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近現代文学基礎研究4

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令和5年度以降入学者 近現代文学基礎研究4
教員名 堀井一摩
単位数    2 課程 前期課程 開講区分 文理学部
科目群 国文学専攻
学期 前期 履修区分 選択必修
授業形態 対面授業
授業の形態 対面授業
授業概要 この授業では、マーク・スティーヴンの『スプラッター映画と資本主義』を理論的支柱としながら、日本現代文学における「暴力」と「資本」の関係性を考えていきます。スティーヴンは同書において、スプラッター映画を単なる残虐趣味ではなく、「資本主義的蓄積という、終わりのない悪夢」への反応として定義しています。彼は特に、スクリーン上の身体破壊の様式が、その時代の経済的矛盾と密接に連動していることを論証しています。

この授業の目的は、この唯物論的映画理論を文学テクストへ応用し、「不変資本(機械・インフラ)」と「可変資本(生きた労働力)」の衝突がいかにして文学的な「痛み」や「傷」として記述されているかを分析することにあります。本書の理論的枠組と映画分析の手つきを言語芸術の分析へと翻訳し、日本社会の「家(うち)」や「企業」の構造的暴力を批評する力を養っていきます。
授業のねらい・到達目標 ①作品分析の方法を身につけることができる。
②論文作成のプロセスを身につけることができる。
③討議を通じて自分の研究を改善できるようになる。
授業の形式 演習
授業の方法 演習形式で進めます。担当者を決めて課題テクストに対する報告とディスカッションを行います。なお、受講生の数によって発表のスケジュールに変更が生じることがあります。

・対面参加が困難な学生については、Canvas LMSのメール機能を用いて、事前に教員に申し出ること。個別事情を勘案し、妥当と判断されれば、課題を課してメールまたはzoomによるフィードバックを行う。

フィードバック方法等については、授業内で指示する。
授業計画
1 ガイダンス:授業の目標、進め方および成績評価の説明、グループと発表担当の決定
【事前学習】教科書を購入し、発表担当作品の候補を決める (2時間)
【事後学習】教科書を読み始める (2時間)
【授業形態】対面授業
2 ゴシック・マルクス主義入門:江戸川乱歩「人間椅子」、葉山嘉樹「セメント樽の中の手紙」を題材に
【事前学習】発表者は資料の作成、その他は課題テクストの熟読 (2時間)
【事後学習】議論をふまえて発表内容を改善する (2時間)
【授業形態】対面授業
3 『スプラッター映画と資本主義』第1章を読む
【事前学習】発表者は資料の作成、その他は課題テクストの熟読 (2時間)
【事後学習】議論をふまえて発表内容を改善する (2時間)
【授業形態】対面授業
4 『スプラッター映画と資本主義』第2章
【事前学習】発表者は資料の作成、その他は課題テクストの熟読 (2時間)
【事後学習】議論をふまえて発表内容を改善する (2時間)
【授業形態】対面授業
5 『スプラッター映画と資本主義』第3章を読む
【事前学習】発表者は資料の作成、その他は課題テクストの熟読 (2時間)
【事後学習】議論をふまえて発表内容を改善する (2時間)
【授業形態】対面授業
6 『スプラッター映画と資本主義』第4章を読む
【事前学習】発表者は資料の作成、その他は課題テクストの熟読 (2時間)
【事後学習】議論をふまえて発表内容を改善する (2時間)
【授業形態】対面授業
7 『スプラッター映画と資本主義』第5章・最終章を読む
【事前学習】発表者は資料の作成、その他は課題テクストの熟読 (2時間)
【事後学習】議論をふまえて発表内容を改善する (2時間)
【授業形態】対面授業
8 鈴木光司「浮遊する水」を読む
【事前学習】課題テクストを再読し、自分の考えをまとめる (2時間)
【事後学習】議論をふまえて発表内容を改善する (2時間)
【授業形態】対面授業
9 桐野夏生『OUT』を読む(1)
【事前学習】発表者は資料の作成、その他は課題テクストの熟読 (2時間)
【事後学習】議論をふまえて発表内容を改善する (2時間)
【授業形態】対面授業
10 桐野夏生『OUT』を読む(2)
【事前学習】発表者は資料の作成、その他は課題テクストの熟読 (2時間)
【事後学習】議論をふまえて発表内容を改善する (2時間)
【授業形態】対面授業
11 小野不由美『残穢』を読む(1)
【事前学習】発表者は資料の作成、その他は課題テクストの熟読 (2時間)
【事後学習】議論をふまえて発表内容を改善する (2時間)
【授業形態】対面授業
12 小野不由美『残穢』を読む(2)
【事前学習】発表者は資料の作成、その他は課題テクストの熟読 (2時間)
【事後学習】議論をふまえて発表内容を改善する (2時間)
【授業形態】対面授業
13 小山田浩子「工場」を読む
【事前学習】発表者は資料の作成、その他は課題テクストの熟読 (2時間)
【事後学習】議論をふまえて発表内容を改善する (2時間)
【授業形態】対面授業
14 澤村伊智『ししりばの家』を読む(1)
【事前学習】発表者は資料の作成、その他は課題テクストの熟読 (2時間)
【事後学習】議論をふまえて発表内容を改善する (2時間)
【授業形態】対面授業
15 澤村伊智『ししりばの家』を読む(2)
【事前学習】レポートの作成 (2時間)
【事後学習】学んだ概念や方法論を卒論にどう活かすか考える (2時間)
【授業形態】対面授業
その他
教科書 マーク・スティーヴン 『スプラッター映画と資本主義—血しぶきホラーの政治経済学』 青土社 2025年
授業で取り上げる作品は古書などを利用して読んでください。
参考書 授業の中で適宜紹介します。
成績評価の方法及び基準 レポート(30%)、授業参画度(70%)
授業参画度は、発表とディスカッションによって評価します。
対面授業に参加できない場合は、オンラインで代用し、対面参加者と同じ基準で平等に評価します。
オフィスアワー 木曜5限、7号館4階の研究室にて。

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