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| 令和7年度以降入学者 | 美学講読1 | ||||
|---|---|---|---|---|---|
| 令和2年度以降入学者 | 美学演習1 | ||||
| 教員名 | 高橋陽一郎 | ||||
| 単位数 | 1 | 学年 | 2~4 | 開講区分 | 文理学部 |
| 科目群 | 哲学科 | ||||
| 学期 | 前期 | 履修区分 | 選択必修 | ||
| 授業形態 | 対面授業 |
|---|---|
| 授業概要 | 2026年度は、前学期のみ、昨年度のテーマ「<歴史の終焉>と藝術」を引き継ぎ、野家啓一著『物語の哲学』(岩波現代文庫)を講読し、「物語」、「歴史」、「時間」について考える授業を行う。昨年度(2025年度)の演習では、同書の第一章、第二章、第三章を読み、議論してきたが、今年度前学期は第四章から終章(第七章)までを扱う。初回の授業では、第一章から第三章までの概要を講義のかたちで伝え、次回以降の担当者を決める。第二回から演習に入りたいと考えている。 |
| 授業のねらい・到達目標 | 『物語の哲学』は、現代日本を代表する哲学書のひとつと呼んで差支えない著作である。もとより、経験主義哲学ないし分析哲学を基盤に据える著者の主体的な思索が本書を構成してはいるが、そうした思索は、物語論や歴史哲学の代表的古典との対話を通じて展開されている。その意味で本書は、創造的産物としての「物語」や「歴史」、あるいは「虚構(フィクション)」一般、さらにその前提となる「時間」といった問題群を考える上できわめて優良なガイドにもなっている(文章も明快である)。受講者は、本書で扱われている問題を共有しながら、上記の問題をめぐる知識や考え方を刺激的に吸収することができると思われる。(ただし本書に対しては、単にここから知識を修得しようとする姿勢だけでなく、本書を貫いている分析哲学的思考法に対して批判的に向かい合う姿勢も歓迎したい。) ・思想・芸術・宗教の観点から,世界の現状をその歴史的背景とともに理解することができる。(A-2-2) ・文献や資料の読解・解釈を通じて,あるいは,現代の思想的状況を注意深く考察することによって,哲学的問題を発見し,解決策を考えることができる。(A-4-3) ・さまざまな人とコミュニケーションをとり,傾聴力と発表力に基づいて,合理的な議論を推進することができる。(A-6-3) この科目は文理学部(学士(文学))のDP及びCPの2,4,6に対応しています。 |
| 授業の形式 | 演習 |
| 授業の方法 | テキストに基づき、人間と物語と歴史の相互関係をめぐって、演習形式の授業を行う(だいたい二週間前に担当者を当て、担当箇所の講読とレジュメの発表を行っていただきます)。テーマに関連した種々の文献を参考にしつつ、討論を通じて指導を行う。 なお、授業計画は講義の進捗状況に応じて、変更されることがある。 本授業は、演習の性格上、対面授業とし、課題学習等の遠隔措置は取らない。 |
| 履修条件 | なし |
| 授業計画 | |
|---|---|
| 1 |
導入講義:『物語の哲学』の第一章から第三章までの概要解説(A-2-2)
【事前学習】『物語の哲学』の第一章から第三章までを読む (1時間) 【事後学習】歴史叙述の二つの立場について600字程度でまとめる。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
| 2 |
『物語の哲学』第四章「物語の意味論のために」第一節と第二節前半の講読(A-2-2、A-4-3)
【事前学習】オースチンの言語行為論とサールのフィクション論を調べ、ノートしてくる。 (2時間) 【事後学習】テキストの190~202頁までの内容を800字でまとめる。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
| 3 |
『物語の哲学』第四章「物語の意味論のために」第二節後半の講読(A-2-2、A-4-3)
【事前学習】ローティのフィクション論を調べ、ノートしてくる。 (2時間) 【事後学習】テキストの202~207頁までの内容を600字でまとめる。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
| 4 |
『物語の哲学』第四章「物語の意味論のために」第三節前半の講読(A-2-2、A-4-3)
【事前学習】ラッセルの記述理論を調べ、ノートしてくる。 (2時間) 【事後学習】テキストの208~216頁までの内容を800字でまとめる。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
| 5 |
『物語の哲学』第四章「物語の意味論のために」第三節後半の講読(A-2-2、A-4-3)
【事前学習】マイノングの存在論について調べ、ノートしてくる。 (2時間) 【事後学習】テキストの216~225頁までの内容を800字でまとめる。 (2時間) 【授業形態】対面授業、オンデマンド型授業 |
| 6 |
『物語の哲学』第四章「物語の意味論のために」第四節の講読(A-4-3、A-6-3)
【事前学習】第四章第四節を読み、「虚構の言説」および第四章全体の主旨をまとめる。 (2時間) 【事後学習】テキストの226~230頁までの内容を600字でまとめる。 (2時間) 【授業形態】対面授業、オンデマンド型授業 |
| 7 |
『物語の哲学』第五章「物語と科学のあいだ」第一節と第二節前半の講読(A-4-3、A-6-3)
【事前学習】第五章第一節の「二つの文化」について、ノートする。 (2時間) 【事後学習】テキストの231~242頁までの内容を800字でまとめる。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
| 8 |
『物語の哲学』第五章「物語と科学のあいだ」第二節後半と第三節の講読(A-4-3、A-6-3)
【事前学習】第五章の第二節後半と第三節をまえもって読む。クワインの「経験主義の二つのドグマ」について調べ、その要点をノートしてくる。 (2時間) 【事後学習】テキストの242~255頁までの内容を800字でまとめる。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
| 9 |
『物語の哲学』第五章「物語と科学のあいだ」第四節の講読(A-4-3、A-6-3)
【事前学習】第五章第四節をまえもって読み、クワインの「知識の全体論」を調べる。 (2時間) 【事後学習】テキストの255~260頁までの内容を600字でまとめる。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
| 10 |
『物語の哲学』第六章「時は流れない、それは積み重なるのみ」第一節と第二節前半の講読(A-4-3、A-6-3)
【事前学習】第六章第一節と第二節前半をまえもって読む。マクタガートのパラドックスについて調べる。 (2時間) 【事後学習】テキストの262~275頁までの内容を800字でまとめる。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
| 11 |
『物語の哲学』第六章「時は流れない、それは積み重なるのみ」第二節後半と第三節の講読(A-4-3、A-6-3)
【事前学習】第五章の第二節後半と第三節をまえもって読む。テキスト中の疑問点をノートしてくる。 (2時間) 【事後学習】テキストの275~286頁までの内容を800字でまとめる。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
| 12 |
『物語の哲学』第六章「時は流れない、それは積み重なる」第四節と第五節の講読(A-4-3、A-6-3)
【事前学習】第六章の第四節と第五節をまえもって読む。フッサールの「過去把持」説と大森荘蔵の時間論について調べ、その要点をノートしてくる。 (2時間) 【事後学習】テキストの286~298頁までの内容を800字でまとめる。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
| 13 |
『物語の哲学』第七章「物語り行為における世界制作」「はじめに」と第一節の講読(A-4-3、A-6-3)
【事前学習】第七章の「はじめに」と第一節をまえもって読む。ダントーの歴史論について調べてくる。 (2時間) 【事後学習】テキストの299~310頁までの内容を800字でまとめる。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
| 14 |
『物語の哲学』第七章「物語り行為による世界制作」第二節と第三節の講読(A-2-2)
【事前学習】第七章の第二節と第三節をまえもって読む。テキスト中の疑問点を調べ、メモしてくる。 (2時間) 【事後学習】テキストの311~324頁までの内容を800字でまとめる。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
| 15 |
『物語の哲学』第七章「物語り行為による世界制作」第四節の講読と全体のまとめ(A-2-2、A-6-3)
【事前学習】第七章の第三節と第四節をまえもって読む。デイヴィドソンの「物語」観について調べ、ノートをとってくる。 (2時間) 【事後学習】テキストの324~332頁までの内容を600字でまとめる。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
| その他 | |
|---|---|
| 教科書 | 野家啓一 『物語の哲学 (岩波現代文庫)』 岩波書店 |
| 参考書 | 授業中に随時紹介します。 |
| 成績評価の方法及び基準 | レポート:学期末に、テキスト中の任意のテーマを選び、それにもとづくレポートを作成いただきます。(30%)、授業参画度:議論への参加や質問の提示によって評価します。(70%) |
| オフィスアワー | 授業後に設けます。 |