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| 令和5年度以降入学者 | 美学史特殊講義4 | ||||
|---|---|---|---|---|---|
| 教員名 | 高橋陽一郎 | ||||
| 単位数 | 2 | 課程 | 前期課程 | 開講区分 | 文理学部 |
| 科目群 | 哲学専攻 | ||||
| 学期 | 後期 | 履修区分 | 選択必修 | ||
| 授業形態 | 対面授業 |
|---|---|
| 授業概要 | 2026年度の後学期は、前学期に扱ったカント『判断力批判』の影響も大きい、ショーペンハウアー(Arthur Schopenhauer, 1788-1860)の主著『意志と表象としての世界』正編第三部(美学篇)をドイツ語原典で読む。19世紀までのヨーロッパにおいて、藝術は偉大なものと考えられ、じじつ、今も現代人の心を震わせるような幾多の作品が生み出された。本書を読み、基礎的諸概念を学びながら、藝術やそれを解明する哲学(藝術哲学)がともに偉大であろうとした「大きな物語」(リオタール)の時代の精神にふれていただきたい。なお、参加者との相談によっては、テクストや読む箇所の変更がありうる。 |
| 授業のねらい・到達目標 | ショーペンハウアー美学は、彼の哲学体系の一部を成すが、同時にそれら体系の各部分(認識論、存在論、倫理学/宗教哲学(救済論))が混然一体となった教説であるため、受講者はどのような専門領域に携わっていようとも、ここから得るものがあると推測される。授業担当者は、授業において、第36節から丹念にテキストを読みながら、行間に潜む本書のさまざまな意義やメッセージについて示唆を与えることを心掛ける。受講者はそこから、各自の研究分野に有為なヒントを獲得することが可能と思われる。基本的にドイツ語原典でゆっくり講読するため、受講者は日本語の語順や言葉からは掴みにくい「原像」のニュアンスを得ることができる。 |
| 授業の形式 | 講義、演習 |
| 授業の方法 | ①参加者でドイツ語原典をゆっくりと訳読してゆく。もちろん各種の翻訳書を参照いただきたい。毎回次週の予定担当者を決め、予定担当者は担当箇所の内容を要約したり問題を摘出したりする。これに合わせて参加者全員で議論を重ねる。 ②学期末に、授業内容と各自の研究課題をリンクさせた内容のレポートを1500字前後で提出いただく。 |
| 授業計画 | |
|---|---|
| 1 |
ショーペンハウアーの『意志と表象としての世界』の概観解説
【事前学習】哲学史を紐解き、ショーペンハウアー哲学の概要を学んでおく。 (2時間) 【事後学習】授業で配布された資料をもとに、ショーペンハウアーの哲学体系について800字程度でまとめる。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
| 2 |
Die Welt als Wille und Vorstellung, §36.の講読(1):「イデア」について
【事前学習】『意志と表象としての世界』正編の第30節から第35節までを日本語で読んでおく。 (2時間) 【事後学習】ショーペンハウアーの『意志と表象としての世界』の「イデア」論について簡単にまとめる。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
| 3 |
Die Welt als Wille und Vorstellung, §36.の講読(2):「藝術」について
【事前学習】テキストの授業予定箇所を、重要概念(この場合はKunst)や文法を調べながら読む。 (2時間) 【事後学習】テクストに基づき「藝術」一般について600字程度でまとめる。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
| 4 |
Die Welt als Wille und Vorstellung, §36.の講読(3):「観照」と「思慮」について
【事前学習】テキストの授業予定箇所を、重要概念(この場合はKontemplationやBesonnenheit)や文法を調べながら読む。 (2時間) 【事後学習】テクストに基づき「観照」と「思慮」について600字程度でまとめる (2時間) 【授業形態】対面授業 |
| 5 |
Die Welt als Wille und Vorstellung, §36.の講読(4):「知覚の宙づり」について
【事前学習】テキストの授業予定箇所を、単語や文法を調べながら読む。 (2時間) 【事後学習】テクストとクレーリーの議論に基づき「知覚の宙づり」について600字程度でまとめる (2時間) 【授業形態】対面授業 |
| 6 |
Die Welt als Wille und Vorstellung, §36.の講読(5):「狂気」について
【事前学習】テキストの授業予定箇所を、重要概念(この場合はWahnsinn)や文法を調べながら読む。 (2時間) 【事後学習】テクストに基づき「狂気」について600字程度でまとめる (2時間) 【授業形態】対面授業 |
| 7 |
Die Welt als Wille und Vorstellung, §37.の講読:「藝術家」と「藝術作品」について
【事前学習】テキストの授業予定箇所を、重要概念(この場合はKünstlerやKunstwerk)や文法を調べながら読む。 (2時間) 【事後学習】テクストに基づき「藝術家」と「藝術作品」について600字程度でまとめる (2時間) 【授業形態】対面授業 |
| 8 |
Die Welt als Wille und Vorstellung, §38.の講読(1):「純粋認識」と「感情」の関係について
【事前学習】テキストの授業予定箇所を、重要概念(この場合はreines ErkennenやGefühl)や文法を調べながら読む。 (2時間) 【事後学習】テクストに基づき「純粋認識」と「感情」との関係について600字程度でまとめる (2時間) 【授業形態】対面授業 |
| 9 |
Die Welt als Wille und Vorstellung, §38.の講読(2):「純粋認識」と「意欲」の関係について
【事前学習】テキストの授業予定箇所を、重要概念(この場合はWollen)や文法を調べながら読む。 (2時間) 【事後学習】テクストに基づき「純粋認識」と「意欲」との関係について600字程度でまとめる (2時間) 【授業形態】対面授業 |
| 10 |
Die Welt als Wille und Vorstellung, §38.の講読(3):「自然美」について
【事前学習】テキストの授業予定箇所を、重要概念(この場合はschöne Natur)や文法を調べながら読む。 (2時間) 【事後学習】テクストに基づき「自然美」について600字程度でまとめる (2時間) 【担当教員】1 【授業形態】対面授業 |
| 11 |
Die Welt als Wille und Vorstellung, §39.の講読(1):「美」について
【事前学習】テキストの授業予定箇所を、重要概念(この場合はSchönheit)や文法を調べながら読む。 (2時間) 【事後学習】テクストに基づき「美」概念について600字程度でまとめる (2時間) 【担当教員】1 【授業形態】対面授業 |
| 12 |
Die Welt als Wille und Vorstellung, §39.の講読(2):「崇高」について
【事前学習】テキストの授業予定箇所を、重要概念(この場合はdas Erhabene)や文法を調べながら読む。 (2時間) 【事後学習】テクストに基づき「崇高」一般について600字程度でまとめる (2時間) 【授業形態】対面授業 |
| 13 |
Die Welt als Wille und Vorstellung, §39.の講読(3):カント的「崇高」との違い
【事前学習】テキストの授業予定箇所を、カントの崇高論との違いに注意しながら読む。 (2時間) 【事後学習】テクストに基づきカント的崇高とショーペンハウアー的崇高との違いについて600字程度でまとめる (2時間) 【授業形態】対面授業 |
| 14 |
Die Welt als Wille und Vorstellung, §39.の講読(4):「倫理的崇高」について
【事前学習】テキストの授業予定箇所を、第二版との違いや文法に気をつけながら読む。 (2時間) 【事後学習】テクストに基づき「倫理的崇高」について600字程度でまとめる (2時間) 【担当教員】1 【授業形態】対面授業 |
| 15 |
後学期のまとめ―ショーペンハウアーの哲学と美学―
【事前学習】『意志と表象としての世界』第三部の第40節以降を読んでおく。 (2時間) 【事後学習】学期末レポートとして「ショーペンハウアーの哲学と美学」というテーマのレポートを作成する。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
| その他 | |
|---|---|
| 教科書 | ショーペンハウアー(西尾幹二訳) 『意志と表象としての世界Ⅱ (中公クラシックス)』 中公クラシックスの『意志と表象としての世界』はⅠ・Ⅱ・Ⅲの分冊になっており、授業で使用するのはこのうちⅡであるが、Ⅰ、Ⅲも含め全巻揃えておくのが望ましい。ドイツ語原典は講義担当者のほうで準備するが、これも各自で好みの出版社のものを購入しておくと一層好ましい。 |
| 参考書 | 授業中に適宜紹介します。 |
| 成績評価の方法及び基準 | レポート:自分自身の研究と授業内容を結びつけたレポートの作成(50%)、授業参画度:担当箇所の精度やディスカッションへの参加で評価します。(50%) |
| オフィスアワー | 授業後に設けます。 |