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令和6年度以前入学者 | 美学課題研究3 | ||||
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教員名 | 櫻井一成 | ||||
単位数 | 1 | 学年 | 2~4 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | 哲学科 | ||||
学期 | 前期 | 履修区分 | 選択必修 |
授業形態 | 対面授業 |
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授業概要 | (1)受講者の研究発表とそれにもとづいたディスカッションを行います。 (2)美学芸術学の重要文献の講読を行います。 本授業では「よい卒業論文を書く」という目標を見据えつつ、「仲間と共に読む、書く、話す」という営みを続けていくなかで、参加者に人文系の研究に必要な諸能力を身につけてもらいます。美学芸術学の専門的知識だけでなく、論文作法やレジュメ作法、発表技術や討論技術、外国語文献の読み方や文献探索術の習得もめざします。 講読に関して、2025年度はヴィンフリート・メニングハウスの『吐き気——ある強烈な感覚の理論と歴史』(原著1999年、日本語訳2010年)を読む予定です。現代を生きる我々にとって「キモい」とか「グロい」といった感想はきわめて日常的なものでしょう。美学はこうした感想(あるいは吐き気を催す対象)をどのように扱うのでしょうか。筆者メニングハウスは、現代思想との接続を念頭に置きつつ、「吐き気」という観点から近代美学(古典主義的美学やロマン主義)を捉え直そうとしています。その著作は、美学という学問を理解するうえで、また我々の日常生活を理解するうえで、大きな意味を持っているはずです。 |
授業のねらい・到達目標 | この科目は文理学部(学士(文学))のDP及びCPの3,5,6,7,8に対応しています。 ・自他の主張や論証を論理的・批判的に考察して,既存の見解を問い直すことができる。(A-3-3) ・自らの思想的課題に取り組むために必要な情報を収集し,それを分析して用いることができる。(A-5-3) ・さまざまな人とコミュニケーションをとり,傾聴力と発表力に基づいて,合理的な議論を推進することができる。(A-6-3) ・さまざまな集団活動において,より良い成果を上げるために,指導者として他者と協働し,作業を行う姿勢を示すことができる。(A-7-3) ・自分の学修経験を振り返り分析して,今後の改善計画を立てることができる。(A-8-3) |
授業の形式 | 演習、ゼミ |
授業の方法 | 発表は「論文紹介」と「卒論発表」の二つにわかれます。 「論文紹介」:受講者は自身の関心にもとづいて重要な論文や興味深い論文(著作)を探し出し、その内容を他の受講者に紹介する。 「卒論発表」:自身の卒業論文の構想や原稿を発表し、合評を行う。 二年生には論文紹介を、三年生には論文紹介と卒論の構想の発表を、四年生には卒論の原稿の発表を行なってもらう予定です。 四年生には後輩たちを指導する役割を積極的に引き受けてもらいたいと思います。 文献講読は、日本語の場合、受講者にテキストの特定部分を要約してもらうというかたちをとります。他の参加者からの質疑を先取りしながら、論旨を明確化し、必要に応じて考察や情報を補ってください。ただしわからないところがあってもかまいません。難解な文章こそ、仲間とともに読んでいく意味があるというものです。 外国語の場合、一文ずつ丁寧に読み進めていきます。訳文作成に際しては、なぜそのように訳したのかをつねに答えることができるように準備を進めてください。まちがうことは何ら問題ではありません。 |
授業計画 | |
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1 |
ガイダンス(自己紹介、授業の進め方について)
【事前学習】自分が関心ある分野やテーマについて簡単にまとめておく。 (1時間) 【事後学習】授業で言及された著作や作品があれば目を通しておく (A-5-3)。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
2 |
三年生による発表 (A-3-3、A-5-3、 A-6-3、A-7-3) 【事前学習】発表担当者はレジュメや資料を作成し、事前に配布する。他の参加者は配布されたレジュメや資料を読む。(A-3-3、A-5-3) (2時間) 【事後学習】ディスカッションの内容を吟味し、改善や理解の深化につなげる(A-7-3、A-8-3) (2時間) 【授業形態】対面授業 |
3 |
三年生による研究発表 (A-3-3、A-5-3、 A-6-3、A-7-3) 【事前学習】発表担当者はレジュメや資料を作成し、事前に配布する。他の参加者は配布されたレジュメや資料を読む。(A-3-3、A-5-3) (2時間) 【事後学習】ディスカッションの内容を吟味し、改善や理解の深化につなげる(A-3-3、A-8-3)。授業で言及された著作や作品があれば目を通しておく (A-5-3)。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
4 |
二年生による発表 (A-3-3、A-5-3、 A-6-3、A-7-3) 【事前学習】発表担当者はレジュメや資料を作成し、事前に配布する。他の参加者は配布されたレジュメや資料を読む。(A-3-3、A-5-3) (2時間) 【事後学習】ディスカッションの内容を吟味し、改善や理解の深化につなげる(A-3-3、A-8-3)。授業で言及された著作や作品があれば目を通しておく (A-5-3)。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
5 |
二年生による発表 (A-3-3、A-5-3、 A-6-3、A-7-3) 【事前学習】発表担当者はレジュメや資料を作成し、事前に配布する。他の参加者は配布されたレジュメや資料を読む。(A-3-3、A-5-3) (2時間) 【事後学習】ディスカッションの内容を吟味し、改善や理解の深化につなげる(A-3-3、A-8-3)。授業で言及された著作や作品があれば目を通しておく (A-5-3)。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
6 |
『吐き気』序章「嘔吐と笑いのはざまで」(pp. 1-28)の講読
【事前学習】担当者はレジュメを作成し、参加者は該当箇所を読んで、論旨や疑問点をまとめる(A-3-3、A-5-3、A-6−3)。 (3時間) 【事後学習】テクストを再読する、ディスカッションの内容を吟味し自らの理解を深化させる(A-7-3、A-8-3)。授業で言及された著作や作品があれば目を通しておく。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
7 |
『吐き気』序章「嘔吐と笑いのはざまで」(pp. 29-43)の講読
【事前学習】担当者はレジュメを作成し、参加者は該当箇所を読んで、論旨や疑問点をまとめる(A-3-3、A-5-3、A-6−3)。 (3時間) 【事後学習】テクストを再読する、ディスカッションの内容を吟味し自らの理解を深化させる(A-7-3、A-8-3)。授業で言及された著作や作品があれば目を通しておく。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
8 |
『吐き気』第一章「美学理論における吐き気というタブーと吐き気の遍在」(pp. 45-56)の講読
【事前学習】担当者はレジュメを作成し、参加者は該当箇所を読んで、論旨や疑問点をまとめる(A-3-3、A-5-3、A-6−3)。 (3時間) 【事後学習】テクストを再読する、ディスカッションの内容を吟味し自らの理解を深化させる(A-7-3、A-8-3)。授業で言及された著作や作品があれば目を通しておく。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
9 |
『吐き気』第一章「美学理論における吐き気というタブーと吐き気の遍在」(pp. 56-68)の講読
【事前学習】担当者はレジュメを作成し、参加者は該当箇所を読んで、論旨や疑問点をまとめる(A-3-3、A-5-3、A-6−3)。 (3時間) 【事後学習】テクストを再読する、ディスカッションの内容を吟味し自らの理解を深化させる(A-7-3、A-8-3)。授業で言及された著作や作品があれば目を通しておく。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
10 |
『吐き気』第一章「美学理論における吐き気というタブーと吐き気の遍在」(pp. 68-82)の講読
【事前学習】担当者はレジュメを作成し、参加者は該当箇所を読んで、論旨や疑問点をまとめる(A-3-3、A-5-3、A-6−3)。 (3時間) 【事後学習】テクストを再読する、ディスカッションの内容を吟味し自らの理解を深化させる(A-7-3、A-8-3)。授業で言及された著作や作品があれば目を通しておく。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
11 |
『吐き気』第一章「美学理論における吐き気というタブーと吐き気の遍在」(pp. 82-89)の講読、第一章の総括
【事前学習】担当者はレジュメを作成し、参加者は該当箇所を読んで、論旨や疑問点をまとめる(A-3-3、A-5-3、A-6−3)。 (3時間) 【事後学習】テクストを再読する、ディスカッションの内容を吟味し自らの理解を深化させる(A-7-3、A-8-3)。授業で言及された著作や作品があれば目を通しておく。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
12 |
四年生による研究発表 (A-3-3、A-5-3、 A-6-3、A-7-3) 【事前学習】発表担当者はレジュメや資料を作成し、事前に配布する。他の参加者は配布されたレジュメや資料を読む。(A-3-3、A-5-3) (3時間) 【事後学習】ディスカッションの内容を吟味し、改善や理解の深化につなげる(A-7-3、A-8-3) (2時間) 【授業形態】対面授業 |
13 |
四年生による研究発表 (A-3-3、A-5-3、 A-6-3、A-7-3) 【事前学習】発表担当者はレジュメや資料を作成し、事前に配布する。他の参加者は配布されたレジュメや資料を読む。(A-3-3、A-5-3) (3時間) 【事後学習】ディスカッションの内容を吟味し、改善や理解の深化につなげる(A-7-3、A-8-3) (2時間) 【授業形態】対面授業 |
14 |
四年生による研究発表 (A-3-3、A-5-3、 A-6-3、A-7-3) 【事前学習】発表担当者はレジュメや資料を作成し、事前に配布する。他の参加者は配布されたレジュメや資料を読む。(A-3-3、A-5-3) (3時間) 【事後学習】ディスカッションの内容を吟味し、改善や理解の深化につなげる(A-7-3、A-8-3) (2時間) 【授業形態】対面授業 |
15 |
前期授業の総括、休暇中の研究活動について
【事前学習】休暇中の研究活動について計画を立てる。 (2時間) 【事後学習】『吐き気』の序章と第一章の内容をまとめる。 (4時間) 【授業形態】対面授業 |
その他 | |
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教科書 | ヴィンフリート・メニングハウス(竹峰義和・知野ゆり・由比俊行訳) 『吐き気——ある強烈な感覚の理論と歴史』 法政大学出版局 2010年 教科書は購入しないでも大丈夫です。コピーを配布します。やる気や関心のある人には購入をお勧めします。 |
参考書 | 授業内でそのつど参考文献を紹介します。 |
成績評価の方法及び基準 | レポート:期末に小論文(要約)を提出してもらいます。(40%)、授業参画度:発表を行なったか、積極的に質疑に参加したか(60%) |
オフィスアワー | メールでアポイントメントをとってください。 |