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卒業論文

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令和6年度以前入学者 卒業論文
教員名 髙橋洋平
単位数    8 学年    4 開講区分 文理学部
科目群 英文学科
学期 通年 履修区分 必修
授業形態 対面授業
授業の形態 卒業論文(髙橋洋平・通年・木3)
授業概要 英語学(特に統語論:特定の構文の統語構造の研究・日英語比較など)に関する卒業論文を作成します。自身が関心を持った現象・事実に関する文献調査と問題の洗い出しを行い,必要な理論仮説・作業仮説を設定し,その立証を行います。指導教員・履修生と建設的な議論を繰り返しながら,最終的に,卒業論文という一つの研究成果を作り上げます。
授業のねらい・到達目標 ・自分のテーマに関する専門的知識を身につける。
・卒論完成までのガントチャートを作成し,必要なプロセスを検証し,各期日までにそれを遂行する力を身につける。
・研究調査に必要な文献を収集できる。
・日英語で書かれた専門的な文章の精読,クリティカルリーディングができる。
・拠って立つ理論仮説に対する理解を深め,適切な作業仮説を設定することができる。
・問題の所在を明確にし,先人の努力によって得られた知見の洗練化に「少しでも」寄与するような研究成果を提示することができる。
・アウトラインを立てて,論理的に文章を書くことができる。
・研究内容について資料を使いながら分かりやすく説明し,建設的な議論を展開することができる。
・学修から得られた豊かな知識と教養に基づいて, 自己の高い倫理観を英語学・英語圏文学が直面する倫理的課題に適切に運用することができる。(A-1-4)
・言語現象や歴史的事象を既存の知識にとらわれることなく, 語学的根拠や批評理論に基づいて批判的, 論理的に考察し, その本質を理解しようと他者に説明することができる。(A-3-4)
・英語学・英語圏文学に潜む問題を発見し, 専門的知識に加えて独自性を持って, 解決できる。(A-4-4)
・与えられたどのような問題に対しても, あきらめずに, それを解決するために仲間と共に必要な情報を収集・分析し, 用いることができる。(A-5-4)
・どのような状況においても多種多様な背景を持つ人々の説明の趣旨を理解し, 自分の専門的知識を正しく分かりやすく提供することができる。(A-6-4)
・学修活動に関する自己分析のほか, 他者からの評価を謙虚に受け止め, 今後の学修活動に生かすことができる。(A-8-4)
この科目は文理学部(学士(文学))のディプロマポリシーDP1 、DP3、DP4、DP5、DP6、DP8、及び、カリキュラムポリシーCP1、CP3、CP4、CP5、CP6、CP8、に対応しています。
授業の形式 卒業論文・研究
授業の方法 オリエンテーション時に執筆スケジュールを作成します。文献調査の内容とそこから明らかとなった問題の所在,理論/作業仮説の提案については適宜個人・グループで報告会を実施し,フィードバックを行います。必要に応じて,Slack・LMSといったツールを活用して執筆の状況を確認します。卒論の執筆は綿密なコミュニケーションが肝要です。対面指導だけでなく,ZOOMなどを活用したオンラインでの指導も必要に応じて実施します。
授業計画
1 オリエンテーション(ガントチャート作成,必要なプロセスの洗い出し,卒論の主なパターン)(A-5, A-6)
【事前学習】卒業論文ゼミで学んだ内容を振り返る。シラバスを読んで不明点を明確にしておく。(A-1) (6時間)
【事後学習】作成したガントチャートに基づき,計画遂行に向けて行動する。(A-8) (5時間)
【授業形態】対面授業
2 卒論題材の調査報告(1)(A-5)
【事前学習】これまでの学修で関心を持った現象・事項について調査し,分かりやすい報告の準備をする。(A-4,A-5,A-6) (6時間)
【事後学習】フィードバックを基に文献調査を行い,問題の所在を明らかにする。(A-5, A-8) (5時間)
【授業形態】対面授業
3 卒論題材の調査報告(2)(A-5)
【事前学習】他者に分かりやすい報告の準備をする。(A-5,A-6) (6時間)
【事後学習】フィードバックを基に仮説を修正し,さらなる文献調査と枠組みとなる理論仮説への理解を深める。(A-5, A-8) (5時間)
【授業形態】対面授業
4 論文の基本構成について(A-3,A-5,A-6)
【事前学習】先行研究調査をさらに進め,問題点を洗い出し,仮説を修正する。(A-4,A-5) (6時間)
【事後学習】授業内容に基づき,先行研究の書き方を確認する。(A-8) (5時間)
【授業形態】対面授業
5 先行研究調査と執筆(A-3, A-5)
【事前学習】文献調査の内容に基づき,実際に先行研究のセクションを執筆する。(A-4,A-5) (6時間)
【事後学習】フィードバックに基づき加筆修正する。(A-8) (5時間)
【授業形態】対面授業
6 問題の所在と理論/作業仮説の執筆(A-3, A-5)
【事前学習】実際に問題の所在と理論仮説・作業仮説のセクションを執筆する。(A-4,A-5) (6時間)
【事後学習】フィードバックに基づき,加筆修正する。(A-8) (5時間)
【授業形態】対面授業
7 担当教員によるフィードバック,必要なプロセスの再検討(A-3, A-6, A-8)
【事前学習】本論の先行研究・問題点・仮説を仕上げておく。(A-4,A-5) (6時間)
【事後学習】授業時の学修をもとに,先行研究・問題点・仮説を加筆修正する。(A-8) (5時間)
【授業形態】対面授業
8 仮説の立証方法の検討(A-3, A-4, A-5)
【事前学習】自身の作業仮説を裏付けるために必要なプロセスを検討しておく。(A-4, A-5) (6時間)
【事後学習】フィードバックに基づき,関連現象などを調査する。(A-5, A-8) (5時間)
【授業形態】対面授業
9 研究の限界の設定(A-1, A-3, A-4, A-5, A-6)
【事前学習】自身の研究は何を明らかにすることが可能で,何を明らかにすることができないか客観的な判断を下す。(A-1, A-3, A-4, A-5) (6時間)
【事後学習】これまでの作業の中で手薄な部分について増強を行う。(A-8) (5時間)
【授業形態】対面授業
10 アウトラインの作成(基本的な構成と各セクションの役割について) (A-3, A-6)
【事前学習】各セクションに配分する紙幅や時間的なリソースを検討する。(A-5, A-8) (6時間)
【事後学習】授業内容に基づき,アウトラインを修正する。(A-8) (5時間)
【授業形態】対面授業
11 アウトラインの提出と授業内発表会(1)(A-3, A-6)
【事前学習】アウトラインを推敲し,発表の準備を行う。(A-3, A-4, A-6) (6時間)
【事後学習】フィードバックに基づき,アウトラインを修正する。(A-8) (5時間)
【授業形態】対面授業
12 アウトラインの授業内発表会 (2)(A-3, A-6)
【事前学習】アウトラインを推敲し,発表の準備を行う。(A-3, A-4, A-6) (6時間)
【事後学習】フィードバックに基づき,アウトラインを修正する。(A-8) (5時間)
【授業形態】対面授業
13 作業仮説の立証を中心とした個別指導(1)(A-3, A-4, A-5, A-6)
【事前学習】調査を進める中で浮かんだ課題(反証)を明確にし,自身の提案での扱い方について検討する。(A-4, A-5, A-6) (6時間)
【事後学習】面談内容に基づき,必要に応じて仮説・立証のプロセスを修正する。(A-8) (5時間)
【授業形態】対面授業
14 最終版の作業計画の策定(A-4, A-5, A-6)
【事前学習】これまでの内容を踏まえて,夏休み以降の作業計画を検討する。(A-4, A-5) (6時間)
【事後学習】今後大きな修正を要することのないよう綿密に検討した作業計画書を作成する。(A-8) (5時間)
【授業形態】対面授業
15 夏休みに向けて:最終版の作業計画の発表,中間論文の作成について(A-1, A-3, A-6)
【事前学習】最終版の作業計画書を提出する。夏季休業中に文献が必要になった場合などを踏まえて入手方法を調べておく。(A-4, A-5) (6時間)
【事後学習】所定の卒論マニュアルを熟読しフォーマットを確認する。計画書に従い作業を進め,中間論文を作成する。(A-3, A-4, A-5, A-8) (5時間)
【授業形態】対面授業
16 中間論文発表会(1)(A-1, A-3, A-6)
【事前学習】中間論文を完成させ,提出する。発表会の準備をする。(A-3, A-4, A-5, A-6) (6時間)
【事後学習】フィードバックを基に,本論を修正する。(A-8) (5時間)
【授業形態】対面授業
17 中間論文発表会(2)(A-1, A-3, A-6)
【事前学習】中間論文を完成させ,提出する。発表会の準備をする。(A-3, A-4, A-5, A-6) (6時間)
【事後学習】フィードバックを基に,本論を修正する。(A-8) (5時間)
【授業形態】対面授業
18 作業計画に基づいた執筆作業(本論執筆)と個別指導(2)(A-3, A-4, A-5, A-6)
【事前学習】発表会のフィードバックを基に,本論を進める。(A-3, A-4, A-5) (6時間)
【事後学習】個別指導のフィードバックを基に,本論を修正する。(A-8) (5時間)
【授業形態】対面授業
19 作業計画に基づいた執筆作業(本論執筆)と個別指導(3)(A-3, A-4, A-5, A-6)
【事前学習】発表会のフィードバックを基に,本論を進める。(A-3, A-4, A-5) (6時間)
【事後学習】個別指導のフィードバックを基に,本論を修正する。(A-8) (5時間)
【授業形態】対面授業
20 作業計画に基づいた執筆作業(本論完成)と個別指導(4)(A-3, A-4, A-5, A-6)
【事前学習】発表会のフィードバックを基に,本論を進める。(A-3, A-4, A-5) (6時間)
【事後学習】個別指導のフィードバックを基に,本論を修正し,提出する。(A-8) (5時間)
【授業形態】対面授業
21 作業計画に基づいた執筆作業(本論推敲)と個別指導(5)(A-3, A-4, A-5, A-6)
【事前学習】本論の最終チェックのつもりで,内容の整合と不明点の洗い出しを行う。(A-3, A-4, A-5) (6時間)
【事後学習】個別指導のフィードバックを基に,本論を推敲する。(A-8) (5時間)
【授業形態】対面授業
22 作業計画に基づいた執筆作業(序論・結論執筆)と個別指導(6)(A-3, A-4, A-5, A-6)
【事前学習】本論内容に基づき,序論と結論を執筆する。(A-4, A-5) (6時間)
【事後学習】個別指導のフィードバックを基に,序論と結論を修正する。(A-8) (5時間)
【授業形態】対面授業
23 作業計画に基づいた執筆作業(序論・結論推敲)と個別指導(7)(A-3, A-4, A-5, A-6)
【事前学習】本論内容に基づき,序論と結論を執筆する。(A-4, A-5) (6時間)
【事後学習】個別指導のフィードバックを基に,序論と結論を推敲し,完成させる。(A-8) (5時間)
【授業形態】対面授業
24 作業計画に基づいた執筆作業(アブストラクト作成)と個別指導(8)(A-3, A-4, A-5, A-6)
【事前学習】卒論全体の内容に基づき,アブストラクト(200語程度の論文要旨)を作成する。(A-4, A-5) (6時間)
【事後学習】個別指導のフィードバックを基に,アブストラクトを修正する。(A-8) (5時間)
【授業形態】対面授業
25 作業計画に基づいた執筆作業(アブストラクト推敲)と個別指導(9)(A-3, A-4, A-5, A-6)
【事前学習】個別指導のフィードバックを基に,アブストラクトを修正し,提出する。(A-4, A-5) (6時間)
【事後学習】個別指導のフィードバックを基に,アブストラクトを推敲し,完成させる。(A-8) (5時間)
【授業形態】対面授業
26 作業計画に基づいた執筆作業(全体推敲)と個別指導(10)(A-3, A-4, A-5, A-6)
【事前学習】改めて議論全体を鳥瞰して,整合性をチェックする。(A-4, A-5) (6時間)
【事後学習】個別指導のフィードバックを基に,全体を修正する。(A-8) (5時間)
【授業形態】対面授業
27 マニュアル・スタイルシートを参照した提出前チェックと表紙・目次の作成(A-8)
【事前学習】形式面のチェックを十分に行い,表紙・目次を作成する。(A-4,A-5) (6時間)
【事後学習】教員より指摘があった部分を修正する。(A-8) (5時間)
【授業形態】対面授業
28 最終版の卒業論文の完成,担当教員への提出(A-4, A-5)
【事前学習】きちんと印刷した上で論文の最終チェックをする。(A-4, A-5) (6時間)
【事後学習】卒論のデータを教員に提出し,引き続き最終提出に備える。(A-5) (5時間)
【授業形態】対面授業
29 卒業論文発表会(1)(A-3, A-6)
【事前学習】レジュメ・スライドの準備をする。(A-4, A-5) (6時間)
【事後学習】質疑応答・フィードバックを反映して,口述試問に備える。(A-8) (5時間)
【授業形態】対面授業
30 卒業論文発表会(2)(A-3, A-6)
【事前学習】レジュメ・スライドの準備をする。(A-4, A-5) (6時間)
【事後学習】質疑応答・フィードバックを反映して,口述試問に備える。(A-8) (5時間)
【授業形態】対面授業
その他
教科書 各々で題材が異なるので,必要な文献を用意し持参するようにしてください。文献については担当教員に適宜相談するようにしましょう。
参考書 『最新版 大学生のためのレポート・論文術(講談社現代新書2498) (小笠原 喜康)』 講談社 2018年
The Cambridge Grammar of the English Language (Reprint of 2002 Edition)(開拓社より邦訳のシリーズが刊行されています。):Rodney Huddleston, Geoffrey K. Pullum, Cambridge UP, 2002
Analysing English Sentence Structure(開拓社より金子(他)による上下巻の邦訳版が刊行されています。):Andrew Radford, Cambridge UP, 2023
適宜授業内でも紹介します。
成績評価の方法及び基準 レポート:各セクションの原稿の提出(20%)、授業参画度:複数回実施する発表会の発表内容・姿勢(20%)、卒業論文(60%)
出席と進捗状況をチェックします。
オフィスアワー 対面での面談を希望の場合は,担当教員にメールでアポを取得の上,出校日(火・水・木)に個人研究室で対応します。ZOOMなどのツールを使ったオンラインでの面談にも対応します。
備考 ・卒論執筆で何よりも肝要なのは,「計画力」と「実行力」です。就職活動と並行しながらの作業は大変かもしれませんが,綿密な準備で全てが決まると言っても過言ではありません。
・綿密にコミュニケーションを取りながら,ゴールに向けて誠実に協働できる方の受講が望ましいです。
・領域に関わらず英語学での卒論執筆は拠って立つ理論の理解が求められるためとっつきにくい印象を受けるかもしれません。特に生成文法については10年(に満たない)スパンで枠組みが変化していくこともあり難儀するかもしれませんが,特定の理論枠組みをこちらから強要することはありません。(理論に関する補足は適宜行います。)
・あくまでも,科学的な視点で現象を捉え,自説を形成するダイナミクスを大学生活の集大成として体現し発表することが目的です。イメージだけで敬遠せず,知的好奇心を持って臨んでくれる方を歓迎します。

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