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令和2年度以降入学者 | 外国考古学概説1 | ||||
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教員名 | 小泉龍人 | ||||
単位数 | 2 | 学年 | 1~4 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | 史学科 | ||||
学期 | 前期 | 履修区分 | 選択必修 |
授業形態 | 対面授業(一部遠隔授業) |
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Canvas LMSコースID・コース名称 | B021020S7 2024外国考古学概説1(小泉龍人・前・火2) |
授業概要 | 本授業はオリエントのなかでもメソポタミアを中心とする西アジア地域の考古学を主題としている。西アジアでは約1万年前までに農耕が始まり、その後まもなく牧畜も起こり、やがて5千年以上も前に世界最古級の都市が誕生し、絵文字的な記号が発明された。シュメール都市国家の競合段階を経て、領域国家のアッカド王朝出現までに楔形文字が完成し、銀の貨幣も開発された。そして中央集権国家のウル第3王朝で度量衡が完成し、バビロン第1王朝にてハンムラビ法典が制定された。西アジアはつねに世界をリードしてきた人類史の宝庫となっているため、危険を承知の上で世界中の研究者が西アジア周辺のオリエントで考古学調査に取り組んでいる。本授業では、講師のシリア、エジプト、トルコ、イラクにおける考古学調査の経験をもとに、発掘調査の成果などを反映していく。 |
授業のねらい・到達目標 | <ねらい> ・古代オリエントに関する基礎的な用語・知識を身に付ける。 ・西アジアにおける人類拡散以降の先史時代の流れを考古学的に理解する。 ・海外におけるフィールド調査等の現状を習得する。 <到達目標> ・メソポタミア周辺での都市や国家の出現に至る通史について適切に説明できる。 ・国際的な活動の意義について自分なりに思慮できる。 <ディプロマポリシー> ・学修から得られた豊かな知識と教養に基づいて、人文学・歴史学の役割を説明できる(A-1-1)。 ・世界の歴史や国際社会が直面している問題を理解し,現代社会における人文学・歴史学の役割を説明できる(A-2-1)。 ※この科目は文理学部(学士(文学))のDP1,2及びCPの1,2に対応しています。 |
授業の形式 | 講義 |
授業の方法 | ①a 原則として対面授業とし(通信環境に支障がなければZoomにてオンライン中継・録画)、数回遠隔(同時双方向型)授業も実施する(第14回・15回を予定しているが、変更もあり得る)。 ①b 特別な事情(新型コロナウイルスなどの指定感染症に罹患あるいは濃厚接触)により対面参加が困難な場合、事前に教員に相談の上で許可をもらい、Zoomにてオンライン参加あるいは授業録画をオンデマンド視聴できる。 ①c オンライン参加あるいはオンデマンド視聴いずれの場合も、当該回の掲示板フォーラムへ授業内容についてのコメント(感想・質問含む)投稿をもって出席扱いとする。許可を受けずにオンライン参加したり、フォーラムへ有意なコメントを投稿しなかった場合、原則として減点対象とする。 ③ 授業前日までに、Canvas LMSの教材にアップロードされた当該回の授業レジュメ等をダウンロードして内容を確認しておく。 ④ 授業中、講師の補足する説明をレジュメやノート類に書き込み、講師より質問されたら回答する。 ⑤ 授業後、感想・質問等があればCanvas LMS当該回の掲示版フォーラムに投稿する(次回授業までにフィードバック予定)。 |
授業計画 | |
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1 |
授業内容・目標、対象地域・時代の概説、アンケート記入
【事前学習】シラバスを事前に確認し、授業全体の流れを理解しておく。 (1時間) 【事後学習】第2回以降の授業に備え、対象地域・時代の名称について慣れるようにする。 (1時間) 【授業形態】対面授業 |
2 |
オリエント横断の旅−モヘンジョダロからアテネまで
【事前学習】教材をCanvas LMSからダウンロードして、モヘンジョダロやペルセポリスなどの世界遺産の概略について確認しておく。 (2時間) 【事後学習】授業内容を振り返り、モヘンジョダロやペルセポリスなど各地の世界遺産や遺跡の位置、時代、特徴などをノートなどに整理する。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
3 |
オリエント概説−バベルの塔と『ギルガメシュ叙事詩』
【事前学習】教材をCanvas LMSからダウンロードして、『旧約聖書』の「バベルの塔」などの概略について確認しておく。 (2時間) 【事後学習】授業内容を振り返り、バビロン遺跡の位置、時代、特徴や、『ギルガメシュ叙事詩』のあらすじをノートなどに整理する。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
4 |
いかにしてヒトは人になったのか−人間らしさの獲得
【事前学習】教材をCanvas LMSからダウンロードして、人類の起源の概略について確認しておく。 (2時間) 【事後学習】授業内容を振り返り、人類の起源に関する遺跡の位置、時代、特徴などをノートなどに整理する。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
5 |
温暖化と寒冷化への適応−定住化から食糧生産へ
【事前学習】教材をCanvas LMSからダウンロードして、定住化と食糧生産の概略について確認しておく。 (2時間) 【事後学習】授業内容を振り返り、温暖化と定住化の関係、寒冷化と食糧生産の開始の関係についてノートなどに整理する。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
6 |
メソポタミアにおける都市化−水利施設の工夫と神殿建立
【事前学習】教材をCanvas LMSからダウンロードして、メソポタミアの都市化の概略について確認しておく。 (2時間) 【事後学習】授業内容を振り返り、都市化と水利施設の関係、メソポタミアにおける神殿の出現についてノートなどに整理する。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
7 |
世界最古の都市誕生−街の軸線と銀の開発
【事前学習】教材をCanvas LMSからダウンロードして、都市誕生の概略について確認しておく。 (2時間) 【事後学習】授業内容を振り返り、都市と街のレイアウトの関係、都市における銀の開発についてノートなどに整理する。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
8 |
シュメール都市国家の競合-楔形文字と青銅器の開発
【事前学習】教材をCanvas LMSからダウンロードして、都市国家や楔形文字の概略について確認しておく。 (2時間) 【事後学習】授業内容を振り返り、都市国家と文字出現の関係、国家による青銅器の開発についてノートなどに整理する。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
9 |
アッカド王朝による領域国家−長距離交易と貨幣の発明
【事前学習】教材をCanvas LMSからダウンロードして、アッカド王朝や貨幣の概略について確認しておく。 (2時間) 【事後学習】授業内容を振り返り、都市国家と領域国家の違い、アッカド王朝と長距離交易の関係、貨幣の発明についてノートなどに整理する。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
10 |
ウル第3王朝の中央集権国家-度量衡の統一
【事前学習】教材をCanvas LMSからダウンロードして、ウル第3王朝やジッグラトの概略について確認しておく。 (2時間) 【事後学習】授業内容を振り返り、ウル第3王朝に建てられたジッグラト、中央集権国家による度量衡統一についてノートなどに整理する。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
11 |
都市問題の解決-ハンムラビ王の目指した弱者救済
【事前学習】教材をCanvas LMSからダウンロードして、バビロン第1王朝やハンムラビ王の概略について確認しておく。 (2時間) 【事後学習】授業内容を振り返り、バビロン第1王朝の都市社会、ハンムラビ法典に記された内容についてノートなどに整理する。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
12 |
オリエントの国際化−古アッシリア、ミタンニ、ヒッタイト
【事前学習】教材をCanvas LMSからダウンロードして、古アッシリア、ミタンニ、ヒッタイトの概略について確認しておく。 (2時間) 【事後学習】授業内容を振り返り、アッシリア商人、ヒッタイト王国、さまざまな技術革新についてノートなどに整理する。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
13 |
テルの層位的発掘−ユーフラテス川に沈むシリアの遺跡
【事前学習】教材をCanvas LMSからダウンロードして、遺跡の位置などについて確認しておく。 (1時間) 【事後学習】授業内容をふり返り、現地でのフィールド調査(発掘他)の様子をノートなどに整理する。 (1時間) 【授業形態】対面授業 |
14 |
最古の都市文明のルーツを求めて―メソポタミアの遺跡踏査
【事前学習】教材をCanvas LMSからダウンロードして、遺跡の位置などについて確認しておく。 (1時間) 【事後学習】授業内容をふり返り、現地でのフィールド調査(踏査他)の様子をノートなどに整理する。 (1時間) 【授業形態】対面授業 |
15 |
アクションペーパーへのフィードバック、期末レポート作成に向けての準備
【事前学習】期末レポートの作成に向けて準備を進めておく。 (1時間) 【事後学習】講師からフィードバックされるリアクションペーパーの評価を確認して、期末レポート作成に備える。 (9時間) 【授業形態】対面授業 |
その他 | |
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教科書 | とくに指定しない。 |
参考書 | 小泉龍人 『都市の起源−古代の先進地域=西アジアを掘る (選書メチエ)』 講談社 2016年 第1版 ほかは適宜、教材資料(PDFなど)にて知らせる。 |
成績評価の方法及び基準 | レポート:授業内容を理解して「ねらい・目標」に到達しているかどうか、参考文献を適切に引用して考察しているかどうかを評価(60%)、授業内テスト:適宜、授業中にリアクションペーパーを実施して、授業の理解度を評価(20%)、授業参画度:授業マナー、掲示版フォーラムへの参加などを評価(20%) 【期末レポート】授業にて解説予定の「期末レポートの書き方」を確認した上で、レポート(2,000字前後)を期日までにCanvas LMS上の「課題」にて提出する。 【授業内テスト】対面参加者は教室にて用紙に記入して提出、オンライン参加者はCanvas LMS当該回の「掲示板」にて提出(いずれも授業時間内受付)。オンデマンド視聴者は別途指示。 【授業参画度】遅刻(無断・遅延オンライン参加含む)2回で欠席扱い。授業中、講師から意見等を求められたら自身の考えなどを率直に述べ、授業マナーを守る(私語・食事等の授業の妨げとなる言動、授業に関係のない行為は慎む)。フォーラムへ積極的に投稿する。 |
オフィスアワー | 質問等は授業後に直接、授業日にCanvas LMS掲示板フォーラム、常時メール(第1回授業までにアドレスを通知)にて受付ける。 |
備考 | ※オリエントの歴史や海外の考古学に興味のある学生向き。 ※受講者への連絡は授業教室で口頭にて伝え、Canvas LMS「連絡事項」にも掲示するので随時確認すること。 ※授業計画の順番・内容の変更もあり得る。 ※講師の海外出張(発掘調査、国際学会)等による休講の場合、補講等実施予定。 |