文理学部シラバスTOP > 大学院博士前期課程 > 史学専攻 > 東洋史特殊講義3
日本大学ロゴ

東洋史特殊講義3

このページを印刷する

令和3年度以降入学者 東洋史特殊講義3
教員名 松重充浩
単位数    2 課程 前期課程 開講区分 文理学部
科目群 史学専攻
学期 前期 履修区分 選択必修
授業形態 対面授業
授業の形態 対面授業。
授業概要 吉澤誠一郎『愛国とボイコット-近代中国の地域的文脈と対日関係』(名古屋大学出版会)をテキストとして、その輪読を通じて、近代中国ナショナリズムの展開の諸特徴を、その政治・経済・社会的基盤との連関をふまえて理解する。
授業のねらい・到達目標 違和感の大きい異文化を理解する上で有効な方法と知見を得ることができ、異文化コミュニケーション能力を向上することができる。
授業の形式 講義、演習
授業の方法 講義と演習の併用形式。受講者による輪読分担箇所の内容紹介と疑問点提示を受けて、担当教員が内容補足と解説をおこなう。
 講義部分に関しては、CanvasLMSに掲示した資料を読み、課題に取り組み提出する。また、報告に関しては、初回の授業で、報告レジュメ作成上の留意事項(史・資料リスト作成方法、レジュメ書式・必須項目、質疑応答におけるポイント、等々)を提示するので必ず確認すること。
*履修者は初回講義開始までにCanvasLMSのコース登録をすること。受講者への連絡はCanvasLMSの“連絡事項”欄に掲示するので随時確認すること。
**なお、対面授業に参加できない要件を満たした場合、CanvasLMSで配信するプリントを見ながら音声を聴き、指定日時までに課題を提出すること。
履修条件 講義だけでなく演習形式も併用しているため、報告担当者は、急病や事故などの特段の理由がない限り、無断欠席は厳禁とする。
授業計画
1 ガイダンス:本授業の狙いを説明し、輪読対象テキストの紹介をおこなう(講義)。
【事前学習】中国ナショナリズムに対する認識とその根拠を整理しておくこと。 (2時間)
【事後学習】受講生自身の中国ナショナリズム認識の課題を整理する。 (2時間)
【担当教員】松重充浩
【授業形態】対面授業
2 19世紀末から辛亥革命に至る中国近代政治史の展開概略を担当教員が解説する(講義)。
【事前学習】19世紀後半における中国社会で、どのような「法」が、どのよう場面で運用されていたのかに関する研究成果を読了しておく。 (2時間)
【事後学習】テキストの序章の読解。 (2時間)
【担当教員】松重充浩
【授業形態】対面授業
3 テキスト筆者の「問題の所在」と「課題の設定」を再確認し、その今日的意義を担当教員が解説する(講義)。
【事前学習】テキスト「序章」で提示されている内容を把握し、疑問点を整理しておくこと。 (2時間)
【事後学習】テキスト第一章の読解。 (2時間)
【担当教員】松重充浩
【授業形態】対面授業
4 報告担当者が、テキスト第一章「第二辰丸事件とその地域的背景」の内容紹介を行い、その内容理解を巡る参加者全員による質疑応答を行う。最後に担当教員から解説を行う。
【事前学習】報告担当者は、報告用のレジュメを作成する。他の受講者は、第一章で不明な用語を工具書等を利用して確認を行い内容理解に努める。 (2時間)
【事後学習】質疑応答と担当教員による解説をふまえた報告レジュメの修正による、内容の理解の充実化を行う。 (2時間)
【担当教員】松重充浩
【授業形態】対面授業
5 報告担当者が、テキスト第二章「東南アジア華僑による民国初年の対日ボイコット」の内容紹介を行い、その内容理解を巡る参加者全員による質疑応答を行う。最後に担当教員から解説を行う。
【事前学習】報告担当者は、報告用のレジュメを作成する。他の受講者は、第二章で不明な用語を工具書等を利用して確認を行い内容理解に努める。 (2時間)
【事後学習】質疑応答と担当教員による解説をふまえた報告レジュメの修正による、内容の理解の充実化を行う。 (2時間)
【担当教員】松重充浩
【授業形態】対面授業
6 報告担当者が、テキスト第三章「懐疑される愛国心-中華民国四年の排日運動をめぐって」の内容紹介を行い、その内容理解を巡る参加者全員による質疑応答を行う。最後に担当教員から解説を行う。
【事前学習】報告担当者は、報告用のレジュメを作成する。他の受講者は、第三章で不明な用語を工具書等を利用して確認を行い内容理解に努める。 (2時間)
【事後学習】質疑応答と担当教員による解説をふまえた報告レジュメの修正による、内容の理解の充実化を行う。 (2時間)
【担当教員】松重充浩
【授業形態】対面授業
7 報告担当者が、テキスト第四章「五四運動における暴力と正義」の内容紹介を行い、その内容理解を巡る参加者全員による質疑応答を行う。最後に担当教員から解説を行う。
【事前学習】先行研究内容紹介担当者は、報告用のレジュメを作成する。他の受講者は、第四章で不明な用語を工具書等を利用して確認を行い内容理解に努める。 (2時間)
【事後学習】質疑応答と担当教員による解説をふまえた報告レジュメの修正による、内容の理解の充実化を行う。 (2時間)
【担当教員】松重充浩
【授業形態】対面授業
8 報告担当者が、テキスト第五章「上海五四運動における工界の位置」の内容紹介を行い、その内容理解を巡る参加者全員による質疑応答を行う。最後に担当教員から解説を行う。
【事前学習】先行研究内容紹介担当者は、報告用のレジュメを作成する。他の受講者は、第五章で不明な用語を工具書等を利用して確認を行い内容理解に努める。 (2時間)
【事後学習】質疑応答と担当教員による解説をふまえた報告レジュメの修正による、内容の理解の充実化を行う。 (2時間)
【担当教員】松重充浩
【授業形態】対面授業
9 報告担当者が、テキスト第六章「旅順・大連回収運動」の内容紹介を行い、その内容理解を巡る参加者全員による質疑応答を行う。最後に担当教員から解説を行う。
【事前学習】先行研究内容紹介担当者は、報告用のレジュメを作成する。他の受講者は、第六章で不明な用語を工具書等を利用して確認を行い内容理解に努める。 (2時間)
【事後学習】質疑応答と担当教員による解説をふまえた報告レジュメの修正による、内容の理解の充実化を行う。 (2時間)
【担当教員】松重充浩
【授業形態】対面授業
10 報告担当者が、テキスト第七章「五四と五卅のあいだ」の内容紹介を行い、その内容理解を巡る参加者全員による質疑応答を行う。最後に担当教員から解説を行う。
【事前学習】先行研究内容紹介担当者は、報告用のレジュメを作成する。他の受講者は、第七章で不明な用語を工具書等を利用して確認を行い内容理解に努める。 (2時間)
【事後学習】質疑応答と担当教員による解説をふまえた報告レジュメの修正による、内容の理解の充実化を行う。 (2時間)
【担当教員】松重充浩
【授業形態】対面授業
11 テキストの到達点を確認しつつ、その後の展望と今日的意義を担当教員が解説する(講義)。
【事前学習】「終章」の内容の把握と疑問点の整理を行う。 (2時間)
【事後学習】受講者は、テキスト輪読を通じて得た知見により、自らの従前の中国ナショナリズムの何がどのように変化したのかと、あらたな疑問点の整理と行う。 (2時間)
【担当教員】松重充浩
【授業形態】対面授業
12 事前配布史料(岡倉天心、内藤湖南)の解説を担当教員が行い、戦前・戦中期の日本における中国ナショナリズム理解の特徴を把握する。
【事前学習】事前配付資料の内容把握を行う。 (2時間)
【事後学習】講義内容をふまえて、日本における満洲事変前における中国ナショナリズム認識の特徴を再確認する。 (2時間)
【担当教員】松重充浩
【授業形態】対面授業
13 事前配布史料(三木清、大川周明)の解説を担当教員が行い、戦中期の日本における中国ナショナリズム理解の特徴を把握する。
【事前学習】事前配付資料の内容把握を行う。 (2時間)
【事後学習】講義内容をふまえて、日本における日中戦争期における中国ナショナリズム認識の特徴を再確認する。 (2時間)
【担当教員】松重充浩
【授業形態】対面授業
14 事前配布史料(村松祐次)の解説を担当教員が行い、戦中期の日本における中国ナショナリズム理解の特徴を把握する。
【事前学習】事前配付資料の内容把握を行う。 (2時間)
【事後学習】講義内容をふまえて、日本における日本敗戦前後における中国ナショナリズム認識の到達点を再確認する。 (2時間)
【担当教員】松重充浩
【授業形態】対面授業
15 講義のまとめ
【事前学習】テキスト内容と戦前・戦中期の中国ナショナリズム認識を比較し、中国ナショナリズム認識において如何なる理解が如何なる理由から必要となるかの考察を行う。 (2時間)
【事後学習】本授業で得た知見を東アジアにおける懸案紛争事件の背景理解に援用してみる。 (2時間)
【担当教員】松重充浩
【授業形態】対面授業
その他
教科書 吉澤誠一郎 『愛国とボイコット-近代中国の地域的文脈と対日関係』 名古屋市内大学出版会 2021年 第1版
参考書 授業内で適宜参考文献の紹介を行う。
成績評価の方法及び基準 授業参画度:報告レジュメの内容と質疑応答の内容(100%)
 報告レジュメに関しては、専門用語の確認と先行研究の論理構造の正確な把握が出来ているかを評価する。質疑応答に関しては、積極的な発言と内容理解を助ける仮説の提示も評価する。
 対面授業に参加できない要件を満たし、授業方法欄で指定した対応にて授業参加した場合、別途指示する課題の提出によって評価する。対面授業での評価と差が出ることはない。
オフィスアワー 授業終了後。質問や相談は、CanvasLMSあるいは電子メールでも適宜受け付ける。

このページのトップ