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フィールドワーク1

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令和6年度以前入学者 フィールドワーク1
教員名 田中ゆかり
単位数    3 学年 2~4 開講区分 文理学部
科目群 国文学科
学期 前期集中 履修区分 選択
授業形態 対面授業
授業概要 電気街とサブカルの街という二つの顔をもつ「秋葉原」をフィールドとする実地調査に基づく言語景観・言語サービス研究を通して日本語社会を読み解く視点の獲得を目指す演習科目。
集中講義形式で開講する。前半と後半に分けて開講する。前半は、8/4(月)、8/5(火)、8/6(水)。後半は、8/28(木)、8/29(金)。全5日間。前半と後半の間に各自調査・分析・発表準備を行う。各日時間割等詳細については、追って履修許可を受けた学生にコース経由で案内する。

実地調査を伴うため、履修者上限数10を目安に人数調整を行う。
人数調整に参加するためには、当該科目のCanvas LMSに登録の上、コース内のモジュール「人数調整について」に掲出する「人数調整について.pdf」ならびに共有資料をよく読んだ上で、モジュール内の「人数調整用フォーム」から回答のこと。回答期限は、4月9日(水)23:59。履修許可者名簿は、前期科目履修登録期間を目途に案内する。履修登録期間は、4月16日(水)~22日(火)(授業2週目)。前期定期試験期間中の7/30(水)に集中講義前ガイダンスを行う予定。

高等学校の教員ならびに文部科学大臣及び文化庁長官諮問機関・文化審議会臨時委員(国語分科会)の実務経験をもつ教員が、その経験を生かして、日本国における言語政策策定の背景などについて具体的に教授する。
授業のねらい・到達目標 (1)授業のねらい
電気街とサブカルの街という二つの顔をもつ「秋葉原」をフィールドとする実地調査に基づく言語景観・言語サービス研究を通して日本語社会読み解く視点の獲得を目指す。併せて言語研究のための調査の企画と実施、データの整理ならびにデータに基づく事実の読み取りと報告までの一通りを身に付けることを目的とする。
わたしたちの身の回りには、さまざまな言語を用いた文字情報や音声情報であふれている。そこで使用されている言語に着目すると、日本語社会におけるそれぞれの言語の「意義」「価値」を知ることができる。また、情報発信に際して、どのような「ことば」を選択するのかによって、発信者の狙いや配慮水準等がうかがえる。ある言語社会における言語選択とその背景を読み解き、言語選択の観点からよりよい世の中を考える研究を、社会言語学の1分野である言語景観・言語サービス研究と呼ぶ。

(2)到達目標
(2-1)到達目標
言語景観・言語サービスの基礎的知識を身に付け、身の回りの事例の社会における位置づけ等を説明することができる。
特定のトピックに従った、文献探索や調査の企画・立案ならびに実施ができる。
フィールドに出向く実地調査の経験から、現実社会のありようを理解することができる。
データに基づく事実の読み取りと合理的な解釈ができる。
データの視覚化やスライドを用いた報告のスキルが身に付く。
担当教員や受講者とのコミュニケーションを通じ、互いの知識や報告スキルや内容を高め合うことができる。

(2-2)日本大学教育憲章
・日本文学・日本語学研究を学びながら、それらと深く関わる世界諸国の歴史や政治,経済,文化,価値観,信条などの現状および相互関係を,自己の世界観をもって説明できる。(A-2-2)
・日本文学・日本語学研究を中心としながら、仮説に基づく課題や問題を提示し,客観的な情報を基に,論理的・批判的に考察できる。(A-3-2)
・日本文学・日本語学研究に関わる問題の意味を理解し,助言を受けて複数の解決策を提示し説明できる。(A-4-2)
・日本文学・日本語学研究のスキルを身につけながら、新しい挑戦への計画を立て,準備することができる。(A-5-2)
・日本文学・日本語学研究の実践的なスキルを身につけながら、さまざまな人々とのコミュニケーションを通じて相互に意思を伝達することができる。(A-6-2)
・日本文学・日本語学研究の実践的なスキルを身につけながら、集団の活動において,より良い成果を上げるために,指導者のもとで他者と協働し,作業を行うことができる。(A-7-2)

(2-3)DP・CPとの関連性
この科目は、文理学部の学士(文学)のディプロマポリシーDP2,3,4,5,6,7及びカリキュラムポリシーCP2,3,4,5,6,7に対応している。
授業の形式 演習、実習
授業の方法 集中講義形式で開講する演習科目。前半と後半に分けて開講する。前半は、8/4(月)、8/5(火)、8/6(水)。後半は、8/28(木)、8/29(金)。全5日間。前半と後半の間に各自調査・分析・発表準備を行う。各日時間割等詳細については、追って履修許可を受けた学生にコース経由で案内する。前期定期試験期間中の7/30(水)に集中講義前ガイダンスを行う予定。
言語景観・言語サービス研究の基礎を学び、受講者各人テーマを定め、調査を行い、調査データに基づく報告を行う。報告の形式・内容については、授業における討議を通じ、相互に高め合う。
フィードバックは各回授業内およびLMSを通して行う。
資料はLMSを通じ配布し、印字配布は行わない。印字資料が必要な場合は各自で印字の上、持参すること。
授業参加に際しては、各自デバイス持参を基本とする。
履修条件 実地調査を伴うため、履修者上限数10を目安に人数調整を行う。
人数調整に参加するためには、当該科目のCanvas LMSに登録の上、コース内のモジュール「人数調整について」に掲出する「人数調整について.pdf」ならびに共有資料をよく読んだ上で、モジュール内の「人数調整用フォーム」から回答のこと。回答期限は、4月16日(水)23:59。履修許可者名簿は、前期科目履修登録期間を目途に案内する。履修登録期間は、4月16日(水)~22日(火)(授業2週目)。
授業計画
1 ガイダンス、言語景観・言語サービスとは何かを知る
「秋葉原」実地模擬調査についての説明
(A-3-2)(A-4-2)((A-5-2)(A-6-2)(A-7-2)
【事前学習】シラバスをよく読み、LMS登録を完了させる。過去のテーマが重なる基礎演習サイトを閲覧し学修内容をイメージする。身の回りで使われている言語に目を配り、その背景に考えをめぐらす。 (10時間)
【事後学習】言語景観・言語サービスとは何か理解を深め、調査フィールド「秋葉原」への経路を確認し、フィールドについての参考サイトや文献に目を通す。 (2時間)
【授業形態】対面授業
2 「秋葉原」実地模擬調査に参加する。
模擬調査を通じ、各自の調査対象や調査アイテム等を検討する。
(A-3-2)(A-4-2)((A-5-2)(A-6-2)(A-7-2)
【事前学習】言語景観・言語サービスとは何か理解を深め、調査フィールド「秋葉原」への経路を確認し、フィールドについての参考サイトや文献に目を通す。 (2時間)
【事後学習】模擬調査を通じ、フィールドを理解するのと同時に、調査方法を体感し、調査対象・調査アイテム・調査観点について考える。 (2時間)
【授業形態】対面授業
3 「秋葉原」実地模擬調査に参加する。
模擬調査で収集したデータとそれに基づくミニ分析報告課題に取り組む。
(A-3-2)(A-4-2)(A-5-2)(A-6-2)(A-7-2)
【事前学習】模擬調査を通じ、フィールドを理解するのと同時に、調査方法を体感し、調査対象・調査アイテム・調査観点について考える。 (2時間)
【事後学習】模擬調査で得たデータとそれに基づくミニ分析報告を指定された方法で提出する。 (2時間)
【授業形態】対面授業
4 実地模擬調査のミニ分析の報告
調査対象候補の検討と調整
(A-3-2)(A-4-2)(A-5-2)(A-6-2)(A-7-2)
【事前学習】模擬調査で得たデータとそれに基づくミニ分析報告を指定された方法で提出する。調査対象候補・調査アイテム・分析観点案を考える (2時間)
【事後学習】調査対象・調査アイテム・分析観点の検討を受けての修正 (2時間)
【授業形態】対面授業
5 言語景観・言語サービス調査方法についての解説
調査対象・調査アイテム・分析観点の報告と検討・調整
(A-3-2)(A-4-2)(A-5-2)(A-6-2)(A-7-2)
【事前学習】調査対象・調査アイテム・分析観点の検討 (5時間)
【事後学習】調査対象・調査アイテム・分析観点の検討を受けての修正 (4時間)
【授業形態】対面授業
6 調査対象・調査アイテム・分析観点の報告とフィードバック
(A-3-2)(A-4-2)(A-5-2)(A-6-2)(A-7-2)
【事前学習】調査対象・調査アイテム・分析観点の検討と報告の準備 (5時間)
【事後学習】調査対象・調査アイテム・分析観点の報告に対するフィードバックを受けての修正 (4時間)
【授業形態】課題研究
7 修正した調査対象・調査アイテム・分析観点の報告とフィードバック① 3-4人
(A-3-2)(A-4-2)(A-5-2)(A-6-2)(A-7-2)
【事前学習】調査対象・調査アイテム・分析観点の報告に対するフィードバックを受けての修正 (5時間)
【事後学習】本調査の準備 (4時間)
【授業形態】対面授業
8 修正した調査対象・調査アイテム・分析観点の報告とフィードバック➁ 3-4人
(A-3-2)(A-4-2)(A-5-2)(A-6-2)(A-7-2)
【事前学習】調査対象・調査アイテム・分析観点の報告に対するフィードバックを受けての修正 (5時間)
【事後学習】本調査の準備 (4時間)
【授業形態】対面授業
9 修正した調査対象・調査アイテム・分析観点の報告とフィードバック③ 3-4人
(A-3-2)(A-4-2)(A-5-2)(A-6-2)(A-7-2)
【事前学習】調査対象・調査アイテム・分析観点の報告に対するフィードバックを受けての修正 (5時間)
【事後学習】本調査の準備 (4時間)
【授業形態】対面授業
10 本調査結果の報告とフィードバック① 3-4人
(A-3-2)(A-4-2)(A-5-2)(A-6-2)(A-7-2)
【事前学習】本調査の実施と報告の準備 (10時間)
【事後学習】報告に対するフィードバック、フィードバックを受けての見直しと修正 (4時間)
【授業形態】対面授業
11 本調査結果の報告とフィードバック➁ 3-4人
(A-3-2)(A-4-2)(A-5-2)(A-6-2)(A-7-2)
【事前学習】本調査の実施と報告の準備 (10時間)
【事後学習】報告に対するフィードバック、フィードバックを受けての見直しと修正 (4時間)
【授業形態】対面授業
12 本調査結果の報告とフィードバック③ 3-4人
(A-3-2)(A-4-2)(A-5-2)(A-6-2)(A-7-2)
【事前学習】本調査の実施と報告の準備 (10時間)
【事後学習】報告に対するフィードバック、フィードバックを受けての見直しと修正 (4時間)
【授業形態】対面授業
13 最終課題作成解説と最終課題作成
(A-3-2)(A-4-2)(A-5-2)(A-6-2)(A-7-2)
【事前学習】報告に対するフィードバック、フィードバックを受けての見直しと修正 (5時間)
【事後学習】最終課題の作成 (5時間)
【授業形態】対面授業
14 最終課題の作成と提出
(A-3-2)(A-4-2)(A-5-2)(A-6-2)(A-7-2)
【事前学習】最終課題の作成 (5時間)
【事後学習】履修者相互の最終課題の確認 (5時間)
【授業形態】対面授業
15 最終課題についてのぶりかえりと授業全体のふりかえり
(A-3-2)(A-4-2)(A-5-2)(A-6-2)(A-7-2)
【事前学習】履修者相互の提出された最終課題についてのふりかえり (5時間)
【事後学習】授業全体のふり返り (2時間)
【授業形態】対面授業
その他
教科書 教科書は使用しない。適宜資料を配布する。
参考書 参考文献・サイト等は、授業・LMSを通じ、配布または案内する。
成績評価の方法及び基準 授業参画度:授業内外の課題への取り組み、発表、フィードバック等含む(50%)、最終課題(50%)
オフィスアワー 授業中に知らせる
備考 集中講義形式で開講する。前半と後半に分けて開講する。前半は、8/4(月)、8/5(火)、8/6(水)。後半は、8/28(木)、8/29(金)。全5日間。前半と後半の間に各自調査・分析・発表準備を行う。各日時間割等詳細については、追って履修許可を受けた学生にコース経由で案内する。前期定期試験期間中の7/30(水)に集中講義前ガイダンスを行う予定。

【参考サイト案内】
①のサイトからは、過年度の言語景観・言語サービス入門をテーマとした授業の履修者による最終課題が、➁のサイトからは、過去に他大学大学院で実施した秋葉原の言語景観・言語サービス調査の概要(サイト左側の「秋葉原調査」にチェックを入れ、地図上にボップアップされたpdfと画像)が、それぞれ閲覧できる。履修希望者は、①②のサイトを閲覧することによって、言語景観・言語サービス研究の具体的なイメージが湧くと思うので、閲覧を推奨する。
①「田中ゆかり授業報告」https://tanakayukari.jp/kisoen/
➁「江戸東京WebGIS」https://jll.chs.nihon-u.ac.jp/web-edo-tokyo/

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