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歴史学

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令和2年度以降入学者 歴史学
教員名 松重充浩
単位数    2 学年 1~4 開講区分 文理学部
科目群 総合教育科目
学期 後期 履修区分 選択
授業形態 対面授業
授業概要 歴史学の方法について、その基本的技術である史料批判について解説し、さらに史料にもとづいた情報の整理・総合の方法について講義する。
授業のねらい・到達目標 本講義では歴史研究の基礎である史料批判を中心に、その具体的な方法を習得することを目的とする。史料批判はたんに歴史研究のみに必須というだけでなく、メディアリテラシーの技術でもあり、現代におけるさまざまな情報分析に応用が可能である。本講義では、日本人が記録した中国を中心とする近代アジア認識に関する史料を題材として、どのような認識がどのような歴史的特徴に規定されて展開したのかを紹介していくが、その方法が現代社会・政治等の分析にどのように活用できるのかを念頭において授業を進めていきたい。

この科目は文理学部(学士(文学))のディプロマポリシーDP1, DP3及びカリキュラムポリシーCP1, CP2, CP3, CP6に対応しています。
・経験や学修から得られた豊かな知識と教養に基づいて,倫理的な課題を理解し説明することができる。(A-1-1)
・経験や学修から得られた豊かな知識と教養に基づいて,事故の倫理観をもって,倫理的な課題に向き合うことができる。(A-1-2)
・仮説に基づく課題や問題を提示し,客観的な情報を基に,論理的・批判的に考察することの重要性を説明できる。(A-3-1)
・仮説に基づく課題や問題を提示し,客観的な情報を基に,論理的・批判的に考察できる。(A-3-2)
・世界諸国の歴史や政治,経済,文化,価値観,信条などの現状を概説できる。(A-2-1)
・世界諸国の歴史や政治,経済,文化,価値観,信条などの現状および相互関係を,自己の世界観をもって説明できる。(A-2-2)
・親しい人々とのコミュニケーションを通じて相互に意思を伝達することができる。(A-6-1)
・さまざまな人々とのコミュニケーションを通じて相互に意思を伝達することができる。(A-6-2)
授業の形式 講義
授業の方法 ・授業は基本的に18世紀後半から20世紀前半(日本敗戦前)に至る日本における近代中国・アジア認識を記録した史料を配付し、その記録内容を紹介し、そこにおける歴史的特徴を解説する。同時に、現代における情報分析への応用についても言及する。
なお、本授業の事前・事後学習は、各2時間の学習を目安とする。

対面授業に参加できない等、特段の配慮を場合、授業開始時に教員に申し出ること。

初回講義開始までにCanvas LMSのコース登録をすること。受講者への史料配付や連絡はCanvas LMSに掲示するので随時確認すること。
授業計画
1 ガイダンス(授業のテーマや到達目標及び授業の方法について説明する)【対面授業】
歴史学の方法論(A-1-2)
【事前学習】シラバスを事前に確認すること。(A-1-1) (1時間)
【事後学習】授業を振り返り歴史学における史料批判の意義についてまとめ、説明できるようにしておく。(A-3-1)(A-3-2) (2時間)
【授業形態】対面授業
2 幕末維新における中国・アジア認識【対面授業】
18世紀後半における日本の中国・アジア認識の特徴を解説する。(A-1-2)
【事前学習】事前に配布する史料を通読し、疑問点などをメモしておく。(A-1-1) (2時間)
【事後学習】授業を振り返り日本の近代中国・アジア認識の前提をまとめ、説明できるようにしておく。(A-3-2) (2時間)
【授業形態】対面授業
3 日清戦争前後における中国・アジア認識の変容【対面授業】
日清戦争前後に於ける日本の中国・アジア認識の解説を行う。(A-6-1)
【事前学習】事前に配布する史料を通読し、疑問点などをメモしておく。(A-1-1) (2時間)
【事後学習】授業を振り返り日清戦争が日本の近代中国・アジア認識に与えた影響をまとめ、説明できるようにしておく。(A-3-2) (2時間)
【授業形態】対面授業
4 日露戦争前後における中国・アジア認識の変容【対面授業】
日清戦争前後における日本の中国・アジア認識の解説を行う。(A-6-1)
【事前学習】事前に配布する史料を通読し、疑問点などをメモしておく。(A-4-1) (2時間)
【事後学習】授業を振り返り日清戦争が日本の近代中国・アジア認識に与えた影響をまとめ、説明できるようにしておく。(A-3-2) (2時間)
【授業形態】対面授業
5 1910~20年代における公教育の展開と中国・アジア認識の展開【対面授業】
1910~20年代における公教育の変化と中国・アジア認識の連関を解説する。(A-1-2)
【事前学習】事前に配布する資料を通読し、疑問点などをメモしておく。(A-1-1) (2時間)
【事後学習】授業を振り返り公教育と対外認識の関連についてまとめ、説明できるようにしておく。(A-3-2) (2時間)
【授業形態】対面授業
6 第一次世界大戦の中国・アジア認識への影響【対面授業】
第一次世界大戦後、それにいての解説を行う。(A-6-1)
【事前学習】事前に指示した課題(史料源についての考察)を実践しておく。(A-5-1) (2時間)
【事後学習】授業を振り返り課題の添削を行う。(A-3-2) (2時間)
【授業形態】対面授業
7 1920~30年代の学術発展と中国・アジア認識の変容【対面授業】
両大戦間における学術発展が中国・アジア認識の変容に与えた影響と今日的意義について学ぶ。(A-4-2)
【事前学習】事前に配布する資料を通読し、疑問点などをメモしておく。(A-4-1) (2時間)
【事後学習】授業を振り返り学術的発展と対外認識の関連を検討することの現代的意義についてまとめ、説明できるようにしておく。(A-4-2) (2時間)
【授業形態】対面授業
8 満洲事変後における中国・アジア認識の変容【対面授業】
満洲事変がもたらした中国・アジア認識への影響について解説する。(A-1-2)
【事前学習】事前に配布する資料を通読し、疑問点などをメモしておく。(A-1-1) (2時間)
【事後学習】授業を振り返り満洲事変がもたらした中国・アジア認識についてまとめ、説明できるようにしておく。(A-3-2) (2時間)
【授業形態】対面授業
9 1930年代における中国の自国認識の変化と特徴【対面授業】
日中戦争前後における中国の自国認識についての解説を行う。(A-6-1)
【事前学習】事前に指示した課題(史料の性格についての考察)を実践しておく。(A-5-1) (2時間)
【事後学習】授業を振り返り中国側でどのような自国認識論が展開していたかをまとめて。説明できるようにしておく。(A-3-2) (2時間)
【授業形態】対面授業
10 日中戦争後における中国・アジア認識(1)【対面授業】
日中戦争後における中国・アジア認識の特徴について解説を行う1回目。(A-4-2)
【事前学習】事前に配布する資料を通読し、疑問点などをメモしておく。(A-4-1) (2時間)
【事後学習】授業を振り返り日中戦争が日本の中国認識に与えた影響についてまとめ、説明できるようにしておく。(A-4-2) (2時間)
【授業形態】対面授業
11 日中戦争後における中国・アジア認識(2)【対面授業】
日中戦争後における中国・アジア認識の特徴について解説を行う2回目。(A-4-2)
【事前学習】事前に配布する資料を通読し、疑問点などをメモしておく。(A-1-1) (2時間)
【事後学習】授業を振り返り日中戦争が日本のアジア認識に与えた影響についてまとめ、説明できるようにしておく。(A-4-2) (2時間)
【授業形態】対面授業
12 戦前・戦中期日本の中国・アジア認識の到達点(1)【対面授業】
戦前・戦中期日本の中国・アジア認識の到達点を解説する。(A-4-2)
【事前学習】事前に指示した課題(史実の確定についての考察)を実践しておく。(A-5-1) (2時間)
【事後学習】授業を振り返り中国農村実態調査の特徴をまとめて、説明できるようにしておく。(A-3-2) (2時間)
【授業形態】対面授業
13 戦前・戦中期日本の中国・アジア認識の到達点(2)【対面授業】
戦前・戦中期日本の中国・アジア認識の到達点を解説する。(A-4-2)
【事前学習】事前に配布する資料を通読し、疑問点などをメモしておく。(A-4-1) (2時間)
【事後学習】授業を振り返り共同体をめぐる論戦の特徴をまとめて、説明できるようにしておく。(A-3-2) (2時間)
【授業形態】対面授業
14 戦前・戦中期日本の中国・アジア認識の到達点(3)【対面授業】
戦前・戦中期日本の中国・アジア認識の到達点を解説する。(A-4-2)
【事前学習】授業を振り返り共同体をめぐる論戦の特徴をまとめて、説明できるようにしておく。(A-3-2) (2時間)
【事後学習】授業を振り返り戦前・戦中期に於ける中国・アジア認識の到達点をまとめて、説明できるようにしておく。(A-3-2) (2時間)
【授業形態】対面授業
15 授業のまとめ(これまでの学習内容の復習・解説を行い授業の理解を深める。【対面授業】(A-4-2)
【事前学習】これまでのノートや配布資料などによって授業内容を振り返り、疑問点などをメモしておく。(A-4-1) (3時間)
【事後学習】これまでの授業内容を振り返り、歴史学の方法論、特に史料批判の方法と意義について説明できるようにしておく。(A-4-2) (2時間)
【授業形態】対面授業
その他
教科書 教科書は使用しない。
参考書 参考書に関してはは、授業用ハンドアウトに適宜を掲示する。
成績評価の方法及び基準 レポート(60%)、授業参画度(40%)
・授業参画度は、授業内でのディスカッション参画の積極性および小レポートなどにより評価する。
・小レポート(4回実施予定)は対応する授業回の内容に即したものになっているか否か、期末レポートは史料批判の方法論を踏まえたものになっているか否かにより評価する。

・特段の配慮が必要な学生については、上記の各小レポート・期末レポートに加えて、別途課題の提出をもとめ、それらを総合的に評価する。
オフィスアワー 質問などは授業終了後の教場やCanvas LMS上などで適宜受け付けます。

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