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| 令和2年度以降入学者 | ドイツ文学史講義1 | ||||
|---|---|---|---|---|---|
| 教員名 | 渡邊徳明 | ||||
| 単位数 | 2 | 学年 | 2 | 開講区分 | 文理学部 |
| 科目群 | ドイツ文学科 | ||||
| 学期 | 前期 | 履修区分 | 選択必修 | ||
| 授業形態 | 対面授業 |
|---|---|
| 授業概要 | 講義タイトル:「古ドイツ」の即物性と理念性を考える ― ヨーロッパ・ドイツ精神史の系譜から 主に近代以前のドイツ文学の流れを、作品の解説と解釈を頼りに考えていきましょう。 その際にはふたつのポイントがあります。 1)作品が書かれた当時の歴史的な背景を踏まえること 2)作品を長いヨーロッパ、ドイツの精神史的な系譜の上で捉える。つまりその作品が文学の歴史の中でどのように過去から影響を受け、どのように後世に受け入れられた(受容された)のかを考える バロック以前のドイツ文学を考えるとき、近現代文学に表現されるような個人の世界の自律性・独立性が少ないことを忘れてはなりません。登場人物は概ねアレゴリー的であり、つまり性格的な特徴がはっきりしたキャラクターです。それは既に神を頂点とした世界秩序の中での位置づけや意味づけが最初から決まっているからです。人物だけではなく、生活の中での諸物もまた、世界の中で何らかのシンボリックな意味を付与されています。 このように考えるとき、単純で外的な描写でありながら、その人や物は背後に何らかの意味や世界の価値体系を暗示していることが推測されるでしょう。 そこに、シンプルさと深遠さが同居しているのです。シンプルに見える描写についても、常に道徳的にあるいは宗教的に、個々の人物と行動が、独特の意味コードと精神史的文脈で解釈されることになります。 滑稽で乾いたタッチで描かれる人物たちも、よく考えてみると、近現代人と変わらず深い喜びや苦しみを内包しているかもしれません。 もっとも、現代の我々読者にとっては、一見すると「浅い」作品世界に感じ取られることでしょう。本講義では、そのような一見「浅い」人物描写を、古代ギリシャ以来の哲学・神学的思想の系譜に照らし、また19、20世紀の思想から振り返って理解することで、そこに隠れている「深さ」を感じることを目標とします。 |
| 授業のねらい・到達目標 | ・文学作品の解釈の仕方を理解できる。 ・近代以前のドイツ文学の特徴を理解できる。 ・ヨーロッパの思想の流れの中でのドイツ文学の位置づけを考えることができる。 学修から得られた豊かな知識と教養、及び、自己の倫理観に基づいて、ドイツ語圏の言語文化、さらにそこから見えるヨーロッパ文化の様相を説明することができる。(A-1-2) 現代社会におけるドイツ語圏文化、ヨーロッパ文化の役割を理解し、そのことを踏まえて、国際社会が直面している問題を説明することができる。(A-2-2) この科目は文理学部(学士(文学))のディプロマポリシーDP1、DP2及びカリキュラムポリシーCP1、CP2に対応しています。 |
| 授業の形式 | 講義 |
| 授業の方法 | プリントおよび教科書『はじめて学ぶドイツ文学史』をベースに学習します。掲載されているドイツ語テクストにも触れます。 課題の提出方法やフィードバック方法については、授業内で説明します。 |
| 授業計画 | |
|---|---|
| 1 |
ガイダンス
【事前学習】教科書『はじめて学ぶドイツ文学史』の該当箇所を読む (1時間) 【事後学習】授業内容と教科書上記部分の関わりを考える (3時間) 【担当教員】渡邊徳明 【授業形態】対面授業 |
| 2 |
グリム童話の毒々しさ:なぜ姫は話すのを禁じられたか?
【事前学習】教科書『はじめて学ぶドイツ文学史』の該当箇所を読む (1時間) 【事後学習】授業内容と教科書上記部分の関わりを考える (3時間) 【担当教員】渡邊徳明 【授業形態】対面授業 |
| 3 |
ゲルマン民族の荒々しさ:『ニーベルンゲンの歌』/ 結婚の制度化と不明瞭性/ シュタウフェン朝全盛期における内戦と派閥対立
【事前学習】教科書『はじめて学ぶドイツ文学史』の該当箇所を読む (1時間) 【事後学習】授業内容と教科書上記部分の関わりを考える (3時間) 【担当教員】渡邊徳明 【授業形態】対面授業 |
| 4 |
ドイツのアーサー王物語:『エーレク』/ 騎士の成長/ 成長物語 / フロイトおよびラカンの思想から考える
【事前学習】教科書『はじめて学ぶドイツ文学史』の該当箇所を読む (1時間) 【事後学習】授業内容と教科書上記部分の関わりを考える (3時間) 【担当教員】渡邊徳明 【授業形態】対面授業 |
| 5 |
「教養小説」の先駆?:『パルチヴァール』/ 父の不在と母への愛/ 聖杯の意味するものは / 象徴の世界
【事前学習】教科書『はじめて学ぶドイツ文学史』の該当箇所を読む (1時間) 【事後学習】授業内容と教科書上記部分の関わりを考える (3時間) 【担当教員】渡邊徳明 【授業形態】対面授業 |
| 6 |
反復される罪の恐怖:『グレゴリウス』/ 『オイディプス王』との類似 / 反復性と強迫神経症(フロイトなど)
【事前学習】教科書『はじめて学ぶドイツ文学史』の該当箇所を読む (1時間) 【事後学習】授業内容と教科書上記部分の関わりを考える (3時間) 【担当教員】渡邊徳明 【授業形態】対面授業 |
| 7 |
「正当な」か「不倫の愛」か?:『トリスタンとイゾルデ』/ 信仰と純愛の系譜 / 媚薬の意味は?/愛はいつ生まれたのか?/ 二人は媚薬をなぜ飲んだ?/死への憧憬は中世の作品に内在しているのか?
【事前学習】教科書『はじめて学ぶドイツ文学史』の該当箇所を読む (1時間) 【事後学習】授業内容と教科書上記部分の関わりを考える (3時間) 【担当教員】渡邊徳明 【授業形態】対面授業 |
| 8 |
信仰の対象となった愛:ミンネザング(愛の抒情詩)を考える/ プラトンの『饗宴』/ アウグスティヌス『神の国』/ 神と愛の関係は?
【事前学習】教科書『はじめて学ぶドイツ文学史』の該当箇所を読む (1時間) 【事後学習】授業内容と教科書上記部分の関わりを考える (3時間) 【担当教員】渡邊徳明 【授業形態】対面授業 |
| 9 |
愛の魔性と信仰の力/ ミンネゼンガーたちの世界がどのように受容されたか?/ヴァルトブルク城/ 献身の愛の力 / ドイツ的純粋さ/ワーグナーの『タンホイザー』
【事前学習】教科書『はじめて学ぶドイツ文学史』の該当箇所を読む (1時間) 【事後学習】授業内容と教科書上記部分の関わりを考える (3時間) 【担当教員】渡邊徳明 【授業形態】対面授業 |
| 10 |
「ティル・オイレンシュピーゲル」/皇帝マクシミリアン1世の文化政策:騎士物語収集/ ティーク『フランツ・シュテルンバルト』の遍歴
【事前学習】教科書『はじめて学ぶドイツ文学史』の該当箇所を読む (1時間) 【事後学習】授業内容と教科書上記部分の関わりを考える (3時間) 【担当教員】渡邊徳明 【授業形態】対面授業 |
| 11 |
ルターと宗教改革 / ヴァルトブルク城の逸話 / ハンス・ザックス/ マックス・ウェーバー『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』(近代の資本主義発展の土台としての信仰の個人化・社会化)/
【事前学習】教科書『はじめて学ぶドイツ文学史』の該当箇所を読む (1時間) 【事後学習】授業内容と教科書上記部分の関わりを考える (3時間) 【担当教員】渡邊徳明 【授業形態】対面授業 |
| 12 |
皇帝ルドルフ2世/ マニエリスム/ バロックの文化/ 物(肉体)の世界 / 信仰(精神)の世界 / デカルト、スピノザ(バロック期のヨーロッパ哲学との関連で) / 17世紀におけるドイツ語文化の低迷(三十年戦争の影響)
【事前学習】教科書『はじめて学ぶドイツ文学史』の該当箇所を読む (1時間) 【事後学習】授業内容と教科書上記部分の関わりを考える (3時間) 【担当教員】渡邊徳明 【授業形態】対面授業 |
| 13 |
古きヨーロッパ文化・芸術への憧憬: ヘルダー(民族性の発見)/ ティークとヴァッケンローダーの「中世」観 (カトリック的な普遍への憧憬)
【事前学習】教科書『はじめて学ぶドイツ文学史』の該当箇所を読む (1時間) 【事後学習】授業内容と教科書上記部分の関わりを考える (3時間) 【担当教員】渡邊徳明 【授業形態】対面授業 |
| 14 |
グリム兄弟のメルヘン研究と中世受容:歴史から伝説へ、そしれメルヘンへ / ヘルダー、ティークの影響 / ゲルマン民族の文化伝統への傾倒/ 講義のまとめ
【事前学習】教科書『はじめて学ぶドイツ文学史』の該当箇所を読む (1時間) 【事後学習】授業内容と教科書上記部分の関わりを考える (3時間) 【担当教員】渡邊徳明 【授業形態】対面授業 |
| 15 |
今学期の授業のまとめ
【事前学習】教科書『はじめて学ぶドイツ文学史』の該当箇所を読む (1時間) 【事後学習】授業内容と教科書上記部分の関わりを考える (3時間) 【担当教員】渡邊徳明 【授業形態】対面授業 |
| その他 | |
|---|---|
| 教科書 | 柴田翔 編著 『「はじめて学ぶドイツ文学史」』 ミネルヴァ書房 2003年 |
| 参考書 | 使用しない |
| 成績評価の方法及び基準 | レポート(35%)、授業参画度:発言、質問等(35%)、授業コメントなど(30%) |
| オフィスアワー | 授業の後に相談などお受けします。 |