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臨床社会心理学特講

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令和2年度以降入学者 臨床社会心理学特講
教員名 坂本真士
単位数    2 学年 3・4 開講区分 文理学部
科目群 心理学科
学期 前期 履修区分 選択必修
授業形態 対面授業
授業概要 社会心理学では、人と人との相互作用について研究する。一方、臨床心理学などで扱う不適応の問題は、他者・社会・環境と自分との関係において発生する。適応している人同士の一般的な相互作用を扱うか、不適応に関連する相互作用を扱うかの点で、社会心理学と臨床心理学は異なるが、2つの領域は密接な関係にあることに疑いの余地はない。つまり、この両方を融合した臨床社会心理学からの接近が、不適応を幅広く理解するためには重要である。
 本授業では、多くの人が悩まされる抑うつ(うつ病、新タイプ抑うつ)を題材とし、臨床社会心理学的な視点から説明する。本授業では複数回にわたり調査を実施し、そこで集めたデータも授業内で資料として提示することで、より深い理解を得る試みをする。
授業のねらい・到達目標 臨床心理学と社会心理学の2つの領域について、その歴史的展開を踏まえて各領域の独自性を理解できる。抑うつ(うつ病、新タイプ抑うつ)について、心の健康の点から理解することができると同時に、社会心理学的視点からも捉えることができる。心の問題に対処したり社会での適応を高めたりするために、個人と社会との相互作用の視点から論じることができる。

・具体的な実験例や調査例を通し,実証的アプローチの仕方について理解できる(A-3-3)。
・生活における身近な現象や臨床心理学で扱われる問題を,社会心理学とその周辺領域の枠組みから考えられるようになる(A-3-3, A-4-3)。

新カリキュラム(令和2年度以降の入学者)では, この科目は文理学部(学士(心理学))のディプロマポリシー DP3,4, 及びカリキュラムポリシー CP3,4に対応しています。
授業の形式 講義
授業の方法 ・配布する資料、スライド等を用いて講義する。
・複数回で本授業に関連する調査に参加してもらい(無記名で回答)、そのデータを解析し、後続回での授業内で教材として使用する。
授業計画
1 ガイダンス:心の問題への臨床社会心理学的アプローチとは何か、本授業の受け方(A-3-3, A-4-3)
【事前学習】シラバスを事前に確認する。 (2時間)
【事後学習】授業内で配布のプリントを復習すること。 (2時間)
【授業形態】対面授業
2 抑うつとは何か(1):気分、症候群、疾病単位および疫学データ(A-3-3, A-4-3)
【事前学習】前回の授業内で配布した予習ポイントを読み下調べしておくこと。 (2時間)
【事後学習】授業内で配布のプリントを復習すること。 (2時間)
【授業形態】対面授業
3 抑うつとは何か(2):亜型と病前性格(A-3-3, A-4-3)
【事前学習】前回の授業内で配布した予習ポイントを読み下調べしておくこと。 (2時間)
【事後学習】授業内で配布のプリントを復習すること。 (2時間)
【授業形態】対面授業
4 新タイプ抑うつとは何か(1):個人および対人的要因(A-3-3, A-4-3)
【事前学習】前回の授業内で配布した予習ポイントを読み下調べしておくこと。 (2時間)
【事後学習】授業内で配布のプリントを復習すること。 (2時間)
【授業形態】対面授業
5 新タイプ抑うつとは何か(2):社会的背景(A-3-3, A-4-3)
【事前学習】前回の授業内で配布した予習ポイントを読み下調べしておくこと。 (2時間)
【事後学習】授業内で配布のプリントを復習すること。 (2時間)
【授業形態】対面授業
6 臨床社会心理学からのアプローチ(1):抑うつと自己(A-3-3, A-4-3)
【事前学習】前回の授業内で配布した予習ポイントを読み下調べしておくこと。 (2時間)
【事後学習】授業内で配布のプリントを復習すること。 (2時間)
【授業形態】対面授業
7 臨床社会心理学からのアプローチ(2):抑うつと対人関係(A-3-3, A-4-3)
【事前学習】前回の授業内で配布した予習ポイントを読み下調べしておくこと。 (2時間)
【事後学習】授業内で配布のプリントを復習すること。 (2時間)
【授業形態】対面授業
8 臨床社会心理学からのアプローチ(3):抑うつと社会的背景(A-3-3, A-4-3)(対面授業)
【事前学習】前回の授業内で配布した予習ポイントを読み下調べしておくこと。 (2時間)
【事後学習】授業内で配布のプリントを復習すること。 (2時間)
【授業形態】対面授業
9 臨床社会心理学からのアプローチ(4):Beckの抑うつ理論(A-3-3, A-4-3)
【事前学習】前回の授業内で配布した予習ポイントを読み下調べしておくこと。 (2時間)
【事後学習】授業内で配布のプリントを復習すること。 (2時間)
【授業形態】対面授業
10 認知再構成法(1):説明と実践1(A-3-3, A-4-3)
【事前学習】前回の授業内で配布した実践のためのプリントを読み、取り組んでおくこと。 (2時間)
【事後学習】授業内で配布のプリントを復習すること。 (2時間)
【授業形態】対面授業
11 認知再構成法(2):説明と実践2(A-3-3, A-4-3)
【事前学習】前回の授業内で配布した実践のためのプリントを読み、取り組んでおくこと。 (2時間)
【事後学習】授業内で配布のプリントを復習すること。 (2時間)
【授業形態】対面授業
12 問題解決(1):説明と実践1(A-3-3, A-4-3)
【事前学習】前回の授業内で配布した実践のためのプリントを読み、取り組んでおくこと。 (2時間)
【事後学習】授業内で配布のプリントを復習すること。 (2時間)
【授業形態】対面授業
13 問題解決(2):説明と実践2(A-3-3, A-4-3)
【事前学習】前回の授業内で配布した実践のためのプリントを読み、取り組んでおくこと。 (2時間)
【事後学習】授業内で配布のプリントを復習すること。 (2時間)
【授業形態】対面授業
14 行動活性化:説明と実践(A-3-3, A-4-3)
【事前学習】前回の授業内で配布した実践のためのプリントを読み、取り組んでおくこと。 (2時間)
【事後学習】授業内で配布のプリントを復習すること。 (2時間)
【授業形態】対面授業
15 まとめと振り返り(A-3-3, A-4-3)
【事前学習】前回の授業内で配布した実践のためのプリントを読み、取り組んでおくこと。 (3時間)
【事後学習】授業内で配布のプリントを復習すること。 (1時間)
【授業形態】対面授業
その他
教科書 使用しない
参考書 丹野義彦、坂本真士 『自分のこころから読む臨床心理学入門』 東京大学出版会 2001年
坂本真士,丹野義彦,安藤清志 『臨床社会心理学』 東京大学出版会 2007年
坂本真士 『「新型うつ」とは何だったのか』 遠見書房 2022年
他に適宜紹介する。
成績評価の方法及び基準 授業参画度:課題の提出状況および質(100%)
授業参画度:課題の提出、グループワークへの参加などで判断する。
オフィスアワー 水曜昼休み、坂本研究室にて
備考 受講を希望する人は、重要な説明事項があるので初回には必ず出席すること

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