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英語コーパス演習1

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令和元年度以前入学者 英語コーパス演習1
教員名 塚本聡
単位数    1 学年    3 開講区分 文理学部
科目群 英文学科
学期 前期 履修区分 選択必修
授業の形態 集中講義(一部BlackboardによるPowerPoint資料配布・課題実践)
(CHIPSでの履修登録に加え)初回授業時までにBlackboardでこの科目の登録をしておくこと。
授業概要 コンピュータを利用した言語研究、計量言語学の方法論を実習する。
授業のねらい・到達目標 現在、キーワードは2つのC(Corpus & Collocation)といわるように、多くの辞典では、コーパス利用が謳われている。また、インターネット上には、そのページ自身を含めて電子化された文字データが多数存在している。これらのデータを利用し、以下の点を実習する。
電子データであるコーパスやデータを活用することができる。
コーパス言語学の特徴やその分析手法を実践することができる。
客観的な分析の基礎となる計量分析について実践することができる。

この科目は文理学部(学士(文学))のディプロマポリシーDP3、DP4、DP5、及び、カリキュラムポリシーCP3、CP4、CP5、に対応している。
授業の方法 PCを利用した演習・実習形式。各段階ごとにレポート課題が課される(添削後返却)。
第3回目まではオンデマンド型授業を実施する。1回の授業では複数回に分けて課題が設定され、その都度提出すること。
4回目以降は集中講義として教室で行われる。
履修条件 コンピュータ・情報リテラシーを履修し、文理学部のコンピュータ使用アカウントを有すること。
授業計画
1 コーパス言語学で明らかにできることを理解する。(オンデマンド授業)
コーパス言語学固有の特徴を理解する。
【事前学習】シラバスを確認し、授業の全体像をとらえておくこと。 (0.5時間)
【事後学習】紹介事例を基に各自可能な研究分野を調査すること。 (0.5時間)
2 コーパスの定義を確認し、実例にに触れる。(オンデマンド授業)
【事前学習】p. 3-4,21-25を読み、定義を事前に確認しておくこと。 (0.5時間)
【事後学習】言及されなかったコーパスを実際に確認すること。 (0.5時間)
3 コーパスデザインについて学ぶ。(オンデマンド授業)
【事前学習】p. 34-44を読み、実例を確認しておくこと。 (0.5時間)
【事後学習】多様なデザインのコーパス、コーディング方法の実際例を観察すること。 (0.5時間)
4 検索ソフトウエアダウンロードおよびその使用。
【事前学習】コーパスに利用可能なソフトウェアについて確認しておくこと。 (0.5時間)
【事後学習】実際にダウロードしたソフトウェアを使用し、その使用方法に習熟しておくこと。 (0.5時間)
5 単語リスト作成する。Type-Token Ratioを理解する。(A-3-2)
【事前学習】第4回で使用したソフトウェアの使用方法を確認しておくこと。 (0.5時間)
【事後学習】各自データをダウンロードし、各種テキストの単語リスト作成およびType-Token Ratioを算出しておくこと。 (1時間)
6 大規模コーパスの構成・使用方法について学ぶ。そのテキストカテゴリー(レジスター)の特質・差異について理解する。(A-3-2)
【事前学習】第2・3回に学習したコーパスの定義、デザインについて確認しておくこと。 (0.5時間)
【事後学習】異なるレジスターから単語リスト作成、Type-Token Ratioなどを算出しておくこと。 (1時間)
7 コンコーダンス作成およびその利用方法について学ぶ。
Excelを使用したデータの集計方法を学ぶ。
【事前学習】Excelおよびコーパス検索ソフトウェアの使用方法について確認しておくこと。 (0.5時間)
【事後学習】実習例以外のコンコーダンスを作成作成し、観察しておくこと。 (1時間)
8 コロケーションが示す特質、MI-score, t-scoreが持つ意味を理解する。(A-3-2)
【事前学習】Excelの演算、関数の使い方、およびコーパス検索ソフトウェアの使用方法について確認しておくこと。 (0.5時間)
【事後学習】実習例以外のコロケーションを探し、MI-score, t-scoreを計算しておくこと。 (1時間)
9 コンコーダンスラインから意味を読み取ることを実習し、理解する。(A-4-2)
【事前学習】第6回コロケーションの定義を確認し、実例を観察を復習しておくこと。 (0.5時間)
【事後学習】各自、コロケーションに表れやすい言語表現を観察すること。 (1時間)
10 コンコーダンスとコロケーションを組み合わせた活用例を学ぶ。(A-3-2)
【事前学習】第7回~9回の概念の理解、操作方法を確認しておくこと。 (0.5時間)
【事後学習】実習例以外を各自観察し、まとめておくこと。 (1時間)
11 映画コーパスを編纂する:作成に必要なデザインを設定する。(A-5-3)
【事前学習】テキスト処理に便利なソフトウェアについて調べておくこと。 (0.5時間)
【事後学習】エディターの使用法に習熟しておくこと。 (0.5時間)
12 映画コーパスを編纂する:正規表現を学ぶ。
【事前学習】第11回で使用したエディターの使用法を確認しておくこと。 (0.5時間)
【事後学習】様々なパターンの正規表現を実際に使用しておくこと。 (0.5時間)
13 映画コーパスを活用する。
映画コーパスのセクション(セリフ、ト書き、情景描写)で異なる言語使用を観察する。(A-3-2)
【事前学習】第12回までに作成した映画コーパスが利用可能となるよう準備しておくこと。 (0.5時間)
【事後学習】映画コーパスを利用した言語研究を実践しておくこと。 (1時間)
14 CNN Newsのコーパスを作成する。(A-5-3)
【事前学習】コーパスを利用した言語研究事例を調べておくこと。 (1時間)
【事後学習】各自、研究課題を設定し、コーパスを利用して事例研究を行っておくこと。 (1時間)
15 まとめ:コーパスの定義、ソフトウェアの使用方法を確認し、実際の言語研究に利用できるの力を培う。(オンデマンド授業)
【事前学習】コーパス言語学の特質を理解しておくこと。 (0.5時間)
【事後学習】コーパス言語学の利点を生かした言語研究を行うこと。 (1時間)
その他
教科書 齊藤俊雄 他 『改訂新版 英語コーパス言語学-基礎と実践』 研究社 2005年
参考書 石川 慎一郎 『ベーシックコーパス言語学』 ひつじ書房 2012年 第1版
成績評価の方法及び基準 レポート:レポートは、授業時5~13回の課題レポート及び期末のレポートにより評価(70%)、授業参画度:授業参画度は、指名時の発表、ディスカッション等により評価(30%)
オフィスアワー 月・火 12:20~13:00 研究室

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