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中国古代思想概説

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令和6年度以前入学者 中国古代思想概説
教員名 林文孝
単位数    2 学年 2~4 開講区分 文理学部
科目群 中国語中国文化学科
学期 後期 履修区分 選択
授業形態 対面授業
授業概要 今学期使用する教科書では、中国哲学にかかわる諸側面について部門別の説明がなされている。講義では教科書の内容について、中国哲学史とも適宜関連させながら理解を深められるよう説明する。重要なトピックについては、それを手がかりとしてどのような哲学的思考が展開できるかという可能性についてもあわせて考察する。
授業のねらい・到達目標 中国哲学の基礎的な知識について説明することができる。
中国哲学に特徴的な発想を理解し、広い意味での哲学的問題の思考に適用することができる。
資料や事象を注意深く観察し、問題を発見することができる(A-4-2)。
この科目は文理学部(学士(文学))のDP及びCPの4に対応しています。
授業の形式 講義
授業の方法 原則として講義形式で行う。
①第1回授業用資料の指示により、教科書の該当箇所を予習し、事前課題を行う。
②事前課題の解説を含め、教科書の内容に関連付けた講義を行う。
③事後学習の成果としてリアクションペーパーを提出する。
本授業の事前・事後学習は,各々2時間の学習を目安とします。
フィードバックの方法は授業内で提示する。
授業計画
1 ガイダンス
中国哲学をさまざまな側面から立体的に理解していくことについて、それがどのような意味を持ちうるのかを考察する。教科書の編者だけでなく、さまざまな論者の意見を参考にする。
【事前学習】シラバスを事前に確認し、今後の学習計画を立てておくこと。pdf資料に目を通しておく。 (2時間)
【事後学習】授業ノートをもとに、授業中に提示した問いかけへの答えを含むリアクションペーパーを提出する。 (2時間)
【授業形態】対面授業
2 中国思想史を駆け足で眺める
中国思想史は約三千年もの時間をかけて展開してきた。中国哲学を諸側面にわたり学ぶための前提として、歴史的概観図はどうしても必要である。その節目と重要人物をピックアップしつつ大まかな流れを学ぶ。
【事前学習】教科書の指定箇所を読んで、事前課題の設問に答えておくこと。今回の範囲については時代区分や固有名詞を印象づける程度でよい。 (2時間)
【事後学習】授業ノートをもとに、授業中に提示した問いかけへの答えを含むリアクションペーパーを提出する。 (2時間)
【授業形態】対面授業
3 思想史の重要概念
中国思想史を貫く重要な概念である「気」「道」「仁」「義」「礼」「孝」「理」の内容と相互関係を概観する。
【事前学習】教科書の指定箇所を読んで、事前課題の設問に答えておくこと。 (2時間)
【事後学習】授業ノートをもとに、授業中に提示した問いかけへの答えを含むリアクションペーパーを提出する。 (2時間)
【授業形態】対面授業
4 経書の成立
儒教を支える経典である「五経」と『論語』の概要を学ぶ。
【事前学習】教科書の指定箇所を読んで、事前課題の設問に答えておくこと。 (2時間)
【事後学習】授業ノートをもとに、授業中に提示した問いかけへの答えを含むリアクションペーパーを提出する。 (2時間)
【授業形態】対面授業
5 学びの諸相
思想的営為そのものの前提条件というべき「学ぶ」ことが、中国ではいかなる営為として捉えられてきたのかを学ぶ。
【事前学習】教科書の指定箇所を読んで、事前課題の設問に答えておくこと。 (2時間)
【事後学習】授業ノートをもとに、授業中に提示した問いかけへの答えを含むリアクションペーパーを提出する。 (2時間)
【授業形態】対面授業
6 天と人の間
中国哲学の重要テーマである「天」と「人」との関係性をめぐる論点を概観する。
【事前学習】教科書の指定箇所を読んで、事前課題の設問に答えておくこと。 (2時間)
【事後学習】授業ノートをもとに、授業中に提示した問いかけへの答えを含むリアクションペーパーを提出する。 (2時間)
【授業形態】対面授業
7 こころと体
生身の人間のこころと体の把握においてどのような枠組みを中国哲学が用意し、運用されてきたのかを概観する。
【事前学習】教科書の指定箇所を読んで、事前課題の設問に答えておくこと。 (2時間)
【事後学習】授業ノートをもとに、授業中に提示した問いかけへの答えを含むリアクションペーパーを提出する。 (2時間)
【授業形態】対面授業
8 史蹟に表れた思想
さまざまな文化遺産に刻まれた人の営為にどのような哲学思想の表現が見出せるのかを学ぶ。
【事前学習】教科書の指定箇所を読んで、事前課題の設問に答えておくこと。 (2時間)
【事後学習】授業ノートをもとに、授業中に提示した問いかけへの答えを含むリアクションペーパーを提出する。 (2時間)
【授業形態】対面授業
9 芸術と思想
絵画を中心とした中国の芸術的表現(あるいは中国的題材による芸術的表現)に思想がどのように関連しているかを学ぶ。
【事前学習】教科書の指定箇所を読んで、事前課題の設問に答えておくこと。 (2時間)
【事後学習】授業ノートをもとに、授業中に提示した問いかけへの答えを含むリアクションペーパーを提出する。 (2時間)
【授業形態】対面授業
10 大事件と論争に見る中国思想(古代)
中国の歴史の道筋に大きな影響を及ぼした事件や論争(塩鉄論争など)が、どのような思想とのかかわりのもとに捉えられるかを概観する。
【事前学習】教科書の指定箇所を読んで、事前課題の設問に答えておくこと。 (2時間)
【事後学習】授業ノートをもとに、授業中に提示した問いかけへの答えを含むリアクションペーパーを提出する。 (2時間)
【授業形態】対面授業
11 大事件と論争に見る中国思想(中世から近代)
中国の歴史の道筋に大きな影響を及ぼした事件(科挙制度の成立など)や論争が、どのような思想とのかかわりのもとに捉えられるかを概観する。
【事前学習】教科書の指定箇所を読んで、事前課題の設問に答えておくこと。 (2時間)
【事後学習】授業ノートをもとに、授業中に提示した問いかけへの答えを含むリアクションペーパーを提出する。 (2時間)
【授業形態】対面授業
12 仏教と道教
儒教とともに「三教」として中国宗教思想の軸となった仏教と道教の概要を学ぶ。
【事前学習】教科書の指定箇所を読んで、事前課題の設問に答えておくこと。 (2時間)
【事後学習】授業ノートをもとに、授業中に提示した問いかけへの答えを含むリアクションペーパーを提出する。 (2時間)
【授業形態】対面授業
13 日本漢学
中国の哲学文献の読解を通じて江戸時代の知をリードした日本漢学のあり方を概観する。
【事前学習】教科書の指定箇所を読んで、事前課題の設問に答えておくこと。 (2時間)
【事後学習】授業ノートをもとに、授業中に提示した問いかけへの答えを含むリアクションペーパーを提出する。 (2時間)
【授業形態】対面授業
14 西洋文明との交流
中国哲学と西洋文明との間で双方向的な影響関係が存在していたことを学ぶ。
【事前学習】教科書の指定箇所を読んで、事前課題の設問に答えておくこと。 (2時間)
【事後学習】授業ノートをもとに、授業中に提示した問いかけへの答えを含むリアクションペーパーを提出する。 (2時間)
【授業形態】対面授業
15 中国思想と現代、総括
中国思想の現代的展開を概観するとともに、過去から蓄積された総体としての中国思想がどのような現代的意義を持ちうるかを考える。
【事前学習】教科書の指定箇所を読んで、事前課題の設問に答えておくこと。 (2時間)
【事後学習】授業ノートをもとに、授業中に提示した問いかけへの答えを含むリアクションペーパーを提出する。期末レポートを完成させる。 (2時間)
【授業形態】対面授業
その他
教科書 湯浅邦弘 『『よくわかる中国思想』』 ミネルヴァ書房 2022年 第1版
授業時には資料を配付するとともにCanvas LMSに掲載する。
参考書 中島隆博 『『中国哲学史』 (中公新書)』 中央公論新社 2022年 第1版
湯浅邦弘 『『中国思想基本用語集』』 ミネルヴァ書房 2020年 第1版
その他は適宜指示する。
成績評価の方法及び基準 レポート:期末レポートとし、課題に対応した問題提起の妥当性、関連知識の運用の的確性、考察の独自性と説得力によって評価する。(60%)、授業参画度:事前課題への取り組みとリアクションペーパーの内容を総合して評価する。(40%)
オフィスアワー Canvas LMSを通じて連絡すること。

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