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ドイツ文化演習1

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令和2年度以降入学者 ドイツ文化演習1
教員名 山崎祐人
単位数    1 学年    3 開講区分 文理学部
科目群 ドイツ文学科
学期 前期 履修区分 必修
授業形態 対面授業
授業の形態 対面授業を行います。授業開始までに Canvas LMSコースに登録し、注意事項をよく読んでおくこと。
授業概要 バレエの演目『くるみ割り人形』を題材として、ドイツ語圏、ヨーロッパにおける文化の交わりについて学びます。
原作はドイツロマン派の E. T. A. ホフマンが執筆した『くるみ割り人形とねずみの王様』という小説で、それをフランスのアレクサンドル・デュマが『はしばみ割り物語』として翻案してヨーロッパに広め、チャイコフスキー作曲のバレエ『くるみ割り人形』が生まれました。現在『くるみ割り人形』は最も有名なバレエのひとつになっています。
本演習では各国のバレエ団の演出を比較し、その差異と共通点を読み解いていきます。講義の導入部ではロシアの作家プーシキン原作の『オネーギン』を紹介し、バレエの文化史を概観します。
授業のねらい・到達目標 芸術作品の解釈を通じて、ドイツ語圏の文化に対する考察を深めることができる。
物事を既存の知識にとらわれることなく、ドイツ語圏、ヨーロッパの理路に基づいて論理的・批判的に考察し、説明することができる。(A-3-3)
ドイツ語圏、ヨーロッパに関わる資料や事象から見出される問題を発見し、それを自らの問題と結びつけつつ、専門的知識に基づいて解決案を作成できる。(A-4-3)
この科目は文理学部(学士(文学))のDP3,4及びCP3,4に対応しています。
授業の形式 演習
授業の方法 前半は作品を鑑賞し、作品の背景やポイントを紹介します。前提知識は不要です。バレエを観るのが初めてでも問題ありませんので、ご安心ください。
後半はフィードバックを交えつつ、分析の方法を段階的に学んでいきます。文学、演劇、文化、様々な切り口で旨味が出る果実のような作品です。一見取るに足らないように思えることでも、よくよく目を凝らして見れば思わぬ世界に通ずる扉になることを一緒に体験していきましょう。
課題の提出方法やフィードバックについては、授業内で説明します。
履修条件 学科の履修規定による。
授業計画
1 ガイダンス:見えない言葉を探す旅(A-3-3)(A-4-3)
【事前学習】シラバスを読む (0.5時間)
【事後学習】ガイダンスの内容をメモにまとめておく (0.5時間)
2 シュトゥットガルト・バレエ団の『オネーギン』の演出(A-3-3)(A-4-3)
【事前学習】資料に目を通す (0.5時間)
【事後学習】資料に目を通す (0.5時間)
3 バレエの文化史:シャネルとバレエ・リュス(A-3-3)(A-4-3)
【事前学習】資料に目を通す (0.5時間)
【事後学習】資料に目を通す (0.5時間)
4 英国ロイヤル・バレエ団の『くるみ割り人形』の演出(A-3-3)(A-4-3)
【事前学習】資料に目を通す (0.5時間)
【事後学習】英国ロイヤル・バレエ団の演出とホフマンの物語を比較する (0.5時間)
5 ベルリン国立バレエ団の『くるみ割り人形』の演出(A-3-3)(A-4-3)
【事前学習】資料に目を通す (0.5時間)
【事後学習】ベルリン国立バレエ団の演出とホフマンの物語を比較する (0.5時間)
6 E. T. A. ホフマン『くるみ割り人形とねずみの王様』とデュマ『はしばみ割り物語』の比較(A-3-3)(A-4-3)
【事前学習】バレエにおける演出の共通点と差異を考える (0.5時間)
【事後学習】デュマとホフマンの物語を比較する (0.5時間)
7 チューリッヒ・バレエ団の『くるみ割り人形とねずみの王様』の演出(A-3-3)(A-4-3)
【事前学習】バレエにおける演出の共通点と差異を考える (0.5時間)
【事後学習】チューリッヒ・バレエ団の演出の特異性について考える (0.5時間)
8 レポートの書き方(A-3-3)(A-4-3)
【事前学習】資料に目を通す (0.5時間)
【事後学習】枠物語とバレエの演出について考える (0.5時間)
9 ウィーン国立バレエ団の『くるみ割り人形』の演出(A-3-3)(A-4-3)
【事前学習】バレエにおける演出の共通点と差異を考える (0.5時間)
【事後学習】ウィーン国立バレエ団の演出とホフマンの物語を比較する (0.5時間)
10 Kバレエカンパニーの『くるみ割り人形』の演出(A-3-3)(A-4-3)
【事前学習】バレエにおける演出の共通点と差異を考える (0.5時間)
【事後学習】Kバレエカンパニーの演出とホフマンの物語を比較する (0.5時間)
11 フィードバック:固い胡桃を割るには?(A-3-3)(A-4-3)
【事前学習】心が惹かれた点や疑問点をメモにまとめておく (0.5時間)
【事後学習】心が惹かれた点や疑問点について考えを深める (0.5時間)
12 白いピエロ、黒い雪:プティパという歴史への挑戦(A-3-3)(A-4-3)
【事前学習】資料に目を通す (0.5時間)
【事後学習】観察に基づいて論を立ててみる (0.5時間)
13 チャイコフスキーの意匠:調整の再配置(A-3-3)(A-4-3)
【事前学習】資料に目を通す (0.5時間)
【事後学習】期末レポートの骨子を作る (0.5時間)
14 マイスター的人物の越境性:クラシックとコンテンポラリー(A-3-3)(A-4-3)
【事前学習】期末レポートの骨子を作る (0.5時間)
【事後学習】アドバイスに基づいてブラッシュアップする (0.5時間)
15 まとめ:語りの息遣いの中で受け継がれるもの(A-3-3)(A-4-3)
【事前学習】全資料の復習 (0.5時間)
【事後学習】期末レポートの準備 (0.5時間)
その他
教科書 プリントを配布します。
参考書 授業時に適宜紹介します。
成績評価の方法及び基準 レポート:期末レポート一回(70%)、授業参画度:リアクションペーパーなどで評価する(30%)
対面授業に参加できない要件を満たしている学生については、課題学習あるいは、対面によらない試験などによって成績評価を行う。
オフィスアワー 授業終了後またはメールでアポイントメントを取ってください。

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