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保健医療サービス論

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令和3年度以降入学者 保健医療サービス論
令和2年度以前入学者 保健医療サービス論
教員名 上之園佳子
単位数    2 学年    2 開講区分 文理学部
科目群 社会福祉学科
学期 後期 履修区分 選択
授業の形態 対⾯授業(⼀部Zoom によるオンライン授業)

Blackboard ID :20223968
授業概要 保健医療と福祉の制度の体系と実践、現状と課題を明らかにし、地域包括ケアシステムでの保健医療制度の動向と包括的な支援のための福祉との連携・協働(チームケア)のについて講義を行う。
授業のねらい・到達目標 ・社会福祉・ソーシャルワーク実践に関連する保健医療の動向について説明できる。
・保健医療にかかわる政策、制度、サービスについて体系的に説明できる。
・保健医療に関わる専門職の役割と連携や協働(チームケア)について説明できる。
・地域包括ケアシステムで保健医療と介護・福祉の連携体制を説明することができる。
・医療ソーシャルワーカーの役割と、保健医療関連職種との連携や協働について説明することができる。
・保健医療と福祉の課題を持つ人に対する、包括的な支援について理解し応用することができる。


この科目は文理学部(学士(社会福祉学))のディプロマポリシーDP1及びカリキュラムポリシーCP2に対応する。
なお、新カリキュラム(令和2年度以降の入学者)では、この科目は文理学部(学士(社会福祉学))のディプロマポリシー DP4,5,6及びカリキュラムポリシー CP4,5,6に対応している。
・社会や身近な環境に存在する福祉課題を発見し、専門的知識に基づいて説明することができる(A-4-2)。
・新しい問題に取り組む意識を持ち、そのために必要な情報を収集することができる(A-5-2)。
・さまざまな人々とコミュニケーションを取り、専門的知識について議論することができる(A-6-3)。
授業の方法 授業の形式:【講義,演習(グループワーク)】
授業は、講義のみのときと、講義と演習を組み合わせておこなう2様式で実施する。
厚生労働省等の公刊行物・資料での保健医療に関する基本事項、理論、医療法に基づく臨床実践についてPPT教材等を活用しての講義とする。
演習を組み合わせることで、医療制度の現状と課題、諸外国の保健医療の実態についてグループワーク討論を通じて主体的に調べ情報を分析、意見交換することで多角的な視点から考えレポートにまとめるという体験型学習とする。

授業では、Blackboardを通じて教材(パワーポイント)資料配信、また事前・事後学習(リアクションペーパー等)質疑を課題提出にておこなう。質疑、⼩テスト・リアクションペーパー、レポートについては,それぞれ翌週授業にて解説・全体講評を⾏う。

〇対⾯授業に参加できない場合,Zoomで参加し,Blackboard に配信する事前・事後課題を提出する。
*Zoom での参加を認める要件:⽇本に⼊国できない留学⽣,遠⽅に居住している学⽣、対面授業に参加できない理由が妥当であると許可した学生
授業計画
1 ガイダンスと医療法:保健医療と福祉の概要と目的の解説、医療法と地域保健法、国際的な健康の定義について(A-4-2)【対面授業:講義】
【事前学習】保健医療サービス論のシラバスを確認しておくこと。 (2時間)
【事後学習】健康の定義を整理しノートしておくこと。 (2時間)
2 保健医療の概要と動向:保健医療の基礎知識と高齢化社会と疾病の構造変化、医療費の増加等保健医療に係る社会変化、医療法と医療保険制度の動向について(A-4-2)【対面授業:講義】
【事前学習】保健医療に影響を与える社会の変化について調べておくこと。事前に調べておくこと。 (2時間)
【事後学習】医療制度の概要からみえる動向について箇条書きでまとめておくこと。 (2時間)
3 日本の医療制度の特色:諸外国の医療と日本医療制度の特色と課題について(A-4-2)【対面授業:講義,演習(グループワーク)】
【事前学習】身近な医療の受診体験、診療報酬明細書等を確認しておくこと。 (1時間)
【事後学習】日本に医療制度の特色と課題を整理し、ノートしておくこと。ておくこと。 (3時間)
4 日本の医療制度の課題:精神病院の歴史を題材に社会的入院の現状と課題と医療の地域移行の動向について(A-5-2)【対面授業:講義,演習(グループワーク)】
【事前学習】社会的入院について調べておくこと。 (1時間)
【事後学習】社会的入院の要因と課題解決について整理しておくこと。 (3時間)
5 保健医療に係る政策・制度の概要: 病院の分類(特定機能病院、地域医療支援病院等)、病床機能分化の目的と役割・機能と地域包括ケアシステムへの動向について(A-4-2)【Zoomオンライン授業】
【事前学習】日本の医療制度の課題を確認しておくこと。 (2時間)
【事後学習】病院完結型医療から地域医療への動向について整理しておくこと。 (2時間)
6 保健医療に係る倫理:医療倫理の4原則、患者の権利、医療に関して患者が主体的に選択をするためのインフォームドコンセントについて(A-6-3)【対面授業:講義,演習(事例研究・グループワーク)】
緩和ケアでの場面で、自己決定権の尊重、意思決定支援、アドバンスケアプランニン、家族支援についてグループワークで議論し理解を深める。
【事前学習】インフォームドコンセントについてこれまで学んだことを確認しておくこと。 (1時間)
【事後学習】患者・家族の意思決定支援での関連多職種の連携について整理しておくこと。 (3時間)
7 保健医療領域における多分野専門職種の役割と連携・協働について(A-5-2)【対面授業:講義,演習(グループワーク)】
【事前学習】保健医療専門職の職種と役割について確認しておくこと。 (2時間)
【事後学習】医療職との医療ソーシャルワーカーの連携・協働について整理しておくこと。 (2時間)
8 保健医療領域における福祉的支援の実際:医療ソーシャルワーカーの役割と機能、多職種連携・協働について(A-5-2)【対面授業:講義(ゲストスピーカー)】
【事前学習】医療ソーシャルワーカーの業務指針について事前に確認しておくこと。 (2時間)
【事後学習】医療ソーシャルワーカーの役割と倫理について整理しておくこと。 (2時間)
9 保健医療の多機関、多職種との連携・協働:退院支援での院内専門職連携と地域医療連携(病診連携、病病連携)、地域包括ケアシステムでの連携について(A-6-3)【対面授業:講義,事例研究演習(グループワーク)】
退院支援の場面を設定し、患者・家族、多機関・多職種との連携と協働についてグループワークとロールプレイでの発表をする。
【事前学習】退院支援にかかわる専門職について確認しておくこと。 (2時間)
【事後学習】退院支援プロセスでの連携・協働とMSWの役割を整理しまとめておくこと。 (2時間)
10 診療報酬制度の概要:診療報酬の体系とその変遷から医療制度の課題と医療改革の動向について
診療報酬での保健医療と福祉の連携・協働の強化体制について(A-4-2)【Zoomオンライン授業】
【事前学習】病院での診療報酬、自己負担について確認しておくこと。 (2時間)
【事後学習】診療報酬と医療制度改革の方向性を整理しておくこと。 (2時間)
11 地域医療と在宅医療の概要:地域医療の指針、医療計画(5疾病・5事業)、在宅医療対策と動向について(A-5-2)【対面授業:講義】
【事前学習】保健医療対策、5疾病について他授業での学びを確認しておくこと。 (2時間)
【事後学習】地域での医療と介護、保健と介護予防の統合的な連携・協働体制について整理しておくこと。 (2時間)
12 保健(公衆衛生)と地域保健:地域保健、母子保健、学校保健、産業保健、精神保健をになう保健所、保健福祉センター、職場・学校の保健室の役割について
地域包括ケアシステムでの保健医療と介護・福祉の連携について(A-5-2)【対面授業:講義】
【事前学習】学校保健(保健室)について体験も含め確認しておくこと。 (1時間)
【事後学習】地域保健について整理してまとめておくこと。 (3時間)
13 地域保健と母子保健:母子と家族の健康を守る母子保健、母子健康手帳による妊娠から産後ケア、子育て支援などの継続ケアと保健医療と福祉からの出生前診断、児童虐待防止について(A-6-3)【対面授業:講義,事例研究演習(グループワーク)】
【事前学習】自分の母子健康手帳を確認しておくこと。 (2時間)
【事後学習】母子保健での継続ケアでの社会福祉士の役割について整理しておくこと。 (2時間)
14 保健医療サービスのまとめ:保健医療サービスに関連する用語と日本の医療制度の特色と課題、地域包括ケアシステムでの保健医療と介護・福祉の連携での社会福祉士の役割について(A-4-2)【対面授業:講義・試験】
【事前学習】地域包括支援センターと医療機関の連携について確認をしておく。 (2時間)
【事後学習】地域医療推進のために地域社会資源との連携・協働体制について整理しておくこと。 (2時間)
15 保健医療と福祉のまとめ:保健医療制度の体系と課題への対策動向を理解し、地域包括ケアシステムでの保健医療と福祉の包括的な支援のための連携・協働(チームケア)について(A-5-2)【対面授業:講義】
【事前学習】これまでの授業内容をまとめ、確認しておくこと。 (2時間)
【事後学習】保健医療の体系と保健医療を必要な人への支援について整理しておくこと。とめておくこと。 (2時間)
その他
教科書 無し
参考書 授業で適宜厚生労働省等の刊行物、公的文書と参考図書について紹介する。
成績評価の方法及び基準 試験(30%)、レポート:20(20%)、授業内テスト:30(30%)、授業参画度:20(20%)
(1)試験・レポートは、総括としての授業内試験・課題レポート提出をもって総合的に評価する。
(2)授業内テストは、リアクションパーパー・課題提出を評価する。
(3)授業参画度とは、授業でのグループワーク・発表等の参加状況を評価する。
〇対⾯授業に参加できない場合,Zoomで参加し,Blackboard に配信する事前・事後課題を提出する。
*Zoom での参加を認める要件:⽇本に⼊国できない留学⽣,遠⽅に居住している学⽣、対面授業に参加できない理由が妥当であると許可した学生
オフィスアワー 初回授業後に、日程・時間など相談し設定をする。また、メールやBlackboardを用いて質疑応答する。
備考 授業で次回テーマについて事前学習としての課題を提示する。社会福祉士国家試験科目でもあるため積極的に関連科目(医学知識、社会保障論など)の復習をすること。

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