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ドイツ文学史講義2

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令和2年度以降入学者 ドイツ文学史講義2
教員名 渡邊徳明
単位数    2 学年    2 開講区分 文理学部
科目群 ドイツ文学科
学期 後期 履修区分 選択必修
授業形態 対面授業
授業概要 タイトル「近代人の意識とは?ードイツ思想・文学における愛と反省と苦悩」

主に18世紀以降から19世紀前半までのドイツ文学の流れをたどります。ドイツは17世紀前半の三十年戦争で荒廃し、文化が復興するまで実に一世紀かかったとも言われます。西ヨーロッパの中では後進地域となり、中世以来の神聖ローマ帝国の制度の下、各地を諸侯が支配していました。その一方で、キリスト教信仰は内面性の深さや自由の基盤となり、18世紀後半以降の哲学や文学の基盤になっていったとも言えます。帝国も、またそれと表裏をなしていたキリスト教支配も19世紀に入り基盤を失ってゆくとき、人はある意味で自由になったかもしれませんが、神から離れ自律的な個人として生きることへの罪深さや怖れをも感じていきます。魂を離れた肉体の罪深さは、悪魔的欲動として描かれていきます。同時に、そのような罪深さを反省し、抑圧し、更にはその近代的で知的な思考によって、自分自身をメタに眺め、事前に愛の感情に触れることを自己抑制し、結果的に孤高に生きざるを得ない人物も描かれます。基本的に、愛はしばしば失われ悲劇に終わり、逆にそもそも最初から必然的に愛が欠けるが故に、それを追う、悲劇的な自己矛盾も発生します。本講義ではそのような、ドイツ近代の人々の相克について考えていきます。(折に触れ関連する20世紀の映画や思想、小説も扱うことがあります。)
授業のねらい・到達目標 ・文学作品の解釈の仕方を理解できる。
・近代以降のドイツ文学の特徴を理解できる。
・ヨーロッパの思想の流れの中でのドイツ文学の位置づけを考えることができる。

学修から得られた豊かな知識と教養、及び、自己の倫理観に基づいて、ドイツ語圏の言語文化、さらにそこから見えるヨーロッパ文化の様相を説明することができる。(A-1-2)
現代社会におけるドイツ語圏文化、ヨーロッパ文化の役割を理解し、そのことを踏まえて、国際社会が直面している問題を説明することができる。(A-2-2)
この科目は文理学部(学士(文学))のディプロマポリシーDP1、DP2及びカリキュラムポリシーCP1、CP2に対応しています。
授業の形式 講義
授業の方法 プリントおよび教科書『はじめて学ぶドイツ文学史』をベースに学習します。掲載されているドイツ語テクストにも触れます。

課題の提出方法やフィードバック方法については、授業内で説明します。
授業計画
1 ガイダンス 講義のテーマなどについての解説/
【事前学習】教科書『はじめて学ぶドイツ文学史』の該当箇所を読む (1時間)
【事後学習】授業内容と教科書上記部分の関わりを考える (3時間)
【担当教員】渡邊徳明
【授業形態】対面授業
2 人間の有機的な生のイメージ/ ライプニッツ『モナド論』/ デカルト、スピノザにつづく系譜 / 各個人の自律性と世界の共有 / ありのままの人間性についての議論/ カント (+ルソー) / 自然の人間性の追求 / 自然の人間が共有する普遍性 / 理性
【事前学習】教科書『はじめて学ぶドイツ文学史』の該当箇所を読む (1時間)
【事後学習】授業内容と教科書上記部分の関わりを考える (3時間)
【担当教員】渡邊徳明
【授業形態】対面授業
3 古い社会体制と若者の感情との対立/ 若い女性の悲劇 / レッシング『エミリア・ガロッティー』/感性・感情の尊重へ / シュトゥルム・ウント・ドラング /階層社会のほころび/  ゲーテ『若きウェルテルの悩み』 / シラー『群盗』/ シラー『崇高について』
【事前学習】教科書『はじめて学ぶドイツ文学史』の該当箇所を読む (1時間)
【事後学習】授業内容と教科書上記部分の関わりを考える (3時間)
【担当教員】渡邊徳明
【授業形態】対面授業
4 ゲーテ『ヴィルヘルム・マイスターの修行時代』/ 青年の旅 / ドイツの文化についての自覚/ 美しい魂 / ミニョン / 血縁の問題
【事前学習】教科書『はじめて学ぶドイツ文学史』の該当箇所を読む (1時間)
【事後学習】授業内容と教科書上記部分の関わりを考える (3時間)
【担当教員】渡邊徳明
【授業形態】対面授業
5 ノヴァーリス『ハインリヒ・フォン・オフターディンゲン(青い花)』/ 青年の旅 / 中世世界への憧憬
【事前学習】教科書『はじめて学ぶドイツ文学史』の該当箇所を読む (1時間)
【事後学習】授業内容と教科書上記部分の関わりを考える (3時間)
【担当教員】渡邊徳明
【授業形態】対面授業
6 ゲーテ『ファウスト 1部』/ 青年に戻って旅をする / 究極的な理知を極めると / 瞬間性とは何か?
【事前学習】教科書『はじめて学ぶドイツ文学史』の該当箇所を読む (1時間)
【事後学習】授業内容と教科書上記部分の関わりを考える (3時間)
【担当教員】渡邊徳明
【授業形態】対面授業
7 ミニョンについて / グレートヒェンについて/ 森鴎外『舞姫』/ 柴田翔『されどわれらが日々―』
【事前学習】教科書『はじめて学ぶドイツ文学史』の該当箇所を読む (1時間)
【事後学習】授業内容と教科書上記部分の関わりを考える (3時間)
【担当教員】渡邊徳明
【授業形態】対面授業
8 魂とは何か?/ フケー『ウンディーネ』/ デカルト、スピノザを振り返る / 肉体と魂 / 無神論への恐れ
【事前学習】教科書『はじめて学ぶドイツ文学史』の該当箇所を読む (1時間)
【事後学習】授業内容と教科書上記部分の関わりを考える (3時間)
【担当教員】渡邊徳明
【授業形態】対面授業
9 魂を売るとどうなる?/ シャミッソー『影をなくした男』(『ペーター・シュレミール』)/ 悪魔の系譜
【事前学習】教科書『はじめて学ぶドイツ文学史』の該当箇所を読む (1時間)
【事後学習】授業内容と教科書上記部分の関わりを考える (3時間)
【担当教員】渡邊徳明
【授業形態】対面授業
10 無意識のおどろおどろしい世界 / E.T.A. ホフマン『砂男』 / フロイトの「不気味なもの」/ 狂気の元は?
【事前学習】教科書『はじめて学ぶドイツ文学史』の該当箇所を読む (1時間)
【事後学習】授業内容と教科書上記部分の関わりを考える (3時間)
【担当教員】渡邊徳明
【授業形態】対面授業
11 ティーク『金髪のエックベルト』/ ふたたびフロイトに / 夢の世界 / 夜と森 / メルヘン的世界と怪異性
【事前学習】教科書『はじめて学ぶドイツ文学史』の該当箇所を読む (1時間)
【事後学習】授業内容と教科書上記部分の関わりを考える (3時間)
【担当教員】渡邊徳明
【授業形態】対面授業
12 アイヒェンドルフ『のらくら者』/ 旅の文学の系譜 / メッテルニヒ体制の時代 / アルニム、ブレンターノ
【事前学習】教科書『はじめて学ぶドイツ文学史』の該当箇所を読む (1時間)
【事後学習】授業内容と教科書上記部分の関わりを考える (3時間)
【担当教員】渡邊徳明
【授業形態】対面授業
13 ハイネ『ドイツ・冬の旅』/ 旅の文学の系譜 / メッテルニヒ体制の時代 / ジャーナリスティックな文学/ ロマン派論
【事前学習】教科書『はじめて学ぶドイツ文学史』の該当箇所を読む (1時間)
【事後学習】授業内容と教科書上記部分の関わりを考える (3時間)
【担当教員】渡邊徳明
【授業形態】対面授業
14 ゲーテ『ファウスト 2部』/ 若き日の恋と罪 / 瞬間に限りなく近づく微分的な感覚 / 時をかける / 実存主義にちょっと触れる / ふたたび『されどわれらが日々―』
【事前学習】教科書『はじめて学ぶドイツ文学史』の該当箇所を読む (1時間)
【事後学習】授業内容と教科書上記部分の関わりを考える (3時間)
【担当教員】渡邊徳明
【授業形態】対面授業
15 シュトルム『インメンゼー(みずうみ)』 回想の恋/ 枠物語 /なぜ二人は結婚しなかった?/若き日の恋の喪失を悔いる伝統 / 始まる前から終わっている愛?/キルケゴール『反復』(関連作品)/トーマス・マン『トニオ・クレーガー』(関連作品)/恋を妨げる孤独癖と自己完結的反省/今学期のまとめ
【事前学習】教科書『はじめて学ぶドイツ文学史』の該当箇所を読む (1時間)
【事後学習】授業内容と教科書上記部分の関わりを考える (3時間)
【担当教員】渡邊徳明
【授業形態】対面授業
その他
教科書 柴田翔 編著 『『はじめて学ぶドイツ文学史』』 ミネルヴァ書房 2003年
参考書 使用しない
成績評価の方法及び基準 レポート(35%)、授業参画度:発言、質問等(35%)、授業コメント(30%)
オフィスアワー 授業の後に相談などお受けします。

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