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中国語情報処理3

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令和2年度以降入学者 中国語情報処理3
教員名 温浩邦
単位数    1 学年 3・4 開講区分 文理学部
科目群 中国語中国文化学科
学期 前期 履修区分 選択
授業形態 対面授業
授業概要 本授業では、学生がインターネットを活用して中国・台湾のインターネットライフを把握ことを目指します。中国および台湾のインターネット環境、SNS、時事情報の取得、エンターテインメント、電子商取引など多岐にわたる分野を扱い、実際の画面操作やディスカッションを通じて、現代社会における情報の「自由」と「統制」や、各種メディアの役割・影響について深く考察します。
授業のねらい・到達目標 • インターネットを利用して中国・台湾におけるインターネットライフの概要を把握し、比較の視点から情報統制や自由の実態について考察できる。
• ニュース情報、エンターテインメント、電子商取引、オンライン決済など、現代の多様なネットサービスの仕組みと社会的影響をどう評価すべきか思索できる。
• インターネット上の詐欺や世論操作などの問題事例を実例に基づいて分析し、情報社会で必要な防備意識を検討できる。
• 中国語インターネットライフについて「生の声」を聞き、インタラクティブな学習ができる。
• 学修において、実践力を身につけ、新たな領域に立ち向かうことができる。(A-5-3)
• この科目は文理学部の(学士(文学))のDP及びCPの5に対応しています。
授業の形式 講義、実習
授業の方法 • 講義形式:授業のテーマや背景、概念を講義形式で説明し、全体像を把握させます。
• 実習(画面操作・検索演習):各種サービスへの実際のログイン、検索操作、シミュレーションを通じて、実践的なスキルを習得します。
• 質疑応答・フィードバック:授業後半や各セッションの最後に質疑応答の時間を設け、学生の疑問や意見に対して講師がフィードバックを行います。
• 特別講座:現場の方および専門家を招いた特別講座を通じて、中国語情報社会への「生感覚」を養います。
履修条件 PC・スマホで中国語を入力することができる。
授業計画
1 ガイダンス:授業のテーマや到達目標および授業方法について説明する。 学習ニーズの確認。
【事前学習】シラバスに目を通し、授業全体の流れを確認する。 (0.5時間)
【事後学習】中国語入力方法を確認しておくこと。 (0.5時間)
【担当教員】温 浩邦
【授業形態】対面授業
2 中国語ネット環境の基本的な違い – 表現の「自由」と「統制」について
• 中国:黎明期から「維穩」へ。
• 台湾:民主主義の発展下におけるネット環境の特徴と、民主主義への浸食。
• ディスカッション:日本の視点から見た言論の「統制」と「自由」。
• 実習と質疑:VPNの基本操作、情報差異の比較。
【事前学習】ネット上で「維穩」や「統制」に関する記事を1~2件調べる。 (0.5時間)
【事後学習】授業内容を概説できるようノートにまとめる。 (0.5時間)
【担当教員】温 浩邦
【授業形態】対面授業
3 BBS:黎明期のインターネットソーシャルライフ
• 実名制と匿名制。
• 中国:「天涯社区」の登場と現状。
• 台湾:PTT(批批踢)の「推し」文化と、近年の「水軍」問題。
• 実習と質疑:天涯社区の「神帖」およびPTTの内容検索操作。
【事前学習】BBSの基本概念と歴史を確認する。 (0.5時間)
【事後学習】実習した検索操作を自分でもう一度実施し、操作手順と気づいた点を短くまとめる。 (0.5時間)
【担当教員】温 浩邦
【授業形態】対面授業
4 SNS:インターネットソーシャルライフの確立
• 中国:微信、微博の使用状況と課題。
• 台湾:臉書(Facebook)の現状と内容検閲の問題。
• 脆(Thread)の台頭、なぜ台湾が世界最多のユーザーを有するのか?
• 実習と質疑:実際の画面操作と指導。
【事前学習】「SNSにおける情報統制」のキーワードで簡単なネット検索を実施し、事例を調べる。 (0.5時間)
【事後学習】授業中に体験した操作手順を復習し、自身で模擬操作を行い理解度を確認する。 (0.5時間)
【担当教員】温 浩邦
【授業形態】対面授業
5 時事情報の取得
中国:「新聞」と「八卦」?(百度新闻、今日頭条、微博、微信)。
• 台湾:「親中」と「反中」(雅虎、賴、臉書、脆、油管)。
• ディスカッション:メディアの「中立性」の可能性について。
・実習と質疑:同一事件の対立する見解を調べ、事実確認を行う。
【事前学習】ネットワークの「中立性」について調べる。 (0.5時間)
【事後学習】業内容を踏まえて、同一事件に対する各メディアの報道の違いを比較・整理する。 (0.5時間)
【担当教員】温 浩邦
【授業形態】対面授業
6 エンターテインメント I – 動画・音楽生活
• 中国:iQIYI(爱奇艺)、腾讯视频、bilibili(哔哩哔哩)の利用状況。
• 台湾:Netflix、KKBox、安博盒子などのストリーミングサービス。
• 中国のコンテンツが台湾に与える影響。
• 実習:画面操作と質疑応答。
【事前学習】各サービスの公式サイトやアプリの基本機能を確認し、使用感の概要を把握する (0.5時間)
【事後学習】実際に各プラットフォームにアクセスし、感想や操作上の疑問点をノートにまとめる。 (0.5時間)
【担当教員】温 浩邦
【授業形態】対面授業
7 エンターテインメント II – ショートビデオとライフシェア
• 抖音とTikTokの類似点・相違点、アルゴリズムの問題点。
• 小红书のユーザー属性と消費生活への影響。
• 実習:画面操作と意見発表。
【事前学習】各プラットフォームの利用事例をネットで調べ、具体的な影響例をメモする。 (0.5時間)
【事後学習】内容を整理し、アルゴリズムがもたらす問題点について自分なりの考察をまとめる。 (0.5時間)
【担当教員】温 浩邦
【授業形態】対面授業
8 オンラインショッピング – 電子商取引と越境のリスク
• 中国:淘宝、京東、拼多多、抖音、小红书など
• 台湾:Momo、PChome、Shopeeおよび中国製品の影響
• フードデリバリーサービスの紹介
• 実習:各プラットフォームの操作体験
【事前学習】各ショッピングサイトのトップページを訪問し、内容を確認する。 (0.5時間)
【事後学習】授業で学んだ内容をもとに、特に越境ECについて考えてまとめる。 (0.5時間)
【担当教員】温 浩邦
【授業形態】対面授業
9 オンライン決済と金融取引
• 中国:微信支付、支付宝の普及と課題。
• 台湾:LINE Pay、街口支付の使用状況と課題。
• 規制下における仮想通貨取引の実体。
• 実習:上記決済サービスを日本から検証する。
【事前学習】各決済サービスの公式サイトで基本的な利用方法やFAQをチェックする。 (0.5時間)
【事後学習】内容を踏まえ、各種決済サービスを比較しメリットとデメリットをまとめる。 (0.5時間)
【担当教員】温 浩邦
【授業形態】対面授業
10 インターネット詐欺と犯罪事例
• ニュースからみる近年中国のインターネット詐欺。
• 台湾・日本での投資詐欺、ロマンス詐欺、仮想通貨詐欺。
• 実習:ネット上から詐欺事例を抽出し検討。
【事前学習】ネット上詐欺に関するニュースを調べ、具体的な事例をいくつかピックアップする。 (0.5時間)
【事後学習】授業で紹介された事例を基に、詐欺の共通点や対策をまとめる。 (0.5時間)
【担当教員】温 浩邦
【授業形態】対面授業
11 認知戦 – インターネット上の世論操作
• 中国:「民族復興」のナラティブや「水軍」、SNS上の広告操作
• 特殊災害時の世論操作、レトリック、民衆の反応
• 実習:Facebookの商業水軍の事例紹介とディスカッション
【事前学習】ネットで「水軍」、「中華民族的偉大復興」などキーワード検索を行う。。 (0.5時間)
【事後学習】義内容を概説できるよう、主要なポイントを箇条書きに整理する。 (0.5時間)
【担当教員】温 浩邦
【授業形態】対面授業
12 【特別講座 #1】- 現地の声を聞く
• 中国現地のテレビドラマ作家、金融業界関係者などによるインターネットライフの共有(対談式)。
• 実習:質疑応答。
【事前学習】関連するテーマ(例:「电视剧」)についてネットで事前調査する。 (0.5時間)
【事後学習】講座内容を振り返り、印象に残った点や自分の意見をノートにまとめる (0.5時間)
【担当教員】温 浩邦
【授業形態】対面授業
13 【特別講座 #2】 – 中国ゲーム業界の現状
• ゲーム業界の関係者による中国ゲーム産業の発展と現状の講演。
• 実習:質疑応答。
【事前学習】講師の経歴や過去の講演資料に目を通し、質問事項を考える。 (0.5時間)
【事後学習】講演内容をまとめ、中国ゲーム業界の特徴や今後の展望について自分なりの見解をノートににまとめる。 (0.5時間)
【担当教員】温 浩邦
【授業形態】対面授業
14 小論文のテーマについて
• 授業内容にまつわる卒業論文の作成テーマ・方向性の設定方法。
• 研究リソースの概要。
• 実習:質疑応答。
【事前学習】シラバスおよび過去の小論文例に目を通し、テーマ設定の流れを把握する。 (0.5時間)
【事後学習】授業内容をもとに、自分の興味分野に関する仮テーマを2~3案作成する。 (0.5時間)
【担当教員】温 浩邦
【授業形態】対面授業
15 学期総括
• 前期授業の総括と補足
• 後期授業の方向性説明と質疑応答
【事前学習】各テーマのノートやレポートを見返し、全体の流れと重要ポイントを復習する。 (0.5時間)
【事後学習】授業総括内容をもとに、全体の学習成果をレポートにまとめ、理解度を自己評価する。 (0.5時間)
【担当教員】温 浩邦
【授業形態】対面授業
その他
教科書 使用しない
参考書 授業時に指示する。
成績評価の方法及び基準 授業参画度(100%)
課題の提出状況およびその内容により評価する。
オフィスアワー Canvas LMSを通してメールで連絡すること。

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