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気圏科学実習2

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令和2年度以降入学者 気圏科学実習2
令和元年度以前入学者 気象学実習2
教員名 三隅良平
単位数    1 学年    3 開講区分 文理学部
科目群 地球科学科
学期 後期 履修区分 選択必修
授業形態 対面授業
授業の形態 対面授業
授業概要 気象学に関する研究は、大量のデータを取り扱う必要がある。そのためプログラミングや気象解析ソフトに習熟する必要がある。本実習では、FORTRANを用いた気象データの解析や、気象モデルを作成する演習を行う。
授業のねらい・到達目標 <授業のねらい>
FORTRANを用いた気象データの解析や、気象モデルを構築する演習を行う。演習を通じて、FORTRANプログラムを自ら作成する能力を身につけるとともに、気象モデルに用いられる数値計算法を理解する。

<到達目標>(括弧の数字は授業回を表す)
・降水量、気温、風向風速の統計処理をするプログラムを作成することができる。(1-5)
・台風に関する統計処理をするプログラムを作成することができる。(6-7)
・相当温位を計算することができる。(8)
・移流型方程式を数値的に解くことができる。(9-10)
・1次元乾燥対流モデルをつくることができる。(11)
・1層プリミティブモデルをつくることができる。(12-14)
・計算結果を図化することができる。(15)

<学科プログラム(JABEE認定プログラムを含む)の学習・教育到達目標>
「(G)地球科学の専門知識を修得する」に寄与する。

<日本大学教育憲章との関係>
・日常生活における現象に潜む科学的知見を発見し、専門知識に基づいて解決案を作成できる(A-4-3)

<ディプロマポリシーとの関係>
この科目は文理学部(学士(理学))のDP3及びCP3に対応しています。

なお、この科目は旧カリキュラム(令和元年度以前入学者が対象)においては、ディプロマポリシーDP6及びカリキュラムポリシーCP9に対応し、学科プログラム(JABEE認定プログラムを含む)の学習・教育到達目標「(F)地球科学の専門技術を修得する」(1-15)に寄与する。
授業の形式 講義、演習
授業の方法 ・毎回の授業の前半でプログラミングに関する講義を行い、後半では課題に対するプログラミングの演習を行う。
・実習中の指導や助言を通じて、教員からのフィードバックを行う。
授業計画
1 プログラムのコンパイルと実行方法について学習し、プログラムの作成について実習する。(A-4)
【事前学習】FORTRANについて調べておく (1時間)
【事後学習】各自が所有するPCにFORTRAN90を実行できる環境をつくる (4時間)
【授業形態】対面授業
2 摂氏温度を華氏温度に変換するプログラムについて学習し、プログラムの作成について実習する。(A-4)
【事前学習】FORTRANで用いられる変数の型を調べておく (1時間)
【事後学習】摂氏温度を華氏温度に変換するプログラムを作成する (4時間)
【授業形態】対面授業
3 気象庁アメダスの降水量データについて統計解析をするプログラムについて学習し、プログラムの作成について実習する。(A-4)
【事前学習】FORTRANで用いられる入出力処理を調べておく (1時間)
【事後学習】授業で取り扱ったアメダス観測地点以外の場所について、降水量の統計解析をするプログラムを作成する (4時間)
【授業形態】対面授業
4 気象庁アメダスの気温データについて統計解析をするプログラムについて学習し、プログラムの作成について実習する。(A-4)
【事前学習】データを値の大きい順、小さい順に並べるプログラムの作成方法を考えておく (1時間)
【事後学習】授業で取り扱ったアメダス観測地点以外の場所について、気温の統計解析をするプログラムを作成する (4時間)
【授業形態】対面授業
5 気象庁アメダスの風向風速データについて統計解析をするプログラムについて学習し、プログラムの作成について実習する。(A-4)
【事前学習】FORTRANで用いられるif文について調べておく (1時間)
【事後学習】授業で取り扱ったアメダス観測地点以外の場所について、気温の統計解析をするプログラムを作成する (4時間)
【授業形態】対面授業
6 台風ベストトラックデータについて統計解析をするプログラムについて学習し、プログラムの作成について実習する(その1)。(A-4)
【事前学習】台風ベストトラックデータについて調べておく (1時間)
【事後学習】最低気圧が低い順に3つの台風を選び出すFORTRANプログラムを作成する (4時間)
【授業形態】対面授業
7 台風ベストトラックデータについて統計解析をするプログラムについて学習し、プログラムの作成について実習する(その2)。(A-4)
【事前学習】EXCELでグラフを作成する方法を調べておく (1時間)
【事後学習】授業で取り扱った以外の台風について、経路をグラフに描く (4時間)
【授業形態】対面授業
8 気象庁メソスケールモデル(MSM)の出力値から相当温位を計算するプログラムについて学習し、プログラムの作成について実習する。(A-4)
【事前学習】相当温位について調べておく (1時間)
【事後学習】授業で取り扱った以外の時刻について相当温位を計算し図化する (4時間)
【授業形態】対面授業
9 移流型方程式の解法(1次元)について学習し、プログラムの作成について実習する。(A-4)
【事前学習】移流型方程式について調べておく (1時間)
【事後学習】一方向に状態が移流するプログラムを作成する (4時間)
【授業形態】対面授業
10 移流型方程式の解法(2次元)について学習し、プログラムの作成について実習する。(A-4)
【事前学習】移流型方程式について調べておく (1時間)
【事後学習】2次元に状態が移流するプログラムを作成する (4時間)
【授業形態】対面授業
11 1次元乾燥対流(運動方程式と熱力学方程式の連立)について学習し、プログラムの作成について実習する。(A-4)
【事前学習】対流について調べておく (1時間)
【事後学習】1次元乾燥対流モデルを作成する (4時間)
【授業形態】対面授業
12 1層プリミティブモデル(仮想地形)について学習し、プログラムの作成について実習する(その1)。(A-4)
【事前学習】1層プリミティブモデルについて調べておく (1時間)
【事後学習】仮想地形を用いた1層プリミティブモデルを作成する (4時間)
【授業形態】対面授業
13 1層プリミティブモデル(仮想地形)について学習し、プログラムの作成について実習する(その2)。(A-4)
【事前学習】1層プリミティブモデルについて調べておく (1時間)
【事後学習】仮想地形を用いた1層プリミティブモデルを作成する (4時間)
【授業形態】対面授業
14 1層プリミティブモデル(実地形)について学習し、プログラムの作成について実習する。(A-4)
【事前学習】1層プリミティブモデルについて調べておく (1時間)
【事後学習】レポートを作成し提出する (4時間)
【授業形態】対面授業
15 コンピュータを用いた方程式の解法について実習する。(A-4)
【事前学習】FORTRANプログラミングの復習をしておく (1時間)
【事後学習】レポートを作成し提出する (4時間)
【授業形態】対面授業
その他
教科書 特になし
参考書 参考図書については随時紹介する
成績評価の方法及び基準 レポート:第14回および第15回に課すレポート(30%)、授業参画度:各回の課題(70%)
●評価の基準
(各回の課題)
・降水量、気温、風向風速の統計処理をするプログラムを作成することができる(20点)。
・台風に関する統計処理をするプログラムを作成することができる(10点)。
・相当温位を計算することができる(5点)。
・移流型方程式を数値的に解くことができる(10点)。
・1次元乾燥対流モデルをつくることができる(5点)。
・1層プリミティブモデルをつくることができる(15点)。
・計算結果を図化することができる(5点)。

(レポート)
・数値シミュレーションの結果を解釈することができる(10点)
・方程式を解くFORTRANプログラムを作成することができる(20点)

各回の課題提出とレポートに基づき、上記を総合的に判断し60点以上を合格とする。
オフィスアワー 質問等はメールで随時受け付ける
備考 履修条件ではないが、気圏科学実習1(気象学実習1)を受講していることが望ましい

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