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令和3年度以降入学者 | 宗教史特殊講義4 | ||||
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教員名 | 合田秀行 | ||||
単位数 | 2 | 課程 | 前期課程 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | 哲学専攻 | ||||
学期 | 後期 | 履修区分 | 選択必修 |
授業形態 | 対面授業 |
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授業概要 | 前期の内容を踏まえて、引き続き大乗仏教の双璧をなす(瑜伽行)唯識派の思想の解説していきます。テキストは、2024年に刊行された源重浩氏の『初期唯識思想と独我論』(春秋社)を用います。後期は第三部~第六部を講読していく予定です。仏教については、基本的な知識を持っていることを前提として進める予定ですが、受講者の状況を踏まえて、丁寧に専門用語の解説も並行させながら、進めて行きます。 |
授業のねらい・到達目標 | ・初期唯識思想と独我論の研究論文の講読を通して、インド大乗仏教の主要な概念の理解を深めることができる。 ・インド大乗仏教における瑜伽行唯識派の思想について、より専門的な視点から理解を深めることができる。 ・西洋哲学を専攻する院生にも多少なりとも資するところがあるインド仏教思想史の素養を身に着けることができる。 ・サンスクリット語の初歩的な知識を習得することができる。 |
授業の形式 | 講義 |
授業の方法 | 受講者の研究分野を考慮して、担当者が用意する関連文献の原典資料や論文の輪読・解説を踏まえ、基本的には講義形式で行いますが、適時、質疑応答・ディスカッションの機会も設けます。講義内容を踏まえて学期末提出レポートをしてもらい、評価します。 |
履修条件 | 内容の連続性から、宗教史特殊講義3(前期)を履修していること。 |
授業計画 | |
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1 |
ガイダンス 講読テキストの概要・前期の内容確認 第三部 唯識思想と独我論(1) Ⅱダルマキールディの対応(1):『他相続の存在論証』の概要 【事前学習】シラバスを読んで講義の進め方を理解しておくこと。また、 予め配布する講読テキストの指定範囲(pp.144-151)を読み、疑問点などを確認すること。 (2時間) 【事後学習】講義内容を踏まえ、ポイントについて整理しておくこと。 (2時間) |
2 |
第三部 唯識思想と独我論(1) Ⅱダルマキールディの対応(2):『他相続の存在論証』の概説・続
【事前学習】予め配布する講読テキストの指定範囲(pp.152-159)を読み、疑問点などを確認すること。 (2時間) 【事後学習】講読したテキストの内容を踏まえて、ポイントを整理し、自分なりの見解をノートにまとめる。 (2時間) |
3 |
第三部 唯識思想と独我論(1) Ⅱダルマキールディの対応(3): ダルマキールティの主張の検討
【事前学習】予め配布する講読テキストの指定範囲(pp.159-167)を読み、疑問点などを確認すること。 (2時間) 【事後学習】講読したテキストの内容を踏まえて、ポイントを整理し、自分なりの見解をノートにまとめる。すること。 (2時間) |
4 |
第四部 唯識思想と独我論(2):「ヴァスツマートラ」(『瑜伽師地論・菩薩地・真実義章』)
【事前学習】予め配布する講読テキストの指定範囲(pp.192-197)を読み、疑問点などを確認すること。 (2時間) 【事後学習】講読したテキストの内容を踏まえて、ポイントを整理し、自分なりの見解をノートにまとめる。 (2時間) |
5 |
第四部 唯識思想と独我論(2):『法界現量』(『大乗荘厳経論』)
【事前学習】予め配布する講読テキストの指定範囲(pp.197-202)を読み、疑問点などを確認すること。 (2時間) 【事後学習】講読したテキストの内容を踏まえて、ポイントを整理し、自分なりの見解をノートにまとめる。 (2時間) |
6 |
第四部 唯識思想と独我論(2):「ゴンスム」と「プラティヤクシャ」(『摂大乗論』)
【事前学習】予め配布する講読テキストの指定範囲(pp.205-212)を読み、疑問点などを確認すること。 (2時間) 【事後学習】講読したテキストの内容を踏まえて、ポイントを整理し、自分なりの見解をノートにまとめる。 (2時間) |
7 |
第四部 唯識思想と独我論(2):「プラタダーナ」(『唯識三十頌安慧釈』)、木片の譬喩(『三性論』)
【事前学習】予め配布する講読テキストの指定範囲を読み、疑問点などを確認すること。 (2時間) 【事後学習】講読したテキストの内容を踏まえて、ポイントを整理し、自分なりの見解をノートにまとめる。 (2時間) |
8 |
第四部 唯識思想と独我論(2):「何かあるもの」(『唯識三十頌安慧釈』)
【事前学習】予め配布する講読テキストの指定範囲(pp.220-230)を読み、疑問点などを確認すること。 (2時間) 【事後学習】講読したテキストの内容を踏まえて、ポイントを整理し、自分なりの見解をノートにまとめる。 (2時間) |
9 |
第四部唯識思想と独我論(2): 古唯識における、独我論でないことの証明、相互影響の問題、まとめ
【事前学習】予め配布する講読テキストの指定範囲(pp.230-273)を読み、疑問点などを確認すること。 (2時間) 【事後学習】講読したテキストの内容を踏まえて、ポイントを整理し、自分なりの見解をノートにまとめる。 (2時間) |
10 |
第五部 現象の背後に「実在」を語る系譜と語らない系譜
【事前学習】予め配布する講読テキストの指定範囲(pp.258-264)を読み、疑問点などを確認すること。 (2時間) 【事後学習】講読したテキストの内容を踏まえて、ポイントを整理し、自分なりの見解をノートにまとめる。 (2時間) |
11 |
第六部 独我論の諸問題: ラトナキールティの独我論(要点の確認)
【事前学習】予め配布する講読テキストの指定範囲(pp.270-295)を読み、疑問点などを確認すること。 (2時間) 【事後学習】講読したテキストの内容を踏まえて、ポイントを整理し、自分なりの見解をノートにまとめる。 (2時間) |
12 |
第六部 独我論の諸問題: バークリにおける独我論の問題(要点の確認)
【事前学習】予め配布する講読テキストの指定範囲(pp.296-320)を読み、疑問点などを確認すること。 (2時間) 【事後学習】講読したテキストの内容を踏まえて、ポイントを整理し、自分なりの見解をノートにまとめる。 (2時間) |
13 |
第六部独我論の諸問題:「実在(論)」の語の概念規定、予想される反論の検討
【事前学習】予め配布する講読テキストの指定範囲(pp.320-330)を読み、疑問点などを確認すること。 (2時間) 【事後学習】講読したテキストの内容を踏まえて、ポイントを整理し、自分なりの見解をノートにまとめる。 (2時間) |
14 |
第六部 独我論の諸問題 「実在(論)」の語の概念規定、予想される反論の検討
【事前学習】予め配布する講読テキストの指定範囲(pp.330-336)を読み、疑問点などを確認すること。 (2時間) 【事後学習】講読したテキストの内容を踏まえて、ポイントを整理し、自分なりの見解をノートにまとめる。 (2時間) |
15 |
第六部 独我論の諸問題: 「真如」をめぐる問題 レポートの提出 【事前学習】予め配布する講読テキストの指定範囲(pp.336-345)を読み、疑問点などを確認すること。 (2時間) 【事後学習】自分なりに後期の内容を総括して、初期唯識思想についての見解をまとめること。 (2時間) |
その他 | |
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教科書 | 講読テキストは、担当者がプリントで用意します。 |
参考書 | 授業内で適時指示します。 |
成績評価の方法及び基準 | レポート(70%)、授業参画度(30%) レポートは講義内容を十分に踏まえて、学期末に総括的な内容(2000字程度)で作成してもらいます。各自の専門分野からの視点から作成してもらっても構いません。提出方法については、授業内で指示します。授業参画度は、輪読・質疑応答・ディスカッションなどに取り組む姿勢で評価します。 |
オフィスアワー | 講義終了後、2号館12階の研究室で行う。ただし教授会等の会議のある日は除く。 |