検索したい科目/教員名/キーワードを入力し「検索開始」ボタンをクリックしてください。
※教員名では姓と名の間に1文字スペースを入れずに、検索してください。
令和7年度以降入学者 | 英文法2 | ||||
---|---|---|---|---|---|
令和6年度以前入学者 | 英文法2 | ||||
教員名 | 髙橋洋平 | ||||
単位数 | 2 | 学年 | 2 | 開講区分 |
文理学部
(他学部生相互履修可) |
科目群 | 英文学科 | ||||
学期 | 後期 | 履修区分 | 必修 |
授業形態 | 対面授業 |
---|---|
授業の形態 | 英文法2(髙橋洋平・後・火1) |
授業概要 | 昨今情勢は大分変わってきたかもしれませんが,依然として,日本の中学・高校の英語教育の中核を占めているのは文法教育であり,皆さんの大半は大学受験をゴールとして学校英文法を学んできたことかと思います。ですが,より科学的な視点から文法規則を捉えた場合,それは私たちの思考を表象するシステムであることは自明です。 例えば,これまで皆さんは「現在進行形は「〜している」という意味で,be動詞に現在分詞形の動詞を組み合わせる」という具合で意味と形式を一対一で紐づけるように学習をしてきたかと思いますが,様々な現象をより抽象的な視点で眺めた場合,一見関連のなさそうな現象を結びつけるようなより包括的な説明を施すことが可能です。その探究こそが英文学科で学ぶ英語学の各領域の根底です。 そこで本科目では,簡潔ではありながらも現象の背後にある規則性の探究を学修目標とするテキストを使いながら,英文法・統語論の基本概念を学びます。授業は原則講義形式で進めますが,個人・グループでの演習課題も含めつつ,できる限り双方向的なコミュニケーションの機会を担保する予定です。 なおこの授業は,英語学の専門的研究の基盤作りを目的とするだけでなく,話者の思考と言語表現の関係を学ぶことで文法に関する理解を深めることを求める方,説明力を身に付けたい教員志望の方,他学部他学科でも英文法に対し学術的なニーズを抱えている方に向けても開かれています。文法を理解することで人間に対する理解を深めたいという知的好奇心をお持ちの方の受講を歓迎します。 |
授業のねらい・到達目標 | ・学校英文法で学んだ知識を再確認するだけでなく,その知識を英語学研究に必要な英文法の知識に昇華することができる。(A-3-1) ・範疇,文,節,句,時制,相,態,法といった諸概念を理解し,表層のレベルを超えて英文を理解することができる。(A-3-1) ・既存の知識にとらわれることなく, 言語現象や歴史的事象を論理的・批判的に説明することができる。(A-3-2) ・英語学・英語圏文学に潜む問題を発見し, 専門的知識に基づいて説明することができる。(A-4-2) この科目は文理学部(学士(文学))のディプロマポリシーDP3、DP4、及び、カリキュラムポリシーCP3、CP4、に対応しています。 |
授業の形式 | 講義 |
授業の方法 | 本科目は対面講義の形式で実施し,原則の以下の構成で展開されます。 (1)おさらい(適宜小テストを実施,小テストについては,それぞれテスト後または翌週に解説・全体講評を行います。) (2)テキスト内容の講義(適宜ハンドアウトを配布) (3)演習 (4)振り返り |
授業計画 | |
---|---|
1 |
オリエンテーション(授業の目的,進め方,成績評価について),前期定期試験の振り返り,副詞(1)「形容詞・動詞句などを修飾する副詞」(A-3-1, A-3-2, A-4-2)
【事前学習】シラバスを熟読する。テキストP100からP107までを精読する。 (2時間) 【事後学習】授業内容を整理し,各副詞のタイプの具体例と文中の生起位置をおさらいする。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
2 |
副詞(2)「文を修飾する副詞,文と文(節と節)を結びつける副詞,副詞の位置」(A-3-1, A-3-2, A-4-2)
【事前学習】テキストのP104からP114までを精読し,疑問点を明確にする。 (2時間) 【事後学習】授業内容を整理し,練習問題をおさらいする。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
3 |
前置詞(1)「場所を表す前置詞」(A-3-1, A-3-2, A-4-2)
【事前学習】テキストのP115からP122までを精読し,疑問点を明確にする。 (2時間) 【事後学習】授業内容を整理し,具体例を抑える。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
4 |
前置詞(2)「位置関係を表す前置詞,時を表す前置詞,前置詞句」(A-3-1, A-3-2, A-4-2)
【事前学習】テキストのP123からP130までを精読し,疑問点を明確にする。 (2時間) 【事後学習】授業内容を整理し,具体例を抑え,練習問題をおさらいする。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
5 |
助動詞(1)「認識的用法」(A-3-1, A-3-2, A-4-2)
【事前学習】テキストのP133からP136までを精読し,疑問点を明確にする。 (2時間) 【事後学習】授業内容を整理し,各用法の区別と具体例を紐づける。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
6 |
助動詞(2)「根源的用法」(A-3-1, A-3-2, A-4-2)
【事前学習】テキストのP137からP147までを精読し,疑問点を明確にする。 (2時間) 【事後学習】授業内容を整理し,各用法を抑え,練習問題をおさらいする。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
7 |
時制(1)「現在時制の用法」(A-3-1, A-3-2, A-4-2)
【事前学習】テキストのP149からP152までを精読し,疑問点を明確にする。 (2時間) 【事後学習】授業内容を整理し,具体例を抑える。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
8 |
時制(2)「過去時制の用法,時制の一致」(A-3-1, A-3-2, A-4-2)
【事前学習】テキストのP153からP158までを精読し,疑問点を明確にする。 (2時間) 【事後学習】授業内容を整理し,具体例を抑え,練習問題をおさらいする。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
9 |
文の機能(1)「情報構造」(A-3-1, A-3-2, A-4-2)
【事前学習】テキストのP160からP163までを精読する。 (2時間) 【事後学習】授業内容を整理し,各用語と文中での機能について抑える。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
10 |
文の機能(2)「情報構造と英語の構文①」(A-3-1, A-3-2, A-4-2)
【事前学習】テキストのP164からP171までを精読し,疑問点を明確にする。 (2時間) 【事後学習】授業内容を整理し,学校文法で身につけた構文と情報構造の関係を理解する。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
11 |
文の機能(3)「情報構造と英語の構文②」(A-3-1, A-3-2, A-4-2)
【事前学習】テキストのP171からP181までを精読し,疑問点を明確にする。 (2時間) 【事後学習】授業内容を整理し,学校文法で身につけた構文と情報構造の関係を理解する。そして,練習問題をおさらいする。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
12 |
文の表現法(1)「話し言葉と書き言葉」*別資料も配布予定 (A-3-1, A-3-2, A-4-2)
【事前学習】テキストのP182からP183までを精読し,疑問点を明確にする。 (2時間) 【事後学習】授業内容を整理し,違いを分けるルールをおさらいする。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
13 |
文の表現法(2)「堅い表現とくだけた表現」*別資料も配布予定 (A-3-1, A-3-2, A-4-2)
【事前学習】テキストのP183からP186までを精読し,疑問点を明確にする。 (2時間) 【事後学習】授業内容を整理し,練習問題をおさらいする。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
14 |
後期範囲「演習問題」(A-3-1, A-3-2, A-4-2)
【事前学習】後期の内容をおさらいし,疑問点を明確にする。 (2時間) 【事後学習】演習問題をおさらいする。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
15 |
後期のまとめ (A-3-1, A-3-2, A-4-2)
【事前学習】後期の学習をメタ認知し,今後の学習計画を修正する。 (2時間) 【事後学習】定期試験に向けて勉強する。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
その他 | |
---|---|
教科書 | 瀬田幸人 『ファンダメンタル英文法』 ひつじ書房 1997年 教科書は購入し,初回授業から必ず持参してください。適宜ハンドアウトも配布します。 |
参考書 | 江川泰一郎 著 『英文法解説(改訂三版)』 金子書房 1991年 第3版 安井稔,安井泉 著 『英文法総覧 大改訂新版』 開拓社 2022年 第1版 Rodney Huddleston, Geoffrey K. Pullum (Eds.), The Cambridge Grammar of the English Language (Reprint of 2002 Edition)(開拓社より訳本のシリーズが刊行されています。), Cambridge University Press, 2002 Kunihiko Imai, Heizo Nakajima, Shigeo Tonoike, Christopher D. Trancredi 著 『Essentials of Modern English Grammar』 研究社 1995年 |
成績評価の方法及び基準 | 試験(70%)、授業内テスト:複数回実施する小テスト(30%) ・欠席・遅刻・早退の数に応じて素点から減点します。 ・出席回数が全講義回数の2/3回に満たない場合,自動的に成績評価の対象から外れます。 ・遅刻・早退は3回で欠席1回とします。30分以上の遅刻は欠席扱いです。 ・公欠は大学が定める事由のみ認めます。 ・私語,居眠り,携帯端末での遊戯,十分に事前学習をせず指名された時点で生成系AIなどのツールを利用し解答することなどは控え,「常識」を持って授業に臨んでください。 ・初回のオリエンテーションでも詳しく説明をします。 |
オフィスアワー | 質問は,授業後もしくはアポイントメントを取得の上,高橋の出校日(火・水・木)に個人研究室で受け付けます。 |
備考 | 4/10更新:当初試験は授業内で実施としておりましたが,講義の受講者数を鑑み,定期試験期間中の実施に変更いたします。詳細は初回授業で説明します。 |