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LGBTQを知る

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令和7年度以降入学者 LGBTQを知る
教員名 郭立夫
単位数    2 学年    1 開講区分 文理学部
科目群 総合教育科目
学期 後期 履修区分 選択
授業形態 対面授業
授業概要 近年、性的マイノリティ(LGBTQ+)の人権は西洋社会だけでなく、アジア社会でもますます認められるようになってきました。2019年にはアジアで初めての同性婚制度が台湾で開始されました。2024年3月には、タイの下院でも同性婚を認める法案が可決されました。一方、日本では渋谷区をはじめとする各自治体で同性パートナーシップ制度が実現されていますが、国レベルでの同性婚法制度の確立はまだ遠いと感じられます。
 この授業は、性的マイノリティの人権保障を深く理解するために、第三波フェミニズム思想からそのクィア・ターン(Queer Turn)という理論的転向を解説します。特に、その理論的転向を促した「インターセクショナリティ」という概念・枠組みを理解・応用します。
授業のねらい・到達目標 世界各国の歴史、政治、経済、文化、価値観についての基本的な理解を深める。
仮説に基づく課題や問題を提示し、客観的な情報をもとに論理的・批判的に考察する能力を養う。
事象を注意深く観察し、解決すべき問題を認識する力を身につける。
性の多様性が重要である理由と、それに対する差別や政治的な課題を理解し、深く考察する力を養う。
性的マイノリティが直面する抑圧の実態を、さまざまな視点から理解し、分析する。
セクシュアリティの流動性と多様性を認識し、アイデンティティポリティクスの問題点を理解する。
性的マイノリティの人権保障について、国際的な視点から批判的に考察し、改善のための提案を行う力を身につける。
仮説に基づく課題や問題を提示し、客観的な情報を基に、論理的・批判的に考察することの重要性を説明できる(A-3-1)。
事象を注意深く観察して、解決すべき問題を認識できる(A-4-1)。
新しいことに挑戦する気持ちを持つことができる(A-5-1)。
この科目は文理学部のDP及びCPの2,3,4に対応しています。
授業の形式 講義、演習、実習、ゼミ
授業の方法 対面形式で、文献の購読及びゼミ形式の文献内容発表で行われます。
*各自/各グループで必ず一回発表を行うことが必須。
*発表する文献は基本日本語です。英語しかない文献に関しては、教員による購読になります。
*春学期のジェンダー論の授業を履修した方におすすめの内容になっています。
フィードバックの方法は授業内で提示します。
授業計画
1 【ガイダンス】
授業の形式などを説明し、発表者/グループを決めます。
【事前学習】シラバスとガイダンス資料を事前に読んでください。 (2時間)
【事後学習】ガイダンス資料を読み直し、日常生活やニュースをジェンダー・セクシュアリティの観点から振り返る。 (2時間)
【担当教員】郭立夫
【授業形態】対面授業
2 【購読:クィア理論とは何か】
アメリカを中心に、性的マイノリティの社会運動の流れを紹介し、その歴史的文脈からクィア理論がいかに誕生し、どのような意味を持っているのかについて説明する。
【事前学習】シラバスとガイダンス資料を事前に読んでください。 (2時間)
【事後学習】ガイダンス資料を読み直し、日常生活やニュースをジェンダー・セクシュアリティの観点から振り返る。 (2時間)
【担当教員】郭立夫
【授業形態】対面授業
3 【読書発表:ジュディス・バトラー「批判的にクィア」】
個人またはグループ発表。
(キーワード:クィア、レズビアン、フェミニズム思想)
【事前学習】該当文献を読み、わからない所を質問にして羅列してください。 (2時間)
【事後学習】発表及び授業ないにおける議論に踏まえて、自分の質問を振り返ってください。 (2時間)
【担当教員】郭立夫
【授業形態】対面授業
4 【読書発表:ゲイル・ルービン「性を考える」】
個人またはグループ発表。
(キーワード:セクシュアリティ、性の階層化、良い性と悪い性)
【事前学習】該当文献を読み、わからない所を質問にして羅列してください。 (2時間)
【事後学習】発表及び授業ないにおける議論に踏まえて、自分の質問を振り返ってください。 (2時間)
【担当教員】郭立夫
【授業形態】対面授業
5 【読書発表:セジウィック「クローゼットの認識論」】
個人またはグループ発表。
(キーワード:クローゼット、カミングアウト、同性愛/異性愛)
【事前学習】該当文献を読み、わからない所を質問にして羅列してください。 (2時間)
【事後学習】発表及び授業ないにおける議論に踏まえて、自分の質問を振り返ってください。 (2時間)
【担当教員】郭立夫
【授業形態】対面授業
6 【文献購読:Lisa Duggan『The Twilight of Equality』】
教員が該当文献について購読する。
(キーワード:文化戦争、アメリカ、クィア政治、ホモノーマティビティ)
【事前学習】該当文献を読み、わからない所を質問にして羅列してください。 (2時間)
【事後学習】発表及び授業ないにおける議論に踏まえて、自分の質問を振り返ってください。 (2時間)
【担当教員】郭立夫
【授業形態】対面授業
7 【文献購読:Jasbir Puar『Terrorists Assemblage』】
教員が該当文献について購読する。
(キーワード:イスラーム、アメリカ、テロリスト、クィア政治)
【事前学習】該当文献を読み、わからない所を質問にして羅列してください。 (2時間)
【事後学習】発表及び授業ないにおける議論に踏まえて、自分の質問を振り返ってください。 (2時間)
【担当教員】郭立夫
【授業形態】対面授業
8 【読書発表:スナウラ・テイラー『荷を引く獣たち』】
個人またはグループ発表。
(キーワード:ビーガニズム、動物の権利、障害者の権利)
【事前学習】該当文献を読み、わからない所を質問にして羅列してください。 (2時間)
【事後学習】発表及び授業ないにおける議論に踏まえて、自分の質問を振り返ってください。 (2時間)
【担当教員】郭立夫
【授業形態】対面授業
9 【読書発表:清水晶子「埋没した棘」】
個人またはグループ発表。
(キーワード:クィア理論、トランスジェンダー)
【事前学習】該当文献を読み、わからない所を質問にして羅列してください。 (2時間)
【事後学習】発表及び授業ないにおける議論に踏まえて、自分の質問を振り返ってください。 (2時間)
【担当教員】郭立夫
【授業形態】対面授業
10 【読書発表:ショーン・フェイ「トランスジェンダー問題」】
個人またはグループ発表。
【事前学習】該当文献を読み、わからない所を質問にして羅列してください。 (2時間)
【事後学習】発表及び授業ないにおける議論に踏まえて、自分の質問を振り返ってください。 (2時間)
【担当教員】郭立夫
【授業形態】対面授業
11 【読書発表:福永玄弥『性/生をめぐる闘争』】
個人またはグループ発表。
【事前学習】該当文献を読み、わからない所を質問にして羅列してください。 (2時間)
【事後学習】発表及び授業ないにおける議論に踏まえて、自分の質問を振り返ってください。 (2時間)
【担当教員】郭立夫
【授業形態】対面授業
12 【講義:トランスナショナルなクィア理論/運動は可能か①】
これまでの講義と発表に踏まえて、クィア運動の国境を超えた政治動員の可能性について考える。
【事前学習】シラバスのキーワードを利用し、自分で調べて予習する。 (2時間)
【事後学習】配布資料を読み直し、勉強した知識をまとめてください。 (2時間)
【担当教員】郭立夫
【授業形態】対面授業
13 【講義:トランスナショナルなクィア理論/運動は可能か②】
これまでの講義と発表に踏まえて、クィア運動の国境を超えた政治動員の可能性について考える。
【事前学習】シラバスのキーワードを利用し、自分で調べて予習する。 (2時間)
【事後学習】配布資料を読み直し、勉強した知識をまとめてください。 (2時間)
【担当教員】郭立夫
【授業形態】対面授業
14 【講義:反ジェンダー運動と多様性の「ユートピア」?】
近年特にイギリス・アメリカを中心に起きている反ジェンダー運動の文脈を紹介し、クィア理論の観点から議論を試みる。
【事前学習】シラバスのキーワードを利用し、自分で調べて予習する。 (2時間)
【事後学習】配布資料を読み直し、勉強した知識をまとめてください。 (2時間)
【担当教員】郭立夫
【授業形態】対面授業
15 【復習及び個別指導】
期末レポートやこれまで感じた問題を受け付けます。一回分の授業で、相談を受け付ける。
【事前学習】シラバスのキーワードを利用し、自分で調べて予習する。 (2時間)
【事後学習】配布資料を読み直し、勉強した知識をまとめてください。 (2時間)
【担当教員】郭立夫
【授業形態】対面授業
その他
教科書 使用しない
参考書 使用しない
成績評価の方法及び基準 レポート:期末レポート(50%)、授業内テスト:文献発表(30%)、議論への参加(20%)
オフィスアワー 授業前後。

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