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令和2年度以降入学者 | ゼミナール1 | ||||
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教員名 | 太田由加里 | ||||
単位数 | 1 | 学年 | 3 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | 社会福祉学科 | ||||
学期 | 前期 | 履修区分 | 必修 |
授業の形態 | 対面授業 BlackboardコースID:20221043 |
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授業概要 | 人間の一生において、特に胎児・乳幼児期から成人するまでの子どもの福祉課題に焦点をあてる。広く社会構造の中で、子ども・家族・地域をとらえ、社会福祉の専門職のみならず、市民の一人として求められる役割と機能、援助について社会福祉の視点から省察を深める。具体的には、近年増加する児童虐待やいじめ、不登校、ひとり親の生活上の困難、障害児の療育、社会的養護、それらにかかわる子どもの貧困などである。それらの事象から、社会的存在としての子どもを理解し、家族の生活上の困難を把握、地域で解決するための方法について考える。さらに北欧の福祉国家であるフィンランドの子どもに関する考え方や支援の在り方を参考に日本の現状についても考えていく。 |
授業のねらい・到達目標 | ゼミで取り組む内容は、一人ひとりが興味と関心を持つテーマを決め、そのテーマに熱意を持って相対し、それに関する現状や問題解決の道筋を探ることである。さらにすでに積み重ねられている先行研究の知見を調べ、それらを理解することができるようになる。これは社会に出て働くとき、あるいは様々な困難に遭遇したとき、生きていく過程で力となる真理の探究ともいえるプロセスである。大学での学び、ゼミでの学びは、受講者の「生きる力、真理を探究する力」を養うことを目標とし、自身の研究課題について具体的に説明することができる。 この科目は文理学部(学士(社会福祉学))のディプロマポリシーDP3、4、5、6、及びカリキュラムポリシーCP3、4、5、6に対応しています。 ・既存の知識にとらわれることなく、物事を論理的・批判的に説明することができる。(A-3ー2) ・社会や身近な環境に存在する福祉課題を発見し、専門的知識に基づいて説明することができる。(A-4-2) ・新しい問題に取り組む意識を持ち、そのために必要な情報を収集することができる。(A-5-2) ・周りの人々とコミュニケーションを取り、専門的知識について正しく説明することができる。(A-6-2) |
授業の方法 | 授業の形式【ゼミ】 受講者の身近な関心や実践事例から各自のテーマに関する最新の文献や報告書、新聞記事などを教材に同時双方向型授業、一部対面授業と課題研究を組み合わせて展開する。それらの理解を深めるためのフィールドワーク(児童福祉施設、子ども食堂、児童館、青少年交流センター、フリースペースなど)や聴き取り調査などを通して、自分の考えを発信する力を養う。具体的な事例を基にした実践の検討から実践を研究対象とするために必要な理論についても学ぶ。 本授業の事前・事後学習は、各2時間の学習を目安とします。 課題の提出方法、フィードバック方法等については、授業開始時に提示する。 学部の定めるやむを得ない理由により対面授業への出席ができない場合は、Zoomの出席を認める。 |
授業計画 | |
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1 |
ガイダンス-ゼミの概要・授業のねらい・到達目標及び授業の方法について(A-1)【対面型】
【事前学習】シラバスを事前に読んで授業全体の流れを理解すること (2時間) 【事後学習】ゼミの概要などを振り返り確認すること (2時間) |
2 |
ゼミの内容と4年生までの計画・留意点(A-1)【対面型】
【事前学習】自分が希望するゼミの内容について明確にしておくこと (2時間) 【事後学習】4年生までの計画について考えること (2時間) |
3 |
社会福祉を研究対象とするために学ぶこと1-社会福祉関連のニュースの傾向(A-5)【対面型】
【事前学習】自身が興味と関心のあることを考えておくこと (2時間) 【事後学習】社会福祉関連のニュースのなかで自分が興味のあることを把握する (2時間) |
4 |
社会福祉を研究対象とするために学ぶこと2-社会福祉関連の雑誌や書籍を知る(A-5)【対面型】
【事前学習】図書館や学科図書室など学内の資料の場所をおさえておくこと (2時間) 【事後学習】自身で図書館や学科図書室に出向き、関連の雑誌や書籍を確認すること (2時間) |
5 |
社会福祉を研究対象とするために学ぶこと3-関心のあるテーマについて報告する(A-6)【対面型】
【事前学習】報告のための準備を行うこと (2時間) 【事後学習】報告後、これからの計画を立案すること (2時間) |
6 |
社会福祉を研究対象とするために学ぶこと4-研究方法(量的調査)(A-5)【対面型】
【事前学習】事前に社会福祉に関する研究方法を調べておくこと (2時間) 【事後学習】研究方法について自分で説明できるようになること (2時間) |
7 |
社会福祉を研究対象とするために学ぶこと5-研究方法(質的調査①)(A-5)【対面型】
【事前学習】研究方法、特に質的調査方法について調べておくこと (2時間) 【事後学習】質的調査について理解を深めるために配布した資料を読むこと (2時間) |
8 |
社会福祉を研究対象とするために学ぶこと6-研究方法(質的調査②)(A-5)【対面型】
【事前学習】他の質的調査を調べておくこと (2時間) 【事後学習】自身がどのような研究方法を用いるかを考えてみること(A-5-2) (2時間) |
9 |
フィールドワークの実際について(A-6)【対面型】
【事前学習】フィールドワークの領域について調べておくこと (2時間) 【事後学習】実際に出向いたフィールドワークについてノートに整理しておくこと (2時間) |
10 |
フィールドワーク2-地域における子ども食堂(A-6)【対面型】
【事前学習】子ども食堂などフィールドワーク先について調べておくこと (2時間) 【事後学習】調査結果についてノートやカードに整理すること(A-4-1) (2時間) |
11 |
フィールドワーク3-フリースペースや適応指導教室(A-6)【対面型】
【事前学習】フリースペースや適応指導教室などについて調べておくこと (2時間) 【事後学習】フリースペースや適応指導教室などについて学んだことをノートに整理しておくこと (2時間) |
12 |
子どもを取り巻く地域の社会資源について(A-6)【対面型】
【事前学習】子どもを取り巻く地域の社会資源について調べること (2時間) 【事後学習】その内容をノートにまとめて質問や感想などの事前準備をしておくこと (2時間) |
13 |
子どもを取り巻く地域の社会資源の連携について(A-5)【対面型】
【事前学習】子どもを取り巻く地域の社会資源とその連携について調べること (2時間) 【事後学習】講義内容を把握し、省察することで、ノートにまとめておくこと (2時間) |
14 |
今後のゼミの学びと卒論準備に向けて(A-5)【対面型】
【事前学習】夏期休暇の計画を立てる (2時間) 【事後学習】夏期休暇のゼミに関する計画を立案することで卒論準備を進める (2時間) |
15 |
自身の研究課題の設定とこれからの計画について報告(A-5)【対面型】
【事前学習】研究課題について報告ができるように準備する (2時間) 【事後学習】夏期期間中の課題を確認する (2時間) |
16 |
後期ガイダンスー授業のねらい・到達目標及び授業の方法について(A-1)【対面型】
【事前学習】シラバスを事前に読んでおくこと (2時間) 【事後学習】ゼミの概要などを振り返り確認すること (2時間) |
17 |
前期に課した課題についての報告・討議1-ゼミ内で順番で報告する①研究計画(A-5)【対面型】
【事前学習】報告のための準備を行うこと (2時間) 【事後学習】報告後、これからの計画を立案すること (2時間) |
18 |
課題についての報告・討議2-ゼミ内で順番で報告する②研究目的(A-3)【対面型】
【事前学習】報告のための準備を行うこと (2時間) 【事後学習】報告後、これからの計画を立案すること (2時間) |
19 |
課題についての報告・討議3-ゼミ内で順番に報告する③研究方法(A-3)【対面型】
【事前学習】報告のための準備を行うこと (2時間) 【事後学習】報告後、これからの計画を立案すること (2時間) |
20 |
課題報告を踏まえ、今後の研究計画を立案する1-題目の設定など(A-5)【対面型】
【事前学習】事前に研究計画案を作成する (2時間) 【事後学習】自身の案を振り返り、加筆修正を行う (2時間) |
21 |
課題報告を踏まえ、今後の研究計画を立案する2-問題の社会的背景など(A-5)【対面型】
【事前学習】題目が決まったら、題目の社会的背景などについて調べておく (2時間) 【事後学習】他学生の報告も聞き、自身の研究について振り返る (2時間) |
22 |
課題報告を踏まえ、今後の研究計画を立案する3-研究目的など(A-5)【対面型】
【事前学習】事前に研究目的を文章化してみる (2時間) 【事後学習】自身の研究目的案を振り返り、加筆修正を行う (2時間) |
23 |
課題報告を踏まえ、今後の研究計画を立案する4-研究方法など(A-4)【対面型】
【事前学習】前期で学んだ研究方法を振り返る (2時間) 【事後学習】研究方法を自身の論文に記載してみる (2時間) |
24 |
課題報告を踏まえ、今後の研究計画を立案する5-先行研究の把握①(A-4)【対面型】
【事前学習】前期で学んだ先行研究の検索方法を振り返る (2時間) 【事後学習】先行研究文献をノートに整理してみる (2時間) |
25 |
課題報告を踏まえ、今後の研究計画を立案する6-先行研究の把握②(A-4)【対面型】
【事前学習】前期で学んだ先行研究の検索方法を振り返る (2時間) 【事後学習】先行研究文献をノートに整理してみる (2時間) |
26 |
課題報告を踏まえ、今後の研究計画を立案する7-先行研究の把握②(A-5)【対面型】
【事前学習】前期で学んだ先行研究の検索方法を振り返る (2時間) 【事後学習】先行研究文献をノートに整理してみる (2時間) |
27 |
先行研究を踏まえて自身の論文におけるオリジナリティを考える(A-5)【対面型】
【事前学習】他学生の報告も聞いて、自分のオリジナリティを考えてみる (2時間) 【事後学習】自分のオリジナリティについてノートにまとめてみる (2時間) |
28 |
卒業論文作成に向けての報告①(A-5)【対面型】
【事前学習】報告に向けてレジュメなどの準備を行う (2時間) 【事後学習】質問などを考えてノートに整理しておくこと (2時間) |
29 |
卒業論文作成に向けての報告②(A-6)【対面型】
【事前学習】報告に向けてレジュメなどの準備を行う (2時間) 【事後学習】他のゼミ生の報告を聴いて振り返り記録しておくこと (2時間) |
30 |
卒業論文に向けての報告③-1年間のゼミでの学びを通して(A-6)【対面型】
【事前学習】プレゼンテーションなど報告の準備を行う (2時間) 【事後学習】報告内容やプレゼンテーションの内容について省察すること (2時間) |
その他 | |
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教科書 | 特に使用しない |
参考書 | テス・リッジ著、中村好孝・松田洋介訳、渡辺雅男監訳 『子どもの貧困と社会的排除』 桜井書店 2010年 太田由加里 『子どもを虐待死から守るために-妊婦健診・乳幼児健診未受診者から見えること』 ドメス出版 2011年 生田久美子・安村清美 『「子ども人間学」という思想と実践』 北樹出版 2020年 授業時に適宜紹介をする。 |
成績評価の方法及び基準 | レポート:卒業研究に向けての文献レビューと研究課題のレポート作成(70%)、授業参画度:報告やディスカッションなどを合わせて評価する(30%) 学部の定めるやむを得ない理由により対面授業への出席ができない場合は、Zoomの出席を認める。 対面授業に出席できなかった場合は、録画授業を視聴しての課題レポート提出を求める。 |
オフィスアワー | 金曜日12:15-13:00、連絡先については授業開始時に伝える。 |