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基礎演習2(方言とキャラ)

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令和2年度以降入学者 基礎演習2(方言とキャラ)
教員名 田中ゆかり
単位数    2 学年    2 開講区分 文理学部
科目群 国文学科
学期 後期 履修区分 必修
授業形態 対面授業
授業概要 大衆的なコンテンツに登場する「方言キャラクター」を通じ、日本語社会を読み解くための基礎的知識の獲得と、それを踏まえた調査・報告を伴う演習科目。社会言語学の一角をなす方言と共通語、言語変種と価値、言語意識、言語ステレオタイプ、メディアとことば、役割語などに関連する科目。
高等学校の教員ならびに文部科学大臣及び文化庁長官諮問機関・文化審議会臨時委員(国語分科会)の実務経験をもつ教員が、その経験を生かして、日本国における言語政策策定の背景などについて具体的に教授する。
授業のねらい・到達目標 「方言」を話す「方言キャラクター」は、大衆的コンテンツ類に登場する身近な存在である。大衆的コンテンツとは、小説、映画、ドラマ、マンガやアニメ、ゲーム、ネット動画などを指す。これらに登場する「方言キャラクター」は、日本語社会を映す一種の鏡である。「方言キャラクター」の属性や作品内における立ち位置、それらに与えられた台詞などを分析すると、日本語社会における「方言」の意義や価値などを読み解くことが可能となる。
この科目では、「方言キャラクター」を読み解くための基礎的知識の獲得を通じ、大衆的コンテンツの言語学的分析の基礎的なスキルの獲得を目指す。同時に言語研究の企画・実施、データの整理ならびにデータに基づく事実の読み取りと報告までの一通りを体験を通じ、身に付けることを目的とする。

(2)到達目標
(2-1)到達目標
言語学的分析をするための基礎的知識と基礎的スキルを身に着けることができる
身の回りの事例を手掛かりに、それらの意義・価値について社会に位置づけ、説明することができる。
特定のトピックに従った、文献探索や調査の企画・立案と実施、データの整理と分析・報告ができる。
データに基づく事実の読み取りと合理的な解釈ができる。
データの視覚化やスライドを用いた報告のスキルが身に付く。
担当教員や受講者とのコミュニケーションを通じ、互いの知識や報告スキルや内容を高め合うことができる。
(2-2)日本大学教育憲章
・日本文学・日本語学研究を学びながら、それらと深く関わる世界諸国の歴史や政治,経済,文 化,価値観,信条などの現状および相互関係を,自己の世界観をもって説明できる。(A-2-2)
・日本文学・日本語学研究を中心としながら、仮説に基づく課題や問題を提示し,客観的な情報を基に,論理的・批判的に考察できる。(A-3-2)
・日本文学・日本語学研究に関わる問題の意味を理解し,助言を受けて複数の解決策を提示し説明できる。(A-4-2)
・日本文学・日本語学研究のスキルを身につけながら、新しい挑戦への計画を立て,準備することができる。(A-5-2)
・日本文学・日本語学研究の実践的なスキルを身につけながら、さまざまな人々とのコミュニケーションを通じて相互に意思を伝達することができる。(A-6-2)
・日本文学・日本語学研究の実践的なスキルを身につけながら、集団の活動において,より良い成果を上げるために,指導者のもとで他者と協働し,作業を行うことができる。(A-7-2)
・日本文学・日本語学研究の専門性を身につけながら、自己の学修に関する経験と考えを振り返り,分析できる。(A-8-2)
(2-3)DP・CPとの関連性
この科目は文理学部(学士(文学)のDP及びCP2~7に対応している。
授業の形式 演習
授業の方法 この科目は、後期・水曜5限に開講する。
「方言キャラクター」について調査研究するための基礎知識と基礎スキルを学び、受講者各人テーマを定め、調査を行い、調査データに基づく報告を行う。報告の形式・内容については、授業における討議を通じ、相互に高め合う。
フィードバックは各回授業内およびCanvas LMSを通して行う。
資料はLMSを通じ配布し、印字配布は行わない。印字資料が必要な場合は各自で印字の上、持参すること。
履修条件 人数調整を行うため、9月1日(月)から9月7日(日)23時59分までにグーグルフォームで所定の手続きを取ること。
受講許可は、9月12日(金)COMITS2にて発表する。
なお、手続きについては COMITS2「お知らせ」で指示するので必ず確認すること。
授業計画
1 ガイダンス
「方言キャラクター」とは何かを知る
(A-3-2)(A-4-2((A-5-2)(A-6-2)(A-7-2)(A-8-2)
【事前学習】シラバスをよく読み、LMS登録を完了させる。過去のテーマが重なる基礎演習サイトを閲覧し学修内容をイメージする。コース共有する事前学習動画を視聴する。身の回りのコンテンツに登場する「方言キャラ」をピックアップし、その作品・キャラについて公式サイトなどを調べておく (2時間)
【事後学習】第1回課題「「方言キャラ」を探そう」に取り組み、指定された方法で提出をする。 (4時間)
【授業形態】対面授業
2 第1回課題の報告とフィードバック
「方言キャラ」の調査・分析方法の基礎 
(A-3-2)(A-4-2((A-5-2)(A-6-2)(A-7-2)(A-8-2)
【事前学習】「「方言キャラ」を探そう」課題に取り組み、指定された方法で提出をする。 (3時間)
【事後学習】第2回課題「「方言キャラ」調査企画策定」取り組み、指定された方法で提出する。 (3時間)
【授業形態】対面授業
3 第2回課題の報告とフィードバック
フィードバックを受けた本調査企画の修正
(A-3-2)(A-4-2((A-5-2)(A-6-2)(A-7-2)(A-8-2)
【事前学習】第2回課題「「方言キャラ」調査企画策定」取り組み、指定された方法で提出する。 (3時間)
【事後学習】第3回課題「修正本調査企画」に取り組み、指定された方法で提出する。 (3時間)
【授業形態】対面授業
4 第3回課題の発表とフィードバック
発表方法についての説明
(A-3-2)(A-4-2((A-5-2)(A-6-2)(A-7-2)(A-8-2)
【事前学習】第3回課題「修正本調査企画」に取り組み、指定された方法で提出する。 (3時間)
【事後学習】第4回課題「本調査企画」に基づくプレ調査」の実施と必要に応じた本調査計画の修正。第4回課題の指定された方法による提出 (3時間)
【授業形態】対面授業
5 調査データの整理・分析・報告準備①
(A-3-2)(A-4-2((A-5-2)(A-6-2)(A-7-2)(A-8-2)
【事前学習】調査・調査データの整理・分析・報告のための準備 (3時間)
【事後学習】調査・調査データの整理・分析・報告のための準備 (3時間)
【授業形態】対面授業
6 調査データの整理・分析・報告準備➁
(A-3-2)(A-4-2((A-5-2)(A-6-2)(A-7-2)(A-8-2)
【事前学習】調査・調査データの整理・分析・報告のための準備 (3時間)
【事後学習】調査・調査データの整理・分析・報告のための準備 (3時間)
【授業形態】課題研究
7 報告とフィードバック① 3-4人
(A-3-2)(A-4-2((A-5-2)(A-6-2)(A-7-2)(A-8-2)
【事前学習】調査報告準備 (3時間)
【事後学習】報告に対するフィードバック、フィードバックを受けての見直しと修正 (3時間)
【授業形態】対面授業
8 報告とフィードバック➁ 3-4人
(A-3-2)(A-4-2((A-5-2)(A-6-2)(A-7-2)(A-8-2)
【事前学習】調査報告準備 (3時間)
【事後学習】報告に対するフィードバック、フィードバックを受けての見直しと修正 (3時間)
【授業形態】対面授業
9 報告とフィードバック③ 3-4人
(A-3-2)(A-4-2((A-5-2)(A-6-2)(A-7-2)(A-8-2)
【事前学習】調査報告準備 (3時間)
【事後学習】報告に対するフィードバック、フィードバックを受けての見直しと修正 (3時間)
【授業形態】対面授業
10 報告とフィードバック④ 3-4人
(A-3-2)(A-4-2((A-5-2)(A-6-2)(A-7-2)(A-8-2)
【事前学習】調査報告準備 (3時間)
【事後学習】報告に対するフィードバック、フィードバックを受けての見直しと修正 (3時間)
【授業形態】対面授業
11 報告とフィードバック⑤ 3-4人
(A-3-2)(A-4-2((A-5-2)(A-6-2)(A-7-2)(A-8-2)
【事前学習】調査報告準備 (3時間)
【事後学習】報告に対するフィードバック、フィードバックを受けての見直しと修正 (3時間)
【授業形態】対面授業
12 報告とフィードバック⑥ 3-4人
(A-3-2)(A-4-2((A-5-2)(A-6-2)(A-7-2)(A-8-2)
【事前学習】調査報告準備 (3時間)
【事後学習】報告に対するフィードバック、フィードバックを受けての見直しと修正 (3時間)
【授業形態】対面授業
13 報告とフィードバック予備日
報告全体に対するフィードバックと最終課題作成の説明
(A-3-2)(A-4-2((A-5-2)(A-6-2)(A-7-2)(A-8-2)
【事前学習】報告に対するフィードバック、フィードバックを受けての見直しと修正 (3時間)
【事後学習】最終課題の作成準備 (3時間)
【授業形態】対面授業
14 提出した最終課題の点検・修正と再提出
履修者相互の最終課題ふりかえり
(A-3-2)(A-4-2((A-5-2)(A-6-2)(A-7-2)(A-8-2)
【事前学習】最終課題の作成 (3時間)
【事後学習】最終課題のふりかえり (3時間)
【授業形態】対面授業
15 授業全体のふりかえり
(A-3-2)(A-4-2((A-5-2)(A-6-2)(A-7-2)(A-8-2)
【事前学習】最終課題のふりかえり (4時間)
【事後学習】授業全体のふり返り (2時間)
【授業形態】対面授業
その他
教科書 教科書は使用しない。適宜資料を配布する。
参考書 田中ゆかり 『「方言コスプレ」の時代 ニセ関西弁から龍馬語まで (岩波現代文庫)』 岩波書店 2024年
田中ゆかり 『読み解き!方言キャラ』 研究社 2021年
田中ゆかり 『方言萌え!? ヴァーチャル方言を読み解く (岩波ジュニア新書)』 岩波書店
金水敏 『〈役割語〉小辞典』 研究社 2014年
金水敏 『ヴァーチャル日本語 役割語の謎 (岩波現代文庫)』 岩波書店 2023年
成績評価の方法及び基準 授業参画度:授業内外の課題への取り組み、発表、フィードバック等含む(50%)、最終課題(50%)
オフィスアワー 授業前後、水曜6限
備考 過年度の「方言」をテーマとした授業の履修者による最終課題を下記サイトに掲出している。
下記サイトを閲覧することによって、この科目についての具体的なイメージが湧くと思うので、閲覧の上、受講のこと。
「田中ゆかり授業報告」https://tanakayukari.jp/kisoen/
履修者数により発表に充てる授業回数が異なる。その結果、シラバス進行が変更される可能性がある。その場合は授業内で案内する。

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