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| 令和5年度以降入学者 | 宗教学特殊講義1 | ||||
|---|---|---|---|---|---|
| 教員名 | 合田秀行 | ||||
| 単位数 | 2 | 課程 | 前期課程 | 開講区分 | 文理学部 |
| 科目群 | 哲学専攻 | ||||
| 学期 | 前期 | 履修区分 | 選択必修 | ||
| 授業形態 | 対面授業 |
|---|---|
| 授業概要 | インド思想一般における自我論(アートマン)と仏教思想のそれに対する批判としての無我説(アナートマン)について、文献講読を踏まえつつ解説する。さらに西洋の近世哲学におけるドイツ観念論(カント、フィヒテ、シェリング、ヘーゲル)やイギリス経験論(ロック、バークレー、ヒューム)の自我論の展開との比較思想論的視点からの考察を試みます。自我に対する議論は、古今東西さまざまに取り上げられてきたことを踏まえ、現代的な議論に繋げていければと考えています。テキストとしては、主にインド思想や比較思想に関する分野の碩学である中村元論文、高崎直道論文、勝呂信静論文、そして担当者の恩師である玉城康四郎論文を講読していきます。 |
| 授業のねらい・到達目標 | ・インド思想一般におけるアートマン説と仏教において展開した無我説について、原典を踏まえつつ理解することができる。 ・西洋の近世哲学、とりわけドイツ観念論やイギリス経験論の哲学者たちに見られる自我論などの展開について把握できる。 ・インド思想全般と仏教思想との理解に必須とされるパーリ語・サンスクリット語の基礎的な知識を習得することができる。 |
| 授業の形式 | 講義 |
| 授業の方法 | 担当者が用意する関連文献の輪読・解説を踏まえ、基本的には講義形式で行います。適時、質疑応答・ディスカッションの機会も設けます。講義内容を踏まえて学期末レポートを提出してもらい、評価します。 |
| 授業計画 | |
|---|---|
| 1 |
ガイダンス(授業のテーマや到達目標及び授業方法について説明する。 「自我と無我」について 【事前学習】シラバスを読んで講義の進め方を理解しておくこと。 (2時間) 【事後学習】講義内容を踏まえ、自我論の意図するところを整理しておくこと。 (2時間) |
| 2 |
古ウパニシャッドのアートマン観(1): 『ブリハッド・アーラヌヤカ・ウパニシャッド』Ⅰ・4和訳(高崎直道論考)
【事前学習】予め配布する講読テキストの序論と和訳(pp.147-163)を読み、疑問点などを確認すること。 (2時間) 【事後学習】講読したウパニシャッドのアートマン観を踏まえて、自分なりの見解をまとめる。 (2時間) |
| 3 |
古ウパニシャッドのアートマン観(2): 『ブリハッド・アーラヌヤカ・ウパニシャッド』研究1-2(高崎直道論考)
【事前学習】予め配布する講読テキストのpp.172-182を読み、疑問点などを確認すること。 (2時間) 【事後学習】講読したテキストの内容を踏まえて、「スリシティ」(創造)ポイントを整理し、自分なりにまとめる。 (2時間) |
| 4 |
古ウパニシャッドのアートマン観(3): 『ブリハッド・アーラヌヤカ・ウパニシャッド』研究3-5(高崎直道論考)
【事前学習】予め配布する講読テキストのpp.184-199を読み、疑問点などを確認すること。 (2時間) 【事後学習】講読したテキストの内容を踏まえて、内在我などのポイントを整理し、自分なりにまとめる。 (2時間) |
| 5 |
原始仏教の無我説(1): 非我の考察から我の存在の否定へ(中村元論考)
【事前学習】予め配布する講読テキストのpp.66-80を読み、疑問点などを確認すること。 (2時間) 【事後学習】講読したテキストの内容を踏まえて、パーリ語経典の自我論を整理し、自分なりの見解をまとめる。 (2時間) |
| 6 |
原始仏教の無我説(2): 行動主体の問題・業説との矛盾(中村元論考)
【事前学習】予め配布する講読テキストのpp.83-105を読み、疑問点などを確認すること。 (2時間) 【事後学習】講読したテキストの内容を踏まえて、ウパニシャッド説との相違点を整理し、自分なりの見解をまとめる。 (2時間) |
| 7 |
唯識思想よりみたる業論(1): 唯識説における無我の課題、法無我と仮説(勝呂信静論考)
【事前学習】予め配布する講読テキストのpp.549-562を読み、疑問点などを確認すること。 (2時間) 【事後学習】講読したテキストの内容を踏まえて、唯識説の概要とその無我説を整理し、自分なりの見解をまとめる。 (2時間) |
| 8 |
唯識思想よりみたる業論(2): アーラヤ識と我、如来蔵と大我(勝呂信静論考)
【事前学習】予め配布する講読テキストのpp.562-571を読み、疑問点などを確認すること。 (2時間) 【事後学習】講読したテキストの内容を踏まえて、唯識思想のアーラヤ識説と如来蔵説を整理し、自分なりの見解をまとめる。 (2時間) |
| 9 |
唯識思想よりみたる業論(3): 唯識説と如来蔵思想との交渉、実践的意義(勝呂信静論考)
【事前学習】予め配布する講読テキストのpp.571-581を読み、疑問点などを確認すること。 (2時間) 【事後学習】講読したテキストの内容を踏まえて、唯識説と如来蔵思想の関係と修行からの視点を整理し、自分なりの見解をまとめる。 (2時間) |
| 10 |
自我の比較思想(1): イギリス経験論の自我論の推移(玉城康四郎論考)
【事前学習】予め配布する講読テキストのpp.548-569を読み、疑問点などを確認すること。なおヴァイシェーシカ学派の自我論(pp.550-555)は都合により割愛する (2時間) 【事後学習】講読したテキストの内容を踏まえて、イギリス経験論の自我論を整理し、自分なりの見解をまとめる。 (2時間) |
| 11 |
自我の比較思想(2): 自我の問題性〔カント、ジェームス〕(玉城康四郎論考)
【事前学習】予め配布する講読テキストのpp.569-576を読み、疑問点などを確認すること。 (2時間) 【事後学習】講読したテキストの内容を踏まえて、カントとジェームスの自我説を整理し、自分なりの見解をまとめる。 (2時間) |
| 12 |
自我の比較思想(3): 自我の問題性〔サーンキヤ、唯識、フロイト〕(玉城康四郎論考)
【事前学習】予め配布する講読テキストのpp.576-598を読み、疑問点などを確認すること。 (2時間) 【事後学習】講読したテキストの内容を踏まえて、サーンキヤ、唯識思想、フロイトの諸説を整理し、自分なりの見解をまとめる。 (2時間) |
| 13 |
自我の比較思想(4): 東西思想の共通性〔インド思想と近代西洋思想〕(玉城康四郎論考)
【事前学習】予め配布する講読テキストのpp.601-607を読み、疑問点などを確認すること。 (2時間) 【事後学習】講読したテキストの内容を踏まえて、東西思想の比較の試みを整理し、自分なりの見解をまとめる。 (2時間) |
| 14 |
自我の比較思想(5): 東西思想の相違性〔ウパニシャッド、シャンカラ/デカルト、フィヒテ、シェリング、ヘーゲル〕(玉城康四郎論考)
【事前学習】予め配布する講読テキストのpp.607-623を読み、疑問点などを確認すること。 (2時間) 【事後学習】講読したテキストの内容を踏まえて、東西思想における諸説を整理し、自分なりの見解をまとめる。 (2時間) |
| 15 |
自我の比較思想(6): :現代における展望〔深層心理学・ユング/ヴェーダーンタの近代化・オーロビンド/実存主義・ハイデッガー〕(玉城康四郎論考)
【事前学習】予め配布する講読テキストのpp.627-638を読み、疑問点などを確認すること。 (2時間) 【事後学習】講読したテキストの内容を踏まえて、これまでの考察を踏まえ、現代的な展開について整理し、自分なりの見解をまとめる。 (2時間) |
| その他 | |
|---|---|
| 教科書 | 講読テキストは、担当者がプリントで用意します。 |
| 参考書 | 中村元編 『自我と無我: インド思想と仏教の根本問題』 平楽寺書店 1976年 玉城康四郎 『比較思想論究』 講談社 1985年 授業内で適時指示します。 |
| 成績評価の方法及び基準 | レポート(70%)、授業参画度:質疑応答などでの発言(30%) レポートは講義内容を十分に踏まえて、学期末に総括的な内容(2000字程度)で作成してもらいます。各自の専門分野からの視点から作成してもらっても構いません。提出方法については、授業内で指示します。授業参画度は、輪読・質疑応答・ディスカッションなどに取り組む姿勢で評価します。 |
| オフィスアワー | 講義終了後、2号館12階の研究室で行う。 |