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美学特殊講義3

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令和2年度以降入学者 美学特殊講義3
教員名 高橋陽一郎
単位数    2 学年 2~4 開講区分 文理学部
科目群 哲学科
学期 前期 履修区分 選択必修
授業形態 対面授業
授業の形態 授業は、全15回すべてを対面で実施し、遠隔は行わない。
授業概要 「ドイツ観念論の美学」が今年度のテーマである(ここでは「ドイツ観念論」に「ドイツ・ロマン主義」を含めている)。担当者はここ数年、年度ごとに、音楽、建築、都市、近現代絵画(とくに表現主義絵画)など特定の藝術ジャンルを決め、それらと思想との関連性という観点から特殊講義を構成してきたが、今年度は反対に、思想のほうを主題化する。(具体的な藝術や藝術作品については、哲学説との関連で扱うにとどまるだろうと思う。)
ドイツ観念論(Deutscher Idealismus)は「絶対者」を探究した。この探究態度ゆえにIdealismus(観念論)は「理想主義」とも訳される。藝術や美は、絶対者との関連で捉えられ、偉大なものと見なされた。過去の藝術に対してもそう考えたが、同時代の藝術や藝術家たちにもそのような目を向け、偉大であることを期待した(これは藝術家の自意識の側にもあった)。その後、美や藝術をこのように見る態度は歴史的に減退してゆくが、この時代(19世紀)の思想や藝術は、いまも少なからぬ人々の精神の糧になっている。講義では、そのようなドイツ観念論の美学/哲学を講じ、現代における意義も合わせて考えたい。
前学期は、ポスト・カント思想の問題意識とフィヒテ、シェリングを含む初期ロマン主義の美学を講ずる。
授業のねらい・到達目標 (1)高度に学問的で抽象的なドイツ観念論美学の思想を読み解き、同時代の偉大な藝術作品を鑑賞/理解しながら、このなかに人類の普遍的メッセージを読み取り、説明することができる。
(2)ドイツ観念論の資料を読み、学説を理解しつつも、そこから現代に通じる美学的問題を発見し,解決策を考えることができる。
・19世紀西欧の思想と藝術を理解し、それがいかに後世の文化を涵養しているか、説明することができる。(A-1-2)
・文献や資料の読解・解釈を通じて,あるいは,現代の思想的状況を注意深く考察することによって,美学的問題を発見し,解決策を考えることができる。(A-4-3)
この科目は文理学部の(学士(文学))のDP及びCPの1,4に対応しています。
授業の形式 講義
授業の方法 毎回配布する資料を、パワーポイントや音源を用いながら解説する。
授業計画
1 カントが残した問題とドイツ観念論の特性(A-1-2)
【事前学習】哲学史を紐解き、ドイツ観念論の基本的性格について自学自習する。 (2時間)
【事後学習】「物自体」概念をめぐる認識論上の諸問題について600字程度でまとめる。 (2時間)
【授業形態】対面授業
2 ヘーゲルを過大評価した哲学史物語(A-4-3)
【事前学習】いわゆるヘーゲル学派について調べてノートしておく。 (2時間)
【事後学習】「哲学史の分岐点としてのヘーゲル」というテーマで800字の小レポートを作成する。 (2時間)
【授業形態】対面授業
3 フィヒテの哲学とノヴァーリスの美学(1)―「意識の事実」とノヴァーリスのフィヒテ受容―(A-1-2)
【事前学習】ドイツのロマン主義運動について調べ、ノートにまとめておく。 (2時間)
【事後学習】ノヴァーリスのフィヒテ受容について600字程度でまとめる。 (2時間)
【授業形態】対面授業
4 フィヒテの哲学とノヴァーリスの美学(2)―知識学または現象学―(A-1-2)
【事前学習】ノヴァーリスの文学作品について調べる。 (2時間)
【事後学習】後期フィヒテの知識学の性格について600字程度でまとめる。 (2時間)
【担当教員】1
【授業形態】対面授業
5 古典主義・ロマン主義・ドイツ観念論(1)―遠さ―(A-1-2)
【事前学習】ロマン主義とドイツ観念論哲学との関係について調べ、まとめておく。 (2時間)
【事後学習】ロマン主義とドイツ観念論哲学との遠さについて、600字程度でまとめる。 (2時間)
【担当教員】1
【授業形態】対面授業
6 古典主義・ロマン主義・ドイツ観念論(2)―近さ―(A-1-2)
【事前学習】初期ロマン主義の哲学について、シュレーゲル兄弟の業績をもとにまとめる。 (2時間)
【事後学習】ロマン主義とドイツ観念論哲学との近さについて、600字程度でまとめる。 (2時間)
【授業形態】対面授業
7 18・19世紀のスピノザ・ルネサンスとヤコービ(A-4-3)
【事前学習】哲学史を紐解き、ヤコービの哲学史上の役割について調べておく。 (2時間)
【事後学習】『スピノザ書簡』の概要について、800字程度の小レポートを作成する。 (2時間)
【授業形態】対面授業
8 初期ロマン主義―ヴァッケンローダーとティーク―(A-1-2)
【事前学習】初期ロマン主義の哲学について、ヴァッケンローダーとティークの業績をもとにまとめる。 (2時間)
【事後学習】『藝術についての幻想』の音楽美学について800字程度の小レポートを作成する。 (2時間)
【担当教員】1
【授業形態】対面授業
9 シェリングの美学(1)―美的観念論―(A-1-2)
【事前学習】哲学史を紐解き、シェリング哲学の変遷について把握しておく。 (2時間)
【事後学習】初期シェリング哲学における「美」について、600字程度でまとめる。 (2時間)
【担当教員】1
【授業形態】対面授業
10 シェリングの美学(2)―造形藝術論と悲劇論―(A-1-2)
【事前学習】哲学史を紐解き、いわゆる「同一性」の哲学について学んでおく。 (2時間)
【事後学習】いわゆるミュンヘン講演のが概要を、600字程度でまとめる。 (2時間)
【担当教員】1
【授業形態】対面授業
11 後期シェリング―シェリングの現象学―(A-4-3)
【事前学習】後期シェリングにおける宗教哲学と美学について調べておく。 (2時間)
【事後学習】「後期シェリングにおける宗教と美」というテーマで800字程度の小レポートを作成する。 (2時間)
【授業形態】対面授業
12 シェリングとロマン主義者たち(1)―シュレーゲル兄弟を中心に―(A-4-3)
【事前学習】哲学史におけるシュレーゲル兄弟の役割について、ハーバーマスらの研究をもとにまとめておく。 (2時間)
【事後学習】シュレーゲルとモダニズムというテーマで800字程度の小レポートを作成する。 (2時間)
【授業形態】対面授業
13 シェリングとロマン主義者たち(2)―G. H. シューベルトを中心に―(A-1-2)
【事前学習】ドイツ・ロマン主義と中世神秘主義との関係について調べておく。 (2時間)
【事後学習】G. H. シューベルトの思想について600字程度でまとめる。 (2時間)
【授業形態】対面授業
14 フランツ・フォン・バーダーの美学(A-4-3)
【事前学習】ドイツ観念論史におけるバーダーの位置について調べてみる。 (2時間)
【事後学習】バーダーの美学と宗教哲学との関係について800字程度の小レポートを作成する。 (2時間)
【授業形態】対面授業
15 前学期のまとめ:『判断力批判』とドイツ観念論―感性学のゆくえ―(A-4-3)
【事前学習】『判断力批判』の問題点について、調べたり考えたことをノートしておく。 (2時間)
【事後学習】後学期授業のまとめとして「ドイツ観念論美学と感性学のゆくえ」というタイトルのレポートを作成する。 (3時間)
【授業形態】対面授業
その他
教科書 使用しない。毎回担当者が作成した資料を配布する。
参考書 最初の時間に参考書の一覧を配布する。
成績評価の方法及び基準 レポート:学期末に1600~2000字前後のレポートを提出いただきます。(70%)、授業参画度:質問や小課題の提出によって評価します。(30%)
オフィスアワー 授業後に設けます。

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