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美学特殊講義7

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令和6年度以前入学者 美学特殊講義7
教員名 櫻井一成
単位数    2 学年 2~4 開講区分 文理学部
科目群 哲学科
学期 前期 履修区分 選択必修
授業形態 対面授業
授業概要 ホラーとバッドエンドの哲学
芸術経験において不快(悲しみや恐怖)が快につながるという事態は、プラトンがそれに言及して以来、美学の根本問題であり続けている。本授業では、ホラーの経験に焦点を合わせつつ、不快の快をめぐる伝統的な議論と現代的な議論の紹介を行う。またホラー作品を鑑賞し、受講者とともにホラーの魅力に関する哲学的考察を深めることを目指す。さらに現代のホラーの哲学では説明しきれない不快の快を与えるジャンルとして「バッドエンド」や「胸糞」に注目し、なぜ人はそのような作品を鑑賞するのかについても考えてみたい。
授業のねらい・到達目標 この授業では以下のことを目標としています。
・美学とはいかなる学問で、どのような問題を扱っているのかを理解する。
・美や芸術に関する自分たちの理解が、歴史的な制約を受けた特殊なものであることを自覚する。
・芸術を語ることばや芸術経験のうちには、謎やパラドクスが含まれていることに気づく。
・哲学的問題をみずからの頭で考えることや、意見の異なる他人と討論することの楽しさを知る。
・不快の快がいかなる問題であるのかを説明することができるようになる。
・ホラー作品の魅力について哲学的に説明することができるようになる。

この科目は文理学部(学士文学)のDP及びCP1, 4に対応しています。
・真・善・美・聖の探究から得られた豊かな知識と教養に基づいて,自己の倫理観をもって,人間と社会の倫理的な課題に向き合うことができる。(A-1-3)
・文献や資料の読解・解釈を通じて,あるいは,現代の思想的状況を注意深く考察することによって,哲学的問題を発見し,解決策を考えることができる。(A-4-3)
授業の形式 講義
授業の方法 毎回リアクション・ペーパーを設定します(Canvas LMS)が、提出は義務ではありません。疑問・確認・主張・リクエスト等があるときに記入してください。内容に応じて加点します。有意義とみなしたペーパーについては、次回の授業時に紹介します。
受講者の興味関心に応じて授業計画を修正する場合があります。
授業計画
1 授業オリエンテーション(授業の進め方、文献紹介、単位認定の方針など)
【事前学習】シラバスを読み、授業全体の流れを把握する。 (1時間)
【事後学習】配布されたプリントを再読し、授業で言及された著作や芸術作品があれば目を通しておく(A-4-3)。 (2時間)
【授業形態】対面授業
2 不快の快——哲学史から
プラトン、アウグスティヌス
【事前学習】前回の授業で提起された問題について考えてくる(A-1-3)。事前に配布されたプリントに目を通しておく。 (2時間)
【事後学習】配布されたプリントを再読し、授業で言及された著作や芸術作品があれば目を通しておく(A-4-3)。 (2時間)
【授業形態】対面授業
3 不快の快——哲学史から
アリストテレス
【事前学習】前回の授業で提起された問題について考えてくる(A-1-3)。事前に配布されたプリントに目を通しておく。 (2時間)
【事後学習】配布されたプリントを再読し、授業で言及された著作や芸術作品があれば目を通しておく(A-4-3)。 (2時間)
【授業形態】対面授業
4 不快の快——哲学史から
デカルト、デュボス
【事前学習】前回の授業で提起された問題について考えてくる(A-1-3)。事前に配布されたプリントに目を通しておく。 (2時間)
【事後学習】配布されたプリントを再読し、授業で言及された著作や芸術作品があれば目を通しておく(A-4-3)。 (2時間)
【授業形態】対面授業
5 不快の快——哲学史から
バーク、カント
【事前学習】前回の授業で提起された問題について考えてくる(A-1-3)。事前に配布されたプリントに目を通しておく。 (2時間)
【事後学習】配布されたプリントを再読し、授業で言及された著作や芸術作品があれば目を通しておく(A-4-3)。 (2時間)
【授業形態】対面授業
6 ホラー作品の鑑賞およびディスカッション
【事前学習】前回の授業で提起された問題について考えてくる(A-1-3)。事前に配布されたプリントに目を通しておく。 (2時間)
【事後学習】配布されたプリントを再読し、授業で言及された著作や芸術作品があれば目を通しておく(A-4-3)。 (2時間)
【授業形態】対面授業
7 ホラー作品の鑑賞およびディスカッション
【事前学習】前回の授業で提起された問題について考えてくる(A-1-3)。事前に配布されたプリントに目を通しておく。 (2時間)
【事後学習】配布されたプリントを再読し、授業で言及された著作や芸術作品があれば目を通しておく(A-4-3)。 (2時間)
【授業形態】対面授業
8 ホラーの哲学
ノエル・キャロルを軸として
【事前学習】前回の授業で提起された問題について考えてくる(A-1-3)。事前に配布されたプリントに目を通しておく。 (2時間)
【事後学習】配布されたプリントを再読し、授業で言及された著作や芸術作品があれば目を通しておく(A-4-3)。 (2時間)
【授業形態】対面授業
9 ホラーの哲学
ケンダル・ウォルトンを軸として
【事前学習】前回の授業で提起された問題について考えてくる(A-1-3)。事前に配布されたプリントに目を通しておく。 (2時間)
【事後学習】配布されたプリントを再読し、授業で言及された著作や芸術作品があれば目を通しておく(A-4-3)。 (2時間)
【授業形態】対面授業
10 ホラーの哲学・ホラーの科学
戸田山和久を軸として
【事前学習】前回の授業で提起された問題について考えてくる(A-1-3)。事前に配布されたプリントに目を通しておく。 (2時間)
【事後学習】配布されたプリントを再読し、授業で言及された著作や芸術作品があれば目を通しておく(A-4-3)。配布されたプリントを再読し、授業で言及された著作や芸術作品があれば目を通しておく。 (2時間)
【授業形態】対面授業
11 ホラーの技法
スティーブン・キングを軸として
【事前学習】前回の授業で提起された問題について考えてくる(A-1-3)。事前に配布されたプリントに目を通しておく。 (2時間)
【事後学習】配布されたプリントを再読し、授業で言及された著作や芸術作品があれば目を通しておく(A-4-3)。 (2時間)
【授業形態】対面授業
12 バッドエンド作品の鑑賞とディスカッション
【事前学習】前回の授業で提起された問題について考えてくる(A-1-3)。事前に配布されたプリントに目を通しておく。 (2時間)
【事後学習】配布されたプリントを再読し、授業で言及された著作や芸術作品があれば目を通しておく(A-4-3)。 (2時間)
【授業形態】対面授業
13 バッドエンド作品の鑑賞とディスカッション
【事前学習】前回の授業で提起された問題について考えてくる(A-1-3)。事前に配布されたプリントに目を通しておく。 (2時間)
【事後学習】配布されたプリントを再読し、授業で言及された著作や芸術作品があれば目を通しておく(A-4-3)。 (2時間)
【授業形態】対面授業
14 なぜ人は胸糞が悪くなる作品を鑑賞するのか
【事前学習】前回の授業で提起された問題について考えてくる(A-1-3)。事前に配布されたプリントに目を通しておく。 (2時間)
【事後学習】配布されたプリントを再読し、授業で言及された著作や芸術作品があれば目を通しておく(A-4-3)。 (2時間)
【授業形態】対面授業
15 総括(学習内容の整理、レポートの取り組み方など)
【事前学習】前回の授業で提起された問題について考えてくる(A-1-3)。事前に配布されたプリントに目を通しておく。 (2時間)
【事後学習】これまでに配布されたプリントを通読する(A-4-3)。論述問題について考える(A-1-3)。 (4時間)
【授業形態】対面授業
その他
教科書 教科書は使用しません。毎回プリントを配布します。
参考書 ノエル・キャロル(高田敦史訳) 『ホラーの哲学』 フィルムアート社 2022年
戸田山和久 『恐怖の哲学——ホラーで人間を読む』 NHK出版新書 2016年
参考書を購入する必要はありません。
授業内でそのつど新たに参考文献を紹介します。
成績評価の方法及び基準 レポート(90%)、授業参画度:リアクション・ペーパーの内容など(10%)
期末レポートにより、授業内容を理解することができているかを確認します。
〈問題を共有し、共に考える〉という観点からリアクション・ペーパーを評価します。
成績評価の仕方については、初回の授業でより詳しく説明する予定です。
オフィスアワー メールでアポイントメントをとってください。

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