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日本文学史3

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令和元年度以前入学者 日本文学史3
教員名 久米依子
単位数    2 学年 2~4 開講区分 文理学部
科目群 国文学科
学期 前期 履修区分 選択必修
授業の形態 オンデマンド型と課題研究を組み合わせて行う。詳細は第1回授業で提示する。150名程度の受講を予定。
授業概要 明治・大正期の文学の展開について、代表的作家作品や文学思潮の紹介を通して理解を深める。日本文学が誕生した、明治期の動きに始まり、様々な流派の作家によって活性化した大正期文学近代までの流れを確認する。時代の情勢の中で、文学がどのような意味をもったかを振り返りつつ、「文学史」という制度についても考える。近代社会における文学の役割と意義を理解できるようになることを目標にする。
授業のねらい・到達目標 近代日本文学が誕生した、明治期の動向を理解することができるようになる。
近世文学と近代文学の差異を説明することができる。
多様な流派の特性を学び、それぞれの意義を理解することができる。
明治期から大正期までの社会の変動と文学の関係を知り、時代の中での文学の役割・位置を振り返ることができるようになる。
この科目は、文理学部(学士(文学))のディプロマポリシーDP6及びカリキュラムポリシーCP9に対応している。

なお、新カリキュラム(令和2年度以降の入学者)では、この科目は文理学部(学士)のディプロマポリシーDP1,2及びカリキュラムポリシーCP1,2に対応している。
・経験や学修から得られた豊かな知識と教養に基づいて、自己の倫理観をもって、日本文学・日本語学研究、ひいては人文学の役割や、倫理的な課題に向き合うことができる。(A-1-2)
・日本文学・日本語学研究を学びながら、それらと深く関わる世界諸国の歴史や政治,経済,文化,価値観,信条などの現状および相互関係を,自己の世界観をもって説明できる。(A-2-2)
授業の方法 オンデマンドの講義形式で進め、課題を出す。その他、受講者には取り上げた作家のテクストを一つは読んでもらい、レポートを書いてもらう予定。各自で選択した作品を読み、授業を踏まえて特色を指摘すること。その他、配布プリントを読み、自分なりの意見を持つこと、代表的テクストの特性を理解すること、文学史の流れをつかむことが求められる。
授業計画
1 近代社会と日本の文学の関係について概説する。
【事前学習】近代文学についての知識を確認しておく (2時間)
【事後学習】配布プリントの授業箇所を復習しておく (2時間)
2 幕末から明治へ――近代文学の胎動
【事前学習】江戸期文学の知識を確認しておく (2時間)
【事後学習】授業内容を整理し、江戸期と明治期の差を理解する (2時間)
3 欧米文化の衝撃――西欧文学の移入
【事前学習】配布プリントの該当箇所を予習しておく (2時間)
【事後学習】明治文明開化期の文学の様相を理解する (2時間)
4 言文一致と紅露時代
【事前学習】言文一致に関する知識を確認しておく (2時間)
【事後学習】硯友社の意義を理解する (2時間)
5 明治の女性と文学
【事前学習】明治時代の女性の位置を確認しておく (2時間)
【事後学習】明治の女性と文学について整理する (2時間)
6 浪漫主義の主張
【事前学習】配布プリントの該当箇所を予習しておく (2時間)
【事後学習】浪漫主義の主張を理解する (2時間)
7 詩歌の変革
【事前学習】明治期詩歌の知識を確認しておく (2時間)
【事後学習】詩歌改革の多様性を理解する (2時間)
8 自然主義の台頭
【事前学習】自然主義作家の知識を確認しておく (2時間)
【事後学習】自然主義の理論を整理しておく (2時間)
9 夏目漱石という現象
【事前学習】夏目漱石に関する知識を確認しておく (2時間)
【事後学習】夏目漱石の位置を理解する (2時間)
10 白樺派の主張
【事前学習】白樺派の知識を確認しておく (2時間)
【事後学習】大正期の動きを理解する (2時間)
11 耽美派の官能美
【事前学習】耽美派の知識を確認しておく (2時間)
【事後学習】耽美派の特色を整理する (2時間)
12 理知派の方法
【事前学習】配布プリントの該当箇所を予習しておく (2時間)
【事後学習】芥川の作家活動をまとめる (2時間)
13 昭和期への動き
【事前学習】昭和初期の時代の特色を確認しておく (2時間)
【事後学習】時代の流れを理解する (2時間)
14 文学史の流れを総括し問題点を展望
【事前学習】レポートの準備をする (2時間)
【事後学習】明治大正期の文学の流れを整理する (2時間)
15 これまでの復習・解説を行い授業の理解を深める
【事前学習】レポートの仕上げ (2時間)
【事後学習】レポートの反省点を考える (2時間)
その他
教科書 主にプリントを配布する。
参考書 使用しない
成績評価の方法及び基準 レポート(30%)、授業内テスト(40%)、授業参画度(30%)
授業参画度には、アンケートなどの記入を含む。
オフィスアワー 水曜4限、木曜3限、7号館4階久米研究室

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