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令和6年度以前入学者 | 宗教学課題研究3 | ||||
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教員名 | 合田秀行 | ||||
単位数 | 1 | 学年 | 2~4 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | 哲学科 | ||||
学期 | 前期 | 履修区分 | 選択必修 |
授業形態 | 対面授業 |
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授業の形態 | 対面授業 |
授業概要 | 日本における宗教や思想を中心に、広く宗教学全般に関する専門的な内容について演習を行うと共に、各自の研究テーマに基づく研究を指導する。 |
授業のねらい・到達目標 | ・受講生の関心領域を踏まえて、その分野の基本的な原典や最新の研究論文等を講読して、卒論作成に向けた専門的な知識を獲得できる。 ・演習用テキストの音読・輪読を通して、特に仏教用語などの専門用語に見られる特殊な読み方や意味を修得することができる。 ・各自の研究課題に基づく成果を発表し、その内容を踏まえたレジュメの作成・プレゼンテーションの力を養うことができる。 この科目は文理学部(学士(文学))のディプロマポリシーDP3,5,6,7,8及びカリキュラムポリシーCP3,5,6,7,8に対応しています。 ・自他の主張や論証を 論理的・批判的に考察 して,既存の見解にと らわれずに物事の本質 に迫ることができる(A-3-3)。 ・人間の生き方や現代社会のあり方を問い直す意欲を持つことができる(A-5-3)。 ・他人の意見が自分の意見とは異なっていても,それを尊重しながら聞く姿勢を示すことができる(A-6-3)。 ・学修活動において、より良い成果を上げるために、お互いを尊重しながら協働することができる(A-7-3)。 ・自分の学修経験の振り返りを継続的に行うことができる。(A-8-3) |
授業の形式 | ゼミ |
授業の方法 | 受講生との相談の上、共通に講読するテキストを決めいていますが、今年度の前半は、宗教学者・鎌田東二氏の『世阿弥─身心変容技法の思想』(青土社)の講読を予定しています。ゼミ生の関心分野である神話『古事記』、西行論、修験道についても言及があり、そうした視点を中心に読み進めます。第13回目からの個人研究発表については、1回に2人のペースで、4年生から発表してもらいます。新しく履修する学生には、レジュメの作り方、参考文献のアドバイスをはじめ、最終的には卒業論文の作成に向けた個別的な指導を行います。 |
履修条件 | 1年次に実施した面接で許可された学生に限ります。学習態度が悪い場合には、2年次以降にも面接を実施して、履修を断る場合もあります。 |
授業計画 | |
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1 |
ガイダンス(授業のテーマや到達目標及び授業方法について説明する) 各自の研究テーマの確認 講読テキストの説明とプリント配布 【事前学習】シラバスを読んで進め方を理解し、自分の研究分野について考えておくこと。 (1時間) 【事後学習】自分の研究分野を確認し、個人研究発表に向けて少しずつ準備を始めること。 (1時間) |
2 |
身心変容技法の起源としての洞窟(1)(A-3,A-7) ・「身心変容」発生空間としての「洞窟」 ・「天岩戸」という「洞窟」 【事前学習】予め配布する講読テキストの指定範囲を読み、疑問点などを確認すること。 (1時間) 【事後学習】講読したテキストの内容を踏まえて、ポイントを整理すること。 (1時間) |
3 |
身心変容技法の起源としての洞窟(2)(A-3,A-7) ・「能=申楽」の「鏡の間」と「天岩戸」と洞窟 ・仏教的「身心変容技法」の修行の場としての「洞窟」 【事前学習】予め配布する講読テキストの指定範囲を読み、疑問点などを確認すること。 (1時間) 【事後学習】講読したテキストの内容を踏まえて、ポイントを整理すること。 (1時間) |
4 |
身心変容技法の展開(1)(A-3,A-7) ・「身心変容技法」は、いつ、どこで始まったか? ・妊娠と出産という「身心変容」を『古事記』神話から考える 【事前学習】予め配布する講読テキストの指定範囲を読み、疑問点などを確認すること。 (1時間) 【事後学習】講読したテキストの内容を踏まえて、ポイントを整理すること。 (1時間) |
5 |
身心変容技法の展開(2)(A-3,A-7) ・出産と死は「身心変容」の極相か?─『古事記』の事例から考える ・「身心変容技法」にはどのような類型やバリエーションがあるか? 【事前学習】予め配布する講読テキストの指定範囲を読み、疑問点などを確認すること。 (1時間) 【事後学習】講読したテキストの内容を踏まえて、ポイントを整理すること。 (1時間) |
6 |
身心変容技法の展開(3)(A-3,A-7) ・羽黒修験はどのような「身心変容技法」を持っているか? ・「修験的身心技法」から能へ、脳から暗黒舞踏へ 【事前学習】予め配布する講読テキストの指定範囲を読み、疑問点などを確認すること。 (1時間) 【事後学習】講読したテキストの内容を踏まえて、ポイントを整理すること。 (1時間) |
7 |
「身心変容技法」としての歌と剣(1)(A-3,A-7) ・「愚かなる心」を許すことなく─『発心集』と歌 ・「スサノワの到来」展とスサノヲ力 【事前学習】予め配布する講読テキストの指定範囲を読み、疑問点などを確認すること。 (1時間) 【事後学習】講読したテキストの内容を踏まえて、ポイントを整理すること。 (1時間) |
8 |
「身心変容技法」としての歌と剣(2)(A-3,A-7) ・「身心変容」としての出雲神話 ・「身心変容技法」としての歌─『古今和歌集』『新古今和歌集』仮名序の思想と能 【事前学習】講読してきたテキストを読み直して、自分なりに考察を深める。 (1時間) 【事後学習】講読したテキストの内容を踏まえて、ポイントを整理すること。 (1時間) |
9 |
「身心変容技法」としての歌と剣(3)(A-3,A-7) ・「身心変容技法」としての剣と修験道と武道 【事前学習】予め配布する講読テキストの指定範囲を読み、疑問点などを確認すること。 (1時間) 【事後学習】講読したテキストの内容を踏まえて、ポイントを整理すること (1時間) |
10 |
トランス身体の探究─宗教における行と身体(1)(A-3,A-7) ・こころは噓をつく。が、からだは嘘をつかない。しかし。魂は嘘を付けない。 ・「行」と「教育「研修」「自己開発セミナー」との違い ・「行」をして「行」たらしめるもの─「行」の本質 【事前学習】予め配布する講読テキストの指定範囲を読み、疑問点などを確認すること。 (1時間) 【事後学習】講読したテキストの内容を踏まえて、ポイントを整理すること (1時間) |
11 |
トランス身体の探究─宗教における行と身体(2)(A-3,A-7) ・「行」の歴史と諸相─狩猟技術からの展開と身体技術 ・「行」による身心変容 ・トランスする身心と層を成す身体─あるいは、反復という身体技法 ・言葉とイメージ─ズィクルと念仏と瞑想 ・西行の詠歌行(和歌即陀羅尼)と世阿弥の能楽修行 【事前学習】予め配布する講読テキストの指定範囲を読み、疑問点などを確認すること。 (1時間) 【事後学習】講読したテキストの内容を踏まえて、ポイントを整理すること。 (1時間) |
12 |
トランス身体の探究 宗教における行と身体(3)(A-3,A-7) ・神道行法 ・修験道と歩行する身体 ・「行」と身体の座標軸と現代の宗教性、そして東山修験道の実践 【事前学習】予め配布する講読テキストの指定範囲を読み、疑問点などを確認すること。 (1時間) 【事後学習】講読したテキストの内容を踏まえて、ポイントを整理すること (1時間) |
13 |
個人研究発表と質疑応答(1)(A-6-2)(A-8-2)4年生
【事前学習】教員の指導を受けながら発表資料を作成し、各自の発表時間も考慮して準備すること。 (1時間) 【事後学習】指摘された問題点を整理して、次の個人研究発表に活かすようにすること。他の学生の発表も参考にすること。(A-8-3) (1時間) |
14 |
個人研究発表と質疑応答(2)(A-6-2)(A-8-2)3年生・2年生
【事前学習】教員の指導を受けながら発表資料を作成し、教員の指導を受けながら発表資料を作成し、各自の発表時間も考慮して準備すること。時間も考慮して発表する準備すること。 (1時間) 【事後学習】指摘された問題点を整理して、次の個人研究発表に活かすようにすること。他の学生の発表も参考にすること。(A-8-3) (1時間) |
15 |
個人研究発表と質疑応答(3)(A-6-2)(A-8-2)2年生
【事前学習】教員の指導を受けながら発表資料を作成し、各自の発表時間も考慮して準備すること。 (1時間) 【事後学習】指摘された問題点を整理して、次の個人研究発表に活かすようにすること。他の学生の発表も参考にすること。(A-8-3) (1時間) |
その他 | |
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教科書 | 講読テキストは、プリントで用意します。 |
参考書 | 授業内で適時指示します。 |
成績評価の方法及び基準 | 授業参画度:質疑・ディスカッション(30%)、個人研究発表・資料作成(70%) 授業参画度は、テキスト講読の際の輪読・質疑を踏まえて「コミュニケーション力(A-6)やリーダーシップ・協働力(A-7)」を評価します。個人研究発表は、主体的に研究課題を設定し、発表に取り組む姿勢「挑戦力(A-5)」、他の受講生からの質問や意見を受けての「省察力(A-8)」を評価します。 |
オフィスアワー | 水曜日5時限のゼミ終了後、2号館12階の研究室で行います。 |