) 【授業形態】対面授業 |
11 |
軍人の身体とプロパガンダについて学ぶ。
【事前学習】社会主義者の転向について調べてくること (2時間) 【事後学習】配布された課題プリントを整理しておくこと (2時間) 【授業形態】対面授業 |
12 |
総力戦の記憶の変容について学ぶ。
【事前学習】指定された参考文献を読んでくること (2時間) 【事後学習】配布された課題プリントを整理しておくこと (2時間) 【授業形態】対面授業 |
13 |
映像における東京裁判の表象について学ぶ
【事前学習】指定された参考文献を読んでくること (2時間) 【事後学習】図書館のHPを利用し、指定された記事を検索し、整理しておくこと (2時間) 【授業形態】対面授業 |
14 |
占領期のメディアと女性の身体表象について学ぶ。
【事前学習】指定された参考文献を読んでくること (2時間) 【事後学習】配布された課題プリントを整理してくること (2時間) 【授業形態】対面授業 |
15 |
第1回目から第14回目までの講義内容について質疑応答を行う。(対面あるいは課題研究)
【事前学習】これまでの資料をすべて整理し、質問内容を書いてくること (2時間) 【事後学習】授業中の議論を整理し、まとめておくこと (2時間) 【授業形態】対面授業、課題研究 |
その他 | |
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教科書 | なし。主としてプリントを使用する。 |
参考書 | 高榮蘭『出版帝国の戦争 不逞なものたちの文化史』(法政大学出版局、2024) その他については教室で案内する。 |
成績評価の方法及び基準 | レポート:A-2、A-6、A-8の達成度を評価します。(35%)、授業内テスト:求めるテーマと内容、提出状況を見て、A-1,A-2、A-3、A-4、A-8の達成度を評価します。(35%)、授業参画度:Canvas LMSへの対応を見て、A-2、A-6、A-8の達成度を評価します。(30%) 授業中に課す議論、課題研究、Canvas LMSへの対応(内容についての採点を含む)が授業参画度の基準となる。 |
オフィスアワー | 授業の前後。Canvas LMSを通して質問してください。面談が必要な場合は、事前に日程を調整し、オンラインで行います。 |