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令和4年度以降入学者 | 学問の扉 | ||||
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教員名 | 堀井一摩 | ||||
単位数 | 2 | 学年 | 1 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | 国文学科 | ||||
学期 | 後期 | 履修区分 | 必修 |
授業形態 | 対面授業 |
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授業の形態 | 対面授業 |
授業概要 | この授業は、日本の近現代小説を読解するための基本的な研究方法・調査方法を演習形式で実践的に学びます。戦後(アジア太平洋戦争以後)に書かれた短編小説を取り上げ、作家の情報、同時代の社会・文学状況、先行研究などを考慮しながら、作品を精読していきます。受講生自身がトレーニングシートの設問や授業での個人発表・ディスカッションに主体的に取り組むことで、テーマや語りの特色、登場人物の役割、物語の構造などを理解し、多角的な分析ができる力を身につけていきます。発表者は小説の精読や先行研究の調査を通して「問い」を発見し、自分なりの解釈を作るトレーニングを行います。同時に、演習形式によって発表や討議の作法も養います。 |
授業のねらい・到達目標 | ①日本近現代文学を読むための基本的な研究方法・調査方法を身につけることができる。 ②方法論を自分の関心領域に接続し、応用できるようになる。 ③発表や討議の作法を身につけることができる。 〈日本大学教育憲章との関係〉 ・経験や学修から得られた豊かな知識と教養に基づいて,倫理的な課題を理解し説明することができる。(A-1-1) ・仮説に基づく課題や問題を提示し,客観的な情報を基に,論理的・批判的に考察することの重要性を説明できる。(A-3-1) ・事象を注意深く観察して,解決すべき問題を認識できる。(A-4-1) ・新しいことに挑戦する気持ちを持つことができる。(A-5-1) ・親しい人々とのコミュニケーションを通じて相互に意思を伝達することができる。(A-6-1) ・集団の活動において,より良い成果を上げるために,お互いを尊重することができる。(A-7-1) 〈ディプロマポリシーとの関係性〉 この科目は文理学部(学士(文学))のディプロマポリシーDP1,3,4,5,6,7及びカリキュラムポリシーCP1,3,4,5,6,7に対応している。 |
授業の形式 | 演習 |
授業の方法 | 演習中心ですが、講義も盛り込みます。第2回は講義によって研究発表のスタイルを学びます。第3回以降は、作品ごとにグループを決めて研究発表を行ってもらいます。発表者以外の受講生は事前に教科書の作品を読み、トレーニングシートの設問に取り組んできてください。研究発表に対しては、クラス全体で討議を行います。 フィードバック方法等については、授業内で指示する。 ・対面参加が困難な学生については、Canvas LMSのメール機能を用いて、事前に教員に申し出ること。個別事情を勘案し、妥当と判断されれば、課題を課してメールまたはzoomによるフィードバックを行う。 |
履修条件 | クラス指定がある。 |
授業計画 | |
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1 |
ガイダンス:授業の目標、進め方および成績評価の説明、グループの決定【講義】(A-5-1、A-6-1、A-7-1)
【事前学習】教科書を購入し、担当希望作品を決める (2時間) 【事後学習】次回の課題テクストを読み始める (2時間) 【授業形態】対面授業 |
2 |
村上春樹「UFOが釧路に降りる」をめぐる教員の模擬発表【講義】(A-4-1)
【事前学習】課題テクストの熟読 (2時間) 【事後学習】各自の課題テクストの先行研究を調べ、自分なりの考えをまとめる (2時間) 【授業形態】対面授業 |
3 |
島尾敏雄「夢の中での日常」の報告と討議(グループA)【演習】(A-3-1、A-6-1、A-7-1)
【事前学習】発表者は発表資料の準備、他は作品の熟読 (2時間) 【事後学習】授業で学んだ概念について整理し、作品を読み直す (2時間) 【授業形態】対面授業 |
4 |
小島信夫「アメリカン・スクール」の報告と討議(グループB)【演習】(A-3-1、A-6-1、A-7-1)
【事前学習】教科書の作品を読み、トレーニングシートの設問に取り組む (2時間) 【事後学習】授業で学んだ概念について整理し、作品を読み直す (2時間) 【授業形態】対面授業 |
5 |
円地文子「黝い紫陽花」の報告と討議(グループC)【演習】(A-3-1、A-6-1、A-7-1)
【事前学習】教科書の作品を読み、トレーニングシートの設問に取り組む (2時間) 【事後学習】授業で学んだ概念について整理し、作品を読み直す (2時間) 【授業形態】対面授業 |
6 |
深沢七郎「楢山節考」の報告と討議(グループD)【演習】(A-3-1、A-6-1、A-7-1)
【事前学習】教科書の作品を読み、トレーニングシートの設問に取り組む (2時間) 【事後学習】授業で学んだ概念について整理し、作品を読み直す (2時間) 【授業形態】対面授業 |
7 |
石牟礼道子「ゆき女きき書」の報告と討議(グループE)【演習】(A-3-1、A-6-1、A-7-1)
【事前学習】教科書の作品を読み、トレーニングシートの設問に取り組む (2時間) 【事後学習】授業で学んだ概念について整理し、作品を読み直す (2時間) 【授業形態】対面授業 |
8 |
大江健三郎「セヴンティーン」の報告と討議(グループF)【演習】(A-3-1、A-6-1、A-7-1)
【事前学習】教科書の作品を読み、トレーニングシートの設問に取り組む (2時間) 【事後学習】授業で学んだ概念について整理し、作品を読み直す (2時間) 【授業形態】対面授業 |
9 |
佐多稲子「色のない画」の報告と討議(グループG)【演習】(A-3-1、A-6-1、A-7-1)
【事前学習】教科書の作品を読み、トレーニングシートの設問に取り組む (2時間) 【事後学習】授業で学んだ概念について整理し、作品を読み直す (2時間) 【授業形態】対面授業 |
10 |
藤枝静男「空気頭」の報告と討議(グループH)【演習】(A-3-1、A-6-1、A-7-1)
【事前学習】教科書の作品を読み、トレーニングシートの設問に取り組む (2時間) 【事後学習】授業で学んだ概念について整理し、作品を読み直す (2時間) 【授業形態】対面授業 |
11 |
古井由吉「円陣を組む女たち」の報告と討議(グループI)【演習】(A-3-1、A-6-1、A-7-1)
【事前学習】教科書の作品を読み、トレーニングシートの設問に取り組む (2時間) 【事後学習】授業で学んだ概念について整理し、作品を読み直す (2時間) 【授業形態】対面授業 |
12 |
金井美恵子「兎」の報告と討議①(グループJ)【演習】(A-3-1、A-6-1、A-7-1)
【事前学習】教科書の作品を読み、トレーニングシートの設問に取り組む (2時間) 【事後学習】授業で学んだ概念について整理し、作品を読み直す (2時間) 【授業形態】対面授業 |
13 |
中上健次「十九歳の地図」の報告と討議②(グループK)【演習】(A-3-1、A-6-1、A-7-1)
【事前学習】教科書の作品を読み、トレーニングシートの設問に取り組む (2時間) 【事後学習】授業で学んだ概念について整理し、作品を読み直す (2時間) 【授業形態】対面授業 |
14 |
開高健「渚にて」の報告と討議(グループL)【演習】(A-3-1、A-6-1、A-7-1)
【事前学習】議論をふまえて自分の発表の修正点をまとめる (2時間) 【事後学習】レポートを書き始める (2時間) 【授業形態】対面授業 |
15 |
授業の総括とレポートの提出【演習】(A-5-1、A-6-1、A-7-1)
【事前学習】レポートを作成する (2時間) 【事後学習】授業全体を通して学んだ小説分析の手法を確認する (2時間) 【授業形態】対面授業 |
その他 | |
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教科書 | 浅野 麗・小野祥子・河野龍也・佐藤淳一・山根龍一・山本良 『大学生のための文学トレーニング 現代編』 三省堂 2014年 |
参考書 | 授業の中で適宜紹介します。 |
成績評価の方法及び基準 | レポート(30%)、授業参画度:発表と討議で評価します(70%) 対面授業に参加できない場合は、オンラインで代用し、対面参加者と同じ基準で平等に評価します。 |
オフィスアワー | 木曜2限、7号館4階の研究室にて。 |