文理学部シラバスTOP > 文理学部 > 史学科 > 考古学特講7
日本大学ロゴ

考古学特講7

このページを印刷する

令和2年度以降入学者 考古学特講7
教員名 谷口榮
単位数    2 学年 2~4 開講区分 文理学部
(他学部生相互履修可)
科目群 史学科
学期 前期 履修区分 選択必修
授業形態 対面授業
Canvas LMSコースID・コース名称 B053022J7 2024考古学特講7(谷口榮・前・金4)
授業概要 地域博物館の建設準備も含め約30年間学芸員として勤務、資料の収集保管、調査研究(学術発掘調査、他館との協働研究)、教育普及や企画・特別展示、デジタルミュージアム、博物館ボランティアの育成と運営などを行なってきた。その後、産業観光部に学芸員として異動し、遺跡だけでなく地域に所在する指定・未指定の文化遺産を保護するとともに観光振興の資源として活用し、地域の歴史特性をシビックプライドに繋げる仕事をしてきた。これらの経験を基に、考古学史特講7では、主に東京低地をフィールドとし各地の発掘事例も紹介しながら古代(奈良・平安時代)の考古学について学史を踏まえ講義を行ない、考古学的手法で地域の歴史を時間で切らずに通史的に読み解くことの魅力を伝えたい。あわせて学術的成果の活用の仕方についても折に触れ紹介したい。
授業のねらい・到達目標 考古学は、時間と空間に限定されることなくヒトの過去を明らかにする歴史学の一分野である。本授業では、文字が普及する7世紀以降を対象とするいわゆる歴史考古学について先学の研究に学びながら、時代にとらわれず物質資料から歴史を読み解く方法論を理解することで地域の歴史を重層的に捉えることが可能となり、地域の歴史的特性などを説明できる力を身につけてもらいたい。
<日本大学教育憲章との関係>
・学修から得られた豊かな知識と教養、及び、自己の倫理観に基づいて、人文学・歴史学が直面する倫理的課題を説明することができる。(A-1-3)
・現代社会における人文学・歴史学の役割を理解し、そのことを踏まえて、国際社会が直面している問題を説明することができる。(A-2-2)
・物事を既存の知識にとらわれることなく、人文学的根拠にもとづいて論理的・批判的に考察し、説明することができる。(A-3-3)
・日常生活における現象に潜む人文学的問題を発見し、専門的知識に基づいて説明することができる。(A-4-2)
<ディプロマポリシーとの関係性>
この科目は文理学部(学士(文学))のDP及びCP1、2、3、4に対応しています。
授業の形式 講義
授業の方法 授業の形式:
授業は対面で行う。授業は教科書を使用してそれにPPT出資料を投映しながら解説していく。必要に応じて配付資料も用意する。初回講義開始までにCanvas LMSコース登録をすること(連絡事項はCanvas LMSを利用して行う)。また 授業の理解度を確認するため、授業内テストを行なう。
この授業の単位は必要な学修等を考慮して定められている。
尚、本授業の事前・事後学習は,各120分の学習を目安とする。
対面授業に参加できない場合、以下の条件を満たす学生は同時双方向型でのZoomでの参加を認める。
※Zoomでの参加を認める要件:法定による感染症対策のために自宅待機の診断を受けた場合やケガ、疾病で登校できない等対面授業を参加出来ない正当な理由がある場合。
履修条件  日本考古学概説1を履修していることが望ましい。
授業計画
1 歴史考古学を学ぶ-授業の特徴と進め方、意識調査-
【事前学習】歴史考古学について事前に本やWebで調べ、教科書のプロローグを読んでおくこと。 (2時間)
【事後学習】授業ノートを整理し、今回の授業のポイントを整理しておくこと。 (2時間)
【授業形態】対面授業
2 歴史考古学への招待1-古代以降を対象とした考古学による調査と研究史-(A-1-3、A-2-2)
【事前学習】授業で提示するキーワードを本やWebで調べ、教科書のⅠ章を読んでおくこと。 (2時間)
【事後学習】授業ノートを整理し、今回の授業のポイントを整理しておくこと。 (2時間)
【授業形態】対面授業
3 歴史考古学への招待2-歴史考古学と関連学問との関係-(A-1-3、A-2-2)
【事前学習】授業で提示するキーワードを本やWebで調べ、教科書のプロローグ及びⅠ章を事前に読んでおくこと。 (2時間)
【事後学習】授業ノートを整理し、今回の授業のポイントを整理しておくこと。 (2時間)
【授業形態】対面授業
4 考古学と地域史-地域考古学事始め-(A-1-3、A-2-2)
【事前学習】教科書のプロローグ及びⅠ章を事前に読んでおくこと。 (2時間)
【事後学習】授業ノートを整理し、今回の授業のポイントを整理しておくこと。 (2時間)
【授業形態】対面授業
5 古代の時間を計る-古代の焼物と出土文字資料、伝世資料-(A-1-3、A-2-2)
【事前学習】古代の焼物の種類や木簡、漆紙文書について事前に本やWebで調べておくこと。 (2時間)
【事後学習】授業ノートを整理し、今回の授業のポイントを整理しておくこと。 (2時間)
【授業形態】対面授業
6 律令国家と地方-律令国家の成立、都城と地方との関係-
【事前学習】律令国家について高校の日本史の教科書程度の内容を学習しておくこと。 (2時間)
【事後学習】授業ノートを整理し、今回の授業のポイントを整理しておくこと。 (2時間)
【授業形態】対面授業
7 都城と地方官衙の発掘-都城と地方の国府・郡衙の発掘調査-(A-1-3、A-2-2)
【事前学習】都城や国府、郡衙の構造について事前に本やWebで調べておくこと。 (2時間)
【事後学習】授業ノートを整理し、今回の授業のポイントを整理しておくこと。 (2時間)
【授業形態】対面授業
8 都城と地方を結ぶ古代交通-畿内七道と発掘された古代の交通路-(A-1-3、A-2-2)
【事前学習】畿内七道や古代交通についての基礎的なことを事前に本やWebで調べておくこと。 (2時間)
【事後学習】授業ノートを整理し、今回の授業のポイントを整理しておくこと。 (2時間)
【授業形態】対面授業
9 古代の戸籍と遺跡-発掘された集落と古代のムラとの関係を探る-(A-1-3、A-2-2)
【事前学習】高校の日本史教科書や古代史関連図書で古代戸籍について学習しておくこと。 (2時間)
【事後学習】授業ノートを整理し、今回の授業のポイントを整理しておくこと。 (2時間)
【授業形態】対面授業
10 大嶋郷戸籍の故地-考古学からみた大嶋郷と三里-(A-1-3、A-2-2)
【事前学習】教科書Ⅱ章4・5を事前に読んでおくこと。 (2時間)
【事後学習】授業ノートを整理し、今回の授業のポイントを整理しておくこと。 (2時間)
【授業形態】対面授業
11 古代王権と「かつしか」-古代史料と考古資料の分布的特徴を読み解く-(A-1-3、A-2-2)
【事前学習】教科書Ⅱ章2・3を事前に読んでおくこと。 (2時間)
【事後学習】授業ノートを整理し、今回の授業のポイントを整理しておくこと。 (2時間)
【授業形態】対面授業
12 発掘された大嶋郷のムラ-遺構・遺物から大嶋郷の暮らしを復元する-(A-1-3、A-2-2)
【事前学習】教科書Ⅱ章5を事前に再度確認しておくこと。 (2時間)
【事後学習】授業ノートを整理し、今回の授業のポイントを整理しておくこと。 (2時間)
13 大嶋郷と古代交通-古代東海道の推定ルートと変遷-(A-1-3、A-2-2)
【事前学習】教科書Ⅱ章6を事前に読んでおくこと。 (2時間)
【事後学習】授業ノートを整理し、今回の授業のポイントを整理しておくこと。 (2時間)
14 授業の理解度の確認-授業内テストの実施と解説-(A-1-3、A-2-2、A-3-3・A-4-2)
【事前学習】授業で取り上げた教科書の内容及び授業ノートを事前に確認しておくこと。 (2時間)
【事後学習】授業ノートを整理し、今回の授業のポイントを整理しておくこと。 (2時間)
【授業形態】対面授業
15 前期授業の総括-授業のまとめと補足説明-(A-1-3、A-2-2、A-3-3・A-4-2)
【事前学習】前回のテストで理解力が不足していたり、再確認すべき事柄などがあれば学習しておくこと。 (2時間)
【事後学習】授業ノートを整理し、今回の授業のポイントを整理しておくこと。 (2時間)
【授業形態】対面授業
その他
教科書 谷口 榮 『増補改訂版 江戸東京の下町と考古学―地域考古学のすすめ』 雄山閣 2019年
参考書 谷口 榮 『東京下町の開発と景観 古代編』 雄山閣 2018年
成績評価の方法及び基準 授業内テスト(60%)、授業参画度(40%)
第14回に実施する理解度確認テストと授業参画度(授業での質問にや問い対する回答やコメント等のリアクションペーパー)で評価します。
オフィスアワー 授業中にこちらから問いかけをするので積極的な意見を述べたり、質問をして欲しい。その他、何かあれば授業前・後でも声を掛けて欲しいが、授業に関することで連絡を取りたい場合はCanvas LMSを利用してもらいたい。

このページのトップ