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特殊研究ゼミナール1

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令和元年度以前入学者 特殊研究ゼミナール1
教員名 宮内淳子
単位数    1 学年    3 開講区分 文理学部
科目群 国文学科
学期 前期 履修区分 必修
授業の形態 オンライン授業(11回)と課題研究(4回)*オンライン授業は会議システムを利用する。この授業で使用するシステムとその使い方については、第一回授業開始までに連絡する。履修者は早めにBlackboardに登録しておくこと。
授業概要 近現代文学作品を読む
授業のねらい・到達目標 来年度の卒業論文の作成を視野に入れて、様々な近現代文学作品を取り上げ、論文執筆に必要となる資料収集、参考文献の援用、論の組み立てなどについての基本的な作品分析を通して実践的に学ぶことをねらいとする。3年生は、主に4年生の卒業論文製作の過程に立ち会いながら、次年度の各自の展開への足掛かりを得ること。
この科目は、文理学部(学士(文学))のディプロマポリシーDP6及びカリキュラムポリシーCP9に対応している。

なお、新カリキュラム(令和2年度以降の入学者)では、この科目は文理学部(学士)のディプロマポリシーDP1,2,3,4,5,6,7,8及びカリキュラムポリシーCP1,2,3,4,5,6,7,8に対応している。
・経験や学修から得られた豊かな知識と教養に基づきつつ,日本文学・日本語学研究の専門性を活用し、自己の倫理観を倫理的な課題に適用することができる。(A-1-3)
・日本文学・日本語学研究の専門性をもって、世界諸国の歴史や政治,経済,文化,価値観,信条などの現状および相互関係を,複数の世界観に立って解釈し説明できる。(A-2-3)
・日本文学・日本語学研究を中心としながら、仮説に基づく課題や問題を提示し,客観的な情報を基に,論理的・批判的に考察できる。(A-3-3)
・日本文学・日本語学研究に関わる問題を分析し,複数の解決策を提示した上で,問題を解決することができる。(A-4-3)
・日本文学・日本語学研究のスキルを活用しながら、責任と役割を担い,新しいことに挑戦することができる。(A-5-3)
・日本文学・日本語学研究の実践的なスキルを活用しながら、さまざまな人々とのコミュニケーションを通じて相互の意思伝達を自由かつ確実に行い,他者との良好な関係を確立することができる。(A-6-3)
・日本文学・日本語学研究の実践的なスキルを活用しながら、集団の活動において,より良い成果を上げるために,指導者として他者と協働し,作業を行うことができる。(A-7-3)
・日本文学・日本語学研究の専門性に基づきながら、学修状況を自己分析し,その成果を評価することができる。(A-8-3)
授業の方法 2回から6回は、廣野由美子『批評理論入門』を用いて文学理論を学ぶ。理論を実践的に使えるようにするために、毎回、簡単な課題を出すので、回答を期日までに提出する。提出と、それに対するフィードバックの確認はBlackboardを通して行う。8回から12回は、4年生が卒論の1部分となる原稿を発表するので、それを読み、担当者を決めてコメントする。あらかじめ、4年生が取り上げる作品を提示するので、3年生はコメント担当者以外も、テキストを読んでおくこと。13回から15回は、文献調査の方法を学び、実践する。4年生の発表を聞きながら、自分の卒論についても考え、取り上げる作家・作品を想定して、実際の文献調査を行い、報告をする。
 全体を通して、Blackboardの掲示板機能を通して、質問や議論の機会を提供し、ゼミ生同士の問題意識の共有や解決に向けての議論の場とする。
 なお、オンライン授業はネットの状況等により配信時間に変化があるかもしれないので、Blackboardでの連絡に注意しておいてほしい。
履修条件 受講を許可された3年生のみ履修可能。それ以外で受講を希望する者は第1回目の授業で申し出ること。
授業計画
1 授業のねらいや方法などに関するガイダンスと、文学理論「ストーリーとプロット」の説明を受け、課題に取り組む。『批評理論入門』の他、『フランケンシュタイン』も用いる。(オンライン授業)
【事前学習】『批評理論入門』の「ストーリーとプロット」を読んでおく。 (2時間)
【事後学習】ゼミの方法を把握したか、確認する。文学理論の課題提出。 (2時間)
2 文学理論「語り手」「焦点化」の説明を受け、課題に取り組む。4年生が原稿発表の題目を提示、その後、発表の順番の決定。(オンライン授業)
【事前学習】『批評理論入門』の「語り手」「焦点化」を読んでおく。文学理論のフィードバックを読んでおく。 (2時間)
【事後学習】4年生の発表のうちコメントしたいものを考えておく。文学理論の課題提出。 (2時間)
3 文学理論「時間」「異化」の説明を受け、課題に取り組む。4年生の発表原稿にコメントする3年生の分担を決める。(オンライン授業)
【事前学習】『批評理論入門』の「時間」「異化」を読んでおく。文学理論のフィードバックを読んでおく。 (2時間)
【事後学習】4年生の発表のコメントに向け、担当する作品を読み始める。文学理論の課題提出。 (2時間)
4 文学理論「間テクスト性」「メタフィクション」の説明を受け、課題に取り組む。(オンライン授業)
【事前学習】『批評理論入門』の「間テクスト性」「メタフィクション」を読んでおく。文学理論のフィードバックを読んでおく。 (2時間)
【事後学習】文学理論の課題提出。 (2時間)
5 文学理論「伝統的批評」「読者反応批評」の説明を受け、課題に取り組む。(オンライン授業)
【事前学習】『批評理論入門』の「伝統的批評」「読者反応批評」を読んでおく。文学理論のフィードバックを読んでおく。 (2時間)
【事後学習】文学理論の課題提出。 (2時間)
6 文学理論「フェミニズム批評」「ジェンダー批評」の説明を受け、課題に取り組む。4年生の発表者A・Bの原稿がBlackboardにアップされるので、確認する。(オンライン授業)
【事前学習】『批評理論入門』の「フェミニズム批評」「ジェンダー批評」を読んでおく。文学理論のフィードバックを読んでおく。 (2時間)
【事後学習】文学理論の課題提出。 (2時間)
7 レポートの書き方の注意。4年生の発表者C・Dの原稿がBlackboardにアップされるので、確認する。(課題研究)
【事前学習】課題文学理論のフィードバックを読んでおく。 (2時間)
【事後学習】レポートの書き方の概要を理解する。 (2時間)
8 4年生A・Bによる発表と担当の3年生A・Bを主とするゼミ生の質疑。4年生の発表者E・Fの原稿がBlackboardにアップされるので確認。(オンライン授業)
【事前学習】A・Bの原稿を熟読してくる。担当の3年生はコメントの準備。 (2時間)
【事後学習】授業内での議論を踏まえて、レポートの書き方を確認。 (2時間)
9 4年生C・Dによる発表と担当の3年生C・Dを主とするゼミ生の質疑。4年生G・Hの原稿がBlackboardにアップされるので確認。(オンライン授業)
【事前学習】C・Dの原稿を熟読してくる。担当の3年生はコメントの準備。 (2時間)
【事後学習】授業内での議論を踏まえて、レポートの書き方を確認。 (2時間)
10 4年生E・Fによる発表と担当の3年生E・Fを主とするゼミ生の質疑。4年生I・Jの原稿がBlackboardにアップされるので確認。(オンライン授業)
【事前学習】E・Fの原稿を熟読してくる。担当の3年生はコメントの準備。 (2時間)
【事後学習】授業内での議論を踏まえて、レポートの書き方を確認。 (2時間)
11 4年生G・Hによる発表と担当の3年生G・Hを主とするゼミ生の質疑。(オンライン授業)
【事前学習】G・Hの原稿を熟読してくる。担当の3年生はコメントの準備。 (2時間)
【事後学習】授業内での議論を踏まえて、レポートの書き方を確認。 (2時間)
12 4年生I・Jによる発表と担当の3年生I・J・Kを主とするゼミ生の質疑(オンライン授業)。
【事前学習】I・Jの原稿を熟読してくる。担当の3年生はコメントの準備。 (2時間)
【事後学習】授業内での議論を踏まえて、レポートの書き方を確認。 (2時間)
13 卒論で取り上げたい作家・作品を仮定して文献調査の方法を確認する。前期の総括に向けたレポート課題の提示。(課題研究)
【事前学習】文献調査を行う作家、作品を決めて来る。 (2時間)
【事後学習】文献調査を行う。レポート執筆に取り組む。 (2時間)
14 文献調査の問題点の報告。(課題研究)
【事前学習】文献調査を行ってみて、どのような問題点があったかまとめておく。 (2時間)
【事後学習】レポート執筆に取り組む。 (2時間)
15 1回から14回の授業内容について振り返るための質問を用意するので、コメントを返す(課題研究)
【事前学習】これまでの発表資料と教科書を見直して来る。 (2時間)
【事後学習】授業内での質疑を踏まえ、各自の理解を深める。 (2時間)
その他
教科書 廣野由美子 『批評理論入門 『フランケンシュタイン』解剖講義 (中公新書)』 中央公論新社 2005年
教科書以外は、受講生が選択するテキストによって、教員がプリントを配布したり、各自購入したりする。
参考書 授業の中で適宜紹介する。
成績評価の方法及び基準 レポート:授業で学んだことについてまとめる(課題を出す)と文献調査(50%)、授業参画度:文学理論の課題提出状況と、4年生の発表のコメント等から評価を行う。(50%)
オフィスアワー Blackboardを通して質問に回答する。文学理論の課題や4年生発表のコメントの作成等、やり取りする機会は多いので、その時を利用してもよい。

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