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令和6年度以前入学者 | 宗教学演習4 | ||||
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教員名 | 合田秀行 | ||||
単位数 | 1 | 学年 | 2~4 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | 哲学科 | ||||
学期 | 後期 | 履修区分 | 選択必修 |
授業形態 | 対面授業 |
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授業の形態 | 対面授業 |
授業概要 | 禅の思想を十枚の絵と簡潔な詩と散文で示した『十牛図』について、仏教の深層心理学とも言える唯識思想や現代の視点から解読していきます。なお『十牛図』にはいくつかの種類がありますが、室町時代に中国から伝わり、最も広く知られている廓庵和尚のものを用います。 |
授業のねらい・到達目標 | ・禅の修行過程について『十牛図』を通して学び、さらに唯識思想の視点から仏教的な己事究明の精神を学ぶことができる。 ・演習用テキストの音読・輪読を通して、特に仏教用語などで頻繁に見られる特殊な読み方や意味を身につける。 この科目は文理学部(学士(文学))のディプロマポリシーDP1,2,4及びカリキュラムポリシーCP1,2,4に対応しています。 ・真・善・美・聖の探究から得られた知識と教養に基づい て、人間と社会の倫理的な課題を理解し、説明することができる(A-1-3)。 ・思想・芸術・宗教の観点から、世界の現状をその歴史的背景とともに理解するこ とができる(A-2-3)。 ・文献や資料の読解・解釈を通じて、あるいは、現代の思想的状況を注意深く考察することによって、哲学的問題を発見することができる(A-4-3)。 |
授業の形式 | 演習、ゼミ |
授業の方法 | 原則的に対面で演習形式で行います。教科書としては、横山紘一著『十牛図入門』を用いますが、これは現代語で書かれた入門書です。著者の横山氏(1940-2023)は唯識思想研究者としても有名で、現代的な視点も含めて分かりやすいため、これを教科書として進めていきます。適時、担当者がかつて作成したユング心理学の視点からの『十牛図』意識変容論に関する補足資料や参考文献に基づいて、図に付されている詩と散文の原典にも言及します。随時、質問応答やディスカッションの時間を設けます。 |
授業計画 | |
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1 |
ガイダンス(授業のテーマや到達目標及び授業方法について説明する) 補足プリント配布(A-3,A-7)禅に関する映像資料(DVD「自宅で坐る」)の鑑賞 【事前学習】シラバスを読んで進め方を理解し、演習の概要について確認しておくこと。 (1時間) 【事後学習】自分の研究分野を確認し、個人研究発表に向けて少しずつ準備を始めること。 (1時間) |
2 |
禅と『十牛図』について(1)禅の歴史と坐禅(A-3,A-7)補足プリント使用
【事前学習】配布する補足資料の指定範囲を読み、疑問点などを確認すること。 (1時間) 【事後学習】解説した資料の内容を踏まえて、ポイントを整理すること。 (1時間) |
3 |
禅と『十牛図』について(2)「十牛図」概観(A-3,A-7)補足プリント使用
【事前学習】配布する補足資料の指定範囲を読み、疑問点などを確認すること。 (1時間) 【事後学習】講読した教科書の内容を踏まえて、ポイントを整理すること。 (1時間) |
4 |
『十牛図入門』を読む(1)序章 「自分探し」と「十牛図」(A-3,A-7)
【事前学習】教科書の指定範囲(pp.14-31)を読み、疑問点などを確認すること。 (1時間) 【事後学習】講読した教科書の内容を踏まえて、ポイントを整理すること。 (1時間) |
5 |
『十牛図入門』を読む(2)序章 唯識思想からの読み解く(A-3,A-7)
【事前学習】教科書の指定範囲(pp.31-38)を読み、疑問点などを確認すること。 (1時間) 【事後学習】講読した教科書の内容を踏まえて、ポイントを整理すること。 (1時間) |
6 |
『十牛図入門』を読む(3)第一章 尋牛(牛を尋ね探す)(A-3,A-7)
【事前学習】教科書の指定範囲(pp.44-61)を読み、疑問点などを確認すること。 (1時間) 【事後学習】講読した教科書の内容を踏まえて、ポイントを整理すること。 (1時間) |
7 |
『十牛図入門』を読む(4)第二章 見跡(牛の足跡を見つける)(A-3,A-7)
【事前学習】教科書の指定範囲(pp66-86)を読み、疑問点などを確認すること。 (1時間) 【事後学習】講読した教科書の内容を踏まえて、ポイントを整理すること。 (1時間) |
8 |
『十牛図入門』を読む(5)第三章 見牛(牛を見つける)(A-3,A-7)
【事前学習】教科書の指定範囲(pp.90-96)を読み、疑問点などを確認すること。 (1時間) 【事後学習】講読した教科書の内容を踏まえて、ポイントを整理すること。 (1時間) |
9 |
『十牛図入門』を読む(6)第四章 得牛(牛を捕まえる)(A-3,A-7)
【事前学習】教科書の指定範囲(pp.100-107)を読み、疑問点などを確認すること。 (1時間) 【事後学習】講読した教科書の内容を踏まえて、ポイントを整理すること。 (1時間) |
10 |
『十牛図入門』を読む(7)第五章 牧牛(牛を飼い馴らす)(A-3,A-7)
【事前学習】教科書の指定範囲(pp.112-120)を読み、疑問点などを確認すること。 (1時間) 【事後学習】講読した教科書の内容を踏まえて、ポイントを整理すること。 (1時間) |
11 |
『十牛図入門』を読む(8)第六章 騎牛帰家(牛に乗って家に帰る)(A-3,A-7)
【事前学習】教科書の指定範囲(pp.124-132)を読み、疑問点などを確認すること。 (1時間) 【事後学習】講読した教科書の内容を踏まえて、ポイントを整理すること。 (1時間) |
12 |
『十牛図入門』を読む(9)第七章 忘牛存人(ひとり牧人はまどろむ)(A-3,A-7)
【事前学習】教科書の指定範囲(pp.136-147)を読み、疑問点などを確認すること (1時間) 【事後学習】講読した教科書の内容を踏まえて、ポイントを整理すること。 (1時間) |
13 |
『十牛図入門』を読む(10)第八章 人牛倶忘(真っ白な空)(A-3,A-7)
【事前学習】教科書の指定範囲(pp.152-162)を読み、疑問点などを確認すること。 (1時間) 【事後学習】講読した教科書の内容を踏まえて、ポイントを整理すること。 (1時間) |
14 |
『十牛図入門』を読む(11)第九章 返本還源(本源に還る)(A-3,A-7)
【事前学習】教科書の指定範囲(pp.166-185)を読み、疑問点などを確認すること。 (1時間) 【事後学習】講読した教科書の内容を踏まえて、ポイントを整理すること。学期末レポートを作成する。 (1時間) |
15 |
『十牛図入門』を読む(12)第十章 入鄽垂手(町の中に生きる)、おわりに(A-3,A-7) レポートの提出 【事前学習】教科書の指定範囲(pp.190-203)を読み、疑問点などを確認すること。学期末レポートを作成する。 (1時間) 【事後学習】講読した教科書の内容を踏まえて、ポイントを整理すること。 (1時間) |
その他 | |
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教科書 | 横山紘一 『十牛図入門 「新しい自分」への道 (幻冬舎新書)』 幻冬舎 |
参考書 | 上田閑照・柳田聖山 『十牛図 自己の現象学 (ちくま学芸文庫)』 筑摩書房 その他については、授業内で適時指示します。 |
成績評価の方法及び基準 | レポート:学期末レポート(60%)、授業参画度:輪読・質疑などへの取り組み(40%) 授業参画度は、テキスト講読の際の輪読・質疑・ディスカッションへの取り組みを踏まえて「コミュニケーション力(A-6)やリーダーシップ・協働力(A-7)」を評価します。学期末に提出してもらう、2000字以上のレポートの作成を通して、「聖の探究から得られた知識と教養(A-1-1)」の修得状況を確認します。 |
オフィスアワー | 火曜日5時限終了後、2号館12階の研究室で行います。 |