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基礎演習2

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令和2年度以降入学者 基礎演習2
教員名 堀井一摩
単位数    2 学年    2 開講区分 文理学部
科目群 国文学科
学期 後期 履修区分 必修
授業形態 対面授業
授業の形態 対面授業
授業概要 この授業では、日本の近代小説を読解するための基本的な研究方法・調査方法を学びます。1年で培った基礎力を土台として、基礎演習では長編小説に取り組みます。今年度は夏目漱石の前期三部作と言われる『三四郎』『それから』『門』を取り上げ、丹念に注釈をつけながら精読していきます。この作業を通じて作品の背景となる日露戦後の日本社会について知り、作品への理解を深めていきます。同時に、テーマや語りの特色、登場人物の役割、物語の構造などについて受講生自身が問いを見つけて自分なりの考察を発表することで、卒業論文につながる研究の基礎力を身につけていきます。学期を通して漱石文学を読んでいくので知的忍耐力は必要ですが、国文学科に入ったからには漱石をじっくり学んでみたいという方を歓迎します。
授業のねらい・到達目標 ①日本近現代文学を読むための基本的な研究方法・調査方法を身につけることができる。
②夏目漱石の前期三部作に関する理解を深めることができる。
③方法論を自分の関心領域に接続し、応用できるようになる。
④他者と対話・協働しながら自分の研究を改善できるようになる。

この科目は文理学部(学士(文学))のディプロマポリシーDP3,4,5,6,7及びカリキュラムポリシーCP3,4,5,6,7に対応している。
・日本文学・日本語学研究を中心としながら、仮説に基づく課題や問題を提示し,客観的な情報を基に,論理的・批判的に考察できる。(A-3-2)
・日本文学・日本語学研究に関わる問題の意味を理解し,助言を受けて複数の解決策を提示し説明できる。(A-4-2)
・日本文学・日本語学研究の実践的なスキルを身につけながら、さまざまな人々とのコミュニケーションを通じて相互に意思を伝達することができる。(A-6-2)
授業の形式 演習
授業の方法 毎回発表担当者を決め、本文に注釈を施した資料を用意し、担当箇所の解釈を発表してもらいます。そのうえで全体討議と質疑応答を行います。発表担当を決めるため、第1回目の授業には必ず出席してください。発表者は発表のための資料の収集、調査を進めて準備し、レジュメを作成してください。受講者は授業毎の作品を必ず読み、自分なりの問いや考察を立てたうえで授業に参加してください。

フィードバック方法等については、授業内で指示する。

・対面参加が困難な学生については、Canvas LMSのメール機能を用いて、事前に教員に申し出ること。個別事情を勘案し、妥当と判断されれば、課題を課してメールまたはzoomによるフィードバックを行う。
履修条件 人数調整を行うため、9月1日(月)から9月7日(日)23時59分までにグーグルフォームで所定の手続きを取ること。
受講許可は、9月12日(金)COMITS2にて発表する。
なお、手続きについては COMITS2「お知らせ」で指示するので必ず確認すること。
授業計画
1 ガイダンス:授業の目標、進め方および成績評価の説明、担当作品・発表スケジュールの決定、文献資料の調査方法【講義】(A-6-2)
【事前学習】教科書の作品をすべて読み、発表希望の作品を決める (2時間)
【事後学習】教科書の作品を読み、発表希望の作品を決める (2時間)
【授業形態】対面授業
2 教員による模擬発表:夏目漱石『三四郎』第1〜3章【講義】(A-3-2、A-6-2)
【事前学習】教科書の作品をすべて読み、発表希望の作品を決める (2時間)
【事後学習】学んだ調査方法によって先行研究等を調査する (2時間)
【授業形態】対面授業
3 夏目漱石『三四郎』第4〜6章の発表と討議(グループA)【演習】(A-3-2、A-4-2、A-6-2)
【事前学習】模擬発表の作品を読む (2時間)
【事後学習】論点について自分なりの解釈を考える (2時間)
【授業形態】対面授業
4 夏目漱石『三四郎』第7〜9章の発表と討議(グループB)【演習】(A-3-2、A-4-2、A-6-2)
【事前学習】模擬発表の作品を再読し、自分の考えをまとめる (2時間)
【事後学習】レジュメの作り方を復習し、発表に応用する (2時間)
【授業形態】対面授業
5 夏目漱石『三四郎』第10〜13章の発表と討議(グループC)【演習】(A-3-2、A-4-2、A-6-2)
【事前学習】発表者はレジュメの作成、他は作品の熟読とトレーニングシートの解答 (2時間)
【事後学習】議論をふまえて発表内容を修正する (2時間)
【授業形態】対面授業
6 夏目漱石『三四郎』の先行研究をめぐる発表と討議(グループD)【演習】(A-3-2、A-4-2、A-6-2)
【事前学習】発表者はレジュメの作成、他は作品の熟読とトレーニングシートの解答 (2時間)
【事後学習】議論をふまえて発表内容を修正する (2時間)
7 夏目漱石『それから』第1〜4章の発表と討議(グループE)【演習】(A-3-2、A-4-2、A-6-2)
【事前学習】発表者はレジュメの作成、他は作品の熟読とトレーニングシートの解答 (2時間)
【事後学習】議論をふまえて発表内容を修正する (2時間)
【授業形態】対面授業
8 夏目漱石『それから』第5〜8章の発表と討議(グループF)【演習】(A-3-2、A-4-2、A-6-2)
【事前学習】発表者はレジュメの作成、他は作品の熟読とトレーニングシートの解答 (2時間)
【事後学習】議論をふまえて発表内容を修正する (2時間)
【授業形態】対面授業
9 夏目漱石『それから』第9〜12章の発表と討議(グループG)【演習】(A-3-2、A-4-2、A-6-2)
【事前学習】発表者はレジュメの作成、他は作品の熟読とトレーニングシートの解答 (2時間)
【事後学習】議論をふまえて発表内容を修正する (2時間)
【授業形態】対面授業
10 夏目漱石『それから』第13〜17章の発表と討議(グループH)【演習】(A-3-2、A-4-2、A-6-2)
【事前学習】発表者はレジュメの作成、他は作品の熟読とトレーニングシートの解答 (2時間)
【事後学習】議論をふまえて発表内容を修正する (2時間)
【授業形態】対面授業
11 夏目漱石『それから』の先行研究をめぐる発表と討議(グループI)【演習】(A-3-2、A-4-2、A-6-2)
【事前学習】発表者はレジュメの作成、他は作品の熟読とトレーニングシートの解答 (2時間)
【事後学習】議論をふまえて発表内容を修正する (2時間)
【授業形態】対面授業
12 夏目漱石『門』第1〜6章の発表と討議(グループJ)【演習】(A-3-2、A-4-2、A-6-2)
【事前学習】発表者はレジュメの作成、他は作品の熟読とトレーニングシートの解答 (2時間)
【事後学習】議論をふまえて発表内容を修正する (2時間)
【授業形態】対面授業
13 夏目漱石『門』第7〜14章の発表と討議(グループK)【演習】(A-3-2、A-4-2、A-6-2)
【事前学習】発表者はレジュメの作成、他は作品の熟読とトレーニングシートの解答 (2時間)
【事後学習】議論をふまえて発表内容を修正する (2時間)
【授業形態】対面授業
14 夏目漱石『門』第13〜23章の発表と討議(グループL)【演習】(A-3-2、A-4-2、A-6-2)
【事前学習】議論をふまえて自分の発表の修正点をまとめる (2時間)
【事後学習】改善点をレポートに反映させる (2時間)
【授業形態】対面授業
15 授業の総括とレポートの提出【演習】(A-3-2、A-4-2、A-6-2)
【事前学習】レポートを書く (2時間)
【事後学習】改善点をレポートに反映させる (2時間)
【授業形態】対面授業
その他
教科書 夏目漱石 『三四郎』 岩波書店(岩波文庫) 1990年
夏目漱石 『それから』 岩波書店(岩波文庫) 1989年
夏目漱石 『門』 岩波書店(岩波文庫) 1990年
漱石の前期三部作は様々な版元から出ていますが、ディスカッションの利便性を考え、使用テキストは岩波文庫版に統一します。必ず岩波文庫版を購入してください。
参考書 授業の中で適宜紹介します。
成績評価の方法及び基準 レポート(30%)、授業参画度(70%)
授業参画度は発表やディスカッションで評価します。
対面授業に参加できない場合は、オンラインで代用し、対面参加者と同じ基準で平等に評価します。
オフィスアワー 木曜5限、7号館4階の研究室にて。

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