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令和3年度以降入学者 | 心理学研究法特論 | ||||
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教員名 | 望月正哉 | ||||
単位数 | 2 | 課程 | 前期課程 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | 心理学専攻 | ||||
学期 | 前期 | 履修区分 | 選択必修 |
授業形態 | 対面授業 |
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授業概要 | 【臨床心理士選択必修科目A群】 心理学研究の論文作成に関わる書籍の輪読を通じて,研究論文に必要な情報とその内容の理解を深めるとともに,それをもとに研究計画の立案を進める。 |
授業のねらい・到達目標 | 心理学における研究は,主に量的なデータを観測,測定し,さまざまな統計手法を用いて分析,その結果を解釈することで,新しい知見を見出す営みを繰り返している。最終的にその内容は学術論文や学位論文としてまとめる。それらの論文にどのような内容を盛り込むかは,関連する論文を参照したり,自己学習によって身につけたりすることが多い。本授業では,学術論文の報告基準を学びながら,それぞれの内容の理解を深めるとともに,自身の研究計画で不足している点を認識し,研究の実施前から十分に準備ができることを目指す。 |
授業の形式 | 演習 |
授業の方法 | 前半では主に学術論文の報告基準に関する書籍を輪読し,教員と受講者で学術論文の執筆に関する注意点を確認する。そのうえで,後半では自身の研究計画を発表したうえで,議論を通じて,特に研究計画の改善を図る。フィードバックは,発表を踏まえた講評を授業内で行う。なお,本授業の事前・事後学習は,それぞれ1–3時間を目安とするが,テーマや授業中の作業により,それよりも多い時間が必要となることがある。授業では,学生が作成した発表資料を事前に読み,質問を考え,授業時間に議論を行う。 |
履修条件 | 授業で取り上げるトピックは心理学の基本的な研究手法とその実践を理解していることを前提にしている。出身学部が心理学専攻以外の受講者は,該当する学部授業の受講や入門的な教科書を読むことで補習することを強く推奨する。 |
授業計画 | |
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1 |
授業テーマや到達目標及び授業方法の説明
【事前学習】自身の卒業論文を読み内容を把握する (2時間) 【事後学習】卒業論文の要旨を作成する (2時間) 【授業形態】対面授業 |
2 |
卒論要旨の発表
【事前学習】提示された資料を参照し,質問内容を考える (3時間) 【事後学習】提示された質問に対して回答できなかったものに関連する文献を探す (1時間) 【授業形態】対面授業 |
3 |
文献の報告と討議(心理学研究のための報告基準)
【事前学習】提示された資料を参照し,質問内容を考える (3時間) 【事後学習】報告を担当する章を資料としてまとめ始める (1時間) 【授業形態】対面授業 |
4 |
文献の報告と討議(タイトルページ,アブストラクト,序論)
【事前学習】発表担当者は選択した章をまとめ,発表日までに共有しておく (3時間) 【事後学習】議論された内容が自身の研究計画で考慮されているかを確認し,研究計画を明確化する。 (1時間) 【授業形態】対面授業 |
5 |
文献の報告と討議(方法のセクション1)
【事前学習】発表担当者は選択した章をまとめ,発表日までに共有しておく (3時間) 【事後学習】議論された内容が自身の研究計画で考慮されているかを確認し,研究計画を明確化する。 (1時間) 【授業形態】対面授業 |
6 |
文献の報告と討議(方法のセクション2)
【事前学習】発表担当者は選択した章をまとめ,発表日までに共有しておく (3時間) 【事後学習】議論された内容が自身の研究計画で考慮されているかを確認し,研究計画を明確化する。 (1時間) 【授業形態】対面授業 |
7 |
文献の報告と討議(研究デザインを書く)
【事前学習】発表担当者は選択した章をまとめ,発表日までに共有しておく (3時間) 【事後学習】議論された内容が自身の研究計画で考慮されているかを確認し,研究計画を明確化する。 (1時間) 【授業形態】対面授業 |
8 |
文献の報告と討議(結果のセクション1)
【事前学習】発表担当者は選択した章をまとめ,発表日までに共有しておく (2時間) 【事後学習】議論された内容が自身の研究計画で考慮されているかを確認し,研究計画を明確化する。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
9 |
文献の報告と討議(結果のセクション2)
【事前学習】発表担当者は選択した章をまとめ,発表日までに共有しておく (2時間) 【事後学習】議論された内容が自身の研究計画で考慮されているかを確認し,研究計画を明確化する。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
10 |
文献の報告と討議(考察のセクション1)
【事前学習】発表担当者は以前の指摘踏まえ,発表日までに研究計画を共有しておく (2時間) 【事後学習】議論された内容が自身の研究計画で考慮されているかを確認し,研究計画を明確化する。 (2時間) |
11 |
文献の報告と討議(考察のセクション2)
【事前学習】発表担当者は以前の指摘踏まえ,発表日までに研究計画を共有しておく (2時間) 【事後学習】議論された内容が自身の研究計画で考慮されているかを確認し,研究計画を明確化する。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
12 |
研究計画の発表と討議:サンプリングとデータ収集方法の検討
【事前学習】発表担当者は以前の指摘踏まえ,発表日までに研究計画を共有しておく (2時間) 【事後学習】議論された内容が自身の研究計画で考慮されているかを確認し,研究計画を明確化する。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
13 |
研究計画の発表と討議:研究デザインの検討
【事前学習】発表担当者は以前の指摘踏まえ,発表日までに研究計画を共有しておく (2時間) 【事後学習】発表者は受講者のコメントをもとに研究計画を修正する。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
14 |
研究計画の発表と討議:データの分析方法の再検討
【事前学習】発表担当者は以前の指摘踏まえ,発表日までに研究計画を共有しておく (1時間) 【事後学習】発表者は受講者のコメントをもとに研究計画を修正する。 (3時間) 【授業形態】対面授業 |
15 |
研究計画の提出
【事前学習】研究計画全体を見直す,修正案を踏まえて書き直す点をリスト化する。 (1時間) 【事後学習】修正した計画全体を見直し,文章として破綻していないか確認したうえで提出する。 (3時間) 【授業形態】課題研究 |
その他 | |
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教科書 | ハリス・クーパー 『心理学における量的研究の論文作法:APAスタイルの基準を満たすには』 勁草書房 2024年 第1版 |
参考書 | 羽生和紀 『心理学のための英語論文の書き方・考え方』 朝倉書店 2014年 第1版 |
成績評価の方法及び基準 | レポート(60%)、授業参画度(40%) レポートは文献報告資料と自身の研究に関わる資料(卒論要旨,研究計画1回目提出と,修正を加えた最終提出)を評価する。授業参画度は2回目以降に行う授業での討議への関与度に基づいて評価する。 |
オフィスアワー | 金曜5限 本館4階心理学科研究室403(04500)。それ以外ではCanvas LMSからメールを受け付ける。 |