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美学講読2

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令和7年度以降入学者 美学講読2
令和2年度以降入学者 美学演習2
教員名 高橋陽一郎
単位数    1 学年 2~4 開講区分 文理学部
科目群 哲学科
学期 後期 履修区分 選択必修
授業形態 対面授業
授業概要 20世紀最大の美術史家エルヴィン(アーウィン)・パノフスキーの短い論文『象徴形式としての遠近法』を精読しながら、<視覚の歴史>を学ぶ。私たちは絵画が遠近法(Perspektive)によって描かれることを当たり前だと思っているが、古代に成立した遠近法は、中世に一度解体ないし消滅し、ルネサンス期になって再び古代とは異なる意義のもとで復活した。つまり、一口に遠近法と言っても多様であり、また歴史的・地理的視野で見ても自明の方法ではない(東洋絵画などを見れば明らかであろう)。遠近法やその有無は、ヨーロッパのそれぞれの時代のモノの見方を特徴づけている。美学演習2では、本書を読み解きながら、各時代を読み解きたいと思う。
授業のねらい・到達目標 藝術作品に現れた描写方法(遠近法)の意味を理解することで、それぞれの時代がもっていたモノの見方を追体験すること、そしてそのことを通じて、絵画に代表される藝術作品の理解を深めることが、本演習のねらい/目標である。
・自他の主張や論証を論理的・批判的に考察して,既存の見解を問い直すことができる(A-3-3)。
・人間の生き方や現代社会のあり方を問い直し,自らの思想的課題を設定して,それに挑戦することができる(A-5-2)。
・自分の意見を他人に対してわかりやすく伝えることができる(A-6-2)。
・学修活動のみならず,日常生活においても,より良い成果を上げるために,お互いを尊重しながら協働することができる(A-7-2)。
・他者の評価を謙虚に受け止めながら,自分の学修経験を振り返り,分析していくことができる(A-8-2)。

この科目は文理学部(学士(文学)のDP3,DP5-8及びCP3, CP5-8に対応しています。
授業の形式 演習
授業の方法 授業の形式:【演習】
テキスト(『象徴形式としての遠近法』)を定め、人間の視覚と世界との関係をめぐって、演習形式で授業を行う。テーマに関連した種々の文献を参考にしながら、討論を通じて指導を行う。受講者の人数は進度によっては、学期末に短いレポートを提出していただく可能性がある。
受講者は復習にも時間を十分にかけ、学修成果を獲得するするよう努められたい。
なお、授業計画は学修者の能力や関係する講義の進捗状況に応じて、変更されることがある。
本授業は、演習の性格上対面授業を基本とし、遠隔措置を取らない。
授業計画
1 導入講義:カッシーラーの『シンボル形式の哲学』とパノフスキー
【事前学習】哲学事典等でE. カッシーラーの哲学について600字程度でまとめてみる。 (2時間)
【事後学習】授業で配布された資料をもとに「カッシーラーとパノフスキー」というテーマの小レポートを作成する。 (2時間)
【授業形態】対面授業
2 『象徴形式としての遠近法』第一章の講読(1)―「遠近法」の字義―
【事前学習】テキストの8~11頁を読み、疑問点を列挙・整理する。 (2時間)
【事後学習】「空間と視覚」について600字程度でまとめる。 (2時間)
【授業形態】対面授業
3 『象徴形式としての遠近法』第一章の講読(2)―「視覚のゆがみと遠近法」
【事前学習】テキスト11~16頁を読み、疑問点を列挙・整理する。 (2時間)
【事後学習】「視覚のゆがみと遠近法」について600字程度でまとめる。 (2時間)
【授業形態】対面授業
4 『象徴形式としての遠近法』第一章の講読(3)―「平面遠近法」と「角度の遠近法」―
【事前学習】テキストの16~21頁を読み、疑問点を列挙・整理する。 (2時間)
【事後学習】古代の遠近法について800字程度でまとめる。 (2時間)
【授業形態】対面授業
5 『象徴形式としての遠近法』第二章の講読(1)―ウィトルウィウスの遠近法―
【事前学習】テキストの24~29頁を読み、疑問点を列挙・整理する。 (2時間)
【事後学習】「ウィトルウィウスの遠近法」について600字程度でまとめる。 (2時間)
【授業形態】対面授業、課題研究
6 『象徴形式としての遠近法』第二章の講読(2)―カッシーラーの「象徴形式」概念―
【事前学習】テキストの29~33頁を読み、疑問点を列挙・整理する。 (2時間)
【事後学習】カッシーラーの「象徴形式」概念について600字程度でまとめる。 (2時間)
【授業形態】対面授業
7 『象徴形式としての遠近法』第二章の講読(3)―遠近法をめぐる古代と近代の違い―
【事前学習】テキストの33~36頁を読み、疑問点を列挙・整理する。 (2時間)
【事後学習】古代と近代の遠近法の違いについて600字程度でまとめる。 (2時間)
【授業形態】対面授業
8 『象徴形式としての遠近法』第三章の講読(1)―ルネサンス藝術と遠近法―
【事前学習】テキストの38~45頁を読み、疑問点を列挙・整理する。 (2時間)
【事後学習】「ルネサンス藝術と遠近法」について800字程度でまとめる。 (2時間)
【授業形態】対面授業
9 『象徴形式としての遠近法』第三章の講読(2)―中世と遠近法―
【事前学習】テキストの45~51頁を読み、疑問点を列挙・整理する。 (2時間)
【事後学習】「中世と遠近法」について600字程度でまとめる。 (2時間)
【授業形態】対面授業
10 『象徴形式としての遠近法』第三章の講読(3)―イタリアにおける遠近法の分裂―
【事前学習】テキストの51~56頁を読み、疑問点を列挙・整理する。 (2時間)
【事後学習】「遠近法の分裂」について600字程度でまとめる。 (2時間)
【授業形態】対面授業
11 『象徴形式としての遠近法』第三章の講読(4)―フランドル絵画と遠近法―
【事前学習】テキストの56~61頁を読み、疑問点を列挙・整理する。 (2時間)
【事後学習】「フランドル絵画と遠近法」について600字程度でまとめる。 (2時間)
【授業形態】対面授業
12 『象徴形式としての遠近法』第三章の講読(5)―アルベルティと遠近法―
【事前学習】テキストの61~68頁を読み、疑問点を列挙・整理する。 (2時間)
【事後学習】「アルベルティと遠近法」について800字程度でまとめる。 (2時間)
【授業形態】対面授業
13 『象徴形式としての遠近法』第四章の講読(1)―ルネサンス絵画からバロック絵画へ―
【事前学習】テキストの70~75頁を読み、疑問点を列挙・整理する。 (2時間)
【事後学習】「遠近法とバロック絵画」について600字程度でまとめる。
【授業形態】対面授業
14 『象徴形式としての遠近法』第四章の講読(2)―象徴形式としての遠近法―
【事前学習】テキストの76~78頁を読み、疑問点を列挙・整理する。 (2時間)
【事後学習】「象徴形式としての遠近法」を各時代ごとに1200字程度でまとめる。 (3時間)
【授業形態】対面授業
15 まとめと討論:「人間の視覚」と「世界」をめぐって
【事前学習】テキスト全体を総括するレポートの作成に取り掛かる。 (2時間)
【事後学習】討論の内容を簡明にまとめ、自分の見解を提示するようなレポートを作成する。 (3時間)
【授業形態】対面授業
その他
教科書 エルヴィン・パノフスキー 『〈象徴形式〉としての遠近法 (ちくま学芸文庫)』 筑摩書房 2022年 第6版
参考書 参考書については授業中に適宜挙げる。
成績評価の方法及び基準 レポート:学期末に、テキスト中の任意のテーマを選び、それにもとづくレポートを作成いただきます。(30%)、授業参画度:前もって与えられたテクスト要約やそのプレゼンテーションによって、また議論への参加によって評価します。(70%)
オフィスアワー 授業後に設けます。

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