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ドイツ文学専門講義3

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令和2年度以降入学者 ドイツ文学専門講義3
教員名 川尻竜彰
単位数    2 学年 3・4 開講区分 文理学部
(他学部生相互履修可)
科目群 ドイツ文学科
学期 前期 履修区分 選択必修
授業形態 対面授業
授業概要 ドイツ詩を理解するために必要な基本的知識を学修する。様々な詩の約束事を実例を介しながら学んでいき、詩を味読するための基礎を作る。
授業のねらい・到達目標 詩の内容を理解するにとどまらず、形式を踏まえたうえで、形式と内容がどのように結びついているのか、そしてそれがどのような効果を与えるのかを様々な観点から考察できる。(A-1-4, A-2-4,A-3-4,A-4-4)
学修から得られた豊かな知識と教養、及び、自己の倫理観をドイツ語圏の言語文化、さらにそこから見えるヨーロッパ文化が直面する倫理的課題に適切に適用するとともに、日本の課題を対比的に検討できる。(A-1-4)
世界諸国の歴史、経済、文化、政治などの背景を理解し、国際社会が直面している問題をドイツ語圏、ヨーロッパ的に解決する方法を提案することができるとともに、日本の問題を認識する術をもつ。(A-2-4)
物事を既存の知識にとらわれることなく、ドイツ語圏、ヨーロッパの理路に基づいて論理的・批判的に考察し、その本質を捉えた上で他者に説明することができる。(A-3-4)
ドイツ語圏、ヨーロッパに関わる資料や事象から見出される問題を発見し、それを自らの問題と結びつけつつ、専門的知識に加えて独自性を持って、解決することができる。(A-4-4)
この科目は文理学部の学士(文学)のDP及びCP1,2,3,4に対応しています。
授業の形式 講義
授業の方法 詩の形式分析についての入門的講義を行う。そのつどテーマに沿った詩を取り上げ、精読・分析していく。事前に配布するプリント(テキスト・参考資料等)を読んでおくことが受講の前提となる。
課題の提出方法やフィードバックについては、授業内で説明します。
履修条件 学科の履修規定による。
授業計画
1 ガイダンスおよび導入 授業の進め方について説明する。散文と韻文について。揚格と抑格について。
【事前学習】シラバスをよく読み学修計画を立てておくこと。 (2時間)
【事後学習】配布資料を音読すること。 (2時間)
【授業形態】対面授業
2 詩脚を構成する基本形である、ヤンブス、トロヘーウス、ダクテュルス、アナペーストについて学ぶ。
【事前学習】第1回講義で配布したテキストを、アクセントに注意し自然な感じになるまで音読してみること。 (2時間)
【事後学習】グリュフィウスの „Es ist alles eitell“に出てくる単語のアクセントを辞書で調べておくこと。 (2時間)
【授業形態】対面授業
3 実例としてグリュフィウスの詩を読む。
【事前学習】グリュフィウスの „Es ist alles eitell“ を強弱に気をつけて読んでくること。(A-3-4) (2時間)
【事後学習】„Es ist alles eitell“を抑揚をつけて何度も音読してみること。 (2時間)
【授業形態】対面授業
4 詩行の終結部(カデンツ)について。抑格で終わる女性カデンツ、揚格で終わる男性カデンツについて学ぶ。
【事前学習】第3回講義で配布したテキストを、アクセントに注意し音読すること。 (2時間)
【事後学習】グリュフィウスの „Es ist alles eitell“の各行の終結部についてそのタイプを調べておくこと。 (2時間)
【授業形態】対面授業
5 詩行の長さについて。詩的律動を作り出す揚格の数について学ぶ。
【事前学習】第3回講義で配布したテキストを記号化し、詩脚、カデンツ、揚格の数にしたがって分類しておくこと。 (2時間)
【事後学習】グリュフィウスの „Es ist alles eitell“について、詩脚、カデンツ、揚格の数にしたがって分類しておくこと。 (2時間)
【授業形態】対面授業
6 揚格の数が2~5個の詩について個々の実例を見ていく。
揚格2つの実例としてゲーテの„Gefunden“を取り上げる。
【事前学習】„Gefunden“を抑揚をつけて読んでくること。揚格にはアクセント記号を付けること。(A-3-4) (2時間)
【事後学習】 „Gefunden“を慣れるまで何度も音読すること。 (2時間)
【授業形態】対面授業
7 揚格2つの実例としてゲーテの„Beherzigung“を取り上げる。
【事前学習】„Beherzigung“を抑揚をつけて読んでくること。(A-3-4) (2時間)
【事後学習】 „Beherzigung“を慣れるまで何度も音読すること。同じ揚格2つでも„Gefunden“とは印象が異なることを体感し、その理由を考えてみること。(A-4-4) (2時間)
【授業形態】対面授業
8 揚格3つの実例としてアイヒェンドルフの„Abschied“を取り上げる。
【事前学習】„Abschied“を抑揚をつけて読んでくること。(A-3-4) 揚格3つの詩行がどのような効果をもたらすものなのか、„Abschied“の内容に即して考えてくること。(A-4-4) (2時間)
【事後学習】„Abschied“を慣れるまで何度も音読すること。 (2時間)
【授業形態】対面授業
9 揚格3つの実例としてヘルマン・リングの„Kleines Glück“を取り上げる。
【事前学習】„Kleines Glück“を抑揚をつけて読んでくること。(A-3-4) (2時間)
【事後学習】 „Kleines Glück“を慣れるまで何度も音読すること。 (2時間)
【授業形態】対面授業
10 揚格3つの実例としてヘッベルの„Nachtlied“を取り上げる。
【事前学習】„Nachtlied“を抑揚をつけて読んでくること。(A-3-4) (2時間)
【事後学習】 „Nachtlied“を慣れるまで何度も音読すること。 (2時間)
【授業形態】対面授業
11 揚格4つの実例としてシュトルムの„Bettlerliebe“を取り上げる。
【事前学習】„Bettlerliebe“を抑揚をつけて読んでくること。(A-3-4) (2時間)
【事後学習】 „Bettlerliebe“を慣れるまで何度も音読すること。 (2時間)
【授業形態】対面授業
12 例題としてゲーテの „ Heidenröslein“ を取り上げる。 Volksliedzeile について。
【事前学習】„ Heidenröslein“を訳し、抑揚をつけて音読してくること。(A-3-4) また、自分なりに解釈してみること。(A-4-4) (2時間)
【事後学習】 詩脚の型、カデンツ、揚格の数にしたがって分類しておくこと。 (2時間)
【授業形態】対面授業
13 揚格5つの実例としてシュトルムの„Hyazinthen“を取り上げる。
【事前学習】„Hyazinthen“を訳し、抑揚をつけて音読してくること。(A-3-4) また、自分なりに解釈してみること。(A-4-4) (2時間)
【事後学習】今まで取り上げた詩を比較し、揚格の数(詩行の長さ)による印象の違いについて体得すること。 (2時間)
【授業形態】対面授業
14 例題として“ノヴァーリスの„Wenn nicht mehr Zahlen und Figuren“を取り上げる。
【事前学習】„Wenn nicht mehr Zahlen und Figuren“を訳し、抑揚をつけて音読してくること。(A-3-4) また、自分なりに解釈してみること。(A-4-4) (2時間)
【事後学習】今までに学修した詩の約束事や形式についてまとめておくこと (2時間)
【授業形態】対面授業
15 到達度の確認とその解説を行う。
【事前学習】第1回から第14回に学んだことを整理しておくこと。 (2時間)
【事後学習】分からなかったところ、間違ったところ、あやふやなところを書き留めておく。 (2時間)
【授業形態】対面授業
その他
教科書 プリント使用
参考書 使用しない
成績評価の方法及び基準 授業内テスト:授業内テストは期末試験で評価する。(70%)、授業参画度:小レポートの内容、下調べ度合いで評価する。(30%)
オフィスアワー 金曜 12:50 ~ 13:00, 14:30 ~ 14:40, 16:10 ~ 16:20 本館2階講師室、または授業終了後教室にて質問等を受け付ける。

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