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ドイツ文化演習7

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令和2年度以降入学者 ドイツ文化演習7
教員名 大石紀一郎
単位数    1 学年 3・4 開講区分 文理学部
科目群 ドイツ文学科
学期 前期 履修区分 選択必修
授業形態 対面授業
授業の形態 演習形式を基本とした対面授業でテクストを読みながら解説を加える。
授業概要 ドイツの文化・政治・社会・文化・歴史を理解する上で重要なテクストを原文で読んで理解できるようにする。
授業のねらい・到達目標 参加する学生はドイツの文化・政治・社会・歴史についてドイツ語の原文にふれて理解することを通じて今後自律的にドイツ語の原文やその背景にある文化的・社会的コンテクストについて理解を深められるようになる。
物事を既存の知識にとらわれることなく、ドイツ語圏、ヨーロッパの理路に基づいて論理的・批判的に考察し、その本質を捉えた上で他者に説明することができる。(A-3-4)
ドイツ語圏、ヨーロッパに関わる資料や事象から見出される問題を発見し、それを自らの問題と結びつけつつ、専門的知識に加えて独自性を持って、解決することができる。(A-4-4)
この科目は文理学部(学士(文学))のDP及びCPの3,4に対応しています。
授業の形式 演習
授業の方法 教員が用意するドイツ語の原文テクストのコピーを予習して単語や表現を調べた上で授業の中でいっしょに読んで解釈を試みるとともにそのテクストに関連するドイツの文化や社会、政治や歴史の特徴について討論する。配布するテクストの一部については日本語の翻訳を案内する。
課題の提出方法やフィードバック方法は、授業内で説明する。
履修条件 学科の履修規定による。
授業計画
1 ガイダンスおよび今学期の授業の予定について案内する。
【事前学習】参加希望者は自分のドイツ語の能力について確認する (1時間)
【事後学習】参加希望者はコピーで配布されたテクストを辞書を引いて読む (2時間)
【授業形態】対面授業
2 ドイツ語圏における「啓蒙」の諸問題について考える
【事前学習】参加者は「啓蒙」にあたるドイツ語の表現を調べてその意味を考える (2時間)
【事後学習】教員の解説に基づいてあらためて「啓蒙」について調べる (1時間)
【授業形態】対面授業
3 カントの「啓蒙」の定義についてテクストに基づいて考える
【事前学習】カントの伝記的事実について調べる (2時間)
【事後学習】日本語の「啓蒙」という語の用い方との違いについて考える (1時間)
【授業形態】対面授業
4 「理性」「反省」「批判」などの語について考える
【事前学習】上記の語彙について日本語・ドイツ語の辞書の記述を調べる (1時間)
【事後学習】言語の用法の違いや時代・社会の背景について考える (2時間)
【授業形態】対面授業
5 フランス革命以降のヨーロッパにおけるドイツの状況について教員の解説に基づいて考える
【事前学習】18世紀~19世紀のドイツ・ヨーロッパ史を復習する (1時間)
【事後学習】ヨーロッパ史の中のドイツ史の特徴を確認する (1時間)
【授業形態】対面授業
6 配布されたハイネのテクストを読み始める
【事前学習】ハイネの伝記的事実について調べる (1時間)
【事後学習】19世紀の政治史についての知識を整理する (1時間)
【授業形態】対面授業
7 ドイツのナショナリズムの特徴についてテクストに基づいて考える
【事前学習】「ナショナリズム」という語の用法について調べる (1時間)
【事後学習】ドイツにおけるナショナリズムの特徴について復習する (1時間)
【授業形態】対面授業
8 ドイツ語・ドイツ文化とナショナリズムの関係について考える
【事前学習】言語・文化とナショナリズムの関係について考えてくる (1時間)
【事後学習】ドイツにおける言語・文化とナショナリズムの関係について復習する (2時間)
【授業形態】対面授業
9 文化的ナショナリズムと思想・歴史観・記念碑等との関係について教員の解説に基づいて討論する
【事前学習】ナショナリズムに対する思想・歴史の役割について考える (1時間)
【事後学習】具体的な事例に基づいてナショナリズムの問題に関する理解を確認する (2時間)
【授業形態】対面授業
10 文化と政治、文学と現実との関係について読んだテクストに基づいて考える
【事前学習】虚構と現実に関する理解を自分なりに整理する (1時間)
【事後学習】20世紀に至るまでのドイツにおける文化と政治の問題について考える (2時間)
【授業形態】対面授業
11 19世紀末から20世紀にかけての文化批判とナショナリズムの展開について教員の解説に基づいて理解する
【事前学習】「文化」「文明」とそのドイツ語の言語における使い方を調べる (2時間)
【事後学習】日本語における「文化」「文明」の使い分けとドイツ語からの影響について考える (2時間)
【授業形態】対面授業
12 配布されたニーチェのテクストを教員の解説を参考にしながら読む
【事前学習】ニーチェの伝記的事実について調べる (2時間)
【事後学習】普仏戦争や第二帝政の歴史についてあらためて事実を確認する (2時間)
【授業形態】対面授業
13 ニーチェの「文化」に関する理解をテクストに基づいて考察する。
【事前学習】現代の文化観について自分の理解を確認する (1時間)
【事後学習】同時代のドイツや現代の文化観との違いについて考える (2時間)
【授業形態】対面授業
14 ニーチェの批判とその受容についてテクストに基づいて討論する
【事前学習】配布された資料を読んで準備する (2時間)
【事後学習】今学期に読んだテクストについての理解を確認する (3時間)
【授業形態】対面授業
15 到達度の確認 今学期の学習に基づいて時間内における試験を実施する
【事前学習】今学期の学習内容を復習する (3時間)
【事後学習】試験で問われた内容についてノートやテクストに基づいて確認する (2時間)
【授業形態】対面授業
その他
教科書 使用しない
参考書 使用しない
成績評価の方法及び基準 授業内テスト:前学期最終回に行う(50%)、授業参画度:毎回の授業に参加し、テクストの読解と討論に参加することにより評価する(50%)
オフィスアワー 授業が実施される水曜2限の前後

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